キン肉マンⅡ世 連載中at CSALOON
キン肉マンⅡ世 連載中 - 暇つぶし2ch350:粗筋超人Ⅱ世
21/07/05 18:59:16.44 Dy3b9sz7.net
キッドのお株を奪う強烈な反撃をうけ、キッドは口からおびただしい血が溢れ出る
それと共にキッドの脳裏に浮かぶのは、子供時代に両親と過ごしたときの記憶…
「どうしたんだキッド先輩――っ!?
 あまりの悲しさにテキサスのパパとママのことでも思い出してたのかい――っ」
そんなキッドの心をさらに責め立てるかのように声を上げるスカーフェイスに
図星を突かれたキッドは俯いたままで反論することもできず・・・
「あんたはやっぱり"暴れ馬"の異名にふさわしくない!
 今から30年前 あんたの父上テリーマンの全盛期…
 そのどんな相手も恐れ真正面から勇猛果敢にぶつかっていくファイトは観る者全てを魅了したというじゃないか!
 それら荒々しく雄々しいファイトスタイルを見た人々がいつの頃かテリーマンの姿を
 乗ろうとする者を何人も振り落とし 激しく大地を走り回る馬になぞらえて "暴れ馬"と呼ぶようになった…
 
 つまりテリーマンにつけられた"暴れ馬"という異名は 人々より自然発生的につけられたもの…
 しかし先輩 あんたにつけられた"暴れ馬"という異名は なんの実績もないのにテリーマンの息子というだけでつけられたものだ!
 しかもあんたの繰り出す技のほとんどが… 自らが編み出した物でなくあくまで父親のコピーのものばかり!
 あんたの"暴れ馬"は世間の誰も認知していないんだよ――っ!!」
スカーフェイスの言葉に狼狽するキッド、その心の動揺を突いて一気に突撃をかけるが
万太郎の言葉で我に返ったキッドは、突っ込むスカーフェイスの片足を救うように下段蹴りでダウンを取り
そこからキッドは、続けてテリー一族のフェイバリットホールドの一つ、スピニング・トゥ・ホールドを仕掛ける!!
・・・だが、渾身の力で極めたキッドのスピニング・トゥ・ホールドはまるで通用しない…!?
その動揺を突かれ、キッドの首を取り攻守逆転 さらにスピニング・トゥ・ホールドまでも奪うかの如く
両足をトゥホールドに極める、スピニング・ダブル・トゥホールドがキッドの両足を責め立てる…!!
両足の骨がきしむ音も響き、もはやへし折れる寸前でスカーフェイスは余裕で自らその技を解く
・・・もはや出す技全てが通用せず、さらに倍以上に返される規格外の怪物を前に、キッドも完全に心が折れてしまう…
そんなキッドにとどめを刺さんと繰り出した技は…キン肉族の48の殺人技が一つ、キン肉バスター!?
「バカめ オレが他人の技をコピーすると思うか オレが出すのはキン肉バスターの究極の形…
 今までのキン肉バスターに…三角絞めの効果を加えた… アルティメット・スカー・バスターッ!!」
スカーフェイスの宣言と共に、キッドの頭を両足で締め上げながらのキン肉バスター
アルティメット・スカーバスターの体勢でリングへと急降下していく…!!
<続く>

351:マロン名無しさん
21/07/05 19:22:17.51 .net
実際には無理な体勢としか思えないけど格好いいなアルティメット・スカーバスター
改良阿修羅バスターより破壊力に説得力ある

352:マロン名無しさん
21/07/05 19:25:15.78 .net
てかスカー、ゲ全話ラストと姿かわってね?

353:マロン名無しさん
21/07/05 19:31:34.36 .net
これはいったい何だったのか?
URLリンク(i.imgur.com)

354:マロン名無しさん
21/07/05 19:36:29.28 .net
スカーバスターもだけど、個人的にはバッファローブランディングが威力に説得力あって好きかも

355:マロン名無しさん
21/07/05 19:51:14.40 .net
いやあ、どんな骨格してたらあんな体勢になれるんだって思っちゃったな

356:マロン名無しさん
21/07/05 20:42:47.57 .net
いくらなんでもあの体制は認めたくない

357:マロン名無しさん
21/07/05 20:48:03.49 .net
うおおなにこの技カッケー!って最初に見た時は思わず震えたが
たしかによく考えたら、これってケツで着地する体勢になるのか、と思うと途端にダサく見えてくるな…
まあツッコミどころも提供してくれるゆでらしい必殺技だと思えばw

358:マロン名無しさん
21/07/05 21:30:41.08 .net
あのマフィアみたいな妖怪人間ベムみたいなスカー好きだったのに
もうオーバーボディでしたでこれでいくのか
残念

359:粗筋超人Ⅱ世
21/07/06 19:21:56.63 s7GfqCSJ.net
 第45回 一期生、最後の砦は万太郎…!?
キッドへのとどめとして繰り出した、キン肉バスターにうり二つの必殺技、アルティメット・スカーバスター
スカーフェイスが繰り出した新たなバスターにミート君も驚きの表情を浮かべながら
今までのキン肉バスター、その欠点に関しても考え込んでいた
キン肉マンの得意技であるキン肉バスター、およびアシュラマンの得意技阿修羅バスターは
一見脱出不可能なようで、首のフックが甘くそこから脱出される危険は以前から指摘されてきた
とはいえⅡ世の繰り出したキン肉バスターは、そんな逆転のスキを与えないほどの威力があったが…
その後アシュラマンは首のフックを改善させた、改良阿修羅バスターを開発するが
これも首に意識が集中するあまり、技の威力そのものが半減するという欠点が露呈していた
だが今、スカーフェイスが繰り出したまったく新しいバスター、アルティメット・スカーバスターは
首のフックの問題を、両足での三角締めで完全に克服 30年以上も改善できなかった弱点を
若き超人が難なくやってのける、その姿にミート君もその表情を険しくさせる…
そしてその技を掛けられたキッドは、そこから脱出しようにも全く動く事ができない
それに関してキッドは動けるわけがない、と呟く 
股裂き、首折り、背骨折りの三種を一つにした必殺技キン肉バスターに、さらに三角締めを加えているでは…
「このスカー・バスターという技はキン肉バスターの改良系なんかじゃない…
 これはれっきとしたスカーフェイスオリジナルの必殺技<フェイバリットホールド>だ――っ!」
――そして、勢いよくリングへと落下したスカーバスター 
その強烈な威力はリングそのものごとキッドを破壊しつくしてしまう…!!
もはや白目を剥き痙攣した状態で失神してしまったキッドに、委員会スタッフもあわてて倒れたキッドに駆けつける
・・・こうして絶対有利と言われた一期生エース、テリー・ザ・キッドはスカーフェイスに完敗を喫する
これにより1期生は万太郎を除き全滅、その事実に万太郎も頭を抱えちゃう 絶望の万太郎を励ますミート君だが
当の万太郎はミート君に変装して逃げ出そうとしてました しかし残念ながらバレバレ

360:粗筋超人Ⅱ世
21/07/06 19:22:24.14 s7GfqCSJ.net
…だがリング上では、すでに決着がついたのになおも倒れたキッドをスカーフェイスが踏みつける凶行に出る!?
スタッフの制止も払いのけ、さらにもう一撃、飛び上がるスカーフェイスだが
そこに割って入りスカーフェイスを止めたのはチームメイトのジェイドであった
ジェイドの語るファクトリーの原則を甘い考えと鼻で笑いながら…
「もしもこやつが悪行超人で 余力があるのにやられたフリだけしてたらどうなるんだ?
 健闘の握手をしにいった途端に… ・・・ズドン・・・だ」
そう返しながら、ジェイドの脇腹に一本指を突き刺すスカーフェイス
仲間でありながらどこまでも正反対の考えで反発し合うスカーフェイスとジェイドだが…
と、そこに試合も一段落したことで委員長からの話がある、とスタッフが睨み合う二人を止めるのだった
委員長からは1週間後に行われる準決勝の対戦カードが発表される
Bブロックではセイウチンを破ったクリオネマン VS 唯一の一期生キン肉万太郎の対決となり
Aブロックでは二期生同士のジェイド VS スカーフェイスのカードが組まれることとなる
これには実況もなんともヘンテコなカードが実現したと声を上げていた
本来この対決の趣旨は1期生の四人と、2期生の四人が日本駐屯を賭けて行われており
そういう意味では二期生同士が戦うというのは、入れ替え戦の趣旨から外れたものなのだが
…しかしリング上の二人が激しく火花を散らせ睨み合う姿は、とてもチームメイト同士の睨み合いとは思えない代物であった
さて、準決勝は1週間後、PM12時ジャストにゴング
それに先立ち二日後は準決勝進出者4名の共同記者会見が行われることとなる
・・・委員長の宣言の裏で、観客席のケビンマスクは勝ち上がったスカーフェイスの真意を一人思案するのだった…
それから二日後、記者会見会場となるお台場の東京ビッグサイト
いつもはおもちゃショーやゲームショーでにぎわうビッグサイトだが、今日は準決勝進出超人のフィギュアやグッズで埋め尽くされており
中野さんも展示されているフィギュアの出来に声を上げる中、記者会見のメイン舞台に何かが降りてくる
降りてきたそれは、万太郎とクリオネマンの等身大フィギュアが入った巨大なブリスターケースであった
<続く>

361:マロン名無しさん
21/07/06 19:43:50.79 .net
>>その後アシュラマンは首のフックを改善させた、改良阿修羅バスターを開発するが
>>これも首に意識が集中するあまり、技の威力そのものが半減するという欠点が露呈していた
そんな弱点あったけ?

362:マロン名無しさん
21/07/06 20:02:40.40 .net
なんだかスカーとジェイドを本気でやらせるために因縁ができてきた感じ
ただどっかでケビンも乱入しそうだし、ここのカードはいろんな意味で結末が読めんな

363:マロン名無しさん
21/07/06 21:44:45.51 .net
ビッグサイトもすっかりヲタクの聖地みたいなイメージだよね

364:マロン名無しさん
21/07/06 23:26:51.84 .net
因縁作らないとスカーとジェイドの戦いが茶番になりかねない

365:マロン名無しさん
21/07/06 23:44:45.67 .net
トーナメントである必要ないな
一回戦勝ち抜きの4人残せばいいだけ
万太郎が優勝したらザコ3人まで残るっておかしい
弱いキッドセイウチガゼルはそのままファクトリーへ強制送還でいいだろ

366:マロン名無しさん
21/07/07 08:20:57.96 .net
クリオネマンのフィギュアは出来次第でちょっとほしいかも
今はフィギュアもクオリティ高いのが多いからなあ、フルカラーフル稼働は当たり前で
ウルトラマンの人形やキン消しで育った人にはなかなかのジェネレーションギャップ

367:マロン名無しさん
21/07/07 16:44:37.39 .net
>>365
入れ替え戦なんだから本来これで終わりなんだけど、委員長にとって一番落としたい万太郎が残ったからね

368:粗筋超人Ⅱ世
21/07/07 19:02:10.34 7nZ7Z5ni.net
第46回 伝説超人<レジェンド>、表舞台に今再び!
東京ビッグサイトの記者会見会場にて、突如万太郎とクリオネマンの等身大フィギュアが入ったケースが現れる
そのフィギュアの出来もさることながら、ケースや付属品までついて本格的、と目を丸くする会場の方々
…だがその一人、クリオネマンはセイウチンの家族であるドロシーにとっては兄に大けがを負わせた憎き仇
こんな人形叩き壊してやる、とドロシーがモップを片手に会場に乱入するが…
ケース内のクリオネマン人形が、舞台に上がるドロシーをにらみつける!?
「ヒエ~~~ に…人形の目が…動いただ~~~」
「目が動いて当たり前だ ここにいるのは人形じゃないからな!」
さらにその言葉と共にケースが前面が外れ…中にいたクリオネマンが堂々と歩み始める…!
そう、ケースの中にいたのは人形ではない、正真正銘生身のクリオネマンである!
なんとも粋な演出に、ファンのギャルたちも黄色い歓声を上げてクリオネマンに群がる
そんな光景にケース内の万太郎も自分に殺到するであろうギャルを想像し大興奮、鼻息ブヒ-ブヒー
・・・なんだけど万太郎の方のケースが開かず悪戦苦闘、開けるためにふたを引っ張るがびくともせず
さらに力みすぎて盛大に放屁、自分で出したおならの悪臭に万太郎が試合開始前に窒息死寸前でした
それでも引っ張る万太郎に、ミート君があきれ顔でこの蓋は押せばいいと教えてあげといた
その言葉に万太郎もフルパワーで勢いよく登場!たまったおならの匂いにスタッフが悶絶してたのは置いといて
万太郎を応援するギャルはセイウチンのおがあと妹さんでした
…正直なとこギャル目当てで来た万太郎 クリオネマンに不気味ににらまれさっさと退散しようとするが
当然ミート君にとっつかまりました 椅子に戻され物理的にも縮こまっちゃう万太郎であった

369:粗筋超人
21/07/07 19:03:17.76 7nZ7Z5ni.net
続けて現れるのは第2カードの一人、スカーフェイスのケース
旧スカーフェイスの等身大フィギュアがゆっくりと歩きだすと、顔面のど真ん中から裂けはじめ…!
真っ二つになった旧スカーフェイスの中から現れたのは、その正体である真スカーフェイスの姿!!
何ともニクイ演出を見せるスカーフェイスに、ファンも黄色い歓声を送るが
「ファンなんてもんは オレたちファイターにとって毒になっても薬にはならねえ」
そんな歓声にスカーフェイスは応えることなく、ただ一瞥で返すのみであった
…そして会場の陰には、スカーフェイス…マルスの動向を伺うケビンマスクの姿もあった
一方でスカーフェイスの対戦相手となるジェイドの方はまだ姿が見えず、苛立ち気味にさっさと出てこいとするが
するとその声に合わせるように、ジェイドのケースも会場入りするが
・・・落下したケースの中身に、ジェイドのファンは何やら目を丸くしていた そこにいた人物とは…!
≪あ――っと ブリスターケースの中にはジェイドではなく謎の人物が…
 ブリスターケースのパッケージのロゴは JADEではなく…
 BLOCKEN…なんとか…と よく確認できませんが書かれているようです≫
観客たちもその謎の人物の姿は覚えている
ガゼルマンとジェイドの闘いで、何度もジェイドにアイコンタクトをしていたその人物…
鋭い目つきで現れたその人物が、ドクロの徽章が飾られた軍帽をかぶり…ミート君も彼の正体に気づく…!
そう、彼の正体はレジェンドの一人、ブロッケンJr! だがなぜ彼がジェイドの代わりに会場に姿を現したのか…?
<続く>

370:マロン名無しさん
21/07/07 20:24:06.40 .net
次回はジェイドとブロッケンの馴れ初めで場繋ぎやな

371:マロン名無しさん
21/07/07 23:53:56.03 .net
色々謎がありそうなスカーフェイスがラスボス確定だろうし、ブロッケンが登場したところでジェイドは負けだろう
ブロッケンがたいして活躍できなかったようにジェイドも格好良く出したのにブロッケンと同じような扱いになるのか

