キン肉マンⅡ世 連載中at CSALOON
キン肉マンⅡ世 連載中 - 暇つぶし2ch300:マロン名無しさん
21/06/27 08:34:01.59 .net
仮に人間達が二期生達じゃなくて万太郎たちに守ってもらいたいって訴えたらどうなるんだろう
このLOW系全開なクリオネ見てると容赦なく粛清しそうで怖いわ
ジェイドは一応ブロッケンの弟子だからそこまで酷い締め付けはしない気もするが

301:粗筋超人Ⅱ世
21/06/27 19:22:36.04 7ejHa1OV.net
 第36回 セイウチン、海の藻屑と散る!!
クリオネマンの体内に現れた、巨大で鋭利な骨に全身を貫かれるセイウチン
それをみたセイウチン妹、ドロシーがさっきのようにセイウチンへの助けに魚を投げつけようとするが
だが今度はクリオネマンの巨大骨に全身を貫かれ、もはや身動き一つとることはできない
それでも脱出せんともがくセイウチン、だがそのせいで傷口がさらに痛々しく裂けていく…!
クリオネマン体内がセイウチンの血で染まっていく、あまりに凄惨な光景に川崎球場の観客も沈黙に包まれてしまう・・・
もはや外界への渇望か、苦しみからの悶えか、セイウチンは必死にクリオネマンの体内をかきむしる様にもがき…
そして、静かに動かなくなったセイウチンは、力なくその体内で漂うのみとなるのだった…
そのあまりに残酷な光景に、セイウチン母子も、おばあちゃんも、不良少年達も涙が止まらない・・・
「おっと しかしまだ油断ならない… ヘラクレスファクトリー正義超人原則その26!
 "敵は狸寝入りの名人 少しの油断で大逆転される可能性多し" 叩く時は……!徹頭徹尾叩け!」
だが、もはや動けなくなったセイウチンにクリオネマンはさらにトドメを刺さんとする
ロープを利用して高く跳躍すると、ゼリーボディからセイウチンの頭だけを露出させると
そのままリングのコーナー鉄柱目掛け、真っ逆さまに落下しセイウチンの顔面を鉄柱に突き刺す!!
 エグザイズ
「x・y・zクラッシュ――ッ!!
 アルファベットではx・y・zに続く文字はない これで最後…
 つまりこのエグザイズクラッシュにかかったら どんな超人も最後という意味なのさ!」
そのままクリオネマンは、自らの体からセイウチンを吐き出しヘラクレスの足の裏からも落とす
もはや誰の目から見ても、セイウチンの戦闘不能は明らか… この瞬間、クリオネマンの勝利が決定するのだった
セイウチンの敗北に、おばあちゃんと不良少年は涙と共に嘆くが…
クリオネマンは、セイウチンの街の人との優しい触れ合いすら切り捨てる
「セイウチン先輩は確かに…人間との触れ合いを優先したいい正義超人であっただろう
 しかし我々正義超人の能力はもっと大きな視野に立って使うものであり…
 そんなワルの中学生や名もない年寄りのためにつかうものではない!
 その正義超人としての精神のスケールの違いが…ここで勝ち名乗りを受けるかどうかの差となって現れたのだ――っ!」

302:粗筋超人Ⅱ世
21/06/27 19:22:56.63 7ejHa1OV.net
入れ替え戦はクリオネマンの勝利により、ジェイドに続き2連勝
こうなると一期生は残るテリー・ザ・キッドと万太郎の奮起に期待するしかないが…
…万太郎らの横で野良犬があくびしているのにデッド・シグナルが気づき、迷い犬も退屈しているとバカにした笑いが溢れ出るが
万太郎はその迷い犬を抱き上げながら、険しい形相をデッド・シグナルに向ける…!
友の敗北に、怒りのパワーを燃やす万太郎の姿にミート君も声を上げるが…
迷い犬をデッド・シグナルのそばにやると、いぬはシグナルのボディにおしっこマーキングしちゃう
「ギャア~~~ッ!! てめえ許せねえ!!」
「おまえが電信柱に似てるのがいけないんだろ~~~っ!!」
とっくみあいの喧嘩になりそうな二人をミート君と委員長が止めつつ
やっぱり二世はいつもの二世か、とあきれ顔が浮かぶミート君だが…万太郎の目じりに浮かぶ涙に気づく
(な…涙…一見軽薄そうだけどⅡ世はセイウチンの敗北を相当悲しがっているんだ…)
倒れたセイウチンに必死に呼びかける不良少年達と母子、そこにドクターも駆けつける
瀕死の重傷だがすぐに治療を受ければ助かる可能性はある、とするドクターにセイウチン母も涙ながらに縋り付く
妹のドロシーは万太郎に向け、セイウチンの好物だった魚を投げつける これを食べて兄の仇を討ってほしいと願う妹だが
投げつけた魚は万太郎の顔面に直撃しました がんめんがなまくさい
両リングの第一試合が終わり、第二試合が幕を開けようとする
Aリングではすでに第二期生、スカーフェイスがリングに上がり、部下にグローブの手入れをさせながらキッドの登場を待つと
そこに軽快なスピニング・トゥホールドのテーマにのって、テリーザ・キッドが堂々と姿を現す
テキサス・カウボーイを意識したいでたちのキッドは、両腕にガゼルマン・セイウチンの国旗が結ばれており
これは敗れ去ったガゼルマン、セイウチンの分まで自分ががんばるという気持ちの表れであろうとする実況
(ガゼル セイウチンよ…オレの闘いを見ててくれ!)

303:粗筋超人Ⅱ世
21/06/27 19:23:35.75 7ejHa1OV.net
一方のBリングでも、デッド・シグナルはスタンバイを終え万太郎を待ち構える
そこに対戦相手の万太郎もリングに登場する、のだが・・・
「ククク キッドのやつだいぶ観客の涙を誘ったようだが ボクはもっとみんなを泣かしちゃうよ」
万太郎はなんか魚屋さんスタイルで背中に巨大魚を背負っての登場でした おまけに入場曲は可愛い魚屋さん
おさかなせおって堂々と入場する万太郎の横で、ミート君もすごい恥ずかしそうでした
\かわいいかわいい さかなやさん♪/
<続く>

304:マロン名無しさん
21/06/27 22:28:21.66 .net
そこはむしろサザエさんやろ万太郎w

305:マロン名無しさん
21/06/27 23:40:14.91 .net
>そんなワルの中学生や名もない年寄りのためにつかうものではない!
いや委員長はそこ重視してたよな
悪の超人倒すだけでいいなら万太郎がこんな入れ替え戦やらされる必要ないし

306:マロン名無しさん
21/06/28 06:35:51.64 .net
こんなんきたら悪行超人ごと一般人も殺されそう
ロビンたちは戦いだけでなく道徳もちゃんと教えんとダメやろ

307:粗筋超人Ⅱ世
21/06/28 19:41:34.14 6b5brSd0.net
 第37回 死の交通標識の罠…!!
なんでか魚屋さんスタイルで登場した万太郎 \かわいいかわいいさかなやさん♪/
ミート君もこんなコスチュームで入場する意味がどこにあるのか、横で恥ずかしそうにしていたが
万太郎は先ほどのキッドの入場コスにて、ガゼルマンとセイウチンの故郷の国旗を纏って現れた
右腕と左腕に、敗れた友を身にまとうかの如き姿は、観客たちに感動の涙を与えた
そこで万太郎はそれ以上の感動を与えるために、敗れたセイウチンの好物だった魚を背負って入場したという
これで観客たちも感激間違いなしと、ほくそえむキン肉マン その横でミート君もあきれ顔だが
論より証拠、観客たちに呼びかけると… 皆さん大笑いしてました \こんちはお魚いかがです♪/
「魚なんて背負ってバカじゃないの――っ」
「ヒ~~ヒヒヒ キッドの入場の方がだんぜんカッコよかったわ――っ!」 と、観客たちはもとより
「キョ~~キョキョ なんだ―っあの万太郎のバカな格好は――っ」 クリオネマンも
「あれが日本のトラディショナル魚屋スタイルか…!」 デッド・シグナルも大笑い
さらに委員長もスタッフもツボに入ったように大笑いする光景に、ミート君もすっごい恥ずかしそう
万太郎も恥ずかしくなってきて、背中の魚投げ捨てようとするけど、投げた頭に頭からかぶりつかれるのでした
アホやってるBリングから視点を移し、Aリングの方は待ち受ける熱戦に静まり返っていた
二人の戦いの行方を、既に勝利したジェイドが見守る中、両リングで選手コールが始まる
[横浜国際総合競技場 Aブロック第二試合
 テリー・ザ・キッド(一期生) VS スカーフェイス(二期生)]
≪赤コーナー 190cm 86kg 第一期生…
 Team‐AHO テリー・ザ・キッド~~~ッ!!
 青コーナー 204cm 167kg 第二期生
 ジェネレーション-EX スカーフェイス~~~ッ!!≫

308:粗筋超人Ⅱ世
21/06/28 19:41:51.12 6b5brSd0.net
[川崎球場 Bブロック第二試合
 キン肉万太郎(一期生) VS デッド・シグナル(二期生)]
≪赤コーナー 213cm 692kg 第二期生
 ジェネレーション-EX デッド・シグナル~~~ッ!!
 青コーナー 176cm 83kg 第一期生
 team-AHO キン肉万太郎~~~っ!!≫
リングアナのコールに応えるようにアピールする両者、万太郎まだお魚にかじられてるけど
ミート君の助けでどうにか頭から魚を引っこ抜くとともに、両リング試合開始!!
ゴングと共に、Aリングにてハリケーンの如き強烈な勢いで飛び出すスカーフェイス
背を向けたキッドに奇襲をかけんとするが、それを難なく回避し足刀蹴りで顔面を打つキッド
たまらずよろめき、スカーの帽子が脱げてしまうが…そこから露になったのは、頭蓋骨まで見える痛々しい傷跡!?
その傷跡にはキッドも驚愕の声を上げてしまうが…
「何をそんなに驚いてる オレさまの名前を忘れたか…
 SCAR-FACE… SCAR<スカー>とは傷跡の事 そしてFACE<フェイス>は顔…
 つまり傷をもった顔の意味だ!」
スカーの痛々しい傷跡をあらわにさせてしまい、キッドも申し訳なさげに詫びる
だがスカーも気にするなと返しながら、握手の手を差し出す キッドもそれに応えようと手を伸ばし…
その瞬間!スカーの眼光が輝き上着を脱ぐとキッドへとかぶせてその動きを封じてしまう!?
「甘いぜテリー・ザ・キッド――ッ!! ワルぶってるわりにはオレさまの顔の傷を見たくらいでビビりやがって~~~っ!!
 オレさまがニュージェネレーションを目指したのも
 リング上でなら誰からもとやかく言われることなく大好きなケンカができるからよーっ!!
 そら 本物のケンカを見せてやる!」
身動きの取れないキッドめがけ、容赦ないスカーのエルボーパットの連打が降り注ぎ
次第にスーツにくるまれたキッドの頭部分が血に染まり始める…!

309:粗筋超人Ⅱ世
21/06/28 19:42:23.51 6b5brSd0.net
Bリングでも試合が始まり、両者組み合う中…万太郎はデッド・シグナルの弱点を見抜いていた
それは頑丈なボディに比べて、明らかにか細くひ弱な両足 そこに狙いを定め、執拗にその足を狙う
その攻撃を受け、悲鳴を上げてダウンするシグナル 調子に乗った万太郎がさらに追撃をかけようとするが
デッド・シグナルも対抗するべく、懐からカードを取り出すと[←]のマークが書かれたカードを顔面に張り付ける
すると顔面の交通標識が同じ模様に変化し…まっすぐドロップキックを放った万太郎の体が大きく左に曲がってしまう!?
困惑しながらも再度ドロップキックを放つが、やはりデッド・シグナルの手前で左に曲がってしまい直撃しない
「グギガ――ッ 何度やっても同じだ! オレさまの顔の交通標識はただ飾りでついているわけじゃない…
 対戦相手はオレの顔面を見た瞬間 そこに書かれている標識通りの動きしかできないようになっているのさ」
さらに自身の技を披露せんとするデッド・シグナルは、万太郎の前に自らの片足を水平に持ち上げると
勇気があるならオレの足の下をくぐってみな、と万太郎を挑発する …その威圧感を感じ万太郎もいやな汗が出るが
その挑発を受けて立つ万太郎は、デッド・シグナルの片足『死の踏切』<デッドブレイクロード>をくぐってしまう
・・・しかし、くぐってみても何も起こらない…と思われた瞬間、いつの間にか万太郎の姿は踏み切りの中にある!?
さらに踏切内に閉じ込められた万太郎の眼前に、一台の列車が猛烈な勢いで突っ込んでくる…!!
<続く>

310:マロン名無しさん
21/06/28 22:20:04.03 .net
これスカーフェイス、オーバーボディっぽいな

311:マロン名無しさん
21/06/28 23:37:56.54 .net
ギャング姿だけあってやっぱり正義超人っぽくないな
クリオネといい2期生の性格悪いな
結局正義VS正義が書けなくてどっちかが悪っぽくなってしまう

312:マロン名無しさん
21/06/29 07:52:40.86 .net
個人的には不良漫画みたいな空気を感じるな、スカーフェイス
悪ぶってるけど何だかんだで仲間入りしたら、万太郎に振り回される常識人ポジになりそうな気がする

313:マロン名無しさん
21/06/29 11:29:51.27 .net
これはテリー以来の新幹線止めが来るのかね
とも思ったがそれやるんならキッドの方だよな

314:粗筋超人Ⅱ世
21/06/29 19:11:06.30 uKc0Ji2r.net
 第38回 ルール違反はお仕置き!?
デッド・シグナルの踏切をくぐった瞬間、万太郎の目の前から突っ込んでくる一台の列車
いきなり突っ込んでくる列車に万太郎も困惑の声が上がるが、リング外のミート君は列車なんて来てないと叫びながら
強風で外れ、万太郎へと突っ込んでくる列車の広告看板をよけるよう言うも
ミート君の声も届くことなく、万太郎は踏切内の電車に弾き飛ばされてしまう…!!
ダウンした万太郎に、デッド・シグナルはデッドブレイクロードを解除するように片足を上げると
いつの間にか万太郎はリング内に戻っており、ミート君の言葉で我に返る 
起き上がった万太郎にデッド・シグナルはそのからくりを解説
デッド・シグナルの体に装備されている、交通標識ツールを駆使することで
対峙する超人の動きをも支配する事ができる 
それと同様、遮断機の足をくぐれば最後…本物の踏切り内部に入った幻を見る事になるのだ
・・・ただし、それはあくまで幻影、相手にダメージを与えられるわけではない
そこでデッド・シグナルは会場の看板を使い、万太郎にあたかも列車にはねられた衝撃を与えたのだという
…デッド・シグナルの言葉が本当なら、リングから遥かに離れた看板を彼の力で飛ばしたことになる…!
万太郎も驚愕の声が出てしまい、ミート君も万太郎がデッド・シグナルの術中にはまった時のことを思い返す…
(そういえば今日は天気も晴れてポカポカ陽気!無風状態だったのに…
 Ⅱ世がデッド・シグナルの足をくぐった時… つまりデッドブレイクロードにかかった瞬間…
 突然 突風が球場上空に吹き荒れ 球状の看板の一つをなぎ倒して… まるで狙ったかのように2世を直撃!)
「そ…それじゃあ~デッド・シグナルの交通標識殺法は相手超人の動きを操るだけでなく
 雨とか風の自然現象までも操れるというのか~~~っ!?」
自然をも操るデッド・シグナルに、すっかり怖気ついちゃう万太郎が逃げ出そうとするが
デッド・シグナルは腰部のガードレールを伸ばし、万太郎の逃げ道をふさいでしまう
万太郎がガードレールに引っかかると、伸びたレールを戻し万太郎をベアハッグ気味に拘束すると
頭の止まれ標識を丸鋸のごとく回転させ、万太郎の胸板を切り裂いていく!!

