キン肉マンⅡ世 連載中at CSALOON
キン肉マンⅡ世 連載中 - 暇つぶし2ch250:マロン名無しさん
21/06/19 06:28:43.50 .net
麒麟マンはゆうれい小僧でもあっさり退場していたよな

251:マロン名無しさん
21/06/19 08:39:14.82 .net
dmpはあっさり終わったけどサンシャインは地味にいい動きしてたな
正義と悪魔でブレブレだった若いころに比べると、悪魔一筋を貫き通してるところは好印象というか
>「誰しも大人になる前は 迷いはある」
特にここのセリフがいい味出してる、個人的には串カツのキャベツに次ぐ名台詞だw

252:粗筋超人Ⅱ世
21/06/19 19:03:01.40 UKJF1+Is.net
 第28回 平和ボケ!? 新世代超人の休日…!
28年ぶりに巻き起こる正義超人と悪行超人の闘いは、見事正義超人のニュージェネレーションが勝利を収める
悪行超人大敗の方はd・M・pの士気を低下させ仲間割れを引き起こし、ついには本拠地の崩壊を招く
平和が戻った地球だが、有事に備えて万太郎ら9人のニュージェネレーションは引き続き日本の防衛に付くことになっていたが…
なんだけど、肝心の万太郎が風邪ひいて重症でした
今日は月に一度の超人連合稽古の日なのに…ミート君もこの日ばかり風邪ひく万太郎にあきれた声が出るが
仮病を疑うミート君が万太郎のおでこにさわるが、どうやら本当にすごい熱のようでミート君もあわてて療養の御食事を作るが
実は万太郎、マスクの下にちっちゃい電気カイロつけて病気を装ってただけで
そしてミート君の目が万太郎から離れた隙に、ダッシュで家を出て遊びに行くのであった
「あ~~~やっぱり仮病だった~~~っ!」
(すっかり平和ボケしてますけど… こう毎日遊んでばかりいては超人委員会も黙ってはいませんよ)
場面代わり渋谷の街並みにて、抜け出した万太郎を待っていたのは
今時の若者のコーデでおしゃれしたキッド、ガゼルマン、セイウチンの三人であった
セイウチンなんて大胆に鼻ピーのドレッドです 
で、集まった4人は早速夜の渋谷を散策しながら女の子のナンパに繰り出す
まずはいつも通り、キッドが声をかけ見事アプローチに成功 さすが超人界一のナンパ師と万太郎も声を上げるのでした
一方、両国国技館では集まったニュージェネレーションの激しい稽古が行われていた所
激しい攻防を繰り広げるリング上の選手の活躍には、委員会のスタッフも拍手を送るが
…だが、委員長は開催された連合稽古が気に入らないように声を荒げる
そもそも本来9人いなくてはならないのに5人しか集まっていないのが、委員長も気に入らない様子で
さらに毎回そろいもそろって病欠での欠席に、委員長の怒りはもはや頂点に達しようとしており…
そんな委員長の怒りなど知らん万太郎ら4人組は、居酒屋で女の子たちとどんちゃん騒ぎしてました
大盛り上がりでアホやってる4人達だが…そんな様子を委員長たちが窓の外からのぞいてました
「4人ともこれはひどい病気じゃわい… ただし治す薬のないアホバカ超人病ってやつだがな…」
その様子に委員長もあきれたこれが出てしまい
スタッフたちも怒りを露にしながら、今すぐ彼らを捕まえ懲罰を与えようとするが…なぜか委員長がそれを止める

253:粗筋超人Ⅱ世
21/06/19 19:03:36.12 UKJF1+Is.net
「ワシらの派遣した日本をこんなに気に入ってくれて…
 しかしそんな大好きな日本でも正義超人としての使命を忘れておるやつらに
 いつまでも居座らせるわけにはいかんな…
 やつらにやる気がないならいくらでもいるさ!
 もっと強くて正義心と義侠心に溢れるニュージェネレーションが…」
委員長の言葉を示すかのように…正義超人養成学校、ヘラクレス・ファクトリーではある動きがあった
今回集まったファクトリー第二期生は、万太郎ら一期生をも超えるかのような強豪ぞろいで
数々のレジェンドたちをKO勝利で圧倒する二期生達
そして今まさにバッファローマンも、その巨体をブレーンバスターで持ち上げられ、強烈にリングへと叩きつけられる…!!
「レジェンド バッファローマン先生… 悪いがオレが正義超人界で成り上がるために倒させてもらうよ!」
<続く>

254:マロン名無しさん
21/06/19 20:04:50.92 .net
鼻ピーは攻めすぎやろセイウチwww

255:マロン名無しさん
21/06/19 23:40:21.33 .net
どんなに真面目に練習しようと弱くて結果出してないなら意味ないけどなー
どんなにアホバカでもDMP3人倒してる万太郎の方が仕事したと思うが
しかしガゼルマンはいつそんなに仲良くなったんだ?