372:マロン名無しさん
21/07/08 06:48:22.87 .net
ブロッケン単体は何だかんだで勝ってる試合も多いんだよね
メシアに助けられたり、タッグ編の醜態が酷すぎたからあのイメージが強いのも仕方ないけど

373:粗筋超人Ⅱ世
21/07/08 20:21:48.82 CjkNCfnD.net
 第47回 ベルリン、運命の出会い!
会場に突如現れたレジェンドの一人、ブロッケンJr その姿にはスカーフェイスたちも驚きの表情が浮かぶ
そしてブロッケンJrは、本来ならジェイドが座るべき椅子にゆっくりと腰掛ける…
…思わぬ人物の登場に皆が目を丸くする中、一方でブロッケンJrとの再会に涙する者もいた
29年ぶりの再会に、涙ながらに抱き着くミート君をブロッケンは優しく抱き上げる
「キン肉星王位争奪戦以来だから 29年ぶりか
 フフフ…おまえと違ってわたしはすっかり歳を取ってしまったがな…」
「アハハ~~間違いないや これはまさしくブロッケンJrさんの匂いだ!」
そんなミート君に万太郎が横から割り込んで来ようとするけど、アンディ・フグばりのかかと落としぶち込まれました
・・・一方でブロッケンJrを厳しく睨むのは委員長は、彼によく顔を出せたものだと吐き捨てる
なんでもブロッケンは1年前のヘラクレス・ファクトリー設営の際、師範の要請を断ったそうで…
そんな彼がなぜ今になってこの場に姿を現したのか…
だがスカーフェイスも、そんなことよりジェイドはどうなったと苛立ちの声を上げながらブロッケンの胸倉を掴み上げるが
一瞬で腕を取り、脇固めに捕えるブロッケン! それと共にブロッケンはスカーフェイスに向け告げる
「だからこのオレが来たんじゃねえか! わが弟子<シューラァ>ジェイドの 欠席理由の説明にな!」
ブロッケンの語るジェイドとの関係 その衝撃の告白に会場の皆も驚きの声を上げ
そしてブロッケンは、ジェイドが二期生のスカーフェイスの考えが気に入らないとして
彼を倒すべく山籠りの特訓に入ったという その言葉と共に会場のスクリーンにその特訓風景が映しだされる
そのため今日の欠席を理解いただきたい、とブロッケンは会場の皆に頭を下げるのだった
だが今になって特訓を始めるのは余裕のない証拠、と高笑いを上げるスカーフェイス
…それに対しブロッケンは、ただ静かに不敵な笑みを浮かべて返す
「ククク… わが弟子<シューラア>をあなどるとひどい目に遭うぞ!」
さて、ブロッケンがジェイドの弟子ということで、彼を弟子にした経緯を記者団に話し始めるブロッケン
それは今から29年前、王位争奪戦が終わった後の事 
キン肉マンら正義超人の活躍で、地球を狙っていた悪行超人はすべて撲滅され人類に完全な平和が訪れる
超人としての任務を終えた一同は、それぞれの故郷へと帰ることとなる 彼、ブロッケンもまた故郷ドイツに戻ると
東と西に分かれた当時のドイツのために、その力を使わんと張り切っていたブロッケンだったが…

374:粗筋超人Ⅱ世
21/07/08 20:22:16.89 CjkNCfnD.net
ブロッケンが帰国してすぐに、東西を分断していたベルリンの壁が崩壊 
ブロッケンがその力を行使するまでもなく、ドイツに平和が訪れる、のだが
先祖代々戦闘を生業にしていたブロッケンは、戦い以外の世界を知ることはなかった
それ故、世界が平和になると彼は何もできず…無気力状態で毎日飲んだくれの生活になってしまっていたという
「ほかの仲間は王となった者 女王陛下直属の部下となった者
 大牧場主となった者 教育者の道を選んだものなど…みんなみんな国へ帰って新しい目標を見つけているのに
 オ…オレはなんの目標も…見つける事ができない~~~っ
 オ…オレは闘うことしか能がないんだ~~~っ」
平和な世界に何もできない自分自身に、ブロッケンは絶望の嘆きを上げながら涙を流すのだった・・・
そんな自堕落な生活が20年も続いたある日のこと…家に帰ると小さい子供が入り込んでいた
「おじさん…昔はムチャクチャ腕の立つ正義超人だったんだろ
 ボクも生まれた時から不思議な能力があるんだ!」
そう言うと少年は、一瞬で暖炉を粉々に破壊してしまう!
その姿にブロッケンは少年が超人であると確信する
「お…おまえ…名はなんという!」
「ボクみなしごでちゃんとした名は無いけど みんなはジェイドって呼んでるよ…」
「そうか ジェイドか… 今日からおまえは オレの弟子だ!」
そう叫び笑顔と共に、小さなジェイドの体を抱え上げるブロッケン
それは暗い影を落としていたブロッケンの人生に、ようやく光が差し込んだ瞬間であった
<続く>

375:マロン名無しさん
21/07/08 23:35:52.91 .net
>オ…オレは闘うことしか能がないんだ~~~っ
その割にはそんなに強くなかったような・・・

376:マロン名無しさん
21/07/09 07:29:32.15 .net
ブロッケンが完全にダメなおっさんだが、引退したプロレスラーがブロッケン同様に戦う以外何も出来なくて…みたいなのもあるんかなー
そう思うとちょっと笑えない悲痛さがある

377:マロン名無しさん
21/07/09 18:06:14.33 .net
部下というか一族みたいなのがいっぱいいた気がするがどこへ行ったんだろうな

378:マロン名無しさん
21/07/09 18:19:34.83 .net
ラーメンマンが先生やってるコマ、地味にシューマイがいる

379:粗筋超人Ⅱ世
21/07/09 19:12:52.39 WxWDfSu5.net
 第48回 超人として生まれた性<さが>!
古郷ドイツに戻ってから、目標のない人生を送ってきたブロッケンJr
そんな彼の転機となった、若き超人ジェイドとの出会い
ブロッケンも彼に遭った瞬間、今までのモヤモヤしたものが一気に晴れたという
ブロッケンJrにも、かつてはNO1超人レスラーになるため
ライバル達と渡り合うための激しい練習と戦いに明け暮れていた
だが地球征服を狙う悪行超人の登場に、正義超人たちが手を組むようになるが…
ブロッケンの活躍はいつも地味で、苦戦ばかりのさえない成績の中堅の位置に甘んじていた
そんな彼がジェイドと出会った時、そんな若き日の輝きとときめきを取り戻す
自分にはもはや無理だが、彼ならいずれ将来あらわれるキン肉マン達のJrを打倒してくれるはずとして
こうしてブロッケンJrとジェイドの長い鍛錬の日々が始まったのである
ジェイドへの鍛錬は苛烈を極め、父から受けた以上の過酷な特訓を施した
ブロッケンを腹に乗せたままのブリッジ、焼けた銅鍋への手刀、雨が降りしきり中でも大鐘を引きながらのランニング等…
だがそれでもジェイドは、一度も弱音を吐くことはなかった その異常な根性にはブロッケンも不審なものを感じるが・・・
そんなある日、ついに特訓の過酷さにより倒れてしまうジェイドだが…それでもなお、立ち上がり特訓を続けるジェイド…
その姿にブロッケンも、ただ強くなりたいだけでそこまではやれないはずだとジェイドの胸倉をつかんで問い詰める
…実はジェイドは生まれた時から両親がおらず、超人というだけで生まれた時から厄介者扱いだった
そんな彼をとある優しい夫婦が拾い育ててくれた、超人である自分にも偏見の目を向けることをしない優しい人に育てられたが
その幸せな日々が、一年前のある日…家に乗り込んできた不良たちの手で壊されてしまう
育ての親を痛めつける不良の姿に、怒りのジェイドが不良どもを撃退するが…不良にやられた二人はそのまま息絶えてしまうのだった…
「小僧…それでおまえ 憎い人間を皆殺しにするために オレに格闘技術を習っていたか!」
ジェイドの胸倉をつかむブロッケンに視点を戻し…そう問い詰めながらジェイドを降ろすと…その頬に平手打ちを浴びせる!

380:粗筋超人Ⅱ世
21/07/09 19:13:17.95 WxWDfSu5.net
「オレたち超人は人間をはるかに上回るパワーを神から授かった…
 だけど自分は人間より偉い存在なんだと思ってはいけない… なぜならオレたちは闘うことでしか生きられないのだから!
 しかしこのパワーも正しい使い方をすれば 何億…何十億の人々を救う事ができる!」
「そんなことわかってる…… ボクは息を引き取る間際のおばさんの言葉通り
 まっすぐな正しいことにこの超人パワーを使うために…あんたに格闘技術を教わっているんだ!」
激しく叱りつけるブロッケンに対し、ジェイドも涙と共にそう返す
…ブロッケンはそれ以上何も言わず…ジェイドを優しく抱きしめるのだった…
以上がブロッケンJrとジェイドとの出会いの顛末であり
ジェイドの育成のため、ブロッケンはヘラクレス・ファクトリーの要請に応じる事ができなかった、ということである
…結果的にその後、ジェイドはヘラクレス・ファクトリー入りし二期生として大活躍を見せるが
そんな師弟の絆をあざ笑うスカーフェイスと、ブロッケンにすり寄る万太郎
万太郎はジェイドの応援するから自分は日本駐屯超人に残してほしいと願うが
成り行き上、スカーフェイスとの対戦カードになっただけで、万太郎はあくまで敵と突き飛ばす
だったらと万太郎はスカーフェイスにすり寄ろうとするけど
自分は一匹狼と返しながら、すり寄る万太郎を地面に叩きつける
こうなったらクリオネマンと組もうとするが…胸板に手をやったところでクリオネマンは鋭い骨を展開!
これには万太郎も思わず驚き、盛大に転んでしまう万太郎 そんな彼を2期生の三人が鋭く睨みつける・・・
「忘れるな万太郎 もはや一期生はおまえひとりだということを~~~っ」
「オレたちの最終目標は おまえを引きずりおろすことだということを~~~っ」
「グギゲ――ッ」
<続く>

381:マロン名無しさん
21/07/09 20:06:25.64 .net
クリオネさんコメント手抜きしないでくだしあ

382:マロン名無しさん
21/07/09 20:59:15.34 .net
あんな世紀末ヤンキーに襲われるとかドイツって怖いとこなんやな…

383:マロン名無しさん
21/07/09 23:46:46.79 .net
ジェイドがあくまで敵と言ってる以上、ジェイドがかませにされたところで万太郎が友情パワーで敵討ちって展開にならんな
かませは友情パワー発動のために万太郎の仲間にしとくべきだと思うが、なんでこんな展開にしたんだろ

384:マロン名無しさん
21/07/10 02:49:50.95 .net
トーナメントにしたのは悪手
入れ替え戦なのだから、一期生勝ち残りの万太郎が二期生勝ち残り三人と戦う必要がある

385:粗筋超人Ⅱ世
21/07/10 19:02:41.69 SMMWLt68.net
 第49回 魂は万太郎と共に戦う…!
ただひとりの一期生、万太郎を鋭く睨みつける二期生の3人
万太郎は伝説超人のトップ、キン肉マンの息子 
それを破れば全世界に自分の名を届かせることができる、とするスカーフェイス
キン肉スグルとの因縁なら自分にもあるとするブロッケン
なにせキン肉マンの優勝した80年、81年超人オリンピックでは
父ブロッケンマンと、自分は親子二代に渡りトーナメント途中敗退となっているのだ
だからこそ、ぜひ自分の弟子であるジェイドには万太郎に勝ってもらわねば、とするブロッケンだが
そんな二人に肝心なことを忘れている、と返すのはクリオネマン
トーナメント上、万太郎の次の相手はすでに彼に決まっているのだ
これには二人もルールなので仕方ないとしつつ、万太郎打倒のために強敵スカーフェイスとの対決に挑まんとするブロッケン
まずはスカーフェイスとの握手に手を伸ばすが…伸ばした手をスカーフェイスは払いのけその握手を拒否する
それを山中の中継モニターで見ていたジェイドも声を荒げるが…
「記者会見も来ないで何言ってやがる 失敬は貴様じゃねえか!
 オレ流の握手はこうだ――っ!!」
スカーがそう返すとともに、ジェイドの写ったスクリーンを鋭い手刀で引き裂いてしまう!!
さながらジェイドの首を切り落とす運命を示唆するかのようなスカーフェイスに、ブロッケンもいやな汗が浮かぶ…
試合前から何とも殺気立つ会場に会場も困惑の空気が浮かぶ中、委員長が次の試合場所を告げる
二人の試合は五日後、横浜シーパラダイス特設リングにて開催されることが決まるのであった
・・・それから五日が過ぎ、大会当日 横浜・八景島シーパラダイスにて
試合開始前に、ミート君は水槽を優雅に泳ぐお魚さんたちを見てリラックス気分
なんだけど水槽内をクリオネマンも一緒に泳いでました これにはミート君もずっこけ
と、そこにスタッフが慌ててミート君の元へ駆けつける なんと試合開始30分前なのに万太郎が姿を消したという!
だが確かに万太郎は自分と一緒に会場入りしたはずだが、駆けつけた控室には縛られた会場スタッフしかおらず…
万太郎が逃げ出したと合っては、日本駐屯の権利が二期生チームへと渡ってしまう…ミート君も力なくへたり込んでしまうしかなく…

386:粗筋超人Ⅱ世
21/07/10 19:03:15.38 SMMWLt68.net
一方で悠々と脱出成功した万太郎 ハッキリ言ってあんなバケモノ軍団と闘う気はさらさらないようで
とは言えこれで日本を追放されキン肉星に返されてしまうだろう そうなればかわいいギャルとも遊べなくなってしまうが
それでも命の方が大切と、ここは割り切っておく万太郎だが…ふと、家電屋のテレビがちょうど準決勝の報道をしていた所
人だかりを押しのけた万太郎が見たものは…クリオネマンとの戦いで重傷を負ったセイウチンの姿であった
セイウチンはクリオネマンとの戦いで絶対安静状態が続き、母と妹が励ますが咥内もズタズタのセイウチンは受け答えができず…
…するとセイウチンは弱弱しく何かに手を伸ばす、どうやら紙に何かを描きたいようで…
母がセイウチンに紙を手渡すと、そこには『まんたろーのアニキ』と書かれていた
「ま・ん・た・ろ――?   ああ 万太郎さんなら今日 準決勝でクリオネマンと闘うんだよ!
 きっとあんちゃんの分まで ガンバって闘ってくれるよ!」
重傷を負いながらも、自分の応援をするセイウチンの姿に万太郎も涙が止まらない…
するとテレビはテリー・ザ・キッドの入院した病院へと視点を変え
キッドもまた意識不明の重症、さらには心臓停止の状態となり、必死の蘇生が医者たちに行われていた所
医者の懸命の蘇生作業により、どうにかキッドは息を吹き返すことに成功する
キッドもまた、闘っているのだ たった一人で闘う万太郎を思いながら・・・
…そして二人の姿に万太郎はその表情を引き締めるとともに、戦いの舞台へと戻るのだった
<続く>