315:粗筋超人Ⅱ世
21/06/29 19:11:35.20 uKc0Ji2r.net
どうにか万太郎も力づくで脱出するが、デッド・シグナルも即座に追撃
フロント・ネックロックに捕えながら、今度は背中を切り裂かんとする
もはやミート君もその残酷な光景に目を背けてしまうが・・・
「ボクのビューティフルボディは…絶対傷つけさせない――っ!!」
万太郎も一瞬の隙を突き、デッド・シグナルの腕を取るとノーザンライトスープレックスで切り返す!!
今度はボクの版と果敢にデッド・シグナルに立ち向かわんとする万太郎だが
再び交通標識のカードを取り出すデッド・シグナル 今度は落石注意の標識に頭部を変化させると
またも万太郎はデッド・シグナルの術中にはまってしまい、今度は断崖絶壁の幻影に囚われ・・・
それと共に再び空模様が荒れ、落雷が会場に降り注ぐと球状の壁が壊れてしまい落石の如く万太郎に降りかかる!!
万太郎の脳天へと直撃し、もはや焦点の合わぬ瞳でダウンしてしまう万太郎…その姿にミート君は委員長に抗議の声を上げる
球場の壁や看板を利用して攻撃をしかけるデッドシグナルの行為は反則行為ではないか、とするが…
「もしもデッド・シグナルが場外に出て 大看板や壁を壊し持ってきて それらの武器で直接 自ら万太郎を襲ったなら反則行為となる!
 しかしデッド・シグナルはずっとリング内にいる…
 大看板や壁の落下も自然現象を自由に操るという…デッド・シグナルの長年の修練によって培った技が成し得た正当なものじゃ!
 なんら反則行為は認められん!」
委員長の答えにミート君も愕然とし…デッド・シグナルも顔を元に戻しながら高笑いを上げ
そんな姿になったのも先輩が自分の標識を無視し無理に突っ込むからと嘲笑いながら、ルールを破る者は必ずペナルティが課せられる、とする
「万太郎先輩のように 今の社会にはルールを守れないやつが多すぎる!
 このオレがニュージェネレーションになろうと思ったのは…この腐った人間界を規律正しい秩序だったものに変えるためだ――っ!!
 悪行超人達を倒すのも大切なことだが… その前に人間達を変えなくては……
 オレが日本駐屯超人となったあかつきには社会のルールを守れない人間は…ビシバシ取り締まってやるぜ――っ!!」
<続く>

316:マロン名無しさん
21/06/29 20:35:32.53 .net
シグナルの方はクリオネに比べればまだ穏当な方か
主張もわからんでもないところはあるしなー、特に交通ルールに関してはマナー悪い奴らおおいし

317:マロン名無しさん
21/06/29 21:44:18.04 .net
この手の特殊能力系は戦い方が奇抜で見てて楽しい

318:マロン名無しさん
21/06/29 23:40:20.74 .net
人間の法律があるのに超人が勝手に取り締まれるんだろうか?

319:粗筋超人Ⅱ世
21/06/30 19:20:08.55 OMd4tjOE.net
 第39回 ルールがデッドの命取り!?
デッド・シグナルが放つ必殺の交通標識<トラフィックサイン>により、落石攻撃を受けた万太郎
キャンバスに倒れた万太郎だが…その目はまだ死んではいない
力を振り絞りデッド・シグナルの体を支えにしながらも万太郎は立ち上がる…
それを前に、デッド・シグナルは再び落石注意の標識を突きつけると
万太郎は再び、空から降り注ぐ落石の直撃をうける!
もはや白目を剥き倒れ、その体はけいれんを起こしキャンバスも万太郎の流す血で赤く染まっていく…
「見たか――っ 万太郎先輩はまたもオレの交通標識を無視したためにこのような姿となった――っ!!
 ルールを無視するということがどんなに愚かな行為かこれを見ても明らかだろう!
 どうだ――っ おまえたちもこんな瀕死の姿になりたいか――っ!?」
「い…いやだ オレはあんな悲惨な姿になりたくない;」「わ…わたしだって…;」
「そうだろうそうだろう これでみんなもルールを守る秩序だった社会が どんなに大切かがわかったろう!
 それならこんな無軌道な一期生を支持するより… このルール重視 清廉潔白な二期生を支持する方がいいだろう!」
デッド・シグナルの言葉に、会場の空気はデッド・シグナルを支持する声であふれかえる
大シグナルコールを受けながら、倒れた万太郎にとどめを刺しにかからんとするが…
宙に放り投げた万太郎めがけ、標識丸鋸がその首を狩る寸前、なぜか慌てるシグナルが万太郎への攻撃をそらしてしまう
ミート君も間一髪のところで万太郎が命拾いし、安堵の声が出るが
なぜとどめを刺す寸前で、急に別方向に体勢を変えてしまったのか…するとミート君は、リング上の異変に気づく
リングにはちょうど、万太郎の流れた血によって左に曲がるような矢印状の血の跡が書かれていた
そこでミート君と万太郎は、デッド・シグナルの決定的な弱点に気づく…!!

320:粗筋超人Ⅱ世
21/06/30 19:20:39.77 OMd4tjOE.net
「そうか――っ デッド・シグナルはルールや秩序を重んじる 交通標識の化身超人…
 だからこの血の矢印を見た瞬間 道路の進行方向の表示を連想して
 ボクの首を狩る直前に 血の矢印の指示通り 左側に体勢をカーブしてしまった!」
だがシグナルも、次の攻撃は矢印の上を通らなければなんてことはないと返しながら
再び万太郎へと突撃をかける中、万太郎は自らの流れる血に打開策を見出し…
すると万太郎は額から流れる血で、前髪を筆代わりにしながらリング上にお絵描き開始!
「何をやろうがこのオレには通用せ・・・ ゲエエ・・・」
リングに書かれていたのは、[徐行]の指示! その指示に従うしかないシグナルは、一気に突撃がスローになってしまい
その隙に万太郎がシグナルの首を腕で引っ掛け、裏投げでリングに叩きつける!
さらに続けて描いたのは横断歩道、その道路標示に阻まれ思うように身動きが取れないデッド・シグナル
おまけに迷い犬とおばあちゃんが横断歩道を渡り、強引に突っ切ることもできず
「デッド・シグナル――っ! ルールを守るのも楽じゃないな――っ」
続けて万太郎のフランケンシュタイナーが炸裂!さらにエルボースタンプで追撃を仕掛けながら
もう一作、描こうとしたところで…額から出る血が止まってしまう
シグナルの攻撃を封じる手段が途絶えてしまい…シグナルもボロボロになりながらも立ち上がってくる…!
<続く>

321:マロン名無しさん
21/06/30 22:03:19.71 .net
おばあちゃんリングに上がるのはあぶないですよ

322:マロン名無しさん
21/06/30 23:43:33.29 .net
飲酒運転して子供の列に突っ込むようなクズが実際にいるからシグナルの言うことは間違ってはいないんだよな

323:粗筋超人Ⅱ世
21/07/01 19:00:30.82 qwbsEcn7.net
 第40回 時にはルールも破るべし!!
リングに描いた道路標示でデッド・シグナルの動きを封じることに成功する万太郎だが
新しい道路標示を描くための血が尽きてしまう 
万太郎のラッシュを受け満身創痍のデッド・シグナルだが、執念で立ち上がり万太郎に向かっていく…!
そこで万太郎は、自分がさっき描いた道路標示を利用してもう一度その動きを封じようとするが
シグナルもそれに対抗すべく、足元から何やらドロドロした液体が流れだし、リングを覆い始める
溢れ出たその液体は、道路を舗装するためのアスファルト 
これによりリングの表示を上書きされ、デッド・シグナルの動きを封じる事が完全に不可能と化してしまう
道路標示の束縛を失い、デッド・シグナルは改めて万太郎に突撃をかけ、標識丸鋸で万太郎の胸を切り裂く
さらにタワーブリッジ気味に万太郎を抱え上げながら、バックフィリップで叩きつけるとともに背中を切り裂いていく!
「観客諸君!オレはさっき万太郎の描く血染めの道路表示に少々痛い目に遭わされた…
 しかしどんな窮地に立たされてもオレは道路に描かれた指示をキチっと守りそれに従った…
 そうこうしてるうちに万太郎優勢だった戦況が…徐々にオレさまの方に傾き完全に大逆転だ!
 これを見てもわかるように ルールや秩序を頑なに守るものには必ず光明が射るということだ!」
シグナルの言葉に、観客たちも再び大シグナルコールを奏でられ
もはや会場に万太郎の味方はだれ一人おらず…さしもの万太郎も弱気な声が漏れ出てしまう…
「な…なあミート 本当にカラオケや王様ゲームだと…毎日遊び惚けていた…バチが あ…当たったのかな
 ボ…ボク…このままデッド・シグナルにKOされてしまうのかなぁ…」
「何を弱気なことを――っ! あなたの前に闘ったガゼルマンやセイウチンの姿を忘れましたか――っ!!
 今のあなたよりもっと苛烈な攻撃を受けながら最後まで闘いぬいたあのふたりの姿を――っ!!」
(ガゼルマン…… セイウチン…
 ど…どたん場の つ…鍔迫り合いなら こ…このボクも負けないよ!)
そんな弱気な万太郎に、ミート君の叫びが響き…脳裏に浮かぶ、二人の仲間たちの姿に
倒れた万太郎の額に、うっすらと 肉 の字が浮かび上がる…!
それと共に、デッド・シグナルに抉られた背中の筋肉が盛り上がり、切り裂かれた傷をふさぐとともにデッド・シグナルを宙高く弾き飛ばす!!
そして宙に飛ばされたシグナルを万太郎が追い、ひねりを加えたサイド・スープレックスを叩きつける
万太郎の見事な反撃にミート君も歓声を上げ、不良少年たちも笑顔が浮かぶ

324:粗筋超人Ⅱ世
21/07/01 19:01:00.01 qwbsEcn7.net
だがデッド・シグナルもまだKOされておらず、なおも立ち上がろうとすると
再び万太郎に向け、足の踏切を伸ばした『デッドクレイルロード』を仕掛ける…!
だが万太郎も二度も惑わされはしない、目の前に浮かぶ列車の幻に対し
自らを殴ることでその幻を解き、寸前で踏みとどまることに成功するが…
気づけばシグナルの足の向こうには、先ほどの横断歩道を渡った迷い犬の姿があった
それと共に万太郎は再び、シグナルの幻覚に囚われてしまう このままでは迷い犬が列車に轢かれてしまう…!
ミート君も必死に叫び、万太郎を止めようとするが…万太郎はどこか、優しい笑顔を浮かべて返す
「ミートよ… ルールや秩序は守らねばならない大切なものだ!
 でも時にはそれを破ってでも守らねばならない もっと大切なものがあるはずだよ…」
そして万太郎は自らデッドゾーンを超え、迷い犬を抱きかかえながら
迫り来る列車に対し、蹴りをぶち込んでその幻影を破壊!
間一髪のところで万太郎は、迷い犬を救うことに成功するのであった
<続く>

325:マロン名無しさん
21/07/01 19:51:12.02 .net
>「ミートよ… ルールや秩序は守らねばならない大切なものだ!
 でも時にはそれを破ってでも守らねばならない もっと大切なものがあるはずだよ…」
万太郎のくせにいいこと言うやんけ

326:マロン名無しさん
21/07/01 23:11:11.02 .net
犬と列車はキン肉マン世界ではワンセットの扱いやな
これをネタに列車と犬の超人タッグとかだしたら流石に悪のりが過ぎるだろうがw

327:マロン名無しさん
21/07/01 23:37:23.21 .net
>「何を弱気なことを――っ! あなたの前に闘ったガゼルマンやセイウチンの姿を忘れましたか――っ!!
> 今のあなたよりもっと苛烈な攻撃を受けながら最後まで闘いぬいたあのふたりの姿を――っ!!」
え・・・ガゼルマンは遊んでたせいでスタミナなくして情けなく負けただけだよな?