256:マロン名無しさん
21/06/19 23:57:43.15 .net
今度の闘いは正義超人同士での派閥争いになるんかね
まあどっかで悪行のスパイが紛れ込んでたりとかありそうだが

257:マロン名無しさん
21/06/20 06:53:29.10 .net
ガゼルとキッドはもともと秀才だったせいで「俺優秀だし今さら教わることなんてねーよ」みたいな驕りもありそう
セイウチンの方はなんか完全に万太郎の舎弟になってる感じ

258:マロン名無しさん
21/06/20 10:12:39.73 .net
今回の二期生軍団で今までいなかったブロッケンジュニア、ウォーズマン、アシュラマンの関係者が出番ありそうだな
ネプチューンマンと五王子関連はもうちょい引っ張りそうな気がする

259:粗筋超人Ⅱ世
21/06/20 19:20:52.63 wr9oUQbj.net
 第29回 正義超人協会の重大会見!
ヘラクレス・ファクトリーにてバッファローマンを圧倒する新たなニュージェネレーション
しかもそのKOタイムは5分ジャスト テリー・ザ・キッドが出したタイムは15分13秒 
それをはるかに上回るタイムでバッファローマンを破り、文句なしの合格がロビンマスクから授けられる
「ス…スゴイ ファクトリー第二期生の卒業テスト受験者4人のすべてが… レジェンドを5分以内に仕留めている」
「こ…これは第一期生の万太郎やキッド以上の…恐ろしい強者揃いだ~~~」
それから翌日、第二期生の卒業式当日 整列する4人が委員長を出迎え姿勢を正す
その規律正しい精鋭の姿に委員長もご機嫌な声が出ながら、アホやってる4人を思い返しその表情が険しくなる
…気を取り直して、4人に訓示を述べる委員長 そこに卒業生の一人が委員長に問う
日本の防衛はすでに9人のニュージェネレーションがくまなく防衛しており二期生の出る幕はないはず
それに対しロビンは、彼らには予備軍として待機することになっている、と説明するが…
「いいや!彼ら4人には今すぐ日本に行ってもらう
 9人の一期生といってもワシの調査ではしっかりと任務遂行して折りのは5人までで…
 のこりの4人は任務を放棄した使い物にならないアホバカ超人どもじゃ!」
「あ…あえてそのアホバカ超人が誰かということは聞きませんが…
 彼らは超人委員会から正式なる辞令をもらって日本へ派遣されているんです
 第二期生の受け入れを彼らが拒否することも考えられます」
「あのアホバカどもが受け入れを拒否だと~~~
 その時は二期生が正式なるニュージェネレーションの権利を 実力行使で奪い取ればよい!」
ハッキリとそう宣告する委員長の言葉に、レジェンドも言葉を失うが
一方、二期生のほうはそいつはおもしろい、と不敵な笑みと共にその闘志を静かに燃やすのだった

260:粗筋超人Ⅱ世
21/06/20 19:21:25.88 wr9oUQbj.net
地球の方に視点を戻すが、キン肉ハウスの方は今日も万太郎がミート君の元を逃げ出してました
もはやほとほとあきれ果てた声が出てしまうミート君 そんなことはまるで知らずに今日も遊び惚ける4人組
夜の街を繰り出す四人だが、女の子の一人が飲みすぎちゃったみたいで万太郎が解放していた所
するとちょうどご休憩にちょーどいいえっちなホテルを見つけ、コソーリ女の子を連れこもうとするが
入ろうとしたところで、突然何者かに蹴り飛ばされる!? 
「いけませんね先輩 正義超人のあなたが女の子をホテルに連れ込むなんて
 先輩 しかもあなたはまだ14歳の未成年じゃないですか」
気づけば入り口には、二期生のひとりの姿があった…!
ただならぬ雰囲気の、目の前の存在に万太郎も身構えその相手をする
二期生のハイキックからのドロップキックを、万太郎は両足を掴むとともにジャイアントスイングで返す!
そのすさまじいスイングに二期生の変装、頭部分が解けながらも壁へと投げつけられる
だが二期生もアクロバティックに激突を避けるが、万太郎も追撃にその後を追うが
壁を壊して飛び掛かる万太郎に放つことでそれを妨害しながら、バランスを崩したところに大技の投げが万太郎に叩きつけられる!!
その強烈な一撃に、血反吐を吐いてダウンする万太郎…
そこへ異変を聞きつけた3人が戻ってくると、二期生はその場を逃げ出すのだった…
それから翌日の東京ビッグサイトにて、正式にニュージェネレーション二期生の発表が執り行われていた
キン肉ハウスに集まった4人達もその報をテレビで見ていた所…委員長はテレビの取材陣に向け、こう宣言する
≪わが正義超人協会では新たなる悪行超人猛襲の脅威に備えて ますます日本の防衛を強固にしていかねばなりません
 現在日本に派遣されているニュージェネレーションはよくやっていますが… まだまだ甘い!!
 そこで今回わたしが提案いたしますのは 今日本にいるニュージェネレーションの中で特に働きの悪い者4人と…
 ここにいる第二期生ニュージェネレーション4人との日本防衛超人の権利を賭けた入れ替え戦です!!≫
入れ替え戦の件は彼らも初耳で…そして当然、その入れ替え戦の対象が彼ら4人であることも初めて知るのだった
<続く>

261:マロン名無しさん
21/06/20 23:41:52.27 .net
万太郎はDMP3人も倒したエース格だろ
これが働きが悪いって入れ替えたらバカだろとしか思えない
他のニュージェネレーションなんて何の役にも立ってない
ボランティアなら人間でもできる
悪の超人を倒すことが正義超人の仕事だろうが

262:マロン名無しさん
21/06/21 00:10:00.07 .net
委員長こんな目先の働きしか見れない小役人キャラだったかなあ…
たしかにちょいと口うるさい所はあったし、王位編では割とキン肉マンの足引っ張ってばかりなとこはあったけど