387:マロン名無しさん
21/07/10 19:45:41.63 .net
ブロと肉に因縁なんてあったっけか
そもそも野武士戦でキン肉マンがスカウトしたから表に出た人のはずなんだけど
トーナメント途中敗退は、別に肉相手で負けたわけじゃねーやろ

388:マロン名無しさん
21/07/10 23:44:39.75 .net
>>387
ソルジャーがブロッケンは打倒キン肉マンの野望をいまだに持ち続けているって言ってたじゃん

389:粗筋超人Ⅱ世
21/07/11 19:21:11.83 whiX4pSY.net
 第50回 泳げもしない万太郎!
セイウチンとキッドの檄を受け、逃げ出した万太郎は試合会場へと慌てて戻る
一方、会場である八景島シーパラダイスでも、ミート君が万太郎を必死に探しており
イルカショーに交じって水の中から飛び出すミート君の姿に、アダムスとゴージャスマンもずっこけ
また別の場面では、スカーフェイスがジェットコースターに乗っており
上がっていくコースターに涼しい顔をしていたが、急降下するコースターに絶叫!!
・・・終わったらまた涼しい顔で、オレには物足りなさすぎたなんて言ってのける よく言うよ
スタッフが頭を下げてスカーフェイスを見送る中・・・
「またのお越しをお待ちしております …マルスさま」
…スタッフの一人がそう告げるが…その言葉にスカーフェイスは反応することなくその場を立ち去る
そんな彼の態度に、スタッフの一人に扮したケビンマスクは、やはり彼は自分の知っている人物とは別人なのか、との迷いも浮かぶが…
だがスカーフェイスも、態度を表には出さなかったものの、立ち去った後で自らをマルスと呼んだ存在にその表情をこわばらせていた…
さて、試合時間が近づき二人の戦いの舞台はシーパラダイス会場に特設されたリング上で行われる
空模様は無風、快晴と会場マッチにはぴったりのいい天気 実況席には解説にジ・アダムスを迎えつつ吉貝アナが見どころを問う
「まあ日頃は血生臭い闘いが多い超人同士のバトルですが
 このマッチは太陽のもと しかも海の上ということもあり 涼味あふれる爽やかな闘いになるんじゃありませんか」
≪そのためでしょうか 観客席もいつもの殺伐とした雰囲気はなく みんなリラックスしながらの観戦となっております!
 い…いや 失礼いたしました そんなリラックスした雰囲気の中でも 次に試合を控えておりますスカーフェイスと
 ジェイドの二人だけはピリピリとした緊張感を漂わせながら これから始まる試合を見守っております!≫
…だが先にリングに上がっていたミート君は、心配げにあたりを見渡すが今だ万太郎は帰ってこず…
するとリングアナがクリオネマンの入場を告げ…突如海上に巨大な氷の塊が浮かび上がる!?
そして突如現れた流氷の中には、クリオネマンの姿があり…高笑いと共に流氷を砕いてリングイン!!
何とも華麗な入場シーンに、ファンの女性も黄色い歓声が溢れ出ちゃう
続けて万太郎の入場を告げるが…青コーナーからは何の反応もなく、苦悶の表情で目を伏せるミート君
やむなくミート君は、棄権のタオルをリングへと投げようと・・・したところで誰かが海を泳ぐ姿に気づく
それは浮き輪にビート板、シャンプーハットのフル装備で海を泳ぐ万太郎の姿であった!
なんだけどその強烈なバタ足で、観客席にまで盛大な水しぶきが舞い上がり大ひんしゅくでした

390:粗筋超人Ⅱ世
21/07/11 19:21:40.42 whiX4pSY.net
「フフフ…そういえば奴の親父のスグルもカナヅチだったな!」
そんな光景に、ブロッケンも微かに笑みを浮かべながらそう呟く
カッコ悪い入場を見せながらも、どうにかリングインする万太郎
ミート君も万太郎が恐れをなして逃げ出したかと思った、と困り顔で正直に言う
とはいえなんにせよ戻ってきてくれたので、ミート君も笑顔でそれ以上は何も言わないのだった
で、ミート君も場所が場所なのでリングを離れ観客席からアドバイスすることに
薄情なミート君には万太郎も嘆きながらも、準決勝第一試合のゴングが鳴り響く!!
試合が始まると万太郎がクリオネマンに突っ込み先制のタックルを仕掛けるが
クリオネマンは持ち前の柔軟さでタックルから逃れながら、華麗な動きでコーナー最上段へと飛び移る
そしてクリオネマンは、万太郎への秒殺宣言と共にゼリーボディに取り込むべく飛び掛からんとするが
それを前に万太郎は何故か、ミート君が逃げるよう叫んでも動きを見せず…リング内に響く鈍い音にミート君も目を背けるが
・・・クリオネマンのゼリーボディは、万太郎を取り込む事ができない…!?
「クリオネマン おまえが言ってたじゃないか
 自分のゼリー・ボディ内に取り込めるのは 海に棲んだり海を源とする生物だと…
 …つまりもともと海の生物である セイウチの化身超人セイウチンは取り込めても
 泳ぎも苦手でちゃきちゃきの陸上生物のボクを取り込むことはできないヨーダ!
 あまりにも第一期生をナメ切ることで起こる慢心…
 その慢心がおまえの正確なる格闘能力に狂いを生じさせたんだ――っ!!」
万太郎の叫びと共に、反撃のカンヌキ・スープレックスがクリオネマンを脳天からリングに叩きつける!!
<続く>

391:マロン名無しさん
21/07/11 20:13:34.65 .net
ジェットコースターで絶叫するスカーかわいいw

392:マロン名無しさん
21/07/11 22:38:04.09 .net
泳げない万太郎に海上試合とか流石に露骨すぎんぞ委員長

393:粗筋超人Ⅱ世
21/07/12 19:07:16.11 oVWMnR+v.net
 第51回 海上デスマッチの攻防!
万太郎の繰り出すカンヌキ・スープレックスに、さしものクリオネマンも悶絶の声が上がる
軟体が自慢のクリオネマンもさすがに頭部は苦手な様子 万太郎も追撃のサブミッションで両腕を極めるが
それに対抗すべく、頭で逆立ちになりゼリーボディを駆使し両腕を抜き取って脱出!
これには万太郎もなさけない困った声がでちゃうが
「…と今までなら大騒ぎしていたボクだが今日は違うぜ――っ!!」
万太郎がその表情を引き締めるとともに、宙に逃げたクリオネマンを大ジャンプで追い
そのままさらなる追撃のサソリ固めを仕掛け、クリオネマンを逃がさぬ苛烈な攻撃を仕掛ける!
いつもの弱気な万太郎とは違う、積極的で果敢な闘いにはスカーフェイスもジェイドも困惑の声が出ていた
ミート君も目を丸くしながらも、何かがⅡ世のなかで弾けたのだと見る
そして万太郎はその脳裏に敗れた仲間たちの姿を浮かべながら、さらにクリオネマンを痛めつけるが
負けじと力づくでサソリ固めを振り払うクリオネマン、そのまま海へと突き落とすべくドロップキックを背中にぶちこむ!
カナヅチの万太郎が海に落ちればそれだけで敗北必至だが…落下寸前、つま先でロープを引っかける事でどうにか転落を防ぐ
ギリギリのところで落下をこらえた万太郎の姿に、委員長も忌々しげな声が出ていた
その姿にミート君も、万太郎が泳げないのを見越して会場マッチにしたでしょうと声を上げるが委員長も咳払いしてごまかし
するとクリオネマン、右手を氷の剣、アイスソードに変化させ万太郎に襲い掛かるが
アイスソードの狙いは万太郎ではなく周囲のリングロープ、残らず切り落とせばもう万太郎を守るものはない…!
そして万太郎をワンハンドボディスラムに抱え上げ、海へと叩き落さんとするが…そこにミート君のアドバイスが万太郎に送られる
「Ⅱ世――っ 聞いてください
 海の闘いではクリオネマンに分がありますがリング上では実力は五分かⅡ世の方が少し上かもしれません!
 …だからあなたはあくまでリング上での寝技<グランド>にこだわってください!
 どんなに海に叩きこまれそうになっても寝技に引きずり込むんですよ――っ!」

394:粗筋超人Ⅱ世
21/07/12 19:07:49.89 oVWMnR+v.net
ミート君のアドバイスを受けた万太郎は、海に落とされる寸前でクリオネマンの片足を掴んで転落を阻止しながら
仰向けにひっくり返して膝十字固めで返す! ミート君も万太郎の手腕には喜びの声を上げるが
クリオネマンも空いた方の足で万太郎を蹴り飛ばし力任せに脱出すると、反撃のフライングボディアタックを仕掛けるが
それよりも早く、宙に飛ぶクリオネマンを掴み上げ、片腕をアームロックに固める!
今日の万太郎は本当に一味違うが、その活躍には女の子たちも歓声を上げ、水着ギャルの応援に万太郎もつい反応しちゃい
…そこに目をつけたクリオネマンは、タレントのヒロスエちゃんも応援に来てると言うと、思わずリング外に意識が行ってしまう万太郎
技のフックが甘くなったスキにクリオネマン、ゼリーボディで脱出に成功する!
「万太郎先輩 あなたは何も変わっちゃいない! 以前のままのスケベな14歳だ――っ!!」
クリオネマンの脱出と共に強烈なローリングソバットを見舞い、ついに万太郎は海に突きおとされてしまう!
泳げない万太郎も必死でもがきながら、何かつかまるものを探すと、見つけたのは空のペットボトル
ミート君が空のペットボトルも浮き輪の代わりになるとして、万太郎もどうにかそれを掴み難を逃れ・・・
…いや、浮いたままで動けない万太郎に向け、クリオネマンがその手を伸ばし万太郎にとどめを刺しにかかる…!
と思われたが、万太郎に伸ばした手は攻撃のためではなく、海に落ちた万太郎を助けるための手であった
クリオネマンの助けの手を掴み、リングへと戻る万太郎 その光景にミート君も困惑が浮かぶが…
するとクリオネマンは、万太郎を引き上げたのは助けたのではなく
海に落としたのもある目的を達成するための物だとしながら、鋭い形相を万太郎に向ける…!
それと共に舌なめずりをしながら、今の万太郎の姿をまじまじと見据えており、そんな様子に首を傾げる万太郎
「いいですねえ先輩の体の表面には 海藻のクズや貝殻 サンゴ 無数のプランクトン 旨そうなものがいっぱいくっついている
 キョキョ――ッ このクリオネ好みの理想のボディになりましたね~~~っ」
「な…なんだよ 気持ち悪ィな~~っ あっち行けよ!」
困惑しながら間近のクリオネを引っぺがそうと手を伸ばすが…
クリオネマンに伸ばした手が、海の生き物以外は取り込めないはずの体内へと沈みこんでいく…!?
<続く>

395:マロン名無しさん
21/07/12 19:49:09.03 .net
どうも万太郎は臆病さとスケベ部分が目立ちすぎて好きになれん
キン肉マンも怖がりな所は多かったはずなんだが、あんまり不快に感じなかったのは何が違うんだろうか

396:マロン名無しさん
21/07/12 20:05:05.14 .net
リングに来るとき泳いでたがそのときはプランクトンとか全く付かなかったのか

397:マロン名無しさん
21/07/12 21:08:19.12 .net
>>395
まあ俗物だよな。成長の余地あると言えるんだろうけど

398:マロン名無しさん
21/07/12 21:23:40.64 .net
いうても、スグルは当時20代、万太郎は14だからな

399:粗筋超人Ⅱ世
21/07/13 19:18:18.21 0Wkn6Pfp.net
 第52回 これが万太郎流脱出法!?
海棲物しか取り込めないはずの、クリオネマンのゼリーボディに吸い込まれていく万太郎
困惑の声を上げる万太郎に向け、その理由を解説するクリオネマン 
その理由は先ほど海に転落したこと、それが原因でクリオネの体に取り込みやすい要素を作ってしまったのだという
「海はあらゆる海棲物にとっての源… そこで生まれそこで死ぬ…母なる存在なのです…
 その母なる存在の海にはまり込んでしまえば
 その肉体にはプランクトンや海藻の切れ端 貝殻やサンゴの破片 魚の鱗など海の養分がくっつき
 …陸上生物だったあなたの肉体も 海の源たっぷりの海棲物的生物に 変身したというわけです…
 …まさにわたしのゼリー・ボディに取り込むのに絶好のボディになったってわけさ!」
「畜生…対戦相手を海の上にしたのは 僕がカナヅチだってだけじゃなくゼリー・ボディに取り込むためだったのか――っ」
もはや委員会が万太郎に不利な試合条件にしたのは明白、ミート君も声を荒げながら委員長に掴みかかるのをよそに
万太郎もどうにかゼリーボディに取り込まれるのを阻止せんとするが、抵抗すればますます取り込む速度が速まるだけ…
もはや伸ばした手も空しく、万太郎の肉体は完全に取り込まれ…このままクリオネマンにやすやすとやられてしまうのか…
そう洩らすジェイドに、ブロッケンJrは普通の超人ならこれで終わりだとするが、さらにこうも続ける
「万太郎の父親 キン肉スグルというのが常識では計り知れない不思議な能力<パワー>の使い手で…
 やつはどんなにもうダメだという絶体絶命のピンチにおちいっても必ずその摩訶不思議な能力で試合をひっくり返してきた
 もしも息子の万太郎にもそのパワーが備わっていれば あるいはこの危機から…」
ブロッケンの言葉に、ジェイドも息を呑みながらその顛末を見守るが…
すると万太郎を完全に体内に取り込んだクリオネマンが、トドメを刺しにかかろうとするが
逆さに取り込まれた万太郎は、あまりの恐怖に体の中でおしっこもらしてました 
これにはクリオネマンもあわてて万太郎を体内から追い出して、体にたまったおしっこかき出しかき出し
…あれがキン肉父子に伝わる不思議な能力かと問われると、ブロッケンも言葉に詰まりつつ
体におしっこされてお怒りのクリオネマンがリング外に立ちションしてる万太郎めがけ突撃するが
それをしゃがんで回避しながら、クリオネマン頭部を肩に担いでジャンプし顔面をコーナー鉄柱に叩きつける!
さらにフランケンシュタイナーでクリオネマンをリング外の海へと叩きこむ
さしものクリオネマンも大ダメージを負った影響でおぼれてしまい、そのまま海の中へと沈んでいってしまう

