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便利な特異点。
「3人の親」初の合法化 卵子核移植、英上院も認める
【ロンドン=時事】2015年2月25日 夕刊
遺伝性疾患の予防を目的に、三人の遺伝子を使った新たな体外受精技術の実施を認める法案が二十四日、英上院を通過した。
下院は通過済みで、同法は成立。これにより英国は「三人の親」を持つ赤ちゃんの誕生を合法化した世界で最初の国となった。
この技術は英ニューカッスルの研究機関で開発された。
細胞内に多数ある小器官のミトコンドリアに異常が認められた両親の受精卵の細胞核を、ドナー女性の正常な卵子を使った受精卵の細胞核と交換する形で移植して胚を作製。
心臓や脳、骨格筋に異常が生じる母系遺伝の「ミトコンドリア病」が子どもに伝わるのを防止でき、「革命的技術」とも評される。
ただ、子どもは父母とドナー女性の三人の遺伝子を受け継ぐことになるため、倫理面や安全性の問題から慎重論も根強く、英国での法制化の動きが注目されていた。
法の成立を受け、今後は監督当局が認可手続きに関する規則を策定。
年末までに最初の治療が実施可能となる運びで、早ければ来年にも赤ちゃんが誕生する可能性がある。
報道によると、保健省スポークスマンは法案可決を受け「多くの家族に希望を与える決定だ。
ミトコンドリア病の女性が、病気の遺伝を恐れず健康な子供を産む機会を得られる」とコメントした。
一方、運動団体「遺伝学と社会センター」のマーシー・ダルノフスキー代表は
「人間の生殖細胞系を永遠に変えてしまう技術であり、(法制化は)歴史的な過ちだ」と批判した。