328:マロン名無しさん
21/07/02 06:25:11.02 .net
そういえばこれがはじめての友情パワー発動になるんかな
何だかんだで仲間を大切に、て言う根っこのところはキン肉マンと同じ信念があるんだな、万太郎

329:粗筋超人Ⅱ世
21/07/02 19:09:43.38 anT0x98t.net
 第41回 シグナルはデッドの"赤"!!
リングに迷い込んだ迷い犬を無事、救うことに成功する万太郎
だがその行為はまたもルールを破った行為、シグナルもここぞとばかりにその違反を責め立てる
その言葉に観客たちの冷たい眼差しがリングに向けられており… シグナルもそんな観客たちに確かな手ごたえを感じ取る
周りが敵ばかりというのは精神的に最も堪える状況 その隙を突き、万太郎を下す算段だったが…
「ボクは誰の指示を得られなくともかまわない!
 今はルールを破ってでもこの一匹の犬を救いたかったんだ……」
ルール違反を責め立てるシグナルに対して、万太郎は子犬を抱きかかえながらそう返す
すると観客たちも、そんな万太郎に賛同する声であふれかえ、気づけば会場は盛大な大マンタローコールが響き渡る!
みんなの声援に万太郎も目じりに涙が浮かび…そして逆に、自らが精神的動揺を受けてしまうデッド・シグナル
こうなれば実力で観客たちを振り向かせてやる、と万太郎へ襲い掛かる 
かかと落としをぶち込むとともに、自らの信号機ボディが割れるほどの強烈な勢いで万太郎の脳天を叩きつける!
自らを傷つけてまでも倒そうとする執念の攻撃に、万太郎も完全にグロッキー状態
そしてとどめの標識丸鋸で、デッド・シグナルは万太郎めがけ突っ込んでいこうとする
だが、会場に響き渡る万太郎コールを受け…その声援が万太郎に力を与える…!
(さ…さっきまではデッド・シグナル支持の声援が…ボクにとってはイヤな騒音でしかなかったのに…
 い…今はこの声援がボクの疲れきった体に…力を漲らせてくれる!)
「ようし 元気百倍――っ!股間に一物 手に荷物だ――っ!!」

330:粗筋超人Ⅱ世
21/07/02 19:10:12.48 anT0x98t.net
額に浮かぶ肉マークと共に、気合の叫びをあげマッスルポージング
そして襲い掛かるデッド・シグナルに向け、バク転で丸鋸攻撃を回避すると
そのまま空中でデッド・シグナルの首を掴み、両足をインディアン・デスロックで固め、シグナルの体を絞り上げる!!
「マンタロー一番搾り――っ!!」
相手の首と背骨、両足の大腿骨を一気に破壊する万太郎の新必殺技を受け
シグナルの標識丸鋸も回転が鈍り、その隙を突き必殺のキン肉バスターが炸裂する!!
その一撃を受けたデッド・シグナルの信号機ボディが黄色、赤に点滅し…そして信号機が消え、力尽きる
その瞬間万太郎の勝利が決まり、見事第一期生の初勝利を飾るのだった
その勝利に不良少年たちも笑顔を浮かべ…それと共に、ミート君の脳裏には一つの思い出が浮かび上がる
(ボクは37年前 やはりルールや規律よりも 
 "弱い者を守りたい"という正義超人としての沸き上がる本能の方を大切にした… 超人の姿を記憶しています!
 Ⅱ世…あなたはあの時のテリーマンと同じく 正義超人としてほんの少し成長したんですね)
これでBブロック準決勝は、万太郎VSクリオネマンのカードとなり 残るはキッドの闘いのみ
万太郎も今も戦ってるキッドに、勝てば五分に持っていけると応援の声を送ろうとするが…
・・・オーロラビジョンに映されたその試合光景は、スカーフェイスの喧嘩殺法に成すすべなくボロボロにされたキッドの姿だった…!!
<続く>

331:マロン名無しさん
21/07/02 19:37:21.30 .net
シグナルがちょっとかわいそうに思えた

332:マロン名無しさん
21/07/02 19:39:30.28 .net
流石に観客たち手のひら返しすぎやろ
悪行超人の方を応援したりなんか意図的に観客をクズっぽく書いてないかゆで先生

333:マロン名無しさん
21/07/02 21:01:15.07 .net
>>332
確かに
マンタローの行為に反して、ルール守ってばっかりとかやってらんねーて言い方だしな

334:マロン名無しさん
21/07/02 22:41:32.74 .net
>>332
初代のタッグ編もこんな感じだった気が

335:マロン名無しさん
21/07/03 06:28:00.58 .net
序盤劣勢なのは勝ちフラグだが、スカーフェイスは間違いなく何かありそうなんだよなあ
流石にキッドには勝って貰いたいが厳しいだろうか

336:粗筋超人Ⅱ世
21/07/03 19:07:56.24 0/hXgKIa.net
キッドの苦戦で試合が進む中…会場には新たにその試合を見に来たものの姿があった
だが観客席に姿を現したその人物に、何やら観客は困惑した様子が浮かぶ
「こんなちっちゃなポップコーンのカップとコーラが700円もするなんて……ジャパンはまったく物価が高すぎるぜ
 まずはゆっくり試合を観戦させてもらうか!」
コーラとポップコーン片手に、空いた椅子に腰かけたその人物は…d・M・pを抜けた流浪の超人、ケビンマスクであった

  第42回 血の香りのする正義超人!?

観客もケビンのことは知っており、サインもらおうとするけどケビンは紳士的にやんわり断っておいた
会場入りが遅れたせいで万太郎の試合が見逃したようだが、とはいえ正義超人同士の闘い
それほど血なまぐさいものにはならないだろうと見ていたが…リングの光景に気づきケビンは驚きをあらわにする
そこにはリングロープに体を縛られ、身動きの取れないキッドをいたぶるスカーフェイスの姿…!
「こ…これが正義超人同士のファイトか…あまりにも血生臭すぎる このカードを見逃さんで幸運だったぜ!」
だがそんなスカーフェイスの戦いぶりには、万太郎もオーロラビジョン越しに抗議の声を上げる
スカーフェイスの闘いは正義超人の原則に反する行為 スカーフェイスには厳重注意を与えるよう叫ぶが
横で観戦していたジェイドはそれを笑いながら、スカーフェイスに関してこう語る
彼はヘラクレス・ファクトリーでの正義超人の歴史、心得、倫理などの座学はほとんど寝過ごしており
そのくせ実技になると俄然、やる気になりつまらない授業の鬱憤を晴らすようにクラスメイトを血祭りにあげていたという
リングに上がった委員会のスタッフがスカーを止め、キッドを縛るロープを離すよう言うが
だがキッド自身が、余計なことはするなとスタッフを止める
これが悪行超人の闘いなら試合はこのまま続く、こういう過酷な状況も経験しておかなくてはいけない、としながら
キッドは縛られた体でその身を強烈にスピンさせ、ロープの拘束を解きながらその勢いのままエルボーで反撃!
そしてそのままやられた鬱憤を晴らすように反撃のローリングソバット!続けてヒップドロップの連撃を仕掛ける!
だがスカーフェイスも飛び掛かるキッドを両腕でキャッチしながら、投げっぱなしジャーマンでキッドの体をリングに叩きつける!!

337:粗筋超人Ⅱ世
21/07/03 19:08:19.51 0/hXgKIa.net
頭からリングに叩きつけられ、悶えるキッドの背後からスカーがチョークスリーパーを仕掛けんとするが
キッドは素早く仰向けになり、チョークスリーパーをかわすと両足をスカーフェイスの道に巻き付けるガードポジションで対抗
この体勢は両足の向こうに敵がいるため、上を取られても相手の体を両足でコントロールできる有利な状態、なのだが…
スカーフェイスの怪力は鉄壁のガードポジションをものともせず、お構いなしにパンチの雨をキッドに降り注がせる!!
強烈なラッシュをうけ、キッドのガードポジションも徐々に緩んでしまうが…
そんな不利な状態にありながら、キッドは不敵な笑みでスカーフェイスを挑発
ジェイドも挑発に乗るなとスカーフェイスに向けてファクトリーで学んだ戦いの原則<セオリー>を叫ぶが
そんなものは自分には当てはまらないと、かまわずパンチを仕掛けるスカーフェイス
だがその攻撃はキッドの狙い通り、パンチを掴むと即座に腕ひしぎ十字固めで反撃を返す!
キッドの腕ひしぎを、スカーフェイスは立ち上がって振りほどこうとするが…それもファクトリーでの教えとは逆の代物
これによりキッドの腕ひしぎがさらに深く極められてしまい、スカーフェイスも激痛に悲鳴を上げる、が・・・
その眼光を輝かせると、スカーフェイスはなんと片腕一本でキッドの体を持ち上げる!?
「このオレにセオリーなんていらねえ――っ!!」
そのまま助走と共に勢いをつけてキッドの体を肘と膝で挟み込む強烈な一撃、ヘルリバープランジをぶちこむ!!
その常軌を逸した肉体能力、まさに規格外のモンスターに実況も驚きの声を上げ
・・・脳天の傷跡が脈動するスカーフェイスの姿に…ケビンも彼が他のニュージェネレーションとは違う、ただならぬ匂いを感じ取るのだった…
<続く>

338:マロン名無しさん
21/07/03 19:39:22.64 .net
いろんな意味でなんで正義超人やってんだコイツ

339:マロン名無しさん
21/07/03 19:50:14.46 .net
スカーは悪行超人くさいな
ここで正体表して大がかりな変動が起きる
そしてトーナメント終了とかじゃね

340:マロン名無しさん
21/07/03 20:10:55.85 .net
しかしケビンはグレてるけどなんだかんだで育ち良さが出てるな

341:マロン名無しさん
21/07/03 20:35:49.97 .net
こんな素行最悪なヤツを二期生代表に選ぶファクトリーもどうかと思うわ
委員長がとにかく一期生蹴落としたいから実力ある奴を最優先で選んだのかもしれんが

342:粗筋超人Ⅱ世
21/07/04 19:25:41.30 wUB3Smwu.net
 第43回 "傷の顔"<スカーフェイス>が秘めた裏の顔…!?
キッドに腕ひしぎに掛けられながらも、強引にその背をヒザに叩きつけるスカーフェイス
さらにその膝の上でキッドの背を攻め続けながら、彼の興奮を示す様に頭の傷が激しく脈動する
苦しむキッドに万太郎も応援の声を送るが、本心は自分が楽したいからキッドに勝ってほしいだけでした 
ミート君怒りの天龍チョップがぶち込まれたのはさておき…観客席のケビンもスカーフェイスの様子にある超人の姿が浮かび上がる
だが正義超人所属のスカーフェイスと、元悪行超人所属のケビンとではその接点はあるはずがないが…?
そうこうしているうちに、キッドの腕のフックが外れ腕ひしぎが解かれてしまう
ジェイドもこのままファクトリー仕込みの技でタップを奪ってやれとアドバイスを送るが
しかしスカーフェイスはまだまだ痛めつけたりないとして、外れた片腕を自ら戻しながら
腕にしがみついたままのキッドの背中を、コーナー鉄柱へと叩きつける!
スカーフェイスは組み合わせ抽選会の際、自分をデクの棒呼ばわりしたキッドに怒り心頭で、その怒りをぶつけるが…
「な…なんだ そんなことを根に持ってやがったのか… おまえでかい図体して 案外ケツの穴が小せえんだな
 お…おまえの要望に応えてやるぜ… デクの坊はオレの勘違いだった… おまえはウドの大木だ!」
そんなスカーフェイスに、キッドはさらにスカーフェイスの怒りに火を注ぐかの如くそう吐き捨てる
その悪態にスカーフェイスはさらに逆上し、執拗にキッドの体を鉄柱へと叩きつける…!
だが怒りのまま、キッド憎しの私怨で暴れまわるスカーフェイスの姿には
ジェイドももはや見ていられずそれを止めようとするが、スカーフェイスも手段はどうあれ勝利のために邁進しているのは確かだとして
こう見えても人類の平和のことも考えていると、ジェイドに不気味な笑顔を浮かべながら返すスカーフェイス…
さらにはスカーフェイスは、キッドの"暴れ馬"という異名も奪い取らんとするが…
「ふざけるな この暴れ馬の異名は 父親<パパ>テリーマン オレと父子二代にわたる由緒正しき異名…
 おまえにはやはり"ウドの大木"がふさわしいぜ!」

343:粗筋超人Ⅱ世
21/07/04 19:27:12.53 wUB3Smwu.net
激しく痛めつけられながらも、キッドはなおもそう返してみせる
もはや怒りが頂点に達したスカーフェイスは、キッドを脳天からツームストンドライバーでリングに突き刺そうとするが
激突寸前、キッドは両腕をリングに立ててそれを防ぐとともに、素早くスカーフェイスの片足を取り、電光石火のアンクルホールドで返す!!
「技の入りのタイミング 深さ 角度ともパーフェクトなアンクルホールドだ!
 これでギブアップせんやつは誰もいないーっ!」
「あらゆる攻撃に対して平気なおまえでも このアンクルホールドだけは耐えられまい――っ!!」
その強烈なアンクルホールドの締め上げには、スカーフェイスのブーツの皮もはじけ飛ぶが
スカーフェイスは平然とし…ついには足首ごとねじ切られてしまう!
が・・・それでもなお、スカーフェイスはまったく堪えず笑みを浮かべて見せる…!?
するとスカーフェイスは、ねじ切った足首の断面から新たな足首が現れていくのにキッドが気づく
それと共にねじ切れたところから新しく表れた足首がキッドを蹴り飛ばす!
「とうとうみられてしまったな――っ!!
 そうよ 今まであんたが足だと思っていたのはオレの偽<フェイク>の足でこいつがオレの本物の足だ」
そう告げるとともにスカーが上着を脱ぐと、そこには逞しい筋肉の奥に、頭と同じ傷跡がいくつもあり…
さらに殴りかかったキッドの一撃が顔面を打ち…その一撃にスカーの顔面の皮はまるで作り物にはがれていた
「ス…スカーフェイス おまえ足だけでなくその顔も偽物だな」
「顔だけじゃねえ… この今ある肉体すべてが偽物!」
その宣言と共に、スカーフェイスの偽の肉体が剥がれ落ちていく
そしてそこから現れた新たな超人の姿に、ケビンマスクが驚愕の声を上げる…!
<続く>

344:マロン名無しさん
21/07/04 20:13:46.99 .net
こいつゆうれい小僧の妖翔ファントムキングじゃん

345:マロン名無しさん
21/07/04 20:24:39.23 .net
なんだかケビンとの因縁めいたものも出てきたし、これはキッドダメそうだな…

346:マロン名無しさん
21/07/04 23:37:44.62 .net
キッド負け確定じゃん
これは予想外
キッドVSジェイドの準決勝だとばかり思ってたが

347:マロン名無しさん
21/07/05 00:21:58.44 .net
ただキッドが負けると次は二期生同士のジェイド対スカーフェイスってカードになるのよな
その辺どうするんだろう、また委員長がなんやかんやしてクリオネの後はジェイド、スカーフェイスと順番にやり合うことになるんだろうか

348:マロン名無しさん
21/07/05 01:17:05.55 .net
このシリーズ、ジェイドがボスじゃ無いの?
万太郎以外の正義超人をもう少し活躍させてほしいなぁ

349:粗筋超人Ⅱ世
21/07/05 18:58:12.58 Dy3b9sz7.net
 第44回 キッドの異名、剥奪さる!?
自らのオーバーボディを破壊し、中からその正体となる新たな超人が姿を現す
その新生スカーフェイスの正体に驚きの声を上げるキッド
そして観客席のケビンマスクは、現れた真スカーフェイス…彼の正体を知っている様子であった
(旧スカーフェイスが醸し出す獣性ファイトスタイルから ある超人を思い浮かべていたが
 まさしく今リングの上に立っている超人はオレの知っているその超人…
 ……マルス……!)
「マルス おまえはなぜスカーフェイスなどと姿を変え そのリングに立っているんだ――っ!?」
そして彼らと同様、チームメイトのジェイドもスカーフェイスの正体は初めて見るもので
驚くジェイドにスカーフェイスもこれには少し訳があるとする、今は話せないがその理由は追い追いわかるともして…
そして正体を現したスカーフェイスは、改めてキッドにむけて突撃を仕掛ける!
「さあキッド先輩 "暴れ馬"の異名をオレに譲る気になったか――っ!?」
「何度も言ったはずだぜ! "暴れ馬"という異名は…… パパとオレのふたりだけに許された異名だということを――っ!!」
突っ込むスカーフェイスに向け、キッドは父テリーを彷彿とさせるナックルパートの乱打で対抗
さらに続けてテリー一族の伝家の宝刀、必殺のカーフブランディングを仕掛けようとするが
…トップロープから飛び上がったところで、スカーフェイスの体はピクリとも動かずリングに叩きつける事ができない…!
そして頭上のテリーにハイキックをぶち込んでカーフブランディングを破りながら、今度はスカーフェイスがコーナーへと上がり…
「大体あんたのカーフ・ブランディングは 片膝しか相手の後頭部に当てないからダメなんだ!
 オレならこうやって両膝を当てるね これならどんな巨大牛でも倒すことができる――っ!」
キッドの後頭部に両膝を当てて、そのままスカー式の強烈なカーフブランディングがキッドの顔面をリングに叩きつける!!
「バッファロー・ブランディング(猛牛の焼き印押し)――ッ!!」