263:粗筋超人Ⅱ世
21/06/21 19:02:28.21 0q6GRTCl.net
 第30回 居残りを賭けた入れ替え戦!
第二期生との日本防衛を賭けた入れ替え戦開催の報に、驚く万太郎たち4人組
それもそのはず、入れ替え戦の対象として選ばれたのは彼ら4人のようで…
いままでは正義超人軍も残虐、悪魔などの悪行超人との全面対抗戦はあったが
正義超人同士の軍団構想というのは歴史上初めての事 このビッグイベントに取材陣も驚きの声が上がる
一方でそんな一方的な宣告に不満の声が上がるのが件のアホ4人
d・M・p壊滅の功績という輝かしい戦績もあるはずなのに…そんな彼らにミート君が言う
彼らがd・M・p壊滅の功労者であることは委員会も認めているが、その後の生活態度が問題だとして
他の一期生は平和になってからも訓練を欠かさず、街のパトロールも続けているのだが
彼らはこの3カ月、練習をさぼり毎日女の子と遊び惚け、体も完全になまってしまっていた
こんな状態で悪行超人が攻めてきたら全員1分もしないうちに殺されてしまう、と4人を叱りつけるミート君
さらにこの入れ替え戦、勝った方は正式に日本防衛に付くこととなるが
負けた方は日本から即刻追放、ヘラクレス・ファクトリーで地獄の特訓を受け直してもらうと言う
その宣告に4人も驚愕の声を上げ・・・深刻な表情を浮かべながら呟く
「そんなことになっちまったら王様ゲームやカラオケで騒げないじゃないか」
「日本以外であんな遊びはできないからな」
「あなた達に入れ替え戦はいりません! 今すぐ日本から出ていきなさ――い」(#
これにはミート君もハンマーもって4人どつくのでした
テレビの方では二期生が先輩たちに向け挑戦状を叩きつけるとともに、覆面とコスチュームを脱ぎその正体を明かす!
「認識番号07 ジェイド!」 一人目は[J]の字が書かれたヘルメットを身につけた男
「認識番号21 クリオネマン!!」 二人目は透けたクリオネの体を持った超人
「認識番号58 デッド・シグナル」 三人目は道路標識や信号で構成された超人
「認識番号94 スカーフェイス!!」四人目はイタリアンマフィアの如きスーツ姿の巨漢であった

264:粗筋超人Ⅱ世
21/06/21 19:02:58.70 0q6GRTCl.net
ファクトリー二期生、ジェネレーション‐EXの全容が明かされ
そのうちの一人ジェイドは一期生達に向け逃げるなと声を上げ、その挑発に怒りを露にするキッド
一方万太郎は逃げ出そうとしてたけどミート君に止められました
翌日、お台場のフジサンテレビにて一期生VS二期生の対戦カード抽選会が執り行われる
今回は大人気の料理番組「厨房の鉄人」のセットを借りた大舞台にてお届けされる様子
現れた主宰の毎度おなじみの言い回しと共に、大抽選会が幕を開ける
「わたしの記憶が確かならば このキッチン・コロシアムは料理人同士が雌雄を決する場…
 しかし本日だけは料理人だけでなく格闘超人の運命が決定する場なのであります
 それでは登場してもらいましょう―― 勇猛果敢 頭脳明晰 正義超人界の明日を担う4人…
 ヘラクレス・ファクトリー第二期生!! ジェネレーション-EX!!」
主宰の宣言と共に姿を現す二期生達、その堂々とした佇まいは新人でありながらさながらベテラン超人のようで…
二期生の対戦相手の選択方法に関して主宰が解説 今舞台裏には一期生のアホ四人が入っており、誰がいるかはわからないが
セットにある1~4の番号ボタンを押せば、それに対応する対戦相手が現れるという寸法である
まず一番手はクリオネマンが…と思われた矢先にジェイドがその頭上を飛び越える
「オレはなんでもNo1が好きなんだ 1番はオレがもらう」
1番のボタンを押したジェイドの前に現れたのは、ガゼルマンであった
「実力的には万太郎 テリー・ザ・キッドにも劣らないという暴れん坊のガゼルマン先輩か 相手にとって不足はねえ」
「正々堂々と戦おうぜ!」
それに続きクリオネマンは3番を押すと、現れたのはセイウチン
「第一期生の中でも成績はトップクラスだが 生来の人の良さからいまだ実力が発揮できないセイウチン先輩か…」
「ホホホホ ナメるなよ これまでと違う…ニューセイウチンを見せてやる!」
残った番号で悩むスカーフェイスは4という数字に不吉なものを感じ2番を選択 現れたのはテリー・ザ・キッド
だがリンゴを食べながら横になっての登場という態度の悪さに、委員長も顔をしかめていた
「おいデクの坊!おまえなんて返り討ちにしてやる」
「デ…デクの坊… て…てめえ絶対に殺してやる」
残ったひとり、デッド・シグナルの相手として残っているのはもはや万太郎しかいない
ミート君もさぞかし恐怖と緊張でビビってるんじゃないかと心配そうだが、現れた万太郎は凛々しい表情で姿を見せる!
・・・と思ったけどやっぱりビビッておしっこ洩らしてました これにはミート君もあきれ顔
さらに持ってたスイカを落として、よりによってデッド・シグナルの頭へとぶつけちゃう
「先輩 こいつはオレへの宣戦布告と受け取っていいんだな~~~」
「ち…違うゴメンなさい 誰だ――っボクにスイカなんて持たせたのは」
何はともあれ、ここに全ての対戦カードが出そろい二期生との入れ替え戦が始まろうとするのだった
<続く>

265:マロン名無しさん
21/06/21 19:36:16.42 .net
アーレ・キュイジーヌ!