400:粗筋超人Ⅱ世
21/07/13 19:19:02.86 0Wkn6Pfp.net
リング外へと転落し、場外カウントが響く 海の方を注視しながらこれで自分の決勝進出は決定と調子に乗っちゃう万太郎だが
その時リング下から巨大な何かが勢いよく飛び出し、万太郎めがけ突っ込んでくる!
突如飛び出し、万太郎の腹へと深々と突き刺さったのは、巨大なイカの剣先…その正体はイカへと変身したクリオネマンであった!!
「キョカカ~~~ッ わたしは正義超人なので 本来あまり相手を血まみれにすることは好まないのですが
 あなたに対しては憎っくき悪行超人だと思って… たっぷりと血に染めさせてもらいますよ――っ!!」
高笑いと共に自らの体を広げて、虫メガネ状に体を変化させると
自らのレンズに太陽光線を蓄え、リング上の万太郎に向けて強烈な熱線、ソーラー・エナジーヒートを照射!
その熱線を浴びた万太郎の体が瞬時に発火!自らを燃やす炎に耐えきれず、自ら海へと飛び込んでしまう
当然カナヅチの万太郎は海に飛び込んだことでおぼれてしまうが、それでもクリオネマンは攻撃の手を緩めない
なおも放つソーラー・エナジーヒートにより万太郎のマスクまでもが発火してしまう…!
このままではセイウチン、キッドに続いて自分までやられてしまう… 炎に苦しみながらも何か手がないか思案する万太郎
ソーラーヒートの技の源は自然の太陽 それをなくすことは不可能だが… ひとつだけ、太陽パワーの影響を奪う手立てを思いつく
だが万太郎の体はそのまま海中へと沈んでいってしまい… 自ら溺れ死ぬ道を選んだ万太郎をあざ笑うクリオネマンだが
すると海中から万太郎が飛び出すが…なぜか万太郎、大量のタコを持ち出しながら水面へと上がってくる!?
いきなりタコを大量に持ってきた万太郎の姿には、ミート君や二期生達も目を丸くするのだった
<続く>

401:マロン名無しさん
21/07/13 20:32:09.87 .net
まあアホ作戦もキン肉マンの逆転策の一つなのは確かなんだけど
正直アレを目の前にして言及されるとちょっと色々と言いづらいよねw

402:粗筋超人Ⅱ世
21/07/14 19:32:09.18 4ZXtTryI.net
 第53回 万太郎の奇策も通用せず!?
海に沈んだかと思われた万太郎だったが、息も絶え絶えながら身体中にタコをつけながら海面へと上がってくる
無事だった万太郎の姿にはミート君も一安心するも、そのピンチには変わりはない
クリオネマンは万太郎が泳げないもんだから身体中にタコをくっつけて、浮き輪代わりにでもしたのだろうと見るが
だが生タコは浮袋の代わりにはならない、そんな万太郎をあざ笑いながら太陽光線による攻撃再開!!
…しかし万太郎は、海から上がってきたのはクリオネマンにギブアップを伝えに来たのだという
また海に潜ればこの太陽光線からは逃れられるだろうが、暗い海の中で息絶えるのを待つのはイヤだとしながら
どうせ死ぬなら超人らしく、リングの上で…クリオネマンの手でトドメを刺される方がマシだとする万太郎・・・
そんな万太郎にクリオネマンもニヤリと笑みを浮かべながら、熱線を解除しその身をゼリーボディに取り込まんとする…!!
それを前にただ力なくうなだれる万太郎・・・ だったが、その顔を上げるとともに…!
「ケケケーッ ボクは最初っからおまえのボディに取り込まれる気なんてないよ――っ」
万太郎がそう叫ぶと身体中についてたタコを外して宙に投げつけると、タコたちを両足で挟みこんで
タコ墨を空中のクリオネマンめがけ放射! その墨が開いたゼリーボディ内部へと注がれるが
万太郎の奇策もクリオネマンには通用せず、ニールキックでの反撃を受けてしまう
そして怒りのクリオネマンが、ふたたび自らの体を虫眼鏡状に変化させ、再度の熱線攻撃でトドメを刺しにかかるが
…ボディから熱戦が放たれず困惑するクリオネマン そこで自らの異変に気づき驚愕の声が上がる
そう、クリオネマンのレンズボディは先ほどのタコ墨で真っ黒く染まっていたのだ!
タコ墨でレンズを黒く染めれば、熱線を放つ太陽光線を遮断され撃つことができない、万太郎の奇策にクリオネマンも表情が歪む…
あせるクリオネマンに対し、仲間たちも一気に攻めるよう指示 万太郎もそれに従いレンズボディめがけ強烈な蹴りを放つ!!
これによりレンズボディに無数のヒビが入り、これに乗じてジ・アダムスは一気に攻めるよう指示
だがミート君は劣勢とは言え実力者、ここはいったん退いて様子を見るよう指示
仲間たちの真逆の指示に万太郎もうろたえてしまう いったいどっちの言い分が正しいのか・・・
だがその動揺を突かれ、復活したクリオネマンはひびの入ったレンズボディを万太郎に向け放ち
無数のレンズの破片が巻貝へと変化して、万太郎の体に突き刺さる!
そこからさらに自らの体をクラゲに変化させると、クラゲ触手の無数の足による強烈な蹴りに巻貝がさらに深く突き刺さる…!

403:粗筋超人Ⅱ世
21/07/14 19:32:43.16 4ZXtTryI.net
クリオネマンの反撃にダウンを喫する万太郎、ミート君はここは体の巻貝を抜いて万全の状態に戻るよう指示
だがジ・アダムスはそれよりも今は逃げることに集中するよう指示と、またも仲間内でのアドバイスが食い違ってしまい
どちらを聞けばいいのか迷っているうちに、さらなるクリオネマンの追撃を許してしまう・・・!!
自分達のアドバイスが、かえって万太郎をピンチに陥らせてしまい二人も後悔が浮かび、そんな様子をスカーフェイスがあざ笑う
「ハハハハ 一期生の先輩たちは友情というものを重んじるあまり
 試合においていろいろな者の意見やアドバイスを聞きすぎる傾向がある…
 だからこういうアクシデントが起きちまうんだ!
 友情なんてもんはレジェンド時代の古くせぇ過去の遺物にすぎねえ…
 …今は個人の時代なんだ オレたち二期生は仲間同士でも試合内容にゃ干渉しねえ
 仲間が危機でも優位でもただ見てるだけ… 試合に勝った時にだけ祝いの言葉でもかけてやりゃいいんだ!」
スカーフェイスの言葉に、二人も言い返せずうなるばかりで…
そしてクリオネマンの猛攻に、ピンチに陥る万太郎 手負いの万太郎をクリオネマンが再び海へとたたき落す
さらに体に空気を思い切り吸い込んで、海に沈む万太郎に放つと… その吐いた息で万太郎ごとその周囲の海が凍り付いていく…!!
<続く>

404:マロン名無しさん
21/07/14 20:29:19.91 .net
クリオネ地味にハイスペックだなー
味方化したらかなり頼れる実力者になれそうなんだが、いかんせんビジュアルがイロモノなのが難点か

405:マロン名無しさん
21/07/15 17:07:56.78 .net
今回のテーマには「友情のあり方」と言うのもあるかも
今回の目立ってるレジェンドとしてブロッケンジュニアには友情とはどう言うものかニュージェネレーションに示してほしいところだ

406:粗筋超人Ⅱ世
21/07/15 19:41:51.15 hel9Dq9i.net
 第54回 万太郎が流した血の証!!
海に落とした万太郎に向け、凍り付く息、アイスブレスを放ち
万太郎の体が凍った海水にその体を固められていく…
ピンチの万太郎に、自分たちが余計なアドバイスをしなければ…頭を抱えるアダムスとミート君
そして凍り付く万太郎を、周りの氷ごと蹴り飛ばして自らのゼリーボディに取り込まんとする…!
それを前に二人が逃げるよう叫ぼうとするが
また自分たちのアドバイスがⅡ世の足を引っ張ってしまうかもしれないと思うと、ミート君も何も言えず…
そして万太郎は成すすべなく、巨大に開かれたゼリーボディで氷ごとクリオネマンに取り込まれてしまう…!!
体内で氷を砕き、万太郎はその体内で徐々に意識を取り戻していく・・・
「な・・・何――っ? ここはどこーっ!? さっきまでいたクリオネマンの姿がない!?
 な…なんだこの生暖かい海水は… わかったぞここは…クリオネマンのゼリーボディ内だ――っ!!」
「さあ万太郎先輩 ここに入ったからには絶対に脱出は不可能です
 たとえさっきのように小便を洩らされても逃がしませんよ!」
そしてクリオネマンが万太郎を仕留めるべく、セイウチンを破ったビック・フィッシュ・ボーンを展開!
万太郎もどうにか脱出せんと前方に思いっきりつっこむが、ゼリーボディはどこまでも伸びるだけで…
ちょうどいい所まで伸びたところで万太郎の顔面に膝蹴りを浴びせ、自らの奥へと戻していくクリオネマン
さらにクリオネマンの体内は万太郎の苦手な海水 こうしている間にも万太郎の体力は消耗していき…
そしてそのピンチに何もできない自分達に、ミート君たちも苦悶の表情が浮かぶ・・・
「先輩 今すぐその苦しさを取り除いてあげますよ 閉じよビッグ・フィッシュ・ボーン!」
クリオネマンの言葉と共に、ゆっくりと少しずつ、体内の万太郎の全身へと突き刺さっていく・・・!!
だがその骨が深々と万太郎の体に刺さりながらも、ほとんど出血していない…その妙技には実況も驚きの声が上がる
「それは鍼灸医が針治療において一滴の血も出さないのと同じことさ
 超人の体にも数知れぬツボがあって わたしはその箇所をすべて熟知している…
 そのツボに1ミリの狂いもなく 素早く正確に骨を打ち込めば血は一滴も出ない!
 私はこう見えても正義超人 相手にできるだけ血を流させずに仕留めることを美学としている!」
そう語りながらも、クリオネマンのコメカミがわずかに動いたのにミート君が気づく
もしや2世を救うヒントになるのでは…ミート君もそう見るが、既に万太郎はクリオネマンにトドメを刺される寸前で
クリオネマンはフェイバリットホールド、xyzクラッシュのセットアップに入る!

407:粗筋超人Ⅱ世
21/07/15 19:42:41.85 hel9Dq9i.net
「アルファベッドでx、y、zに続く文字はない…つまり THE ENDのこと…
 だからクリオネマンのxyzクラッシュにかかってしまったら試合はそこで終わり クリオネマンの勝利を意味する
 ククク…万太郎先輩かわいそうに…」
「偉大なるキン肉スグルの息子 万太郎… しかし父スグルの栄光の位置まで上り詰めることはできなかったか…」
スカーフェイスとジェイド、二人の言葉にブロッケンは唸る声が漏れる…
だがこのままでは万太郎がKOされてしまう…どうすればいいのかとアダムスも叫ぶが
ミート君はもはや万太郎のピンチに我慢の限界…!
「二世の足を引っ張る結果になろうとも 友情の押し売りだと言われようと
 もうだまってられない ボクは二世に声援を送ります!
 二世 あきらめちゃいけないですよ――っ 目を開けてください!
 さあアダムスもゴージャスマンも叫んで!」
ミート君の言葉を合図に、万太郎陣営の三人が万太郎コールを送る
そんな一同の応援をスカーフェイスは鼻で笑うが…その応援で万太郎が反応を示す…!
「み・・・ミートが呼んでいる・・・
 た・・・闘わなくっちゃ・・・ 闘わなくっちゃ・・・」
ミートたちの応援に突き動かされるように、万太郎が抵抗を始めるが
体を動かせば自らに突き刺さるフィッシュボーンがますます傷を広げ、クリオネマンの体内を赤く染め上げる…
だが自ら傷口を広げ、深手を負う万太郎になぜかうろたえる声を上げるクリオネマン
普通なら対戦相手が傷つくのは喜ばしいことのはずだが…
そこでミート君は、大量の出血はクリオネマン自身も困る重大な秘密があるのだと見抜く
だがそれを感づかれる前に、クリオネマンはトドメを刺すべくxyzクラッシュを放つが
万太郎の頭が鉄柱に激突する寸前、ビックボーンから両腕を抜き取り、鉄柱を掴むことで激突の阻止に成功!!
自らのフェイバリットホールドを防がれたクリオネマンは、息を切らせながらリングに座り込むとともに
万太郎の血に染め上げられたクリオネマンのゼリーボディ内に、何か臓器のようなものが浮かび上がってくる…!
<続く>

408:マロン名無しさん
21/07/16 07:09:57.07 .net
xyzと聞くとシティーハンターが思い出す
しかしその辺ぱろったネタがないのはちと珍しいな
そういう悪ふざけやる万太郎が今やられてるからかね

409:粗筋超人Ⅱ世
21/07/16 19:39:36.64 NItI07Q/.net
 第60回 友情パワーを万太郎へ!!
クリオネマンの透明ボディ内部に、万太郎の流した血によって何かが浮かび上がる
よく見るとそれは心臓や肺、肝臓の臓器にあたる部分のようで…ニュージェネレーションの皆も困惑の声が出る
クリオネマンは体内に何も持たないがらんどうボディが自慢と言われていたが…超人も生き物である以上臓器がないはずはない
だがクリオネマンは、ある理由のためにそれを隠さなくてはいけなかったと見るミート君
その理由とは彼の得意技であるゼリーボディなど、体内に取り込む一連の技である
相手を体内に取り込むというのは、体内の中枢である内臓に敵を近づける諸刃の剣ともいえる行為
だがクリオネマンは生まれつき体内の臓器は無色透明
その特性のおかげで体内の器官を悟られることなく、ノーリスクで体内に取り込む事ができたが
だがそんな無敵のゼリーボディにも弱点がある、それは相手の流す血で体内の臓器が反応し、色づいてしまうというものだ
…言われてみれば、万太郎が一度体内に取り込まれた時、おしっこもらしたことであっさり吐き出してしまったが
今思えばあれも小便がいやで吐き出したのではなく、小便の黄色で臓器を染められるのを嫌ったのであろう
それに気づいたニュージェネレーションの仲間たちも、万太郎にアドバイスを送るが
しかしクリオネマンとの死闘によって、万太郎は既に疲労困憊、意識を失ってしまっていた
それと共に色づいたクリオネマンの臓器が徐々に再び無色透明に薄れていく…
万太郎に向き始めた勝利の風は、クリオネマンの方へと風向きを変えつつあり
どうすればいいのかとアダムスが歯噛みするが・・・
「心配しなくてもボクたちには"あれ"があるじゃないですか」
「そ…そうか あれがあったな!」
ミート君の言葉と共に、一行は再び万太郎に向けて大マンタローコールを響かせる
そんな声援にスカーフェイスは、うるさいこったとぼやく声がでており
アドバイスや声援は選手にとって混乱の種になっても、プラスにはならないと見ていた、が…
「う・・・うう~~~っ ま・・・またミートが・・・ な・・・仲間が・・・僕の名を呼んでいる」