350:粗筋超人Ⅱ世
21/07/05 18:59:16.44 Dy3b9sz7.net
キッドのお株を奪う強烈な反撃をうけ、キッドは口からおびただしい血が溢れ出る
それと共にキッドの脳裏に浮かぶのは、子供時代に両親と過ごしたときの記憶…
「どうしたんだキッド先輩――っ!?
 あまりの悲しさにテキサスのパパとママのことでも思い出してたのかい――っ」
そんなキッドの心をさらに責め立てるかのように声を上げるスカーフェイスに
図星を突かれたキッドは俯いたままで反論することもできず・・・
「あんたはやっぱり"暴れ馬"の異名にふさわしくない!
 今から30年前 あんたの父上テリーマンの全盛期…
 そのどんな相手も恐れ真正面から勇猛果敢にぶつかっていくファイトは観る者全てを魅了したというじゃないか!
 それら荒々しく雄々しいファイトスタイルを見た人々がいつの頃かテリーマンの姿を
 乗ろうとする者を何人も振り落とし 激しく大地を走り回る馬になぞらえて "暴れ馬"と呼ぶようになった…
 
 つまりテリーマンにつけられた"暴れ馬"という異名は 人々より自然発生的につけられたもの…
 しかし先輩 あんたにつけられた"暴れ馬"という異名は なんの実績もないのにテリーマンの息子というだけでつけられたものだ!
 しかもあんたの繰り出す技のほとんどが… 自らが編み出した物でなくあくまで父親のコピーのものばかり!
 あんたの"暴れ馬"は世間の誰も認知していないんだよ――っ!!」
スカーフェイスの言葉に狼狽するキッド、その心の動揺を突いて一気に突撃をかけるが
万太郎の言葉で我に返ったキッドは、突っ込むスカーフェイスの片足を救うように下段蹴りでダウンを取り
そこからキッドは、続けてテリー一族のフェイバリットホールドの一つ、スピニング・トゥ・ホールドを仕掛ける!!
・・・だが、渾身の力で極めたキッドのスピニング・トゥ・ホールドはまるで通用しない…!?
その動揺を突かれ、キッドの首を取り攻守逆転 さらにスピニング・トゥ・ホールドまでも奪うかの如く
両足をトゥホールドに極める、スピニング・ダブル・トゥホールドがキッドの両足を責め立てる…!!
両足の骨がきしむ音も響き、もはやへし折れる寸前でスカーフェイスは余裕で自らその技を解く
・・・もはや出す技全てが通用せず、さらに倍以上に返される規格外の怪物を前に、キッドも完全に心が折れてしまう…
そんなキッドにとどめを刺さんと繰り出した技は…キン肉族の48の殺人技が一つ、キン肉バスター!?
「バカめ オレが他人の技をコピーすると思うか オレが出すのはキン肉バスターの究極の形…
 今までのキン肉バスターに…三角絞めの効果を加えた… アルティメット・スカー・バスターッ!!」
スカーフェイスの宣言と共に、キッドの頭を両足で締め上げながらのキン肉バスター
アルティメット・スカーバスターの体勢でリングへと急降下していく…!!
<続く>

351:マロン名無しさん
21/07/05 19:22:17.51 .net
実際には無理な体勢としか思えないけど格好いいなアルティメット・スカーバスター
改良阿修羅バスターより破壊力に説得力ある

352:マロン名無しさん
21/07/05 19:25:15.78 .net
てかスカー、ゲ全話ラストと姿かわってね?

353:マロン名無しさん
21/07/05 19:31:34.36 .net
これはいったい何だったのか?
URLリンク(i.imgur.com)

354:マロン名無しさん
21/07/05 19:36:29.28 .net
スカーバスターもだけど、個人的にはバッファローブランディングが威力に説得力あって好きかも

355:マロン名無しさん
21/07/05 19:51:14.40 .net
いやあ、どんな骨格してたらあんな体勢になれるんだって思っちゃったな

356:マロン名無しさん
21/07/05 20:42:47.57 .net
いくらなんでもあの体制は認めたくない

357:マロン名無しさん
21/07/05 20:48:03.49 .net
うおおなにこの技カッケー!って最初に見た時は思わず震えたが
たしかによく考えたら、これってケツで着地する体勢になるのか、と思うと途端にダサく見えてくるな…
まあツッコミどころも提供してくれるゆでらしい必殺技だと思えばw

358:マロン名無しさん
21/07/05 21:30:41.08 .net
あのマフィアみたいな妖怪人間ベムみたいなスカー好きだったのに
もうオーバーボディでしたでこれでいくのか
残念

359:粗筋超人Ⅱ世
21/07/06 19:21:56.63 s7GfqCSJ.net
 第45回 一期生、最後の砦は万太郎…!?
キッドへのとどめとして繰り出した、キン肉バスターにうり二つの必殺技、アルティメット・スカーバスター
スカーフェイスが繰り出した新たなバスターにミート君も驚きの表情を浮かべながら
今までのキン肉バスター、その欠点に関しても考え込んでいた
キン肉マンの得意技であるキン肉バスター、およびアシュラマンの得意技阿修羅バスターは
一見脱出不可能なようで、首のフックが甘くそこから脱出される危険は以前から指摘されてきた
とはいえⅡ世の繰り出したキン肉バスターは、そんな逆転のスキを与えないほどの威力があったが…
その後アシュラマンは首のフックを改善させた、改良阿修羅バスターを開発するが
これも首に意識が集中するあまり、技の威力そのものが半減するという欠点が露呈していた
だが今、スカーフェイスが繰り出したまったく新しいバスター、アルティメット・スカーバスターは
首のフックの問題を、両足での三角締めで完全に克服 30年以上も改善できなかった弱点を
若き超人が難なくやってのける、その姿にミート君もその表情を険しくさせる…
そしてその技を掛けられたキッドは、そこから脱出しようにも全く動く事ができない
それに関してキッドは動けるわけがない、と呟く 
股裂き、首折り、背骨折りの三種を一つにした必殺技キン肉バスターに、さらに三角締めを加えているでは…
「このスカー・バスターという技はキン肉バスターの改良系なんかじゃない…
 これはれっきとしたスカーフェイスオリジナルの必殺技<フェイバリットホールド>だ――っ!」
――そして、勢いよくリングへと落下したスカーバスター 
その強烈な威力はリングそのものごとキッドを破壊しつくしてしまう…!!
もはや白目を剥き痙攣した状態で失神してしまったキッドに、委員会スタッフもあわてて倒れたキッドに駆けつける
・・・こうして絶対有利と言われた一期生エース、テリー・ザ・キッドはスカーフェイスに完敗を喫する
これにより1期生は万太郎を除き全滅、その事実に万太郎も頭を抱えちゃう 絶望の万太郎を励ますミート君だが
当の万太郎はミート君に変装して逃げ出そうとしてました しかし残念ながらバレバレ

360:粗筋超人Ⅱ世
21/07/06 19:22:24.14 s7GfqCSJ.net
…だがリング上では、すでに決着がついたのになおも倒れたキッドをスカーフェイスが踏みつける凶行に出る!?
スタッフの制止も払いのけ、さらにもう一撃、飛び上がるスカーフェイスだが
そこに割って入りスカーフェイスを止めたのはチームメイトのジェイドであった
ジェイドの語るファクトリーの原則を甘い考えと鼻で笑いながら…
「もしもこやつが悪行超人で 余力があるのにやられたフリだけしてたらどうなるんだ?
 健闘の握手をしにいった途端に… ・・・ズドン・・・だ」
そう返しながら、ジェイドの脇腹に一本指を突き刺すスカーフェイス
仲間でありながらどこまでも正反対の考えで反発し合うスカーフェイスとジェイドだが…
と、そこに試合も一段落したことで委員長からの話がある、とスタッフが睨み合う二人を止めるのだった
委員長からは1週間後に行われる準決勝の対戦カードが発表される
Bブロックではセイウチンを破ったクリオネマン VS 唯一の一期生キン肉万太郎の対決となり
Aブロックでは二期生同士のジェイド VS スカーフェイスのカードが組まれることとなる
これには実況もなんともヘンテコなカードが実現したと声を上げていた
本来この対決の趣旨は1期生の四人と、2期生の四人が日本駐屯を賭けて行われており
そういう意味では二期生同士が戦うというのは、入れ替え戦の趣旨から外れたものなのだが
…しかしリング上の二人が激しく火花を散らせ睨み合う姿は、とてもチームメイト同士の睨み合いとは思えない代物であった
さて、準決勝は1週間後、PM12時ジャストにゴング
それに先立ち二日後は準決勝進出者4名の共同記者会見が行われることとなる
・・・委員長の宣言の裏で、観客席のケビンマスクは勝ち上がったスカーフェイスの真意を一人思案するのだった…
それから二日後、記者会見会場となるお台場の東京ビッグサイト
いつもはおもちゃショーやゲームショーでにぎわうビッグサイトだが、今日は準決勝進出超人のフィギュアやグッズで埋め尽くされており
中野さんも展示されているフィギュアの出来に声を上げる中、記者会見のメイン舞台に何かが降りてくる
降りてきたそれは、万太郎とクリオネマンの等身大フィギュアが入った巨大なブリスターケースであった
<続く>

361:マロン名無しさん
21/07/06 19:43:50.79 .net
>>その後アシュラマンは首のフックを改善させた、改良阿修羅バスターを開発するが
>>これも首に意識が集中するあまり、技の威力そのものが半減するという欠点が露呈していた
そんな弱点あったけ?

362:マロン名無しさん
21/07/06 20:02:40.40 .net
なんだかスカーとジェイドを本気でやらせるために因縁ができてきた感じ
ただどっかでケビンも乱入しそうだし、ここのカードはいろんな意味で結末が読めんな

363:マロン名無しさん
21/07/06 21:44:45.51 .net
ビッグサイトもすっかりヲタクの聖地みたいなイメージだよね

364:マロン名無しさん
21/07/06 23:26:51.84 .net
因縁作らないとスカーとジェイドの戦いが茶番になりかねない

365:マロン名無しさん
21/07/06 23:44:45.67 .net
トーナメントである必要ないな
一回戦勝ち抜きの4人残せばいいだけ
万太郎が優勝したらザコ3人まで残るっておかしい
弱いキッドセイウチガゼルはそのままファクトリーへ強制送還でいいだろ

366:マロン名無しさん
21/07/07 08:20:57.96 .net
クリオネマンのフィギュアは出来次第でちょっとほしいかも
今はフィギュアもクオリティ高いのが多いからなあ、フルカラーフル稼働は当たり前で
ウルトラマンの人形やキン消しで育った人にはなかなかのジェネレーションギャップ

367:マロン名無しさん
21/07/07 16:44:37.39 .net
>>365
入れ替え戦なんだから本来これで終わりなんだけど、委員長にとって一番落としたい万太郎が残ったからね

368:粗筋超人Ⅱ世
21/07/07 19:02:10.34 7nZ7Z5ni.net
第46回 伝説超人<レジェンド>、表舞台に今再び!
東京ビッグサイトの記者会見会場にて、突如万太郎とクリオネマンの等身大フィギュアが入ったケースが現れる
そのフィギュアの出来もさることながら、ケースや付属品までついて本格的、と目を丸くする会場の方々
…だがその一人、クリオネマンはセイウチンの家族であるドロシーにとっては兄に大けがを負わせた憎き仇
こんな人形叩き壊してやる、とドロシーがモップを片手に会場に乱入するが…
ケース内のクリオネマン人形が、舞台に上がるドロシーをにらみつける!?
「ヒエ~~~ に…人形の目が…動いただ~~~」
「目が動いて当たり前だ ここにいるのは人形じゃないからな!」
さらにその言葉と共にケースが前面が外れ…中にいたクリオネマンが堂々と歩み始める…!
そう、ケースの中にいたのは人形ではない、正真正銘生身のクリオネマンである!
なんとも粋な演出に、ファンのギャルたちも黄色い歓声を上げてクリオネマンに群がる
そんな光景にケース内の万太郎も自分に殺到するであろうギャルを想像し大興奮、鼻息ブヒ-ブヒー
・・・なんだけど万太郎の方のケースが開かず悪戦苦闘、開けるためにふたを引っ張るがびくともせず
さらに力みすぎて盛大に放屁、自分で出したおならの悪臭に万太郎が試合開始前に窒息死寸前でした
それでも引っ張る万太郎に、ミート君があきれ顔でこの蓋は押せばいいと教えてあげといた
その言葉に万太郎もフルパワーで勢いよく登場!たまったおならの匂いにスタッフが悶絶してたのは置いといて
万太郎を応援するギャルはセイウチンのおがあと妹さんでした
…正直なとこギャル目当てで来た万太郎 クリオネマンに不気味ににらまれさっさと退散しようとするが
当然ミート君にとっつかまりました 椅子に戻され物理的にも縮こまっちゃう万太郎であった

369:粗筋超人
21/07/07 19:03:17.76 7nZ7Z5ni.net
続けて現れるのは第2カードの一人、スカーフェイスのケース
旧スカーフェイスの等身大フィギュアがゆっくりと歩きだすと、顔面のど真ん中から裂けはじめ…!
真っ二つになった旧スカーフェイスの中から現れたのは、その正体である真スカーフェイスの姿!!
何ともニクイ演出を見せるスカーフェイスに、ファンも黄色い歓声を送るが
「ファンなんてもんは オレたちファイターにとって毒になっても薬にはならねえ」
そんな歓声にスカーフェイスは応えることなく、ただ一瞥で返すのみであった
…そして会場の陰には、スカーフェイス…マルスの動向を伺うケビンマスクの姿もあった
一方でスカーフェイスの対戦相手となるジェイドの方はまだ姿が見えず、苛立ち気味にさっさと出てこいとするが
するとその声に合わせるように、ジェイドのケースも会場入りするが
・・・落下したケースの中身に、ジェイドのファンは何やら目を丸くしていた そこにいた人物とは…!
≪あ――っと ブリスターケースの中にはジェイドではなく謎の人物が…
 ブリスターケースのパッケージのロゴは JADEではなく…
 BLOCKEN…なんとか…と よく確認できませんが書かれているようです≫
観客たちもその謎の人物の姿は覚えている
ガゼルマンとジェイドの闘いで、何度もジェイドにアイコンタクトをしていたその人物…
鋭い目つきで現れたその人物が、ドクロの徽章が飾られた軍帽をかぶり…ミート君も彼の正体に気づく…!
そう、彼の正体はレジェンドの一人、ブロッケンJr! だがなぜ彼がジェイドの代わりに会場に姿を現したのか…?
<続く>