266:マロン名無しさん
21/06/21 20:13:03.76 .net
ガゼルマンは死亡確定

267:マロン名無しさん
21/06/21 22:27:58.63 .net
ジェイドはどう見てもあの人の関係者だろーなあ
後スカーフェイスがどうみても悪役ビジュアルな件w 

268:マロン名無しさん
21/06/21 23:40:21.53 .net
ガゼルマンとセイウチンはかませ確定
万太郎とキッドが勝ち抜けだな
しかし一回戦勝ったやつがそのまま残留でいいじゃん
チーム対抗戦だと誰か優勝したらザコも残っちゃう

269:マロン名無しさん
21/06/22 06:50:53.99 .net
nWoの次はDジェネレーションXのパクリか(名前だけかもだが)。作者もアメプロに傾倒してんのかな。

270:粗筋超人Ⅱ世
21/06/22 19:19:09.87 QU3DYt7N.net
 第31回 万太郎、クサすぎる裏舞台!
入れ替え戦の対戦カードも決まり、まずは試合前の撮影会
なんだけど万太郎の姿がなく…逃げ出そうとしてたのに気づきミート君が慌てて止める
だが万太郎も相手となるデッド・シグナルはレジェンドのジェロニモを3分でKOした実力者
そんな恐ろしい奴に勝てるはずがないとすっかり弱腰の万太郎だが…
「ここで逃げては楽しい日本にいられなくなるし…
 かわいいギャルとカラオケや王様ゲームで二度と騒げなくなってしまうんですよ~~~っ」
ミート君の言葉で、万太郎の足が止まるが…恐ろしいデッド・シグナルを見た途端やっぱり怯えてしまうが
だがこの入れ替え戦で勝てば、二世ファンのギャルも増えて100人との王様ゲームも夢ではないとする
・・・どうやらその言葉で、欲望の方が勝ったようです どうにか戻ったのはいいけどミート君も複雑そう
さて、入れ替え戦は両チーム8人による勝ち抜きトーナメ ントにて行われる
順調に勝ち進み、優勝したチームが一期生であれば4人全員が正式に日本駐屯が決まる
ただし優勝者が二期生の場合、逆に二期生の4人が日本駐屯のニュージェネレーションとなり替わるのだ
そんな方式に万太郎もこりゃ楽だと笑顔で声を上げる 
たとえば4人のうち3人が敗れても、残ったひとりが優勝すればそれで全員日本への残留が決まる、と余裕の笑い声を上げるが
そんな万太郎に異を唱えるのはキッドであり…
「委員長 もしもチーム4人がすべて…一回戦で負けてしまったら?」
「普通のトーナメント戦なら個人の争いなんで そのまま闘いは残った勝者によって続行されるんじゃが…
 これは団体による入れ替え戦であるから 仮に一期生全員が一回戦で負けるようなことになれば…
 二回戦で二期生は日本駐屯を賭けて戦う相手がいなくなってしまうわけで…
 自動的にその場で二期生チームの勝利が決まってしまうわけじゃ!」
確かにそういうケースも考えられる…だが自分たちが一回戦で全滅するなんて事態は…
…あの強豪ぞろいの二期生を目の前にして、とてもではないが全滅がないとは言い切れるものではなかった
「と…とにかくギャル100人との王様ゲームのためにも…」
「ん?今なんて言った」
「い…っ!? コホン ともかく第一期生の名誉にかけてもまず一回戦全滅は避けなければならない!」
万太郎の檄で一期生の士気も高まり、二期生ら強豪たちに立ち向かわんとするのだった

271:粗筋超人Ⅱ世
21/06/22 19:19:41.17 QU3DYt7N.net
翌日、トーナメントAブロックの試合会場となる横浜国際総合競技場
会場は人気No1を争うガゼルマン、テリー・ザ・キッドの闘いということもあり、既に超満員
さらに決戦の場はニュージェネレーション同士の戦いにふさわしく
ヘラクレス・ファクトリーから卒業バトルに使われるヘラクレスの掌が使われることもあり、開始前から大盛り上がりとなっていた
リング上でもすでにガゼルマンとジェイドがスタンバイし、レフェリーの選手コールが高らかに響く
≪青コーナー 187cm 93kg――ッ
 第二期生… ジェネレーション-EX ジェイド~~~~~ッ!!
 赤コーナー 205cm 135kg~~ッ
 第一期生… team-AHO ガゼルマン~~~ッ!!≫
なんだけどAHO呼ばわりにガゼルマンもずっこけつつ、レフェリーに掴みかかるが
委員会は普段の生活がアホだからそんな名前つけられるのだと返す 
そこにキッドもガゼルにAHO呼ばわりの挑発に乗らないよう注意を促す
これはすべて自分たちを負けさせた委員長の作戦だとして
かくいうキッド、[team-AHO]て書かれたTシャツを委員会から無理やり着せられてたがそれでも怒りを我慢している様子
ここで怒って冷静なファイトができなくなれば、委員長や二期生の思うつぼだとするキッドの言葉にガゼルマンも冷静さを取り戻したようで…
一方、Bブロックの行われる川崎球場 Aブロックに比べてこちらは閑散とした様子で100人程度しか入っておらず
これに関してはビジュアル的に難があり、ギャルにも不人気なセイウチンと万太郎の出番のためしかたない所もあるが…
「老朽化した球場はガマンするとして 我々が激突するこの決戦場はなんなんだ――っ!!
 何が"ヘラクレスの足の裏"だ~~~~~っ!!」
なんともカッコ悪い雰囲気を醸し出す、足の裏での戦いには万太郎も不平の声がでてしまう
委員長も仕方ないじゃろうとしながら、"ヘラクレスの足の裏"を持ち出した経緯を語る
実を言うとヘラクレス・ファクトリーを作った先人たちは"ヘラクレスの掌"をひとつしか作ってくれなかったそうで
それでもなにか今回のために何か代用品はないか大倉庫を探していると、この"ヘラクレスの足の裏"が見つかったそうな
「まあ先人たちも掌に続いて"足の裏"を作り始めたのはいいが… そのカッコ悪さにふと恥ずかしくなって…
 そのまま一度も使われることなく 大倉庫内にしまわれることになったんじゃろ
 でもよかったではないか この入れ替え戦のおかげで 2千年ぶりに日の目を見ることになったんじゃから」
「そんな恥ずかしいものはズっとしまっておけばいいんだ――」
何はともあれ試合開始のゴングが鳴り響き、Bブロックの第一試合にて セイウチンVSクリオネマン戦が
Aブロックの第一試合にて、ガゼルマンVSジェイドの一戦が始まろうとするのであった
<続く>
 