410:粗筋超人Ⅱ世
21/07/16 19:40:19.27 NItI07Q/.net
その声援に突き動かされるように、力尽きたはずの万太郎が起き上がり始める…!!
その様子にスカーフェイスは困惑の表情が浮かび…
ジェイドも正直なところ、外野からの声援に関してはスカーフェイスと同意見だったが
だが万太郎は仲間の声を聞いて、瀕死の状態から二度も蘇ってきた… 
あれは一体どういうことなのか、師匠に問うと…ブロッケンは僅かに顔を上げ答える
「あれはただの声援やエールではない あれは力なのだ…
 …友情 という名の力<パワー>なのだ!」
そして万太郎がフィッシュボーンに捕えられた両腕とボディを強引に引き抜かんとし
その影響で再び傷口が開き大流血でゼリーボディ内が深紅に染まる
さらにはミートたちの響き続ける万太郎の応援に、クリオネマンも精神的に堪えるが
そこにクリオネマンへの応援もリング上に響く …その声の主は二期生の同僚、ジェイドであった
「クリオネよ 臓器が浮かび上がったくらいであきらめるな
 以前万太郎はおまえの体内だ チャンスはおまえにある――っ!!」
「うるさーい わたしは他人のアドバイスなど耳を貸さない――っ
 余計な心配しなくても 今から万太郎にとどめを刺すところだ――っ!!」
だがジェイドの声援を突き放しながらも、クリオネマンは再びxyzクラッシュを仕掛ける!
万太郎の脳天を鉄柱向けてたたきつけんとする寸前!万太郎はたき火のクソ力を燃え上がらせ、ゼリーボディを蹴り破り!!
さらに血に染まって露になった心臓にオーバーヘッドキックを突き刺す!!
むき出しの心臓を攻撃された衝撃で、ゼリーボディから万太郎を吐き出してしまうクリオネマン
自らの脳天が鉄柱に激突してしまい、さらに万太郎の反撃がクリオネマンに繰り出されんとする
「そうら――っ今度はボクの番だからね!
 何がxyzクラッシュだ シャレた名前つけちゃって――っ
 ボクはそのアルファベットに対抗して…日本のカタカナを使った その名も"イロハ地獄巡り"だ!」
突然の万太郎の叫びにアダムスも困惑、ミート君も初めて聞くが…
何はともあれまずはイロハの"イ"、と宙に投げ飛ばしたクリオネマンの背中からヘッドバッドで突き上げる!
だがこれののどこが"イ"なのかと、ミート君も疑問が浮かぶが そこで二人はちょうど横から見た二人の形が"イ"の字である事に気づく
そこからさらに"ロ"に移り、マンタロー一番搾りでロの字状に固める!
最後に"ハ"の字を作る、初公開の大技、マンタローハカイ落としに固めながらクリオネマンをリングに叩きつける!!
その一撃を受けたクリオネマンは血反吐を吐いてダウンされる その瞬間万太郎の勝利が決定!
こうして落ちこぼれ1期生の首は、かろうじて決勝戦までつなげられる事となる
万太郎もその勝利を、敗北したガゼルマン、テリー・ザ・キッド、セイウチンの三人に捧げるように片腕を空に掲げるのだった
(け…決勝戦もきっと勝って 一期生4人全員 日本駐屯超人になるんだ…)
<続く>

411:マロン名無しさん
21/07/16 20:22:15.21 .net
イロハ地獄巡りなかなかいい技じゃないか、スグルの風林火山を彷彿とさせるわ
イ の部分がちと苦しいけどw

412:マロン名無しさん
21/07/16 20:30:53.25 .net
超人も生き物である限り内蔵が無いわけがない…
サンシャインやチエノワマンにも臓器あったんか?

413:マロン名無しさん
21/07/17 06:59:19.49 .net
クリオネさん一番搾りで体伸びすぎ
体格差がないと出しづらい技だな
ジェイドにかけるのは無理そう。やはり決勝でスカーがくらうのか

414:粗筋超人Ⅱ世
21/07/17 19:24:37.20 7qRxesMt.net
 第56回 二期生同期の因縁対決開始!!
入れ替え戦準決勝一回戦は、くっきりと明暗の別れた結果となる
勝者の万太郎は大観衆の歓声を受け、敗者のクリオネマンは重傷を負い医療スタッフの手でリングから降ろされるところ
ボートで運ばれリングを去るクリオネマンの姿を、万太郎も目を向ける
(強かったよ クリオネマン)
一方でジェイドも病院に運ばれようとするクリオネマンの元に駆けつけようとするが、それをスカーフェイスが止め
敗者のクリオネマンに慰めやねぎらいの言葉をかけるような友情は、もはや時代遅れだと言い放つ
それにさっきジェイドがクリオネマンを応援してたのに、クリオネマンには冷たく返されたことも指摘するが
ジェイドの返答は裏拳での一撃! 顔面にジェイドの一撃を受け、スカーフェイスも表情を険しくさせるが
…すると重症のクリオネマンが、ジェイドに呼びかける ジェイドもすぐにクリオネマンの元に駆けつけ…
ジェイドにさっきはよくも声援なんて…と言いながらも、クリオネマンはジェイドの手を固く握りしめながらありがとうと感謝の言葉を伝える…
「わ…わたしはあの時仲間の声援を受け 死の淵からどんどん蘇ってくる万太郎がうらやましかった
 疲労困ぱいしていたことも手伝って…万太郎たちを見ていてひどい孤独感に襲われ気持ちがくじけそうになった…
 しかしそんな時におまえの あ…あの大エールだ
 あの声を聞いた瞬間…く…くじけそうになった私の気持ちにみるみる活力が戻り…再び闘志が よ…蘇ったんだ…
 
 し…試合には負けてしまったが わ…わたしはもっと大きなものを得た… あ…ありがとうジェイド!」
涙と共にジェイドに礼を言うクリオネマンの姿に、ジェイドも感極まる思いで俯きながらクリオネマンの手を握りしめるのだった
だがそんな様子にスカーフェイスは二期生内にも友情菌が蔓延している、とうんざりした様子で吐き捨て 
その言葉にジェイドはスカーフェイスへと向き直り…
「スカーよ オレの敵は本来 一期生だ… しかし同じ二期生ではあるが
 スカー おまえの考え方にはどうにも承服しかねる
 今後の二期生間の意思統一のためにもお前をきっと倒す!」
「…フフフ ぬかせ オレもこの傷の恨みを100倍にして返してやるぜ!」
次の試合で雌雄を分けるジェイドとスカーフェイスは、試合前から早くも激しいにらみ合いが起こる
その様子に万太郎もやれーやれーとヤジを飛ばすが、ジェイドに険しく睨まれ思わずコーナーに隠れちゃう
万太郎に向け、ブタと吐き捨てながらスカーの次はおまえだと
万太郎へも激しい闘争心を燃やすジェイドであった ブタと言われて万太郎もお怒りだけど

415:粗筋超人Ⅱ世
21/07/17 19:24:58.60 7qRxesMt.net
さて、試合前にまずはリング調整のため2時間の休憩を取ることに
万太郎も試合後のカルビ丼をご堪能、あれだけ激しい戦いの後でよくそれだけ入るとミート君もあきれ顔
するとそこに女の子から声をかけられる万太郎、自分のファンかと思いにこやかに振り返るが
声をかけたのはセイウチンのおかんと妹でした これには万太郎もずっこけ
どうやらセイウチンの仇であるクリオネマンを万太郎が打倒したのが嬉しかったようで、感涙しながら抱き着く二人
万太郎も内心気持ち悪いけど口には出さないでおきつつ、二人にセイウチンのそばにいなくていいのかと聞くが
なんでも病室のセイウチンは万太郎の勝利をテレビで見届けると、安心したのか眠りについたそうで
さらにキッドの方も手術は無事成功したとの事で、これも万太郎の頑張りがあってこそ…
おがあも万太郎に感謝しながらも、お礼にしゃけを無理やり万太郎のお口に押し込んでました
と、何やらリングの方に地鳴りのような音が響き、万太郎が目を向けると
海上リングの周囲を観客席から伸びる床が覆う どうやら第2試合はノーマルの場外で行われる様子
試合準備も終わり、万太郎も会場へと駆けつけるのであった
リング上ではジェイドとブロッケン師匠、スカーフェイスがリングに上がり試合開始を待つ
開始前にジェイドはブロッケンの指導によるウォームアップに入り、スカーフェイスはそれをリングサイドで見据え…
するとスカーフェイス、ジェイドに向け自分たちが決着を付けるにこんなノーマルなリングはふさわしくないとして
今からそれにふさわしいリングに作り替えたいと提案 ジェイドもそれを了承すると会場内にコンクリートミキサー車を呼ぶスカーフェイス
いったい何が始まるのか…ジェイドも目を丸くする一方・・・ それを見たブロッケンJrは、突如悲鳴を上げる!?
悲鳴を上げてうずくまるブロッケンJr…その脳裏に浮かぶのは、コンクリートリングでラーメンマンに敗北した時の記憶であった・・・
<続く>

416:マロン名無しさん
21/07/17 20:57:22.58 .net
なんだか今回でクリオネはジェイドの相方路線で仲間入りしそうと感じられた回
なんだかんだで友情の始まりはいいもんだわ

417:マロン名無しさん
21/07/18 08:38:41.57 .net
ブロの中ではラーメンマン戦はそんなトラウマ試合だったんか…
むしろあの試合で色々しがらみも失って垢抜けるきっかけになったもんだと思っていたが、大人の心情というのは解らんもんだ

418:マロン名無しさん
21/07/18 12:14:41.23 .net
ブロはキャメルクラッチをあえて使っていたけど、こっちはトラウマになってないのか

419:マロン名無しさん
21/07/18 14:22:00.46 .net
トラウマというならタッグであっさりとねじ回しで腹に穴開けられた時の方がよっぽどトラウマだと思うが

420:粗筋超人Ⅱ世
21/07/18 19:21:23.18 D6fuZDP0.net
      レーラァ    トラウマ
 第57回 師匠の精神的外傷を晴らせ!!
コンクリートミキサー車を見た途端、突如悲鳴を上げるブロッケンJr
それを前にスカーフェイスはニヤリと笑みを浮かべながら、ミキサー車のコンクリートがリングへと流し込まれる
どうやら二人の対決はコンクリート・デスマッチで行われるようで…その様子にブロッケンJrは頭を抱えて恐怖に怯えてしまう
いったいブロッケンはどうしてしまったのか…ジェイドも心配げに師匠に声をかけるが、その理由をミート君が解説
ブロッケンがコンクリートリングを恐れる理由は
超人オリンピック、ザ・ビッグファイトで行われたブロッケンJr VS ラーメンマンの一戦にある
ブロッケンJrにとってラーメンマンとの戦いは、父を殺した男への敵討ちの一戦でもあり
父を殺されてからの1年、ブロッケンは打倒ラーメンマンのために日々特訓を繰り返し
その甲斐あり西ドイツ国内では半年で200戦無敗というすさまじい成績を残し、超人オリンピック西ドイツ代表に選ばれる
ブロッケンの好調はビッグファイトでも続き、一回戦でウォッチマンを秒殺 晴れてラーメンマンとの対決が実現する
前評判としては若く勢いのあるブロッケンが有利とされていたが…その戦いはラーメンマンの勝利に終わる
父の仇を果たせなかったばかりか、超人レスラーとしても初めての敗北を喫し、その一戦がトラウマと化す
「そのブロッケンJrがラーメンマンと闘って負けた舞台こそ
 今そこにあるコンクリート・デスマッチリングだったんだ」
…ジェイドも師匠のラーメンマン戦での敗北が一番のショックであったということは聞いており
そしてブロッケン自身、あのコンクリートリングを見てしまうとあの屈辱を思い出し震えてしまうのだ…
震える師匠の姿に、ジェイドはやむなくスタッフの手を借り、ブロッケンを席について休ませるのであった
「ブロッケンJrっていうのは弟子のジェイドにいつも影のように寄り添って
 戦略をアドバイスする大切な役割の人なんでしょ
 その人がいなくなっては ジェイドはどうやって闘っていいかわからなくなってしまうだ」
「確か あのコンクリート・デスマッチを提案したのはスカーフェイスだったな!
 もしもジェイドの参謀であるブロッケンJrを使い物にならなくするためにコンクリート・デスマッチを提案したとしたら…
 スカーフェイスってマジにスゲー策士だ…」
ジェイドの拠り所を奪うスカーフェイスの手腕には、万太郎もそう洩らす
そしてリングサイドの師匠を安心させる言葉をかけながら、ジェイドはスカーフェイスとの一戦に臨む!

421:粗筋超人Ⅱ世
21/07/18 19:22:00.56 D6fuZDP0.net
≪赤コーナー 200cm 137kg 第二期生~~っ
 新"暴れ馬"こと~~っ スカーフェイス――ッ!
 青コーナー 187cm 93kg 第二期生~~っ
 ベルリンの"緑の矢"こと… ジェイド~~~ッ!!≫
リングアナのコールに両手を上げて応える両者
スカーフェイスはジェイドの異名"緑の矢"に目をつけ
ニヤリと笑みを浮かべながらその異名を譲らないかと持ち掛けるが、むろんジェイドもそれを拒絶
「…譲る気がないならしょうがない… キッドの時と同じように力づくで奪うまでだ!」
そしてゴングが響き、二期生同士のコンクリート・デスマッチが幕を開ける
先手はジェイドが取り、奇襲の後ろ蹴りを放つがスカーもスウェイバックで容易くそれを回避
続けてハイキックを放つが、それに合わせてしゃがんでジェイドにタックルを仕掛けるスカーフェイス
そのままジェイドの体を持ち上げ、オクラホマ・スタンピートでコンクリートリングに叩きつけんとするが
それに対しジェイドは両足を突っ張らせ、ブリッジ状態でコンクリートへの激突を防ぐ
さらに今度はジェイドがスカーフェイスを持ち上げ、逆襲のオクラホマ・スタンピートがスカーフェイスをリングに叩きつける!!
スカーをダウンさせ、すかさず馬乗り状態でのマウントポジションを取るジェイド
ここからジェイドはどう攻めるか…スカーフェイスも馬乗りになりながらもジェイドの攻撃を待ち構えるが
だが、ジェイドは一向にスカーへの攻撃を仕掛ける気配がなく・・・
「おまえのような試合巧者にむやみにパンチを打っては…下から腕を取られそのまま三角締めに極められるのがオチ…」
「グフフ…しかしせっかくマウントをとっても パンチを打たなきゃ埒があかねえぜ…どうするつもりだ?」
「フフ 手が使えなきゃ 足を使うさ!」
そう返すとともに、ジェイドは両膝でスカーフェイスの両腕を持ち上げるように押し込んでいき
腕が上がったところでスカーの片腕を腕ひしぎ十字固めに捉える!!
<続く>

422:マロン名無しさん
21/07/18 21:41:57.17 .net
描写が変だぞ
ビッグファイトの時西ドイツから参加した超人は数百~数千人いた
最初の振い落しでほぼ脱落し唯一残ったのがブロだったのに

423:マロン名無しさん
21/07/18 22:11:27.85 .net
メタ的にはスカーフェイスが間違いなく大ボスな以上、ジェイドはあかんだろうが
それでブロッケンがサポートしてくれないから負けたとかなったらなさけなさすぎるから、そこはきっちり実力を出しきってほしいとこだ

424:マロン名無しさん
21/07/18 23:40:27.14 .net
スカーフェイスに緑の色がどこにもないのに緑の矢をよこせとか自分に合う合わないをまるで考えてないのか