370:マロン名無しさん
21/07/07 20:24:06.40 .net
次回はジェイドとブロッケンの馴れ初めで場繋ぎやな

371:マロン名無しさん
21/07/07 23:53:56.03 .net
色々謎がありそうなスカーフェイスがラスボス確定だろうし、ブロッケンが登場したところでジェイドは負けだろう
ブロッケンがたいして活躍できなかったようにジェイドも格好良く出したのにブロッケンと同じような扱いになるのか

372:マロン名無しさん
21/07/08 06:48:22.87 .net
ブロッケン単体は何だかんだで勝ってる試合も多いんだよね
メシアに助けられたり、タッグ編の醜態が酷すぎたからあのイメージが強いのも仕方ないけど

373:粗筋超人Ⅱ世
21/07/08 20:21:48.82 CjkNCfnD.net
 第47回 ベルリン、運命の出会い!
会場に突如現れたレジェンドの一人、ブロッケンJr その姿にはスカーフェイスたちも驚きの表情が浮かぶ
そしてブロッケンJrは、本来ならジェイドが座るべき椅子にゆっくりと腰掛ける…
…思わぬ人物の登場に皆が目を丸くする中、一方でブロッケンJrとの再会に涙する者もいた
29年ぶりの再会に、涙ながらに抱き着くミート君をブロッケンは優しく抱き上げる
「キン肉星王位争奪戦以来だから 29年ぶりか
 フフフ…おまえと違ってわたしはすっかり歳を取ってしまったがな…」
「アハハ~~間違いないや これはまさしくブロッケンJrさんの匂いだ!」
そんなミート君に万太郎が横から割り込んで来ようとするけど、アンディ・フグばりのかかと落としぶち込まれました
・・・一方でブロッケンJrを厳しく睨むのは委員長は、彼によく顔を出せたものだと吐き捨てる
なんでもブロッケンは1年前のヘラクレス・ファクトリー設営の際、師範の要請を断ったそうで…
そんな彼がなぜ今になってこの場に姿を現したのか…
だがスカーフェイスも、そんなことよりジェイドはどうなったと苛立ちの声を上げながらブロッケンの胸倉を掴み上げるが
一瞬で腕を取り、脇固めに捕えるブロッケン! それと共にブロッケンはスカーフェイスに向け告げる
「だからこのオレが来たんじゃねえか! わが弟子<シューラァ>ジェイドの 欠席理由の説明にな!」
ブロッケンの語るジェイドとの関係 その衝撃の告白に会場の皆も驚きの声を上げ
そしてブロッケンは、ジェイドが二期生のスカーフェイスの考えが気に入らないとして
彼を倒すべく山籠りの特訓に入ったという その言葉と共に会場のスクリーンにその特訓風景が映しだされる
そのため今日の欠席を理解いただきたい、とブロッケンは会場の皆に頭を下げるのだった
だが今になって特訓を始めるのは余裕のない証拠、と高笑いを上げるスカーフェイス
…それに対しブロッケンは、ただ静かに不敵な笑みを浮かべて返す
「ククク… わが弟子<シューラア>をあなどるとひどい目に遭うぞ!」
さて、ブロッケンがジェイドの弟子ということで、彼を弟子にした経緯を記者団に話し始めるブロッケン
それは今から29年前、王位争奪戦が終わった後の事 
キン肉マンら正義超人の活躍で、地球を狙っていた悪行超人はすべて撲滅され人類に完全な平和が訪れる
超人としての任務を終えた一同は、それぞれの故郷へと帰ることとなる 彼、ブロッケンもまた故郷ドイツに戻ると
東と西に分かれた当時のドイツのために、その力を使わんと張り切っていたブロッケンだったが…

374:粗筋超人Ⅱ世
21/07/08 20:22:16.89 CjkNCfnD.net
ブロッケンが帰国してすぐに、東西を分断していたベルリンの壁が崩壊 
ブロッケンがその力を行使するまでもなく、ドイツに平和が訪れる、のだが
先祖代々戦闘を生業にしていたブロッケンは、戦い以外の世界を知ることはなかった
それ故、世界が平和になると彼は何もできず…無気力状態で毎日飲んだくれの生活になってしまっていたという
「ほかの仲間は王となった者 女王陛下直属の部下となった者
 大牧場主となった者 教育者の道を選んだものなど…みんなみんな国へ帰って新しい目標を見つけているのに
 オ…オレはなんの目標も…見つける事ができない~~~っ
 オ…オレは闘うことしか能がないんだ~~~っ」
平和な世界に何もできない自分自身に、ブロッケンは絶望の嘆きを上げながら涙を流すのだった・・・
そんな自堕落な生活が20年も続いたある日のこと…家に帰ると小さい子供が入り込んでいた
「おじさん…昔はムチャクチャ腕の立つ正義超人だったんだろ
 ボクも生まれた時から不思議な能力があるんだ!」
そう言うと少年は、一瞬で暖炉を粉々に破壊してしまう!
その姿にブロッケンは少年が超人であると確信する
「お…おまえ…名はなんという!」
「ボクみなしごでちゃんとした名は無いけど みんなはジェイドって呼んでるよ…」
「そうか ジェイドか… 今日からおまえは オレの弟子だ!」
そう叫び笑顔と共に、小さなジェイドの体を抱え上げるブロッケン
それは暗い影を落としていたブロッケンの人生に、ようやく光が差し込んだ瞬間であった
<続く>

375:マロン名無しさん
21/07/08 23:35:52.91 .net
>オ…オレは闘うことしか能がないんだ~~~っ
その割にはそんなに強くなかったような・・・

376:マロン名無しさん
21/07/09 07:29:32.15 .net
ブロッケンが完全にダメなおっさんだが、引退したプロレスラーがブロッケン同様に戦う以外何も出来なくて…みたいなのもあるんかなー
そう思うとちょっと笑えない悲痛さがある

377:マロン名無しさん
21/07/09 18:06:14.33 .net
部下というか一族みたいなのがいっぱいいた気がするがどこへ行ったんだろうな

378:マロン名無しさん
21/07/09 18:19:34.83 .net
ラーメンマンが先生やってるコマ、地味にシューマイがいる

379:粗筋超人Ⅱ世
21/07/09 19:12:52.39 WxWDfSu5.net
 第48回 超人として生まれた性<さが>!
古郷ドイツに戻ってから、目標のない人生を送ってきたブロッケンJr
そんな彼の転機となった、若き超人ジェイドとの出会い
ブロッケンも彼に遭った瞬間、今までのモヤモヤしたものが一気に晴れたという
ブロッケンJrにも、かつてはNO1超人レスラーになるため
ライバル達と渡り合うための激しい練習と戦いに明け暮れていた
だが地球征服を狙う悪行超人の登場に、正義超人たちが手を組むようになるが…
ブロッケンの活躍はいつも地味で、苦戦ばかりのさえない成績の中堅の位置に甘んじていた
そんな彼がジェイドと出会った時、そんな若き日の輝きとときめきを取り戻す
自分にはもはや無理だが、彼ならいずれ将来あらわれるキン肉マン達のJrを打倒してくれるはずとして
こうしてブロッケンJrとジェイドの長い鍛錬の日々が始まったのである
ジェイドへの鍛錬は苛烈を極め、父から受けた以上の過酷な特訓を施した
ブロッケンを腹に乗せたままのブリッジ、焼けた銅鍋への手刀、雨が降りしきり中でも大鐘を引きながらのランニング等…
だがそれでもジェイドは、一度も弱音を吐くことはなかった その異常な根性にはブロッケンも不審なものを感じるが・・・
そんなある日、ついに特訓の過酷さにより倒れてしまうジェイドだが…それでもなお、立ち上がり特訓を続けるジェイド…
その姿にブロッケンも、ただ強くなりたいだけでそこまではやれないはずだとジェイドの胸倉をつかんで問い詰める
…実はジェイドは生まれた時から両親がおらず、超人というだけで生まれた時から厄介者扱いだった
そんな彼をとある優しい夫婦が拾い育ててくれた、超人である自分にも偏見の目を向けることをしない優しい人に育てられたが
その幸せな日々が、一年前のある日…家に乗り込んできた不良たちの手で壊されてしまう
育ての親を痛めつける不良の姿に、怒りのジェイドが不良どもを撃退するが…不良にやられた二人はそのまま息絶えてしまうのだった…
「小僧…それでおまえ 憎い人間を皆殺しにするために オレに格闘技術を習っていたか!」
ジェイドの胸倉をつかむブロッケンに視点を戻し…そう問い詰めながらジェイドを降ろすと…その頬に平手打ちを浴びせる!

380:粗筋超人Ⅱ世
21/07/09 19:13:17.95 WxWDfSu5.net
「オレたち超人は人間をはるかに上回るパワーを神から授かった…
 だけど自分は人間より偉い存在なんだと思ってはいけない… なぜならオレたちは闘うことでしか生きられないのだから!
 しかしこのパワーも正しい使い方をすれば 何億…何十億の人々を救う事ができる!」
「そんなことわかってる…… ボクは息を引き取る間際のおばさんの言葉通り
 まっすぐな正しいことにこの超人パワーを使うために…あんたに格闘技術を教わっているんだ!」
激しく叱りつけるブロッケンに対し、ジェイドも涙と共にそう返す
…ブロッケンはそれ以上何も言わず…ジェイドを優しく抱きしめるのだった…
以上がブロッケンJrとジェイドとの出会いの顛末であり
ジェイドの育成のため、ブロッケンはヘラクレス・ファクトリーの要請に応じる事ができなかった、ということである
…結果的にその後、ジェイドはヘラクレス・ファクトリー入りし二期生として大活躍を見せるが
そんな師弟の絆をあざ笑うスカーフェイスと、ブロッケンにすり寄る万太郎
万太郎はジェイドの応援するから自分は日本駐屯超人に残してほしいと願うが
成り行き上、スカーフェイスとの対戦カードになっただけで、万太郎はあくまで敵と突き飛ばす
だったらと万太郎はスカーフェイスにすり寄ろうとするけど
自分は一匹狼と返しながら、すり寄る万太郎を地面に叩きつける
こうなったらクリオネマンと組もうとするが…胸板に手をやったところでクリオネマンは鋭い骨を展開!
これには万太郎も思わず驚き、盛大に転んでしまう万太郎 そんな彼を2期生の三人が鋭く睨みつける・・・
「忘れるな万太郎 もはや一期生はおまえひとりだということを~~~っ」
「オレたちの最終目標は おまえを引きずりおろすことだということを~~~っ」
「グギゲ――ッ」
<続く>

381:マロン名無しさん
21/07/09 20:06:25.64 .net
クリオネさんコメント手抜きしないでくだしあ

382:マロン名無しさん
21/07/09 20:59:15.34 .net
あんな世紀末ヤンキーに襲われるとかドイツって怖いとこなんやな…

383:マロン名無しさん
21/07/09 23:46:46.79 .net
ジェイドがあくまで敵と言ってる以上、ジェイドがかませにされたところで万太郎が友情パワーで敵討ちって展開にならんな
かませは友情パワー発動のために万太郎の仲間にしとくべきだと思うが、なんでこんな展開にしたんだろ

384:マロン名無しさん
21/07/10 02:49:50.95 .net
トーナメントにしたのは悪手
入れ替え戦なのだから、一期生勝ち残りの万太郎が二期生勝ち残り三人と戦う必要がある

385:粗筋超人Ⅱ世
21/07/10 19:02:41.69 SMMWLt68.net
 第49回 魂は万太郎と共に戦う…!
ただひとりの一期生、万太郎を鋭く睨みつける二期生の3人
万太郎は伝説超人のトップ、キン肉マンの息子 
それを破れば全世界に自分の名を届かせることができる、とするスカーフェイス
キン肉スグルとの因縁なら自分にもあるとするブロッケン
なにせキン肉マンの優勝した80年、81年超人オリンピックでは
父ブロッケンマンと、自分は親子二代に渡りトーナメント途中敗退となっているのだ
だからこそ、ぜひ自分の弟子であるジェイドには万太郎に勝ってもらわねば、とするブロッケンだが
そんな二人に肝心なことを忘れている、と返すのはクリオネマン
トーナメント上、万太郎の次の相手はすでに彼に決まっているのだ
これには二人もルールなので仕方ないとしつつ、万太郎打倒のために強敵スカーフェイスとの対決に挑まんとするブロッケン
まずはスカーフェイスとの握手に手を伸ばすが…伸ばした手をスカーフェイスは払いのけその握手を拒否する
それを山中の中継モニターで見ていたジェイドも声を荒げるが…
「記者会見も来ないで何言ってやがる 失敬は貴様じゃねえか!
 オレ流の握手はこうだ――っ!!」
スカーがそう返すとともに、ジェイドの写ったスクリーンを鋭い手刀で引き裂いてしまう!!
さながらジェイドの首を切り落とす運命を示唆するかのようなスカーフェイスに、ブロッケンもいやな汗が浮かぶ…
試合前から何とも殺気立つ会場に会場も困惑の空気が浮かぶ中、委員長が次の試合場所を告げる
二人の試合は五日後、横浜シーパラダイス特設リングにて開催されることが決まるのであった
・・・それから五日が過ぎ、大会当日 横浜・八景島シーパラダイスにて
試合開始前に、ミート君は水槽を優雅に泳ぐお魚さんたちを見てリラックス気分
なんだけど水槽内をクリオネマンも一緒に泳いでました これにはミート君もずっこけ
と、そこにスタッフが慌ててミート君の元へ駆けつける なんと試合開始30分前なのに万太郎が姿を消したという!
だが確かに万太郎は自分と一緒に会場入りしたはずだが、駆けつけた控室には縛られた会場スタッフしかおらず…
万太郎が逃げ出したと合っては、日本駐屯の権利が二期生チームへと渡ってしまう…ミート君も力なくへたり込んでしまうしかなく…

386:粗筋超人Ⅱ世
21/07/10 19:03:15.38 SMMWLt68.net
一方で悠々と脱出成功した万太郎 ハッキリ言ってあんなバケモノ軍団と闘う気はさらさらないようで
とは言えこれで日本を追放されキン肉星に返されてしまうだろう そうなればかわいいギャルとも遊べなくなってしまうが
それでも命の方が大切と、ここは割り切っておく万太郎だが…ふと、家電屋のテレビがちょうど準決勝の報道をしていた所
人だかりを押しのけた万太郎が見たものは…クリオネマンとの戦いで重傷を負ったセイウチンの姿であった
セイウチンはクリオネマンとの戦いで絶対安静状態が続き、母と妹が励ますが咥内もズタズタのセイウチンは受け答えができず…
…するとセイウチンは弱弱しく何かに手を伸ばす、どうやら紙に何かを描きたいようで…
母がセイウチンに紙を手渡すと、そこには『まんたろーのアニキ』と書かれていた
「ま・ん・た・ろ――?   ああ 万太郎さんなら今日 準決勝でクリオネマンと闘うんだよ!
 きっとあんちゃんの分まで ガンバって闘ってくれるよ!」
重傷を負いながらも、自分の応援をするセイウチンの姿に万太郎も涙が止まらない…
するとテレビはテリー・ザ・キッドの入院した病院へと視点を変え
キッドもまた意識不明の重症、さらには心臓停止の状態となり、必死の蘇生が医者たちに行われていた所
医者の懸命の蘇生作業により、どうにかキッドは息を吹き返すことに成功する
キッドもまた、闘っているのだ たった一人で闘う万太郎を思いながら・・・
…そして二人の姿に万太郎はその表情を引き締めるとともに、戦いの舞台へと戻るのだった
<続く>