272:マロン名無しさん
21/06/22 19:54:20.71 .net
ヘラクレスの足造ってるのってゴールドマンとシルバーマンだよな

273:マロン名無しさん
21/06/22 20:00:12.17 .net
ということは超人の先人どころか神様が作ったのかあれ

274:マロン名無しさん
21/06/22 20:58:17.70 .net
>>272
ホントだ、足の裏作ってるのよく見たら奥にいるのゴールドマンだ
手前のなんだかかわいい子に目が行って気づかなかったわ、あれもシルバーマンならちょい納得w

275:マロン名無しさん
21/06/22 23:39:03.06 .net
トーナメントにする必要あるのかね
勝ち抜き団体戦にすればいいのに
準決勝が一期生VS一期生や二期生VS二期生になったらどうすんだ

276:マロン名無しさん
21/06/23 06:47:08.08 .net
正直デッドシグナル、クリオネマンは強そうには見えない
デッドシグナルのほうは信号や標識と見慣れてるものがモチーフなせいもあるだろうし、クリオネはあの透き通ったからだのせいで迫力がイマイチ感

277:粗筋超人Ⅱ世
21/06/23 19:00:38.47 VOVl0WIU.net
 第32回 入替え戦、凄惨な幕開け!
ニュージェネレーション一期生と二期生の入れ替え戦が幕を開け、まずはBブロックに焦点を当てる
リング中央ではセイウチンとクリオネマンによる、手四つで組み合う力比べが行われていたが
パワーではセイウチンが上か、次第にクリオネマンを押し始める これには万太郎もご機嫌で応援の声を送る
なんだけど万太郎、どうやらほかの3人に頑張らせて自分が戦う気は全くない様子
これにはミート君も嘆いてしまい、そんなミート君に委員長も万太郎の召使を辞めて二期生に鞍替えするよう提案
だがその言葉には万太郎も怒りの形相を浮かべ…! と思ったらうるさいのが居なくなるなら持って行ってと笑顔で委員長に差し出すのでした
リング上に視点を戻し、力で押しまくるセイウチンに対しクリオネマンはブリッジで耐えながら
ブリッジの体勢からのドロップキックで反撃!吹き飛んだセイウチンにさらに追撃をかける!
クリオネマンの反撃のダブル・かかと落としを顔面に受け、裂けた額から血が溢れ出る…
自らの流血に困惑が浮かぶセイウチンだが…それはクリオネマンを誘う芝居!
突っ込んでくるクリオネマンに、今度はセイウチンの反撃がお見舞いされる!!
「言ったはずだぜ 今日はニューセイウチンをお見せすると!」
セイウチンの活躍に観客も大歓声、万太郎とミート君も大はしゃぎ
と、そこにオーロラビジョンに映されたAリングの方でも試合が始まったようでそちらに視点を移すことに
"ヘラクレスの掌"リング上では、ビジュアル系として人気の高いガゼルマンと、ハンサムボーイ、ジェイドとの一戦となり
観客席からは両選手を応援する女の子たちの黄色い歓声が響いてました
と、観客席の一角にてコギャルとヤンキーから何やら不満の声が上がる 
どうやら前のおっさんが突っ立ってみてるのでリングが見えないようで、ヤンキーもおっさんに突っかかるが
…振り向いたその人物の、ただならぬ眼光にヤンキーも思わずたじろいでしまうのをよそに
壮年のその人物はリングを見据えながら「…ジェイド」と呟くのだった
試合が始まると先に仕掛けたのはジェイド 放つ前蹴りを回避しようとするが
それはフェイントで、タックルを仕掛けてガゼルマンを倒しにかかろうとするが
ガゼルマンもそうはさせじと腰を落とし、テイクダウンを阻止することに成功
ジェイドも左右に揺さぶって投げようとするが、ガゼルマンの腰の重さになかなか投げに移る事ができず…
「どうだわかったか 二期生のぶんざいで一期生にケンカを売ることがどんなに愚かなことかが!
 だいたいおまえたちは後輩の癖に…先輩を敬う気持ちがなさすぎる! よって今からお仕置きをする!」

