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「これが人工知能を汚染するウイルスさ」
シュガーがポケットから出したものは彼女が普段から持ち歩いている発明品の赤と青のミニボトルによく似ていた。だが瓶はおしゃれな香水瓶のような複雑な形をしており、中に入っているゼリー状の物質は不気味な紫色をしている。
彼女のミニボトルはシンプルなデザインをしているので彼女のデザインセンスからは外れているような印象がある。
「これがコンピュータウイルス?人間に飲ませる毒薬みたいに見えるが」
シュガーはヒートウルフの疑問に対して、厄介な不良生徒みたいに返答をする。
「わかってねえなぁー!人工知能シーはコクピットを満たす液状コンピュータなんだよ、従来のコンピュータウイルスじゃ通用しねぇーの」
プレゼン用に一般客に配布された資料がナァナーシの特殊な構造を詳細に記していた。シュガーがウイルス入りのジェルをコクピットに撃ち込むという奇抜なアイデアを思い付いたのはこのプレゼン資料があったからこそである。
「アスターウイルス。ネットワークそのものを汚染する、ある意味ネットワークを強制的にサイコフレームに似た特性を持たせて感応波に強い影響を与える。人工知能に精神攻撃をダイレクトアタックするようなもんかな」
「人工知能シーは自然発生した自