387:マロン名無しさん
21/07/10 19:45:41.63 .net
ブロと肉に因縁なんてあったっけか
そもそも野武士戦でキン肉マンがスカウトしたから表に出た人のはずなんだけど
トーナメント途中敗退は、別に肉相手で負けたわけじゃねーやろ

388:マロン名無しさん
21/07/10 23:44:39.75 .net
>>387
ソルジャーがブロッケンは打倒キン肉マンの野望をいまだに持ち続けているって言ってたじゃん

389:粗筋超人Ⅱ世
21/07/11 19:21:11.83 whiX4pSY.net
 第50回 泳げもしない万太郎!
セイウチンとキッドの檄を受け、逃げ出した万太郎は試合会場へと慌てて戻る
一方、会場である八景島シーパラダイスでも、ミート君が万太郎を必死に探しており
イルカショーに交じって水の中から飛び出すミート君の姿に、アダムスとゴージャスマンもずっこけ
また別の場面では、スカーフェイスがジェットコースターに乗っており
上がっていくコースターに涼しい顔をしていたが、急降下するコースターに絶叫!!
・・・終わったらまた涼しい顔で、オレには物足りなさすぎたなんて言ってのける よく言うよ
スタッフが頭を下げてスカーフェイスを見送る中・・・
「またのお越しをお待ちしております …マルスさま」
…スタッフの一人がそう告げるが…その言葉にスカーフェイスは反応することなくその場を立ち去る
そんな彼の態度に、スタッフの一人に扮したケビンマスクは、やはり彼は自分の知っている人物とは別人なのか、との迷いも浮かぶが…
だがスカーフェイスも、態度を表には出さなかったものの、立ち去った後で自らをマルスと呼んだ存在にその表情をこわばらせていた…
さて、試合時間が近づき二人の戦いの舞台はシーパラダイス会場に特設されたリング上で行われる
空模様は無風、快晴と会場マッチにはぴったりのいい天気 実況席には解説にジ・アダムスを迎えつつ吉貝アナが見どころを問う
「まあ日頃は血生臭い闘いが多い超人同士のバトルですが
 このマッチは太陽のもと しかも海の上ということもあり 涼味あふれる爽やかな闘いになるんじゃありませんか」
≪そのためでしょうか 観客席もいつもの殺伐とした雰囲気はなく みんなリラックスしながらの観戦となっております!
 い…いや 失礼いたしました そんなリラックスした雰囲気の中でも 次に試合を控えておりますスカーフェイスと
 ジェイドの二人だけはピリピリとした緊張感を漂わせながら これから始まる試合を見守っております!≫
…だが先にリングに上がっていたミート君は、心配げにあたりを見渡すが今だ万太郎は帰ってこず…
するとリングアナがクリオネマンの入場を告げ…突如海上に巨大な氷の塊が浮かび上がる!?
そして突如現れた流氷の中には、クリオネマンの姿があり…高笑いと共に流氷を砕いてリングイン!!
何とも華麗な入場シーンに、ファンの女性も黄色い歓声が溢れ出ちゃう
続けて万太郎の入場を告げるが…青コーナーからは何の反応もなく、苦悶の表情で目を伏せるミート君
やむなくミート君は、棄権のタオルをリングへと投げようと・・・したところで誰かが海を泳ぐ姿に気づく
それは浮き輪にビート板、シャンプーハットのフル装備で海を泳ぐ万太郎の姿であった!
なんだけどその強烈なバタ足で、観客席にまで盛大な水しぶきが舞い上がり大ひんしゅくでした

390:粗筋超人Ⅱ世
21/07/11 19:21:40.42 whiX4pSY.net
「フフフ…そういえば奴の親父のスグルもカナヅチだったな!」
そんな光景に、ブロッケンも微かに笑みを浮かべながらそう呟く
カッコ悪い入場を見せながらも、どうにかリングインする万太郎
ミート君も万太郎が恐れをなして逃げ出したかと思った、と困り顔で正直に言う
とはいえなんにせよ戻ってきてくれたので、ミート君も笑顔でそれ以上は何も言わないのだった
で、ミート君も場所が場所なのでリングを離れ観客席からアドバイスすることに
薄情なミート君には万太郎も嘆きながらも、準決勝第一試合のゴングが鳴り響く!!
試合が始まると万太郎がクリオネマンに突っ込み先制のタックルを仕掛けるが
クリオネマンは持ち前の柔軟さでタックルから逃れながら、華麗な動きでコーナー最上段へと飛び移る
そしてクリオネマンは、万太郎への秒殺宣言と共にゼリーボディに取り込むべく飛び掛からんとするが
それを前に万太郎は何故か、ミート君が逃げるよう叫んでも動きを見せず…リング内に響く鈍い音にミート君も目を背けるが
・・・クリオネマンのゼリーボディは、万太郎を取り込む事ができない…!?
「クリオネマン おまえが言ってたじゃないか
 自分のゼリー・ボディ内に取り込めるのは 海に棲んだり海を源とする生物だと…
 …つまりもともと海の生物である セイウチの化身超人セイウチンは取り込めても
 泳ぎも苦手でちゃきちゃきの陸上生物のボクを取り込むことはできないヨーダ!
 あまりにも第一期生をナメ切ることで起こる慢心…
 その慢心がおまえの正確なる格闘能力に狂いを生じさせたんだ――っ!!」
万太郎の叫びと共に、反撃のカンヌキ・スープレックスがクリオネマンを脳天からリングに叩きつける!!
<続く>

391:マロン名無しさん
21/07/11 20:13:34.65 .net
ジェットコースターで絶叫するスカーかわいいw

392:マロン名無しさん
21/07/11 22:38:04.09 .net
泳げない万太郎に海上試合とか流石に露骨すぎんぞ委員長

393:粗筋超人Ⅱ世
21/07/12 19:07:16.11 oVWMnR+v.net
 第51回 海上デスマッチの攻防!
万太郎の繰り出すカンヌキ・スープレックスに、さしものクリオネマンも悶絶の声が上がる
軟体が自慢のクリオネマンもさすがに頭部は苦手な様子 万太郎も追撃のサブミッションで両腕を極めるが
それに対抗すべく、頭で逆立ちになりゼリーボディを駆使し両腕を抜き取って脱出!
これには万太郎もなさけない困った声がでちゃうが
「…と今までなら大騒ぎしていたボクだが今日は違うぜ――っ!!」
万太郎がその表情を引き締めるとともに、宙に逃げたクリオネマンを大ジャンプで追い
そのままさらなる追撃のサソリ固めを仕掛け、クリオネマンを逃がさぬ苛烈な攻撃を仕掛ける!
いつもの弱気な万太郎とは違う、積極的で果敢な闘いにはスカーフェイスもジェイドも困惑の声が出ていた
ミート君も目を丸くしながらも、何かがⅡ世のなかで弾けたのだと見る
そして万太郎はその脳裏に敗れた仲間たちの姿を浮かべながら、さらにクリオネマンを痛めつけるが
負けじと力づくでサソリ固めを振り払うクリオネマン、そのまま海へと突き落とすべくドロップキックを背中にぶちこむ!
カナヅチの万太郎が海に落ちればそれだけで敗北必至だが…落下寸前、つま先でロープを引っかける事でどうにか転落を防ぐ
ギリギリのところで落下をこらえた万太郎の姿に、委員長も忌々しげな声が出ていた
その姿にミート君も、万太郎が泳げないのを見越して会場マッチにしたでしょうと声を上げるが委員長も咳払いしてごまかし
するとクリオネマン、右手を氷の剣、アイスソードに変化させ万太郎に襲い掛かるが
アイスソードの狙いは万太郎ではなく周囲のリングロープ、残らず切り落とせばもう万太郎を守るものはない…!
そして万太郎をワンハンドボディスラムに抱え上げ、海へと叩き落さんとするが…そこにミート君のアドバイスが万太郎に送られる
「Ⅱ世――っ 聞いてください
 海の闘いではクリオネマンに分がありますがリング上では実力は五分かⅡ世の方が少し上かもしれません!
 …だからあなたはあくまでリング上での寝技<グランド>にこだわってください!
 どんなに海に叩きこまれそうになっても寝技に引きずり込むんですよ――っ!」

394:粗筋超人Ⅱ世
21/07/12 19:07:49.89 oVWMnR+v.net
ミート君のアドバイスを受けた万太郎は、海に落とされる寸前でクリオネマンの片足を掴んで転落を阻止しながら
仰向けにひっくり返して膝十字固めで返す! ミート君も万太郎の手腕には喜びの声を上げるが
クリオネマンも空いた方の足で万太郎を蹴り飛ばし力任せに脱出すると、反撃のフライングボディアタックを仕掛けるが
それよりも早く、宙に飛ぶクリオネマンを掴み上げ、片腕をアームロックに固める!
今日の万太郎は本当に一味違うが、その活躍には女の子たちも歓声を上げ、水着ギャルの応援に万太郎もつい反応しちゃい
…そこに目をつけたクリオネマンは、タレントのヒロスエちゃんも応援に来てると言うと、思わずリング外に意識が行ってしまう万太郎
技のフックが甘くなったスキにクリオネマン、ゼリーボディで脱出に成功する!
「万太郎先輩 あなたは何も変わっちゃいない! 以前のままのスケベな14歳だ――っ!!」
クリオネマンの脱出と共に強烈なローリングソバットを見舞い、ついに万太郎は海に突きおとされてしまう!
泳げない万太郎も必死でもがきながら、何かつかまるものを探すと、見つけたのは空のペットボトル
ミート君が空のペットボトルも浮き輪の代わりになるとして、万太郎もどうにかそれを掴み難を逃れ・・・
…いや、浮いたままで動けない万太郎に向け、クリオネマンがその手を伸ばし万太郎にとどめを刺しにかかる…!
と思われたが、万太郎に伸ばした手は攻撃のためではなく、海に落ちた万太郎を助けるための手であった
クリオネマンの助けの手を掴み、リングへと戻る万太郎 その光景にミート君も困惑が浮かぶが…
するとクリオネマンは、万太郎を引き上げたのは助けたのではなく
海に落としたのもある目的を達成するための物だとしながら、鋭い形相を万太郎に向ける…!
それと共に舌なめずりをしながら、今の万太郎の姿をまじまじと見据えており、そんな様子に首を傾げる万太郎
「いいですねえ先輩の体の表面には 海藻のクズや貝殻 サンゴ 無数のプランクトン 旨そうなものがいっぱいくっついている
 キョキョ――ッ このクリオネ好みの理想のボディになりましたね~~~っ」
「な…なんだよ 気持ち悪ィな~~っ あっち行けよ!」
困惑しながら間近のクリオネを引っぺがそうと手を伸ばすが…
クリオネマンに伸ばした手が、海の生き物以外は取り込めないはずの体内へと沈みこんでいく…!?
<続く>

395:マロン名無しさん
21/07/12 19:49:09.03 .net
どうも万太郎は臆病さとスケベ部分が目立ちすぎて好きになれん
キン肉マンも怖がりな所は多かったはずなんだが、あんまり不快に感じなかったのは何が違うんだろうか

396:マロン名無しさん
21/07/12 20:05:05.14 .net
リングに来るとき泳いでたがそのときはプランクトンとか全く付かなかったのか

397:マロン名無しさん
21/07/12 21:08:19.12 .net
>>395
まあ俗物だよな。成長の余地あると言えるんだろうけど

398:マロン名無しさん
21/07/12 21:23:40.64 .net
いうても、スグルは当時20代、万太郎は14だからな

399:粗筋超人Ⅱ世
21/07/13 19:18:18.21 0Wkn6Pfp.net
 第52回 これが万太郎流脱出法!?
海棲物しか取り込めないはずの、クリオネマンのゼリーボディに吸い込まれていく万太郎
困惑の声を上げる万太郎に向け、その理由を解説するクリオネマン 
その理由は先ほど海に転落したこと、それが原因でクリオネの体に取り込みやすい要素を作ってしまったのだという
「海はあらゆる海棲物にとっての源… そこで生まれそこで死ぬ…母なる存在なのです…
 その母なる存在の海にはまり込んでしまえば
 その肉体にはプランクトンや海藻の切れ端 貝殻やサンゴの破片 魚の鱗など海の養分がくっつき
 …陸上生物だったあなたの肉体も 海の源たっぷりの海棲物的生物に 変身したというわけです…
 …まさにわたしのゼリー・ボディに取り込むのに絶好のボディになったってわけさ!」
「畜生…対戦相手を海の上にしたのは 僕がカナヅチだってだけじゃなくゼリー・ボディに取り込むためだったのか――っ」
もはや委員会が万太郎に不利な試合条件にしたのは明白、ミート君も声を荒げながら委員長に掴みかかるのをよそに
万太郎もどうにかゼリーボディに取り込まれるのを阻止せんとするが、抵抗すればますます取り込む速度が速まるだけ…
もはや伸ばした手も空しく、万太郎の肉体は完全に取り込まれ…このままクリオネマンにやすやすとやられてしまうのか…
そう洩らすジェイドに、ブロッケンJrは普通の超人ならこれで終わりだとするが、さらにこうも続ける
「万太郎の父親 キン肉スグルというのが常識では計り知れない不思議な能力<パワー>の使い手で…
 やつはどんなにもうダメだという絶体絶命のピンチにおちいっても必ずその摩訶不思議な能力で試合をひっくり返してきた
 もしも息子の万太郎にもそのパワーが備わっていれば あるいはこの危機から…」
ブロッケンの言葉に、ジェイドも息を呑みながらその顛末を見守るが…
すると万太郎を完全に体内に取り込んだクリオネマンが、トドメを刺しにかかろうとするが
逆さに取り込まれた万太郎は、あまりの恐怖に体の中でおしっこもらしてました 
これにはクリオネマンもあわてて万太郎を体内から追い出して、体にたまったおしっこかき出しかき出し
…あれがキン肉父子に伝わる不思議な能力かと問われると、ブロッケンも言葉に詰まりつつ
体におしっこされてお怒りのクリオネマンがリング外に立ちションしてる万太郎めがけ突撃するが
それをしゃがんで回避しながら、クリオネマン頭部を肩に担いでジャンプし顔面をコーナー鉄柱に叩きつける!
さらにフランケンシュタイナーでクリオネマンをリング外の海へと叩きこむ
さしものクリオネマンも大ダメージを負った影響でおぼれてしまい、そのまま海の中へと沈んでいってしまう