278:粗筋超人Ⅱ世
21/06/23 19:01:22.23 VOVl0WIU.net
ガゼルマンがそう告げながら、ジェイドの後頭部に自らの両手を添えて首相撲の体勢を取ると
そのままジェイドのボディに、何度も何度も執拗な膝蹴りをぶち込んでいく!!
「悪い子だ!悪い子だ!悪い子だ!」
そしてダメ押しのハイキックがジェイドの脳天を捉え、ダウンを喫してしまうジェイドだが
…その戦いを見守る壮年男性は、一見ピンチのジェイドの姿に、計算通りと笑みを浮かべてつぶやく…
するとなにやらガゼルマンに異変が起こり、疲労困憊の様子で息を切らせて膝をついてしまう…?
困惑の声を上げるガゼルマンに、ジェイドがその理由は彼がこの三か月間遊び惚けていたからだとする
汗だくで筋肉もけいれんを起こす今のガゼルマンの様子を小ばかにする言葉をぶつけるジェイド
遊び惚けていた先輩たちと違って、自分たち2期生は厳しい特訓をこなしたばかり やわな先輩に負ける要素は何一つないとする
ジェイドの挑発にガゼルマンも怒りの声を上げながら、再び首相撲の体勢に入ろうとするが
それに対しヘッドバッドで反撃、さらに繰り出すハイキックも回避し上がった片足を捉えるとともに
必殺のスープレックス、ビーフケークハマーでリングに叩きつける!!
…だがその衝撃で、ジェイドが首に飾っていたドクロの徽章が外れてしまう
慌てて落ちたドクロの徽章を探すジェイドだが、それを倒れたガゼルマンが拾い上げた
「こ…こいつを探しているのか?
 オ…オレたちに遊ぶことを非難しながら て…てめえはアクセサリーでお洒落か…
 に…似合いやしないぜ カッペが!」
罵声を上げながら、徽章を投げ返すガゼルマンだが…その行為がジェイドの逆鱗に触れる…!!
そのただならぬ様子に気づいた壮年男性が、ジェイドにあれをだしてはいかんと叫ぶが
怒りの炎が燃え滾るジェイドは、その手から刃が展開されるとともに、ガゼルマンに向けて突っ込んでいき!!
「ベルリンの赤い雨――っ!!」
繰り出したその技、ベルリンの赤い雨がガゼルマンの胴体を縦一閃に両断する!!
<続く>

279:マロン名無しさん
21/06/23 19:13:48.45 .net
やっぱりブロッケンJrの関係者か
でもガゼルマンの体を両断するベルリンの赤い雨はブロッケン以上だな
ブロッケンのベルリンの赤い雨ってニンジャの糸切ったりプリズマンの体削ったりと、そんな強力な必殺技のイメージない

280:マロン名無しさん
21/06/23 19:33:54.90 .net
前回に続き今回も1話持たないとかガゼルマン扱い酷すぎない?

281:マロン名無しさん
21/06/23 22:54:40.87 .net
扉絵の投稿超人、じみにプリクランがかわいいw
本編に出れば女の子超人として、万太郎たちとは違った活躍が期待できそうだがさすがに外見がネタ寄りすぎて無いなw

282:粗筋超人Ⅱ世
21/06/24 18:56:50.08 lZmTBcR8.net
ジェイドの鋭い手刀を受けたガゼルマン、その全身が縦に斬り割かれ
悲鳴と共に、切り裂かれた断面から大量の血があふれ出し、リングに赤い雨が降り注ぐ…!
そう、これこそジェイドの必殺技、『ベルリンの赤い雨』の名の由来である…!!

  第33回 リングに降り注ぐ赤い雨!

ジェイドの故郷、ドイツのベルリンはWW2にて、度重なる敵軍の爆撃と放火に晒され
建物は崩壊、多数の人々も死傷し…ベルリンはいつも赤い血の色と匂いに覆われていたと聞く
ジェイド自身はその当時のベルリンの様子を伺い知る術はないが、今のリングの如き赤い雨が降り注いでいたのだろう…
「ジェイドのバカめ…しゃべりすぎだ」
そんなジェイドの様子に、壮年男性はそう呟き…
そしてBリングの方では、ミート君がジェイドの繰り出したその技に目を見開いていた
ミート君の脳裏に浮かぶのは、かつてベルリンの赤い雨なる技を使いこなした、ある人物の姿…
そしてリング上ではもはやガゼルマンの戦闘不能は明らか、第一試合はジェイドの勝利で終わるのだった
ジェイドがリング上で勝ち名乗りを受ける中…ふと観客席にいた壮年男性の姿に気づく
「レ…レーラァ(師匠)…」
(一回戦ではまだ使ってはならないと言われていた ベルリンの赤い雨を使ってしまった…)
(あの技を出したがために我々の関係が世界に知れてしまうぞ…しかしいい試合であったぞ ジェイド…)
(お許しください… ブロッケン師匠(レーラァ)…)
そう、彼の正体はかつてキン肉マンと共に戦ったレジェンドの一人、ブロッケンJrであった…!
取材陣もそれに気づき、ブロッケンに殺到する中、静かにその場を後にする 胸の内に弟子の勝利に賛辞の言葉を述べて…
ガゼルマンの敗北に終わったAリングから視点を移し
Bリングではガゼルマン敗北を受け、怒りのセイウチンのラッシュがクリオネマンにぶつけられる
万太郎の欲望全開な自分勝手の応援はさておき…観客の中にはセイウチンの家族と思しきものの姿もあった