425:マロン名無しさん
21/07/19 00:47:56.77 .net
多分血が緑色なんだろう

426:粗筋超人Ⅱ世
21/07/19 19:03:55.56 NOzsCM42.net
 第58回 完璧なるスカーフェイス!? (本日二色カラー)
ジェイドの腕ひしぎ十字固めが、スカーフェイスの片腕をとらえる
セコンドのブロッケンが動けない状態では、ジェイドも実力を発揮できないのでは、と実況も不安視していたが
その前評判を覆す活躍に、観客も大歓声 一方でブロッケンは今だコンクリートリングのトラウマから復帰できていない様子
そんな悲しい姿におがあも涙と鼻水が止まらず 万太郎のカルビ重に鼻水垂らしてました
これには万太郎もお怒りでおがあに殴りかかろうとするが、おがあはスウェーからのドロップキックで反撃!
ぶっ飛ばされた万太郎がその勢いのままコンクリートリングの端に頭ぶつけて泣いちゃうのは置いといて
リングに頭をぶつけたことで、そのコンクリートリングの性質に気づく万太郎 一見表面だけを覆っているようだが
その実、リングの下もエプロンの隙間や穴から生コンが充満しており、まさに世にも恐ろしいデスマッチリングと化していた
その恐ろしいリング上で、ジェイドがスカー相手に攻勢を見せるが
スカーフェイスはなんと、腕ひしぎにとらえられながらも、片腕一本でジェイドの体を持ち上げると
そのままその怪力でジェイドの体を引き寄せながら、首筋にその太い腕を食い込ませるチョークスリーパーの体勢となる…!
「グフフフ…こいつに入ったからにはおまえはおしまいだ」
「ぬ…ぬかせーっ オ…オレはどんなことがあっても ギ…ギブアップせん!」
「グフフフ 何を勘違いしてやがるジェイド
 このスリーパーホールドってやつは技のあまりの痛さにギブアップを奪う痛め技ではない
 両腕の力で相手の首の頸動脈を締め上げる…
 そのため脳に血液がいかなくなり 首を絞められている者は 徐々に意識が薄れていき…やがては失神してしまう!
 だからこのスリーパーってやつは いくらおまえがギブアップしないと根性でガンバってみても
 その鉄の根性も意識の混濁によって消し飛ばされてしまう
 最後には審判が割って入り オレのノックアウト勝ちが宣せられる!
 どうだ!わかったろ~~~っ おまえはこのままスリープ(眠る)するんだ」
スカーの言葉通り、ジェイドも最初のうちは耐えてみせるも、次第に視界が歪み意識が薄れていく・・・
混濁した意識の中、その脳裏に浮かぶのは子供時代の特訓の日々と・・・地元の人に支えられた日々
ある日のこと、肉屋のおばさんに山盛りのウインナーをただで譲ってもらったことがあり
おばさんはNo1正義超人を目指すジェイドに、お金なんていいから強くなって世の中を平和にしてほしい、とジェイドに願う

427:粗筋超人Ⅱ世
21/07/19 19:04:22.58 NOzsCM42.net
・・・そしてリングに視点を戻すと、ピンチのジェイドに応援の声が届けられる
その声の主は、少年時代にジェイドを支えてくれた肉屋のおかみさんと旦那さんの二人であった!
おかみさんの檄を受け、混濁した意識を覚醒させその目を見開きスリーパーを外すことに成功!!
そのまま両足でスカーの顔面に強烈な蹴りをぶちこむ!!
ジェイドの強烈な反撃を受け、スカーフェイスはこの試合初めて苦悶の表情が浮かぶ
ぐらつくスカーに、さらに背後に回りドイツ仕込みの本場のジャーマンスープレックスが放たれるが
スカーもそれを阻止するべく、頭部の髪の毛部分が硬質化しコンクリートリングに突き刺さり
そこから大穴を掘り開けることで、コンクリートへの直撃を免れることに成功するスカー
さらにジャーマンの体勢のままのジェイドの脇腹にも、スカーの長髪、スワロウテールの反撃が突き刺さる!!
(二色カラーここまで)
さらなる追撃に、スカーフェイスは再びスワロウテール・シャベルを駆使しコンクリートリングを掘り起こすと
掘りだしたコンクリート塊をジェイドめがけて蹴り飛ばす!!
その一撃がジェイドに直撃し…あまりに強すぎるスカーの実力にジェイドも戦慄が浮かぶが…
「なんだジェイド その弱気な表情は!!」
そんなジェイドに喝を飛ばすのは、彼の師匠ブロッケンJrであった
<続く>

428:マロン名無しさん
21/07/19 20:48:35.46 .net
セイウチンじゃなくておがあが正義超人入りした方が活躍できたのではないか

429:マロン名無しさん
21/07/19 20:52:39.02 .net
スリーパーホールドの説明は、ウォッチマン思い出した

430:マロン名無しさん
21/07/20 05:20:14.42 .net
ブロッケンの弟子ってことで、ブロッケンが戦った試合展開をなぞってる部分もあるのかな
ただそうなると、なんだかスワローテイルで腹に大穴空けられそうでちょっと怖い

431:粗筋超人Ⅱ世
21/07/20 19:11:05.83 lPLIefZq.net
 第59回 怒りの"赤い雨"が降る時…!
ピンチのジェイドに喝を飛ばすブロッケンJr
先ほどまでコンクリートリングのトラウマで近づくことすらできなかったブロッケンだったが
ついに彼が忌まわしいトラウマを断ち切る事ができたと気づき、ジェイドも喜びの笑顔が浮かぶ
「は…恥ずかしいがワシは弟子であるお前に教えられた
 お…おまえが必死でスカーフェイスに向かっていく その姿を見るうちに
 はるか昔 若かりし頃の敗戦にいつまでもこだわっている自分が愚かしく思えてきたのだ…
 しかしもう大丈夫だ 経験豊富なレジェンドとして ニュージェネレーションのおまえに的確なアドバイスを与えてやる!」
だがトラウマを克服したのが遅すぎたとスカーが叫びながら、強烈なラッシュで一気に試合を決めんとする
リング端に追い詰められ、スカーの怒涛のラッシュにジェイドも成すすべなくやられるのみだが・・・
「ジェイドよ おまえはスカーの圧倒するような巨体や口撃(ハッタリ)など…
 見えるもの 聞こえるものに惑わされ本来の実力が出せないにすぎない…
 体は小さいが実力はおまえの方が上だ! ワシを信じろ! "大木は風に折らるるが 柳に雪折れ無し"だ!」
…ブロッケンのアドバイスを受け、活路を見出すジェイドはスカーの一撃を回避することに成功
その後も次々と放たれるパンチを回避し続けるジェイドに、息を切らし始めるスカー
攻めるなら今だとのブロッケンの言葉に、ジェイドは即座にドロップキックで反撃!
さらに追撃のかかと落としを仕掛けるが、そうはさせまいとスカーも強烈な横殴りのラリアットで返す
勢いよく吹き飛ばされるジェイドだが、ブロッケンも慌てるなとアドバイスを送る
「おまえは野生の柳だ!激しい横殴りの突風はつきもののはずだ」
(そ…そうか オレは柳の木… ど…どんなに突風に晒されようが…
 持ち前の体のしなやかさでそれに耐え… 風が止んだ瞬間元に戻ればいいんだ――っ)
するとジェイドは、吹き飛ばされ体が真横になった状態でありながら、再度スカーへのかかと落としを放ち、見事その顔面に突き刺さる!!
これにたはスカーフェイスもたまらず片膝をつき、肉屋のおばさんを筆頭にジェイドファンたちも大歓声
…ブロッケンのアドバイスを受けた途端、見違える動きを見せるジェイドに万太郎も目を丸くする
うちのメガネチビと交換してほしい、なんていう万太郎にミート君の天龍チョップがぶちこまれてたけど

432:粗筋超人Ⅱ世
21/07/20 19:11:59.98 lPLIefZq.net
さらにジェイドはタックルを仕掛け、マウントを狙うが
スカーもそうはさせ児と素早くジェイドの背後に回りそれをしのぐ
二人の息もつかせぬ攻防を繰り広げるハイレベルな試合に、会場の皆も驚きの声が浮かぶ
するとスカーはジェイドの背後を取ったまま、バックマウント状態で後頭部からパンチを見舞うが
スカーの足をねらえとのブロッケンの指示に、ジェイドも即座に応え体を潜り込ませると
片足を捕えながら、鮮やかにアンクルホールドを極める これでギブアップを取ればジェイドの勝利となるが
実況の言葉にスカーは「チッチッチッ」と指を鳴らしながら、スワロウテールを展開し背後のジェイドを切り裂く!!
スカーの反撃を受け、体前面が切り裂かれダウンするジェイド
さらにスワロウテールの反撃を失念したミスをブロッケンに叱責され…
「………レ…レーラァにお…怒られた…」
「グフフ…そんなにショックか コンクリート如きに恐れおののくダメ師匠に叱られることが」
スカーの挑発にジェイドはその表情が鋭くなるが、そこに再びスカーの放つコンクリート塊がジェイドへと直撃!!
…と思われたが、コンクリート塊の中央部分から溶け始めていき…溶けた部分からはジェイドの手が露になり…
そこから現れた燃え盛る手刀、ベルリンの赤い雨が一瞬でそのコンクリート塊を溶かしてしまう!
そして師匠を侮辱されたジェイドは、激昂のままにスカーへと襲い掛かるが
だがその怒りのせいで、柳の教えを忘れガチガチに力の入った状態の手刀は
白刃取りの如くベルリンの赤い雨を両掌でキャッチされてしまう…!
「おまえのフェイバリットホールドも オレにかかりゃーこんなもんだ
 おまえのショータイムはここまでだ ここからは・・・
 オレさまの SHOW TIMEだぜ…」
スカーフェイスがそう宣言するとともに、額に遭ったアイマスク状の部分をずりさげると
筋骨隆々の肉体を持つスカーフェイスが、なにかサワサワと異様な雰囲気を身にまとう・・・
<続く>

433:マロン名無しさん
21/07/20 20:29:39.06 .net
ここからさらにパワーアップとかなんやこいつ…

434:マロン名無しさん
21/07/20 21:40:35.00 .net
ジェイドは師匠に依存してる感じが今回で出てきた気がするわ
なんつーかブロッケンが全てで、褒められればさらに活躍できるが叱られたら今回みたいに冷静さを欠いたりって感じで
取りあえずあげて伸ばせばジェイドはもっと上に行けるはずだが、ブロッケンだしきつく当たって成長を阻害しそうだなーw

435:マロン名無しさん
21/07/21 05:12:15.55 .net
なんか2世なってから技がプロレスじゃなく格闘技要素強くなってきたな。地味…

436:マロン名無しさん
21/07/21 18:00:12.67 .net
今だとK1とか総合格闘技の方が人気あるからしゃーない

437:粗筋超人Ⅱ世
21/07/21 19:14:36.16 7zmcy+xs.net
 第60回 恐るべき精神操縦術戦…!
ジェイドとの試合の最中、スカーは不意に自らの額にあるマスク、狂乱の仮面<マッドネスマスク>を降ろすと
ベルリンの赤い雨に対抗すべく、その腕を押さえると脇固めに切り返してジェイドの体を取り押さえる
脇固めに捉えられたジェイドの燃える右手、ベルリンの赤い雨が焼失するとともに次第にその手がどす黒く変色していく
その姿にスカーの脇固めがあまりにきつく、その腕に血が通わなくなっていると見るミート君
ブロッケンのアドバイスでどうにか脇固めから逃れ。十字固めでの反撃を狙うが
それを防ぐべくスカーは、ジェイドの片目に親指を突き刺す!?
マッドネスマスクを装着してから、スカーの非情な攻めはさらにエスカレートし
さすがにブロッケンも抗議の声を上げるが…委員長がルールブックを参照した所
スカーの残虐な攻撃はルール上反則には当たらない 人間同士ならともかく、超人の闘いでは問題ないとの事で…
「そうらみろ―― 超人レスリングルールっていうのは
 もともと残虐・悪魔・完璧など悪行超人との闘いのために作られたルールなんだ
 反則行為などという概念なんてもともとないものなんだ!」
「し…しかし我々は正義超人同士だ それなりに紳士的な闘いができるだろう!」
「バカめ どんな時でも戦いはシビアでなければ いざ悪行超人との闘いになった時どう対処するつもりだ――っ!」
・・・スカーフェイスの言葉には、ジェイドファンからも、スカーへの賛同の声が出はじめる…
その姿にミート君も、スカーの人心を操る巧みさには表情を険しくさせていた
ジェイドもスカーの言葉を否定するように叫び声を上げるが…その瞬間ジェイドの開いた口から舌を掴み上げる!?
さらにはその舌を掴み、引っ張り上げながらアルゼンチンバックブリーカーに担ぎ上げるスカー
あまりに残酷な闘いを見せるスカーの姿に、万太郎も思わず失神しちゃう
スカーの攻撃はまだ続く、アルゼンチンバックブリーカーを解いてジャーマンスープレックスの体勢に入り
「ジェイドよ おまえはドイツ生まれでジャーマンが得意だったな
 …しかしオレに言わせればあんなものは子供だまし… 大人のジャーマンはこうだ――っ!!」

438:粗筋超人Ⅱ世
21/07/21 19:16:07.95 7zmcy+xs.net
投げっぱなしジャーマンから、ジェイドの両足首を取り加速と体重をさらに増した一撃が脳天に叩きつけられ
その強烈な一撃には、ジェイドの強固なヘルメットにヒビを入れるほどの大衝撃を与える…!
脳天に受けた一撃にもがき苦しむジェイドを、顔色一つ変えず冷たく見下ろすスカーフェイス…
クールな冷静ファイトを見せるスカーフェイスが、マッドネスマスクをつけた途端、一転し血も凍る非情のファイトを見せる
オーバーボディに加えその豹変ぶりには、実況もまさに[ジキルとハイド]の如き多重人格ファイトと評するのだった
倒れるジェイドに、ブロッケンがリングを叩いて檄を飛ばす
ジェイドの戦う目的は入れ替え戦で優勝し、正式なるニュージェネレーションとなったことを墓前の育て親に報告すること…
育ての老夫婦が死ぬ間際の、その誓いを思い出し立ち上がるジェイド、だが…
「グフフ…おめでたいやつだぜ! ブロッケンJrに騙されているとも知らないで」
そんな彼の心を、スカーの言葉が蝕まんとする……
ジェイドの育ての親は超人を差別する者たちの手で殺されたが、その惨劇の主はブロッケンJrであると言うのだ…!
…若き才能あふれるジェイドを見つけたブロッケンは、自分に弟子入りさせるべくごろつきを雇い育ての親を殺した
行き場を失ったジェイドはブロッケンの企み通り、彼に弟子入りしたとするスカーフェイス… 
彼の語る真実、と称したマインドコントロールにジェイドの表情が険しくなり、リングサイドのブロッケンへと襲い掛かる!!
「レーラァ…信じていたのに――っ!!」
怒りの叫びと共に放たれるベルリンの赤い雨がコーナー鉄柱を両断し、寸断された鉄柱がブロッケンへと放たれる
それをすんでのところでかわすことはできたが…スカーの手で完全に折られたジェイドの心に、ブロッケンも愕然としてしまう…
だがもはや何も信用できなくなったジェイドは、その激情のままスカーへと襲い掛かり
放たれたベルリンの赤い雨が、スカーの上半身を袈裟斬りに切り裂く!!
<続く>