400:粗筋超人Ⅱ世
21/07/13 19:19:02.86 0Wkn6Pfp.net
リング外へと転落し、場外カウントが響く 海の方を注視しながらこれで自分の決勝進出は決定と調子に乗っちゃう万太郎だが
その時リング下から巨大な何かが勢いよく飛び出し、万太郎めがけ突っ込んでくる!
突如飛び出し、万太郎の腹へと深々と突き刺さったのは、巨大なイカの剣先…その正体はイカへと変身したクリオネマンであった!!
「キョカカ~~~ッ わたしは正義超人なので 本来あまり相手を血まみれにすることは好まないのですが
 あなたに対しては憎っくき悪行超人だと思って… たっぷりと血に染めさせてもらいますよ――っ!!」
高笑いと共に自らの体を広げて、虫メガネ状に体を変化させると
自らのレンズに太陽光線を蓄え、リング上の万太郎に向けて強烈な熱線、ソーラー・エナジーヒートを照射!
その熱線を浴びた万太郎の体が瞬時に発火!自らを燃やす炎に耐えきれず、自ら海へと飛び込んでしまう
当然カナヅチの万太郎は海に飛び込んだことでおぼれてしまうが、それでもクリオネマンは攻撃の手を緩めない
なおも放つソーラー・エナジーヒートにより万太郎のマスクまでもが発火してしまう…!
このままではセイウチン、キッドに続いて自分までやられてしまう… 炎に苦しみながらも何か手がないか思案する万太郎
ソーラーヒートの技の源は自然の太陽 それをなくすことは不可能だが… ひとつだけ、太陽パワーの影響を奪う手立てを思いつく
だが万太郎の体はそのまま海中へと沈んでいってしまい… 自ら溺れ死ぬ道を選んだ万太郎をあざ笑うクリオネマンだが
すると海中から万太郎が飛び出すが…なぜか万太郎、大量のタコを持ち出しながら水面へと上がってくる!?
いきなりタコを大量に持ってきた万太郎の姿には、ミート君や二期生達も目を丸くするのだった
<続く>

401:マロン名無しさん
21/07/13 20:32:09.87 .net
まあアホ作戦もキン肉マンの逆転策の一つなのは確かなんだけど
正直アレを目の前にして言及されるとちょっと色々と言いづらいよねw

402:粗筋超人Ⅱ世
21/07/14 19:32:09.18 4ZXtTryI.net
 第53回 万太郎の奇策も通用せず!?
海に沈んだかと思われた万太郎だったが、息も絶え絶えながら身体中にタコをつけながら海面へと上がってくる
無事だった万太郎の姿にはミート君も一安心するも、そのピンチには変わりはない
クリオネマンは万太郎が泳げないもんだから身体中にタコをくっつけて、浮き輪代わりにでもしたのだろうと見るが
だが生タコは浮袋の代わりにはならない、そんな万太郎をあざ笑いながら太陽光線による攻撃再開!!
…しかし万太郎は、海から上がってきたのはクリオネマンにギブアップを伝えに来たのだという
また海に潜ればこの太陽光線からは逃れられるだろうが、暗い海の中で息絶えるのを待つのはイヤだとしながら
どうせ死ぬなら超人らしく、リングの上で…クリオネマンの手でトドメを刺される方がマシだとする万太郎・・・
そんな万太郎にクリオネマンもニヤリと笑みを浮かべながら、熱線を解除しその身をゼリーボディに取り込まんとする…!!
それを前にただ力なくうなだれる万太郎・・・ だったが、その顔を上げるとともに…!
「ケケケーッ ボクは最初っからおまえのボディに取り込まれる気なんてないよ――っ」
万太郎がそう叫ぶと身体中についてたタコを外して宙に投げつけると、タコたちを両足で挟みこんで
タコ墨を空中のクリオネマンめがけ放射! その墨が開いたゼリーボディ内部へと注がれるが
万太郎の奇策もクリオネマンには通用せず、ニールキックでの反撃を受けてしまう
そして怒りのクリオネマンが、ふたたび自らの体を虫眼鏡状に変化させ、再度の熱線攻撃でトドメを刺しにかかるが
…ボディから熱戦が放たれず困惑するクリオネマン そこで自らの異変に気づき驚愕の声が上がる
そう、クリオネマンのレンズボディは先ほどのタコ墨で真っ黒く染まっていたのだ!
タコ墨でレンズを黒く染めれば、熱線を放つ太陽光線を遮断され撃つことができない、万太郎の奇策にクリオネマンも表情が歪む…
あせるクリオネマンに対し、仲間たちも一気に攻めるよう指示 万太郎もそれに従いレンズボディめがけ強烈な蹴りを放つ!!
これによりレンズボディに無数のヒビが入り、これに乗じてジ・アダムスは一気に攻めるよう指示
だがミート君は劣勢とは言え実力者、ここはいったん退いて様子を見るよう指示
仲間たちの真逆の指示に万太郎もうろたえてしまう いったいどっちの言い分が正しいのか・・・
だがその動揺を突かれ、復活したクリオネマンはひびの入ったレンズボディを万太郎に向け放ち
無数のレンズの破片が巻貝へと変化して、万太郎の体に突き刺さる!
そこからさらに自らの体をクラゲに変化させると、クラゲ触手の無数の足による強烈な蹴りに巻貝がさらに深く突き刺さる…!

403:粗筋超人Ⅱ世
21/07/14 19:32:43.16 4ZXtTryI.net
クリオネマンの反撃にダウンを喫する万太郎、ミート君はここは体の巻貝を抜いて万全の状態に戻るよう指示
だがジ・アダムスはそれよりも今は逃げることに集中するよう指示と、またも仲間内でのアドバイスが食い違ってしまい
どちらを聞けばいいのか迷っているうちに、さらなるクリオネマンの追撃を許してしまう・・・!!
自分達のアドバイスが、かえって万太郎をピンチに陥らせてしまい二人も後悔が浮かび、そんな様子をスカーフェイスがあざ笑う
「ハハハハ 一期生の先輩たちは友情というものを重んじるあまり
 試合においていろいろな者の意見やアドバイスを聞きすぎる傾向がある…
 だからこういうアクシデントが起きちまうんだ!
 友情なんてもんはレジェンド時代の古くせぇ過去の遺物にすぎねえ…
 …今は個人の時代なんだ オレたち二期生は仲間同士でも試合内容にゃ干渉しねえ
 仲間が危機でも優位でもただ見てるだけ… 試合に勝った時にだけ祝いの言葉でもかけてやりゃいいんだ!」
スカーフェイスの言葉に、二人も言い返せずうなるばかりで…
そしてクリオネマンの猛攻に、ピンチに陥る万太郎 手負いの万太郎をクリオネマンが再び海へとたたき落す
さらに体に空気を思い切り吸い込んで、海に沈む万太郎に放つと… その吐いた息で万太郎ごとその周囲の海が凍り付いていく…!!
<続く>

404:マロン名無しさん
21/07/14 20:29:19.91 .net
クリオネ地味にハイスペックだなー
味方化したらかなり頼れる実力者になれそうなんだが、いかんせんビジュアルがイロモノなのが難点か

405:マロン名無しさん
21/07/15 17:07:56.78 .net
今回のテーマには「友情のあり方」と言うのもあるかも
今回の目立ってるレジェンドとしてブロッケンジュニアには友情とはどう言うものかニュージェネレーションに示してほしいところだ

406:粗筋超人Ⅱ世
21/07/15 19:41:51.15 hel9Dq9i.net
 第54回 万太郎が流した血の証!!
海に落とした万太郎に向け、凍り付く息、アイスブレスを放ち
万太郎の体が凍った海水にその体を固められていく…
ピンチの万太郎に、自分たちが余計なアドバイスをしなければ…頭を抱えるアダムスとミート君
そして凍り付く万太郎を、周りの氷ごと蹴り飛ばして自らのゼリーボディに取り込まんとする…!
それを前に二人が逃げるよう叫ぼうとするが
また自分たちのアドバイスがⅡ世の足を引っ張ってしまうかもしれないと思うと、ミート君も何も言えず…
そして万太郎は成すすべなく、巨大に開かれたゼリーボディで氷ごとクリオネマンに取り込まれてしまう…!!
体内で氷を砕き、万太郎はその体内で徐々に意識を取り戻していく・・・
「な・・・何――っ? ここはどこーっ!? さっきまでいたクリオネマンの姿がない!?
 な…なんだこの生暖かい海水は… わかったぞここは…クリオネマンのゼリーボディ内だ――っ!!」
「さあ万太郎先輩 ここに入ったからには絶対に脱出は不可能です
 たとえさっきのように小便を洩らされても逃がしませんよ!」
そしてクリオネマンが万太郎を仕留めるべく、セイウチンを破ったビック・フィッシュ・ボーンを展開!
万太郎もどうにか脱出せんと前方に思いっきりつっこむが、ゼリーボディはどこまでも伸びるだけで…
ちょうどいい所まで伸びたところで万太郎の顔面に膝蹴りを浴びせ、自らの奥へと戻していくクリオネマン
さらにクリオネマンの体内は万太郎の苦手な海水 こうしている間にも万太郎の体力は消耗していき…
そしてそのピンチに何もできない自分達に、ミート君たちも苦悶の表情が浮かぶ・・・
「先輩 今すぐその苦しさを取り除いてあげますよ 閉じよビッグ・フィッシュ・ボーン!」
クリオネマンの言葉と共に、ゆっくりと少しずつ、体内の万太郎の全身へと突き刺さっていく・・・!!
だがその骨が深々と万太郎の体に刺さりながらも、ほとんど出血していない…その妙技には実況も驚きの声が上がる
「それは鍼灸医が針治療において一滴の血も出さないのと同じことさ
 超人の体にも数知れぬツボがあって わたしはその箇所をすべて熟知している…
 そのツボに1ミリの狂いもなく 素早く正確に骨を打ち込めば血は一滴も出ない!
 私はこう見えても正義超人 相手にできるだけ血を流させずに仕留めることを美学としている!」
そう語りながらも、クリオネマンのコメカミがわずかに動いたのにミート君が気づく
もしや2世を救うヒントになるのでは…ミート君もそう見るが、既に万太郎はクリオネマンにトドメを刺される寸前で
クリオネマンはフェイバリットホールド、xyzクラッシュのセットアップに入る!

407:粗筋超人Ⅱ世
21/07/15 19:42:41.85 hel9Dq9i.net
「アルファベッドでx、y、zに続く文字はない…つまり THE ENDのこと…
 だからクリオネマンのxyzクラッシュにかかってしまったら試合はそこで終わり クリオネマンの勝利を意味する
 ククク…万太郎先輩かわいそうに…」
「偉大なるキン肉スグルの息子 万太郎… しかし父スグルの栄光の位置まで上り詰めることはできなかったか…」
スカーフェイスとジェイド、二人の言葉にブロッケンは唸る声が漏れる…
だがこのままでは万太郎がKOされてしまう…どうすればいいのかとアダムスも叫ぶが
ミート君はもはや万太郎のピンチに我慢の限界…!
「二世の足を引っ張る結果になろうとも 友情の押し売りだと言われようと
 もうだまってられない ボクは二世に声援を送ります!
 二世 あきらめちゃいけないですよ――っ 目を開けてください!
 さあアダムスもゴージャスマンも叫んで!」
ミート君の言葉を合図に、万太郎陣営の三人が万太郎コールを送る
そんな一同の応援をスカーフェイスは鼻で笑うが…その応援で万太郎が反応を示す…!
「み・・・ミートが呼んでいる・・・
 た・・・闘わなくっちゃ・・・ 闘わなくっちゃ・・・」
ミートたちの応援に突き動かされるように、万太郎が抵抗を始めるが
体を動かせば自らに突き刺さるフィッシュボーンがますます傷を広げ、クリオネマンの体内を赤く染め上げる…
だが自ら傷口を広げ、深手を負う万太郎になぜかうろたえる声を上げるクリオネマン
普通なら対戦相手が傷つくのは喜ばしいことのはずだが…
そこでミート君は、大量の出血はクリオネマン自身も困る重大な秘密があるのだと見抜く
だがそれを感づかれる前に、クリオネマンはトドメを刺すべくxyzクラッシュを放つが
万太郎の頭が鉄柱に激突する寸前、ビックボーンから両腕を抜き取り、鉄柱を掴むことで激突の阻止に成功!!
自らのフェイバリットホールドを防がれたクリオネマンは、息を切らせながらリングに座り込むとともに
万太郎の血に染め上げられたクリオネマンのゼリーボディ内に、何か臓器のようなものが浮かび上がってくる…!
<続く>

408:マロン名無しさん
21/07/16 07:09:57.07 .net
xyzと聞くとシティーハンターが思い出す
しかしその辺ぱろったネタがないのはちと珍しいな
そういう悪ふざけやる万太郎が今やられてるからかね

409:粗筋超人Ⅱ世
21/07/16 19:39:36.64 NItI07Q/.net
 第60回 友情パワーを万太郎へ!!
クリオネマンの透明ボディ内部に、万太郎の流した血によって何かが浮かび上がる
よく見るとそれは心臓や肺、肝臓の臓器にあたる部分のようで…ニュージェネレーションの皆も困惑の声が出る
クリオネマンは体内に何も持たないがらんどうボディが自慢と言われていたが…超人も生き物である以上臓器がないはずはない
だがクリオネマンは、ある理由のためにそれを隠さなくてはいけなかったと見るミート君
その理由とは彼の得意技であるゼリーボディなど、体内に取り込む一連の技である
相手を体内に取り込むというのは、体内の中枢である内臓に敵を近づける諸刃の剣ともいえる行為
だがクリオネマンは生まれつき体内の臓器は無色透明
その特性のおかげで体内の器官を悟られることなく、ノーリスクで体内に取り込む事ができたが
だがそんな無敵のゼリーボディにも弱点がある、それは相手の流す血で体内の臓器が反応し、色づいてしまうというものだ
…言われてみれば、万太郎が一度体内に取り込まれた時、おしっこもらしたことであっさり吐き出してしまったが
今思えばあれも小便がいやで吐き出したのではなく、小便の黄色で臓器を染められるのを嫌ったのであろう
それに気づいたニュージェネレーションの仲間たちも、万太郎にアドバイスを送るが
しかしクリオネマンとの死闘によって、万太郎は既に疲労困憊、意識を失ってしまっていた
それと共に色づいたクリオネマンの臓器が徐々に再び無色透明に薄れていく…
万太郎に向き始めた勝利の風は、クリオネマンの方へと風向きを変えつつあり
どうすればいいのかとアダムスが歯噛みするが・・・
「心配しなくてもボクたちには"あれ"があるじゃないですか」
「そ…そうか あれがあったな!」
ミート君の言葉と共に、一行は再び万太郎に向けて大マンタローコールを響かせる
そんな声援にスカーフェイスは、うるさいこったとぼやく声がでており
アドバイスや声援は選手にとって混乱の種になっても、プラスにはならないと見ていた、が…
「う・・・うう~~~っ ま・・・またミートが・・・ な・・・仲間が・・・僕の名を呼んでいる」