283:粗筋超人Ⅱ世
21/06/24 18:57:28.32 lZmTBcR8.net
「おがあ あんちゃんがんばってんな」
「しっ!ドロシー静かにすっだ そったら大きい声出したらあんちゃんさ見つかってしまうでねえか
 なんせオラたちはあんちゃんに内緒で北大西洋の海からこんだら遠い日本まで泳いで応援に来たんだからな!
 オラたちが来たってわがったら あんちゃんさ緊張して試合になんねェからな」
さらにセイウチンは休むことなく、クリオネマンをコブラツイストに固める
今までのセイウチンなら相手が苦しい表情を見せると攻撃の手を休めて、そこに付け込まれるのがパターンだったが
今回は相手の嫌がることを迷いなく繰り出す、まさに一味違うニューセイウチン…だが
一方のクリオネマンは、コブラツイストに固められながら、余裕の笑みが浮かぶ
クリオネマンいわく、今まではセイウチンのそれぞれの技のパワーのマックスを推し量っており
そしてセイウチンの力ごときなら、自分の能力で十分に倒せると言い放つ
するとクリオネマンはその身をゼリー状に変化させ、細長く伸びた体でセイウチンの体をがんじがらめに巻き上げる!
どうにかセイウチンも力づくでゼリーボディからの脱出に成功するが、クリオネマンは動じることなく空中に浮かび上がる…
その姿はまさに海中のクリオネのようだ、とミート君も声を上げ…ふと万太郎がクリオネが何なのか聞いてみる
「クリオネとは北極やオホーツクなど 極寒の海の流氷の下にのみ生息する
 貝殻を持たない貝の一種の事で…白く透き通った体に付いた翼を動かし まるで海の上を飛んでいるように泳ぐのが特徴です
 その愛らしい姿から別名『流氷の妖精』とか『流氷の天使』と呼ばれているようです」
「僕だって田園調布の天使と呼ばれてるもんね!」
天使コスで浮かぶ万太郎に、ミート君の容赦ない突っ込みがぶち込まれるのでした
…宙に浮かぶクリオネマンに向け、セイウチンも飛び掛かりハイキックを繰り出さんとするが
クリオネマンは腕の氷を盾状に変化させて、ハイキックを受け止めるとさらに剣に変化させてセイウチンの足裏を串刺しにする!!
たまらずリングへと落下するセイウチンに向け、クリオネマンはフライングボディプレスで落下し…激しい水温が響き渡る…!
襲い来る強烈な衝撃に身構え、たまらずその目をつぶるセイウチンだが……想像したような強烈な一撃はなく・・・
そこでセイウチン、いつの間にか海水の中にいることに気づき…目の前に何か弾力のあるものに閉じ込められたのだと気づく
セイウチンが閉じ込められたその場所とは…クリオネマンの体の中であった…!!
<続く>

284:マロン名無しさん
21/06/24 20:03:47.41 .net
年取ったブロッケンカッコイイな、壮年の達人な感じある

285:マロン名無しさん
21/06/24 20:07:22.20 .net
>>284
初代じゃ若造キャラだっただけに感慨深い

286:マロン名無しさん
21/06/25 03:33:09.25 .net
今回の敗北で、ガゼルマンがジェロニモかカナスペ辺りのかませにもならん雑魚役なのが確定した感じでかなしい
セイウチはポロボロにされて万太郎やる気にさせるくらいの役どころな気がするし
こうなるとせめてキッドには勝って、二人のようなかませとは違うところを見せてほしいわ

287:粗筋超人Ⅱ世
21/06/25 19:37:04.58 1iGJMxFl.net
 第34回 おがあが捧げる大好物!
クリオネマンの体内へと取り込まれてしまったセイウチン
どうにかセイウチンも抵抗し、体内からパンチを繰り出し脱出しようとするが
どれだけパンチを繰り出しても、まるでゼリーを殴ってるかのようにまるで手ごたえがなく…
そんな光景に万太郎がまたアホ思いついてミート君に天龍チョップぶち込まれてたのは置いといて
するとクリオネマン、何を思ったか突然自らの体を自分で殴りつける!?
いや…それは自分の体内にいるセイウチンを痛めつけているのだ!
もはやダメージと長く海水に閉じ込められた影響で息が続かず、苦しげにクリオネマンの中でもがくセイウチン…
そこにクリオネマン、今度は高く飛び上がると自分の体がリング鉄柱に串刺しになるかのように落下していく!
そしてコーナー鉄柱はクリオネマンのボディ…いや、その体内のセイウチンの顔面へと突き刺さる…!!
「見よ――っ!これが正義超人としての使命を忘れ…遊びにうつつをぬかしていたアホの一期生の憐れな末路だ――っ!」
・・・もはやクリオネマンの体内で、ピクリとも動かなくなってしまうセイウチン…まさか絶命してしまったのか…?
だがセイウチンの家族はそんなことは絶対ないとしながら…セイウチン母はピンチの息子に向け巨大な魚を投げつける!!
ロケット弾の如くすっとぶ巨大魚がクリオネマンへと向かっていき、あのままでは激突のショックで魚も粉々になると思われたが
クリオネマンのゼリーボディは、その衝撃をも完全に吸収しその体内に魚が吸い込まれるように入っていく・・・!
その光景にミート君は、クリオネマンの性質に気づく
彼のゼリーボディは、海に連なる生物はすべて体内に取り込める能力を持っているのだ
そして中に取り込まれたが最後、脱出方法は存在しないと思われたが… 万太郎は脱出の打開策に気づきセイウチンに向け叫ぶ
「セイウチン もしもまだ息絶えていなかったら聞いてくれ――っ!!
 おまえの目の前に今まさに クリオネマンの体内に取り込まれようとする魚が見えるはずだ――っ!!
 今ならその魚を取り込むために クリオネマンのゼリー・ボディの扉が開いている…
 扉が閉まる前にその魚を利用して クリオネマンの体内から脱出するんだ――っ!」

288:粗筋超人Ⅱ世
21/06/25 19:37:25.89 1iGJMxFl.net
万太郎の言葉に気づいたセイウチンが、その魚を掴むとともにそこから滝登りの如く脱出に成功!
どうにか生き延びてくれたセイウチンの姿に、万太郎も思わず安堵の涙がこぼれる
そしてクリオネマンから脱出したセイウチンも、その魚が自分の好物だと気づく
だがそれを知ってるのは自分の母親だけ… セイウチンは心の中で、助けてくれた万太郎と母にお礼を言うのだった
だがクリオネマンも再度、自らの中にセイウチンを取り込まんとするが
セイウチンも二度同じ轍は踏まない、突っ込むクリオネマンの胴体を両足で挟みこむとともに
ツームストーン・パイルドライバーでの反撃で、クリオネマンの脳天をリングに突き刺す!!
見事なセイウチンの反撃に、万太郎も母子も喜びの声を上げるが
その一撃はクリオネマンの逆鱗にも触れ…お遊びはもうおしまいとしながら
クリオネマンは自らの体を広げて、さながら虫眼鏡のような形態に変化を始めるのだった
<続く>