439:マロン名無しさん
21/07/21 20:20:11.38 .net
スカーは詐欺師としてもやっていけそう

440:マロン名無しさん
21/07/21 20:29:52.56 .net
前もって観客を味方につけたり人の心を誘導するところを見せているが
それでもこれに騙されるジェイドがあほの子に見える

441:マロン名無しさん
21/07/21 21:15:26.51 .net
>>440
良く言えば純粋すぎるんだろ

442:マロン名無しさん
21/07/21 21:42:39.67 .net
個人的にはスカーフェイスの言ってることもそう的外れじゃないと思うのよな
ブロッケンが変に腐らず飲んだくれて無ければ、ジェイドのような不幸な子供が出なかった可能性もあったはずだし
正義超人としての責任を果たさなかったブロッケンが、今になってその因果応報を受けたともいえるか

443:マロン名無しさん
21/07/22 16:59:26.03 .net
>大人のジャーマン
言葉の意味はよくわからんがとにかくすごい響きだ

444:粗筋超人Ⅱ世
21/07/22 19:40:42.97 xfcJC0cu.net
 第61話 未来に赤い雨は降りぬ!
ついにジェイドの必殺技、ベルリンの赤い雨の一撃を受けるスカーフェイス
初めて受けるその鋭い傷跡に、さしものスカーも動揺が浮かぶが
しかしブロッケンは今の一撃は完璧なベルリンの赤い雨ではない、とするが
育ての親を殺した人物とスカーに吹き込まれたジェイドは師匠の忠告に聞く耳を持たない
そんなジェイドの姿に、彼を支えた肉屋のおかみさんも歯噛みした表情が浮かぶが…
そして手負いのスカーに向け、再びベルリンの赤い雨が放たれるが
その手刀が振り下ろされる寸前で、スカーは片足を上げ踵でその手刀をカットし妨害に成功
ブロッケンは熱くなったジェイドに一度引き下がるよう言うが、自分の方が攻勢だとまるで聞き入れず
上がった片足を取り押さえながら背後に回り、得意技のビークケーク・ハマーの体勢に入るが
投げ飛ばされようとする最中、スカーは両手首の筋肉を膨張させることでクラッチを切ると
逆にスカーがジェイドに向け、ビークケーク・ハマーのカウンターで返してみせる!!
コンクリートリングに脳天を叩きつけられ、激痛に悶えるジェイド 
そのヘルメットの亀裂もますます広がりながらも、荒み切った心のジェイドはその身を案じる師匠にも冷たい眼差しを向ける…
「見てみなジェイド これがおまえの放った一撃目の"ベル赤"の傷跡だ~~~っ!
 残念ながらこんなもんでは おれに致命傷は与えられん~~~っ まだ手ぬるい~~~っ!」
ジェイドに向けスカーがそう言い放つと、自ら胴体の傷跡をさらに広げていく!?
そのすさまじいパフォーマンスにはジェイドも観客たちも絶句 その姿はまさに化け物だとするセイウチン母 
横であんたら親子も化け物と万太郎も内心思ってたけど流石に口には出さないで置いた
「そんなへらず口がきけないよう 今度こそ渾身の"ベルリンの赤い雨"を見せてやる――っ」
激昂の叫びと共に、右手を強烈に燃え上がらせてスカーフェイスへと突っ込んでいくジェイドだが
だがコンクリートリングに脳天を叩きつけられたダメージは大きく、突撃中にぐらついてしまうジェイド
スカーはその隙を見逃さず、滑り込んでジェイドの手を取ると強烈なアームロックに捉える!!
あれではおそらくジェイドの右腕の筋肉はズタズタになっているだろう…そんなジェイドの醜態に肉屋のおかみさんも声を荒げる
今のジェイドのピンチは、ブロッケンの忠告を無視したことが招いた自業自得の結果だとするおかみさん
だが師匠のブロッケンは、自分の大切な育ての親を殺した男… そう洩らすジェイドに、おかみさんの一喝が飛ぶとともに
ブロッケンに関するある一つのエピソードを語る……

445:粗筋超人Ⅱ世
21/07/22 19:41:20.40 xfcJC0cu.net
ジェイドが子供の頃から厳しい特訓を課すブロッケンの姿には、おかみさんも最初はいい印象は持たなかったが
そんなある日、その考えを変えさせたのは墓前にてジェイド両親の墓に花を手向けるブロッケンの姿を見た時であった
墓前の両親に向けて、ブロッケンはジェイドを立派な正義超人に育て上げると誓いながらやさしい笑顔を墓前に向けるのだった…
そう、師匠はジェイドの親の死には関係していなかったのだ…自分が間違っていたことに気づき、ジェイドも涙ながらに師匠に詫びる・・・
……そんな中、スカーフェイスの攻撃はさらに残虐さを増していく…!
「ジェイドよ さっきはおまえにとって命から二番目に大切な師匠との関係をズタズタに破壊してやった…
 今度はおまえにとって 命と同等に大切なものをズタズタにしてやる!
 終局―― ベルリンの赤い雨!!」
スカーフェイスの宣告と共に、両足で三角締めに極めたジェイドの右腕を支点にして
自らの体を回転させジェイドの片腕を引きちぎってしまう…!!
スカーにもぎ取られリングに落ちる、ジェイドの右腕・・・その残酷な光景に万太郎も青ざめ、ブロッケンや観客たちも悲鳴を上げる…
「レ・・・レーラァを信じなかったばかりに・・・ バ・・・バチが あ・・・当たっちゃった・・・ね・・・」
ジェイドの命ともいえる、ベルリンの赤い雨を繰り出す右腕を奪い、終わりと宣告するスカーがその頭部を掴み、トドメを刺さんとする…!!
<続く>

446:マロン名無しさん
21/07/22 19:48:08.39 .net
ここまで残酷描写するかあ…

447:マロン名無しさん
21/07/22 20:54:00.79 .net
ジェイドはやはり無理だったか、まあそこは仕方ないにしても
スカーの口車に乗せられたり余裕で傷口開かれたり、肉体的にも精神的にも大分圧倒的な実力差を見せつけられたのが残念だな

448:マロン名無しさん
21/07/22 22:38:26.79 .net
ブロッケン同様の噛ませポジの可哀想なところにいっちゃうのは勘弁してほしいとこだな…
ジェイドのキャラ造形は好きだからどこかで活躍の機会つくってほしい

449:粗筋超人Ⅱ世
21/07/23 18:59:30.31 iBJte6yv.net
 第62話 ドクロの無念よ、万太郎へ!
片腕を失ったジェイドに向け、スカーはトドメの一撃としてスカーバスターの体勢に持ち上げる
キン肉バスターに三角締めを追加した、まさに究極のバスターとも称されるスカーの必殺技
これを受ければ大重傷は確実として、最後に言い残すことはないかをジェイドに問うスカー
…するとジェイドは、ブロッケン師匠に呼びかけ・・・
「せ…せっかく素晴らしい テ…テクニックを授けてもらったのに こ…この体たらく… ゴ…ゴメンなさい…」
ボロボロの状態で師匠へと詫びるジェイドの言葉に、ブロッケンも目を伏せながらも
試合の決着はまだついていない、と絞り出すように呟く… 肉屋のおかみさんも涙と共にブロッケンの言葉に賛同するが
だが試合の決着はジェイドの命である右腕を失った時点でもはや終わり、スカーの言葉と共に宙高く飛び上がり!
キン肉バスターの体勢から両足を首に締め上げながらリングへと落下し…!!
「アルティメット・スカー・バスタ~~~ッ!!」
スカーバスターがリングに炸裂し、一瞬静まり返る会場内…そしてジェイドのヘルメットがその衝撃で完全に砕け散る
力なくリングへと倒れるジェイド、その衝撃で首にあったドクロの徽章も静かに落下する・・・
―よくぞ長く苦しい訓練に耐えたな おまえを一人前の超人と認めて
 わがブロッケン一族に伝わるドクロの徽章を授ける―
―ダンケシェーン レーラァ…―
脳裏に浮かぶジェイドとの思い出に、ブロッケンの悲痛な叫び声が響く…
こうして入れ替え戦第二試合、二期生同士の激突はスカーフェイスの勝利で幕を下ろすのだった
試合が終わり、マッドネスマスクを解除しながらジェイドの異名も奪い勝ち誇るスカーフェイス
だが一瞬見せるブロッケンの鋭い眼光に、スカーもわずかにたじろぐが…
「グフフフ…親父のブロッケンマン あんたブロッケンマンJr 弟子のジェイドと
 三代に渡って超人界の日の当たる場所は歩けないようだな あんたたちブロッケン一族は呪われているんだよ
 いっそのことブロッケン一族は 超人界から足を洗ったらどうだい…エエ?」
スカーの挑発に、ブロッケンも激昂の表情を浮かべるが・・・挑発に乗ることなくそれを受け流すブロッケン
…ジェイドを診るリングドクターも、ジェイドの傷の酷さ…特に腕の具合が深刻だが
切断されてまだ時間が立ってない、すぐに整合手術をすれば回復するかもしれない、との言葉に
ブロッケンもどうかジェイドを助けてやってほしいとドクターに頭を下げるのだった

450:粗筋超人Ⅱ世
21/07/23 19:00:16.04 iBJte6yv.net
一週間に渡り、繰り広げてきた入れ替え戦もとうとう決勝戦
その対戦カードは一期生のキン肉万太郎 VS 二期生のスカーフェイスの対戦と決まる
この一戦は一期生、二期生のどちらかが正式なる日本駐屯の権利がかかった重要な一戦であるが…
「オレのアルティメット・スカー・バスターと…万太郎のキン肉バスターを比べてみてもどちらが凄いか一目瞭然だろう
 万太郎 おまえがこのオレに勝つ可能性は万にひとつもない」
試合前にスカーの挑発が万太郎へと向けられるが…気づけば万太郎の姿がない
するとそこにクリオネマンが姿を現し、万太郎はスカーが怖くて棄権したそうだが
…だがクリオネマンは万太郎にやられて入院中のはず、問い詰めながら海へと放り込まんとすると
そこでクリオネマンに扮した万太郎が正体バレちゃうのでした
…と、そこに重症のはずのジェイドが、立ち上がりよろめく足取りでスカーに近づく…
試合後の乱闘を仕掛けるのでは、と見た委員会スタッフがジェイドを止めるが
ジェイド自身は、試合が終わればノーサイドとして…二期生の仲間として、万太郎を倒してくれと激励の言葉をかける
自分を倒した相手に激励の言葉をかけるというのは、ジェイドも心中複雑であろうが
それ以上に歯がゆい思いをしているのは、師匠のブロッケンだろうとするミート君…
…そしてジェイドも激励の言葉を最後に、力尽きるように倒れるのだった
そんな姿にスカーはみじめなもんだ、と嘲笑う その姿にさすがの万太郎も失禁しながらも怒りを露にするが
だがそれを止めるのは、先ほど弟子をボロボロにされたはずのブロッケンであった
「な…なんで弟子があんなひどい目に遭っているのにあんたは止めるんだよ!」
これには万太郎も声を荒げるが…そこで万太郎は、ブロッケンの瞳からあふれ出る涙に気づく…
それと共にブロッケンは何も言わず、万太郎に何かを差し出し、その手に握らせる
ブロッケンが万太郎に託したそれは、ジェイドのつけていたドクロの徽章であった
<続く>

451:マロン名無しさん
21/07/23 19:13:32.93 .net
ドクロ渡されてもジェイドとは敵だったわけで友情もないし敵討ち展開にされても・・・

452:マロン名無しさん
21/07/23 19:19:14.40 .net
臆病な万太郎がハンマー持って立ち向かう姿に軽く感動した

453:マロン名無しさん
21/07/23 20:07:17.17 .net
まあ今の面子で友情パワーを知ってるのは(ミート以外では)ブロッケンしかいないしな
何らかの形で友情パワーのきっかけを作ってくれるんだろうけど、>>451の言う通りジェイドとは敵だったから友情も何もないのが問題点よな
ただ敵だった奴とわかり会うのも友情の形だろうし、瀕死のジェイドが何かしら万太郎と友情の始まりを見せてくれることに期待

454:マロン名無しさん
21/07/23 20:07:31.14 .net
>>451
そういや等のブロッケンもキン肉マンとあんまり絡まなかった印象

455:マロン名無しさん
21/07/24 00:42:00.96 .net
>「せ…せっかく素晴らしい テ…テクニックを授けてもらったのに こ…この体たらく… ゴ…ゴメンなさい…」
この「あいうえお作文」みたいなセリフ回しはクド過ぎてホントにイライラするわ

456:粗筋超人Ⅱ世
21/07/24 19:24:09.88 PETFno78.net
 第63回 決勝前夜祭、それぞれの乱!
突如ブロッケンから手渡された、ドクロの徽章に困惑する万太郎
ジェイドの腕を手にしながら、涙を流すブロッケンはその真意を語ることなく…
そこでミート君がそのドクロの徽章に関して解説 それはブロッケン一族が一人前として認められたときに授かる物
ジェイドは実の子ではないが、その実力を認めたブロッケンから授けたものであろう
そんなものをなぜ万太郎に…それに関してミート君はこう考察する
「おそらくブロッケンJrは弟子のジェイドをスカーフェイスに倒されて メチャクチャ悔しいんですよ
 しかし憎きスカーフェイスは ジェイドと志を同じくする第二期生…
 おおっぴらにスカーフェイスに怒りをぶつけることもできない
 …だから決勝でスカーフェイスと対戦する二世に ジェイドの"ドクロの徽章"を託したんですよ」
「エエッ でも一期生のボクがスカーに勝っちゃったら 二期生のジェイドは日本駐屯超人になれないんだよ」
「そこが複雑な大人の心境なんですよ」
立ち去るブロッケンの背に…徽章を渡された万太郎も彼の思いに報いるべくその闘志を燃やす、のだが…
記者団達が決勝戦を前に二人のツーショット写真が撮りたいとして
笑みを浮かべて近づく血まみれのスカーフェイスの姿に先ほどの闘志はどこへやら、すっかりびびっちゃう万太郎
で、ドクロの徽章もミート君に言葉巧みにつけさせてリングから退散しようとする万太郎だが
それを阻止するべく動いたのはセイウチンのおがあ 懐から大きな魚を取り出すと、振りかぶって剛速魚を投げつける!!
で、どたまに直撃して無事捕獲されました ちびりながらもツーショット写真は無事に成立しつつ
決勝戦は明後日、千葉の幕張メッセにて行われることが決まり、それに先立ち明日に決勝戦前夜祭が行われるとの事であった
…二人の握手を遠巻きに見据えながら、スカーフェイスの正体を確信する人物…ケビンマスクの姿もあった
ケビンは内心、スカーフェイス…"マルス"なる存在をなんとかせねば大変なことになるという懸念が浮かんでいたが…
ところ変わって決勝戦前夜祭会場にて、会場内は万太郎とスカーフェイスの対峙する奇麗な彫像や
豪勢な食事に加え、決勝のジャッジメンとして呼ばれた三人のレジェンド
バッファローマン、ウルフマン、ジェシー・メイビアもこの場に姿を見せていた
「ミートよ相変わらずちっちゃいのう チンポには毛が生えたか?」(ミート君のパンツ引っ張り
「…もうバッファローマンさん 昔から酔っぱらうと下品なんだから~~~」(///