410:粗筋超人Ⅱ世
21/07/16 19:40:19.27 NItI07Q/.net
その声援に突き動かされるように、力尽きたはずの万太郎が起き上がり始める…!!
その様子にスカーフェイスは困惑の表情が浮かび…
ジェイドも正直なところ、外野からの声援に関してはスカーフェイスと同意見だったが
だが万太郎は仲間の声を聞いて、瀕死の状態から二度も蘇ってきた… 
あれは一体どういうことなのか、師匠に問うと…ブロッケンは僅かに顔を上げ答える
「あれはただの声援やエールではない あれは力なのだ…
 …友情 という名の力<パワー>なのだ!」
そして万太郎がフィッシュボーンに捕えられた両腕とボディを強引に引き抜かんとし
その影響で再び傷口が開き大流血でゼリーボディ内が深紅に染まる
さらにはミートたちの響き続ける万太郎の応援に、クリオネマンも精神的に堪えるが
そこにクリオネマンへの応援もリング上に響く …その声の主は二期生の同僚、ジェイドであった
「クリオネよ 臓器が浮かび上がったくらいであきらめるな
 以前万太郎はおまえの体内だ チャンスはおまえにある――っ!!」
「うるさーい わたしは他人のアドバイスなど耳を貸さない――っ
 余計な心配しなくても 今から万太郎にとどめを刺すところだ――っ!!」
だがジェイドの声援を突き放しながらも、クリオネマンは再びxyzクラッシュを仕掛ける!
万太郎の脳天を鉄柱向けてたたきつけんとする寸前!万太郎はたき火のクソ力を燃え上がらせ、ゼリーボディを蹴り破り!!
さらに血に染まって露になった心臓にオーバーヘッドキックを突き刺す!!
むき出しの心臓を攻撃された衝撃で、ゼリーボディから万太郎を吐き出してしまうクリオネマン
自らの脳天が鉄柱に激突してしまい、さらに万太郎の反撃がクリオネマンに繰り出されんとする
「そうら――っ今度はボクの番だからね!
 何がxyzクラッシュだ シャレた名前つけちゃって――っ
 ボクはそのアルファベットに対抗して…日本のカタカナを使った その名も"イロハ地獄巡り"だ!」
突然の万太郎の叫びにアダムスも困惑、ミート君も初めて聞くが…
何はともあれまずはイロハの"イ"、と宙に投げ飛ばしたクリオネマンの背中からヘッドバッドで突き上げる!
だがこれののどこが"イ"なのかと、ミート君も疑問が浮かぶが そこで二人はちょうど横から見た二人の形が"イ"の字である事に気づく
そこからさらに"ロ"に移り、マンタロー一番搾りでロの字状に固める!
最後に"ハ"の字を作る、初公開の大技、マンタローハカイ落としに固めながらクリオネマンをリングに叩きつける!!
その一撃を受けたクリオネマンは血反吐を吐いてダウンされる その瞬間万太郎の勝利が決定!
こうして落ちこぼれ1期生の首は、かろうじて決勝戦までつなげられる事となる
万太郎もその勝利を、敗北したガゼルマン、テリー・ザ・キッド、セイウチンの三人に捧げるように片腕を空に掲げるのだった
(け…決勝戦もきっと勝って 一期生4人全員 日本駐屯超人になるんだ…)
<続く>

411:マロン名無しさん
21/07/16 20:22:15.21 .net
イロハ地獄巡りなかなかいい技じゃないか、スグルの風林火山を彷彿とさせるわ
イ の部分がちと苦しいけどw

412:マロン名無しさん
21/07/16 20:30:53.25 .net
超人も生き物である限り内蔵が無いわけがない…
サンシャインやチエノワマンにも臓器あったんか?

413:マロン名無しさん
21/07/17 06:59:19.49 .net
クリオネさん一番搾りで体伸びすぎ
体格差がないと出しづらい技だな
ジェイドにかけるのは無理そう。やはり決勝でスカーがくらうのか

414:粗筋超人Ⅱ世
21/07/17 19:24:37.20 7qRxesMt.net
 第56回 二期生同期の因縁対決開始!!
入れ替え戦準決勝一回戦は、くっきりと明暗の別れた結果となる
勝者の万太郎は大観衆の歓声を受け、敗者のクリオネマンは重傷を負い医療スタッフの手でリングから降ろされるところ
ボートで運ばれリングを去るクリオネマンの姿を、万太郎も目を向ける
(強かったよ クリオネマン)
一方でジェイドも病院に運ばれようとするクリオネマンの元に駆けつけようとするが、それをスカーフェイスが止め
敗者のクリオネマンに慰めやねぎらいの言葉をかけるような友情は、もはや時代遅れだと言い放つ
それにさっきジェイドがクリオネマンを応援してたのに、クリオネマンには冷たく返されたことも指摘するが
ジェイドの返答は裏拳での一撃! 顔面にジェイドの一撃を受け、スカーフェイスも表情を険しくさせるが
…すると重症のクリオネマンが、ジェイドに呼びかける ジェイドもすぐにクリオネマンの元に駆けつけ…
ジェイドにさっきはよくも声援なんて…と言いながらも、クリオネマンはジェイドの手を固く握りしめながらありがとうと感謝の言葉を伝える…
「わ…わたしはあの時仲間の声援を受け 死の淵からどんどん蘇ってくる万太郎がうらやましかった
 疲労困ぱいしていたことも手伝って…万太郎たちを見ていてひどい孤独感に襲われ気持ちがくじけそうになった…
 しかしそんな時におまえの あ…あの大エールだ
 あの声を聞いた瞬間…く…くじけそうになった私の気持ちにみるみる活力が戻り…再び闘志が よ…蘇ったんだ…
 
 し…試合には負けてしまったが わ…わたしはもっと大きなものを得た… あ…ありがとうジェイド!」
涙と共にジェイドに礼を言うクリオネマンの姿に、ジェイドも感極まる思いで俯きながらクリオネマンの手を握りしめるのだった
だがそんな様子にスカーフェイスは二期生内にも友情菌が蔓延している、とうんざりした様子で吐き捨て 
その言葉にジェイドはスカーフェイスへと向き直り…
「スカーよ オレの敵は本来 一期生だ… しかし同じ二期生ではあるが
 スカー おまえの考え方にはどうにも承服しかねる
 今後の二期生間の意思統一のためにもお前をきっと倒す!」
「…フフフ ぬかせ オレもこの傷の恨みを100倍にして返してやるぜ!」
次の試合で雌雄を分けるジェイドとスカーフェイスは、試合前から早くも激しいにらみ合いが起こる
その様子に万太郎もやれーやれーとヤジを飛ばすが、ジェイドに険しく睨まれ思わずコーナーに隠れちゃう
万太郎に向け、ブタと吐き捨てながらスカーの次はおまえだと
万太郎へも激しい闘争心を燃やすジェイドであった ブタと言われて万太郎もお怒りだけど

415:粗筋超人Ⅱ世
21/07/17 19:24:58.60 7qRxesMt.net
さて、試合前にまずはリング調整のため2時間の休憩を取ることに
万太郎も試合後のカルビ丼をご堪能、あれだけ激しい戦いの後でよくそれだけ入るとミート君もあきれ顔
するとそこに女の子から声をかけられる万太郎、自分のファンかと思いにこやかに振り返るが
声をかけたのはセイウチンのおかんと妹でした これには万太郎もずっこけ
どうやらセイウチンの仇であるクリオネマンを万太郎が打倒したのが嬉しかったようで、感涙しながら抱き着く二人
万太郎も内心気持ち悪いけど口には出さないでおきつつ、二人にセイウチンのそばにいなくていいのかと聞くが
なんでも病室のセイウチンは万太郎の勝利をテレビで見届けると、安心したのか眠りについたそうで
さらにキッドの方も手術は無事成功したとの事で、これも万太郎の頑張りがあってこそ…
おがあも万太郎に感謝しながらも、お礼にしゃけを無理やり万太郎のお口に押し込んでました
と、何やらリングの方に地鳴りのような音が響き、万太郎が目を向けると
海上リングの周囲を観客席から伸びる床が覆う どうやら第2試合はノーマルの場外で行われる様子
試合準備も終わり、万太郎も会場へと駆けつけるのであった
リング上ではジェイドとブロッケン師匠、スカーフェイスがリングに上がり試合開始を待つ
開始前にジェイドはブロッケンの指導によるウォームアップに入り、スカーフェイスはそれをリングサイドで見据え…
するとスカーフェイス、ジェイドに向け自分たちが決着を付けるにこんなノーマルなリングはふさわしくないとして
今からそれにふさわしいリングに作り替えたいと提案 ジェイドもそれを了承すると会場内にコンクリートミキサー車を呼ぶスカーフェイス
いったい何が始まるのか…ジェイドも目を丸くする一方・・・ それを見たブロッケンJrは、突如悲鳴を上げる!?
悲鳴を上げてうずくまるブロッケンJr…その脳裏に浮かぶのは、コンクリートリングでラーメンマンに敗北した時の記憶であった・・・
<続く>

416:マロン名無しさん
21/07/17 20:57:22.58 .net
なんだか今回でクリオネはジェイドの相方路線で仲間入りしそうと感じられた回
なんだかんだで友情の始まりはいいもんだわ

417:マロン名無しさん
21/07/18 08:38:41.57 .net
ブロの中ではラーメンマン戦はそんなトラウマ試合だったんか…
むしろあの試合で色々しがらみも失って垢抜けるきっかけになったもんだと思っていたが、大人の心情というのは解らんもんだ

418:マロン名無しさん
21/07/18 12:14:41.23 .net
ブロはキャメルクラッチをあえて使っていたけど、こっちはトラウマになってないのか

419:マロン名無しさん
21/07/18 14:22:00.46 .net
トラウマというならタッグであっさりとねじ回しで腹に穴開けられた時の方がよっぽどトラウマだと思うが

420:粗筋超人Ⅱ世
21/07/18 19:21:23.18 D6fuZDP0.net
      レーラァ    トラウマ
 第57回 師匠の精神的外傷を晴らせ!!
コンクリートミキサー車を見た途端、突如悲鳴を上げるブロッケンJr
それを前にスカーフェイスはニヤリと笑みを浮かべながら、ミキサー車のコンクリートがリングへと流し込まれる
どうやら二人の対決はコンクリート・デスマッチで行われるようで…その様子にブロッケンJrは頭を抱えて恐怖に怯えてしまう
いったいブロッケンはどうしてしまったのか…ジェイドも心配げに師匠に声をかけるが、その理由をミート君が解説
ブロッケンがコンクリートリングを恐れる理由は
超人オリンピック、ザ・ビッグファイトで行われたブロッケンJr VS ラーメンマンの一戦にある
ブロッケンJrにとってラーメンマンとの戦いは、父を殺した男への敵討ちの一戦でもあり
父を殺されてからの1年、ブロッケンは打倒ラーメンマンのために日々特訓を繰り返し
その甲斐あり西ドイツ国内では半年で200戦無敗というすさまじい成績を残し、超人オリンピック西ドイツ代表に選ばれる
ブロッケンの好調はビッグファイトでも続き、一回戦でウォッチマンを秒殺 晴れてラーメンマンとの対決が実現する
前評判としては若く勢いのあるブロッケンが有利とされていたが…その戦いはラーメンマンの勝利に終わる
父の仇を果たせなかったばかりか、超人レスラーとしても初めての敗北を喫し、その一戦がトラウマと化す
「そのブロッケンJrがラーメンマンと闘って負けた舞台こそ
 今そこにあるコンクリート・デスマッチリングだったんだ」
…ジェイドも師匠のラーメンマン戦での敗北が一番のショックであったということは聞いており
そしてブロッケン自身、あのコンクリートリングを見てしまうとあの屈辱を思い出し震えてしまうのだ…
震える師匠の姿に、ジェイドはやむなくスタッフの手を借り、ブロッケンを席について休ませるのであった
「ブロッケンJrっていうのは弟子のジェイドにいつも影のように寄り添って
 戦略をアドバイスする大切な役割の人なんでしょ
 その人がいなくなっては ジェイドはどうやって闘っていいかわからなくなってしまうだ」
「確か あのコンクリート・デスマッチを提案したのはスカーフェイスだったな!
 もしもジェイドの参謀であるブロッケンJrを使い物にならなくするためにコンクリート・デスマッチを提案したとしたら…
 スカーフェイスってマジにスゲー策士だ…」
ジェイドの拠り所を奪うスカーフェイスの手腕には、万太郎もそう洩らす
そしてリングサイドの師匠を安心させる言葉をかけながら、ジェイドはスカーフェイスとの一戦に臨む!

421:粗筋超人Ⅱ世
21/07/18 19:22:00.56 D6fuZDP0.net
≪赤コーナー 200cm 137kg 第二期生~~っ
 新"暴れ馬"こと~~っ スカーフェイス――ッ!
 青コーナー 187cm 93kg 第二期生~~っ
 ベルリンの"緑の矢"こと… ジェイド~~~ッ!!≫
リングアナのコールに両手を上げて応える両者
スカーフェイスはジェイドの異名"緑の矢"に目をつけ
ニヤリと笑みを浮かべながらその異名を譲らないかと持ち掛けるが、むろんジェイドもそれを拒絶
「…譲る気がないならしょうがない… キッドの時と同じように力づくで奪うまでだ!」
そしてゴングが響き、二期生同士のコンクリート・デスマッチが幕を開ける
先手はジェイドが取り、奇襲の後ろ蹴りを放つがスカーもスウェイバックで容易くそれを回避
続けてハイキックを放つが、それに合わせてしゃがんでジェイドにタックルを仕掛けるスカーフェイス
そのままジェイドの体を持ち上げ、オクラホマ・スタンピートでコンクリートリングに叩きつけんとするが
それに対しジェイドは両足を突っ張らせ、ブリッジ状態でコンクリートへの激突を防ぐ
さらに今度はジェイドがスカーフェイスを持ち上げ、逆襲のオクラホマ・スタンピートがスカーフェイスをリングに叩きつける!!
スカーをダウンさせ、すかさず馬乗り状態でのマウントポジションを取るジェイド
ここからジェイドはどう攻めるか…スカーフェイスも馬乗りになりながらもジェイドの攻撃を待ち構えるが
だが、ジェイドは一向にスカーへの攻撃を仕掛ける気配がなく・・・
「おまえのような試合巧者にむやみにパンチを打っては…下から腕を取られそのまま三角締めに極められるのがオチ…」
「グフフ…しかしせっかくマウントをとっても パンチを打たなきゃ埒があかねえぜ…どうするつもりだ?」
「フフ 手が使えなきゃ 足を使うさ!」
そう返すとともに、ジェイドは両膝でスカーフェイスの両腕を持ち上げるように押し込んでいき
腕が上がったところでスカーの片腕を腕ひしぎ十字固めに捉える!!
<続く>

422:マロン名無しさん
21/07/18 21:41:57.17 .net
描写が変だぞ
ビッグファイトの時西ドイツから参加した超人は数百~数千人いた
最初の振い落しでほぼ脱落し唯一残ったのがブロだったのに

423:マロン名無しさん
21/07/18 22:11:27.85 .net
メタ的にはスカーフェイスが間違いなく大ボスな以上、ジェイドはあかんだろうが
それでブロッケンがサポートしてくれないから負けたとかなったらなさけなさすぎるから、そこはきっちり実力を出しきってほしいとこだ


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