20/05/20 20:59:08 P4AG7iKV.net
小中で一緒だった友達のことが忘れられない。
なんでも一番だった奴でさ。単に勉強とか運動ができるってだけじゃなくて、マラソン大会でも一位、工作でも一等、漫画を描かせても上手い、性格も顔もいいっていう完璧な人だったんよ
みんな尊敬してて、先生からは誉められて、「あの人だったらなんにでもなれるよね」って周りから言われてた。
その人の家に泊まりに行ったことがあるんだけど、同じ工作が2つあって、「なんで?」って聞いたら、「図工の前の日に練習で作った」って言ってた。そこまでするの?って思ったけど。
高校は別だったから、その後のことはよく知らないけど、22歳くらいの若さで自殺した。
他の友達から聞いたんだけど、東大入って退学したあと実家で少し生活して自殺したらしい。
線香あげに家に行った時、その人の母親とも喋ったけど、「なにがあったのかまったく言わずにほとんど口もきかずに死んだ」と言ってた。飾ってあった写真の顔が忘れられない。丸めた頭に怒りと悲しみの表情。
なにがあったかは自分もわかるはずないけど、いろいろ考えてしまったな。なんでもできるってのがかえっていけなかったのか、運も才能も子供時代に使い果たしちゃったのかな、とか。
俺は大学時代も社会人生活もロクなもんじゃなくて、病気にもなってさ。去年仕事も解雇されて、両親に文句言われながら家でダラダラしてる。
こんなダメなオッサンになっても、まだ生きてるのよって、そいつには言いたいかな。