457:粗筋超人Ⅱ世
21/07/24 19:25:02.40 PETFno78.net
万太郎の方は会場の豪華な食事にすっかり気分も上場
おがあもそんなに食べて大丈夫かと心配そう、そんな様子をスカーも鼻で笑い
スカーの方はファンの女の子たちから豪華なお食事を差し出されていたが、スカーは丁重にそれを断り
オレはこれで十分、と大量のフルーツを手に取ると…それを自身の握力でまとめて握りつぶす!
あっという間に果汁100%の天然ジュースが出来上がり、ギャルたちも大歓声
それを見た万太郎は、スカーに対抗すべくスイカを自らの力で潰さんとするが
流石にそれは無理とミート君も声を上げるが…両足で挟んだスイカにヒビがはいり破壊に成功!!
なんだけど股の間でひび割れた隙間から溢れ出るスイカ汁な光景は下品すぎて誰も寄り付きませんでした
と、そんな中ホテルのボーイが誤ってスカーにぶつかって衣装を濡らしてしまう
謝罪しながらスカーを別室に連れ、会場を後にするが・・・
「別室って一体どこまで連れていく気だ?」
「フフフ…もう少しですよ マルスさん…」
突如、スカーを本名で呼ぶボーイに警戒心を強め、その表情を鋭くさせるが
するとボーイは何やら理解不能の言語でスカーへと語り、スカーもその言語で返しながらボーイの顔の皮を引きはがすと
そこから正体を現した存在、ケビンマスクがスカーを巴投げからのタワーブリッジに捉える!!
「マルスという名に反応し しかもチャド言語が理解できる
 やはりおまえはオレのよく知っている超人のようだな!」
<続く>

458:マロン名無しさん
21/07/24 20:02:34.84 .net
ミート君の下ははえてない(メモ

459:マロン名無しさん
21/07/24 20:52:37.95 .net
ケビンも参戦して混沌としてきたな、入れ替え戦
止めに来た立場な以上、スカーと手を組むことは無いだろうがケビンとスカーのタッグバトルと言うのも見てみたい
ただスカーケビンで組むと、万太郎は誰と組ませるかって問題が出てきちゃうが

460:粗筋超人Ⅱ世
21/07/25 19:23:10.73 yPk8wyKm.net
 第64回 いざ、古よりの舞台は整えり!
突如スカーフェイス…マルスの前に現れ、その体をタワーブリッジに捉えるケビンマスク
マルスの体を締め上げながら、その真意を問うケビンだが
背骨を責められながらも自分はスカーフェイス以外の何物でもないと白を切るマルス
ならばケビンも彼の背骨をへし折り、委員会に彼の正体を暴露せんとするが…
「お…おまえは絶対にオレのことを委員会にしゃべりはしない…
 な…なにせオレはおまえの命の お…恩人だからな…」
その言葉に、ケビンの脳裏に浮かぶのはd・M・pでの地獄の特訓にて
限界のケビンがマルスに助けられた時の事……
…そしてその心の動揺のスキを突き、マルスがタワーブリッジから脱出!!それと共にスワロウテールで反撃!
「ケビン おまえは何もしゃべれない… 絶対に…」
ケビンをアームロックに固めながら、そう囁くマルス…
と、そこに二人の乱闘騒ぎを聞きつけ人も集まり始める、やむなくケビンはその場を離れる
駆けつけた委員長たちがマルス…スカーフェイスを襲う暴漢を捕まえようとするがそれをスカーが止める
自分もケガが無かったし、実力のあるものは他人から妬まれるのも常だとして
委員長も彼が無事ならと、それ以上事を荒立てることはなく…スカーは胸の内で安堵の声をもらすのだった
その頃パーティー会場の方では、万太郎が女の子たち相手に野球拳やってました
どうやら万太郎のビビりを少しでも和らげるために、ミート君がちょっとお酒を飲ませたら大暴走しちゃったそうで
毎度のことながら女の子相手にアホやってる万太郎の姿に、ミート君もすごい恥ずかしそうでした
…その横では1期生の同期超人が、そんなアホをさらす万太郎の姿に顔をしかめていたが…

461:粗筋超人Ⅱ世
21/07/25 19:24:20.87 yPk8wyKm.net
それから一夜が明け、入れ替え戦決勝戦当日
千葉、幕張メッセの大駐車場内には、巨大なスタジアム上の建物が現れていた
この闘いのためにヘラクレス・ファクトリーから巨大ホール、コロッセオが運ばれてきたそうで
コロッセオ前の中野さんも早速コロッセオ内に入場、入り口の回廊には正義超人の歴史を彩る、レジェンドの巨大彫像が飾られていた
その中の一つ、中心部にあるキン肉マンの彫像をミート君が微笑を浮かべて見あげていた
「あの当時はさんざん手を焼かされましたが いい思い出でございます お久しゅうございます 王子!」
中野さんがアリーナへ入ると、中野さんのかつらを飛ばすほどのすさまじい大歓声が響き渡る
観客席には万太郎VSスカーフェイスの激突を見るべく、10万人の観客で埋め尽くされていた
そして正義超人同士の闘いを飾るにふさわしいリング、ヘラクレスの掌がコロッセオ中心にそびえたつ…!
リングサイドではファクトリーから派遣された特別ジャッジの三人
バッファローマン、ウルフマン、ジェシー・メイビア達がすでにスタンバイ
舞台は整い、あとは主役の二人が登場するのを待つのみとなり…そしてついに、キン肉万太郎の入場が始まろうとする!!
<続く>

462:マロン名無しさん
21/07/25 23:33:51.23 .net
わかってたけどやっぱり悪行超人のメンバーだったか、スカーフェイス
これはこんなのをメンバーに選んだ委員長も責任重大ですね

463:マロン名無しさん
21/07/25 23:40:47.32 .net
オーバーボディで姿隠してた理由は正体が元dmpとバレないためか
でもキッドごときの攻撃で壊れるオーバーボディってあんまり意味なかったような

464:マロン名無しさん
21/07/26 14:17:14.47 .net
オーバーボディって都合のいい時に壊れるものだから
攻撃の強さとか関係ない

465:マロン名無しさん
21/07/26 15:16:49.32 .net
正義超人として潜り込むならそれらしいオーバーボディにすればいいのに
なんで傷ありギャングに

466:粗筋超人Ⅱ世
21/07/26 19:18:33.85 iB+8yRuY.net
 第65話 万太郎、自らに酔う!
10万人の大観衆で埋め尽くされたコロッセオ、赤コーナーより万太郎が姿を現す
準決勝での演出同様、ブリスターケースに収められた万太郎は、試合前から険しい形相を浮かべ…
なんと万太郎、自らケースのふたをぶち破り豪快に入場!荒々しい雄たけびを上げる!!
試合前からやる気満々の万太郎の姿には、ミート君も逃げ出さなくて安心したと安堵の声が上がるが
その声に万太郎が激昂の声でミート君に詰め寄る!? その様子にミート君も困惑と共に、何かに気づくが…
さらには頭から水をかぶり、今までのアホなイメージを覆すワイルドな入場を見せる
おまけに口に含んだ水を客席へと噴き出す万太郎 
これにはコワモテの観客さんもお怒りで乱入 万太郎を背中から蹴り飛ばすが…
怖いヤンキーに絡まれても、万太郎は据わった形相でヤンキーを返り討ちにしてしまう!!
一味違う万太郎の様子に、観客たちのギャルも大歓声を上げる中…ミート君はその異変の正体に気づく
実は万太郎、昨日は朝までお酒を飲んでたため今の時間になっても酔っ払い状態が続いているのだ
未成年飲酒に関しては困りものだが、臆病な万太郎がここまで豹変するのは嬉しい誤算ではあった
さらにはリングに続く階段を、体操選手の如き華麗な体さばきで階段を駆け上がり、勢いよくリングに上がる
これはもしかしたら期待できるかも…ミート君も万太郎の雄姿にそう呟く
青コーナーからもスカーフェイスが入場 こちらはド派手な万太郎と違い荘厳なクラシックの旋律に乗り
王者の風格を漂わせるかの如き佇まいで、静かに、堂々とリングへと歩を進める…
このスカーの登場には先ほど万太郎に声援を送った女の子たちも速攻でスカーに乗り換える
「ちぇっ ファンなんて現金なもんだよ」 そんな観客の姿にはミート君もそうぼやいちゃう
するとスカーに続き、彼のセコンドもともに入場を始めるが…そのメンツは一期生の同期、ゴージャスマン達!?
その姿には観客たちやミート君も驚愕、バッファローマン達も驚きをあらわにする
なお悪酔いしている万太郎は五人まとめてかかって来いと全く状況を把握できてません
…観客席の方で、頭を抱えうなだれる一期生の同期、アダムスの姿を見つけたミート君が彼を問い詰める
そんなミート君に、アダムスは昨日の彼らに関する出来事を話し始める…
昨晩、パーティー会場にて完全に酔いつぶれて寝てしまっていた万太郎
万太郎のその姿には、一期生の同期達ももはや完全に愛想を尽かした声が出てしまう…
そもそも万太郎たちteamーAHOの面々は日ごろの生活態度を咎められ、この入れ替え戦に参加させられたのだが
にもかかわらずこのザマであり…一方のスカーフェイスはパーティ途中で退席しトレーニングを始めているという
もはや人類の平和を考えるなら、不真面目な万太郎よりスカーフェイスの応援をした方が得策と考える同期達
だが彼らをアダムスが引き留めようとするも、もはや同期達の意志は固く、皆がスカーフェイスの元へと駆けつけるのであった…
…アダムスの言葉に、ミート君も表情を曇らせる中…スカーフェイス達もリングに上がる…

467:粗筋超人Ⅱ世
21/07/26 19:19:44.76 iB+8yRuY.net
ージェネレーション 入れ替え戦決勝戦を行います
 青コーナー 200cm 137kg 第二期生ジェネレーション-EX~~~ッ
 新"暴れ馬" "ベルリンの緑の矢"こと…スカーフェイス~~~ッ!!
 赤コーナー 176cm 83kg~~~ 第一期生 team-AHO
 "ミスター・バスター"ことキン肉万太郎~~~っ!!≫
ミスター・バスターの異名に目をつけたスカーはその異名も頂かんと、ニヤリと笑みを浮かべる
もはや四面楚歌の状況、窮地に陥る万太郎陣営だが…それでもなお、悪酔い万太郎は闘志を燃やし声高に叫ぶ
「フ…メガメボウズ ジタバタ慌てるんじゃねえ
 オレはどんな不利な状況だって絶対逃げやしないよ!
 矢でも鉄砲でもテポドンでもヒクソン・グレイシー エンセン井上…
 サッチーだってまとめてドンとこい!」
もう完全に変な方向に燃え上がる万太郎の姿には、ミート君も困惑しちゃうのでした
「ボクちーらないと・・・;」
<続く>

468:マロン名無しさん
21/07/26 19:39:08.73 .net
アダムスイイやつ。いつか試合するかな

469:マロン名無しさん
21/07/26 19:56:08.63 .net
友情パワーの発露はアダムスがカギになりそう

470:マロン名無しさん
21/07/26 21:54:15.53 .net
いつの間にそんな二つ名ができたんだ

471:マロン名無しさん
21/07/26 22:07:15.46 .net
体格はスマート感あったけど、体重も意外とそんなにヘビーじゃないのな、万太郎
やっぱりラーメンマンが師匠だったからわりかし軽量スタイルなんかな

472:粗筋超人Ⅱ世
21/07/27 19:26:22.18 6B3jEdDF.net
 第66回 酔いが醒めれば宴も終わる!?
若き正義超人、8人により繰り広げられた入れ替え戦もいよいよ決勝戦を残すのみ
決勝戦で対峙するのは一期生、キン肉万太郎と 二期生、スカーフェイスのふたり
果たしてこの決勝戦を制し日本駐屯の権利が得られるのはどちらのチームか…
今だ酔いの覚めやらぬ万太郎は激しい闘志を燃やすかの如く、ゴリラのようなドラミングで己を鼓舞
そんな様子をスカーが鼻で笑いつつ…万太郎を切り捨てた一期生の同期達は、彼の弱点を授けんとするが
自分は誰の助けも必要ない一匹狼、気持ちだけ受け取っておくと返すが…
・・・するとスカーは、観客席の中に自らの正体を知るケビンマスクの姿に気づく
だが彼が何を知っていようと、自分はケビンにとって命の恩人、何も話せるはずがないとするが…
…観客席のケビンマスクは、確かにスカーに命を救ってもらった恩がある
だがこの戦いにおいて少しでも不審な行動を起こせば、観客たちに正体を明かす決意であったが…
「おまえがロビンマスクの息子のケビンマスクか… なるほど…その体格 佇まい 父親にそっくりだわい」
そんな彼に声をかけるのは…レジェンドにしてジェイドの師匠、ブロッケンJrであった
ブロッケンは彼から迷いのようなものを感じており、心にわだかまりがあるなら早いうちに吐き出した方がいいとする
だがケビンはわだかまりなど何もないと声を荒げて返す そんな彼にブロッケンはなら試合を楽しもう、と涼しい顔で返すのだった
そうこうするうちに試合開始が近づく、一期生達は万太郎がスロースターターであるとの弱点をスカーに授け
速攻をかければ何もできずジ・エンドだとするが…
そして正義超人界の運命を決めるゴングが、委員長の手で鳴り響く!!
「決勝まで上がってきたことは誉めてやる しかし万太郎先輩 あんたの悪運もここまでだ――っ!!」
試合開始早々、スカーフェイスは万太郎めがけ突撃を仕掛け、逆水平チョップを放とうとするが
それに対し万太郎は、飛び上がって回避しながらモンゴリアンチョップをスカーのこめかみに直撃させる!
さらに続けて両手で喉元を突き刺す地獄突き!続けてチョップの猛ラッシュを仕掛ける!!
だがスカーも黙ってやられず、反撃のパンチを放とうとするが万太郎は体を脱力させたタコ防御で回避
予想外の酔っ払いパワーがスカーを完全に翻弄、ミート君も目を丸くするが…
だがついに腕を掴まれる万太郎、ロープに振られ跳ね返ったところにラリアットを狙うスカーだが
それに対抗すべく、万太郎はロープに弾かれるとともにおもむろにケツをさらけ出し放屁!?
これにはスカーも思わず怯んでしまい、そこから万太郎はさらにパイルドライバーの体勢に捕えるとともに
スカーの頭をタイツの股間部分に入れたままで脳天をキャンバスへと叩きつける、パンツドライバーをお見舞いする!!
「ウワ~~~ッこれも臭そう」「ウン 臭そうだ」
これには思わず一期生同期たちもそんな声が出ちゃう


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