289:マロン名無しさん
21/06/25 20:15:03.87 .net
セイウチンもなかなか意地を見せるな、ほとんど見せ場なく終わったどこぞの草食動物はみならってほしい

290:マロン名無しさん
21/06/26 09:22:30.79 .net
地味にクリオネ厄介やな
打撃は効かないし間接とっても抜けられる、下手に近づけば丸のみ攻撃でほぼ一発アウトなのはかなり厳しそうだが、どう対抗したもんか

291:マロン名無しさん
21/06/26 12:17:15.52 .net
取り込まれたら内部でうんこシッコすりゃ嫌がって外に出してくれるさ

292:粗筋超人Ⅱ世
21/06/26 18:40:15.32 exWqgB8O.net
 第35回 母なる海は死の香り…!?
突如、虫眼鏡のレンズ状に形態を変化させ浮かび上がるクリオネマン
果たしてこの変身にはどのような技が隠されているのか…試合経過から10分が経過し
自分相手に10分持ったことにはクリオネマンも称賛するが、セイウチンの活躍もここまでだとしながら
彼がこの三カ月、正義超人の責務を忘れ、仲間たちと遊び惚けていたことを責め立てる
クリオネマンの言葉には、セイウチン母も怒りの叫びを息子にぶつけてしまう…
その叫びで万太郎たちも、セイウチン母と妹の姿に気づき
セイウチン似のぶさいくなお姿に、委員長やデッド・シグナルまで大笑いしてました
「先輩 ここまで家族の名誉にドロをぬったんだ これはあんた死んで詫びるしかないだろ!」
「そうじゃ―っ死ね―っ! そんたら正義のために生きるのがイヤじゃったら…楽して遊びたいなら死んでしまえ――っ!!」
息子に厳しい言葉をぶつける母の姿に、クリオネマンも母の許可ももらったしゆっくりセイウチンを料理せんとする
すると太陽の光を浴びたクリオネマン、その胴体のレンズから収束された高温の太陽光線をリングへと放つ!
セイウチンも間一髪でその熱線を回避するが、流れ弾がコーナーに当たり一瞬で炎に包まれてしまう…!
あんなのが自身に照射されれば、一瞬でセイウチの丸焼きにされてしまう…セイウチンもいやな汗が浮かぶ
その後もクリオネマンの放つ太陽光線を、セイウチンはどうにか凌ぐ
恥ずかしい真似をしながら逃げ続ける往生際の悪い姿に、母も罵声を浴びせるが…
「いや違う セイウチンさんは恥ずかしいことなんてやっちゃいない!
 むしろオレたちにいいことをしてくれたんだ――っ!!」
そんな母に異を唱えるのは、セイウチンに助けてもらったという不良少年の一団であった
彼らは学校をさぼりゲーセンでたむろしていた時の事、ケンカ屋のヤクザに因縁をつけられボコボコにのされてしまうが
そんな彼らを助け、ヤクザたちを一人で叩きのめすのはセイウチンであった…!
…自分たちを助けるために大立ち回りを演じるセイウチンの姿に、不良少年たちも目を奪われ…
どうにか騒動もひと段落したところで、セイウチンは彼らに一つ、少年たちに約束をしてほしいという
「学生の本文は勉強だ!明日から学校へ行きなさい!」
そう言い残し、セイウチンはその場を去っていったという 
少年たちもセイウチンに助けられて更生し…ほかにもおばあちゃんもセイウチンに助けられたとか

293:粗筋超人Ⅱ世
21/06/26 18:40:38.19 exWqgB8O.net
まるで自分のような年寄りが困らないように、あらかじめ待ってくれていたようなタイミングの良さだったともするおばあちゃん
その言葉で少年は、セイウチンの真意に気づく 彼は遊び惚けるふりをして街を見守っていたのだ
自分たちのような少年たちが悪い道に行かないように、おばあちゃんのような力ないものが困らないよう
セイウチンはアホの遊び好きを装いながら、人々が安全に暮らせるように見守ってくれていたのだ…!
万太郎ら一期生が夜の街で遊び惚けていたのはそういう裏があったのか…ミート君も感心するように呟くが
万太郎の方はとーぜんそんな裏の理由なんてなく、ただ自分が遊びたいだけでした ミート君もずっこけ
…リング上の戦いに視点を戻すが、セイウチンはクリオネマンの放つ太陽光線から逃げ続けたことで
かなりのスタミナを消耗しており、息を切らせながら片膝をついてしまう…
「人々の困りごとを知るために遊び惚けてただと~~? しかし100%人間達を救うためではなかったはずだ
 その中には遊びを楽しんでいた部分もあったはずだ――っ!!
 完全なる正義超人にはそんな少しの遊びの部分も許されんのだ――っ!!」
セイウチンの真意を知りながらも、クリオネマンは容赦なくセイウチンを責め立てる
そしてついに放たれた熱戦がセイウチンの脚にヒット!そのままトドメを刺しにかからんとするが
その姿を見かねた不良少年たちが、セイウチンを助けようとその場に駆けつけるが
「キミたちのような腐りきったワル学生は必ず悪の道に戻る…
 キミたちを真に構成させるにはこのような少々キツイお仕置きが必要だ!!」
クリオネマンは駆けつけた少年たちにも熱線を放つ!?
それを見たセイウチンは、彼らを救うべく自ら放たれた熱戦に飛び込んでしまう…!!
そして一瞬でセイウチンの全身が発火!炎に包まれのたうち回るセイウチンだが
そこにクリオネマンは、自分の体の中に入ればその炎の苦痛から逃れられると告げる…
炎に包まれたセイウチンの目には、クリオネマンの体は青く澄んだ海にしか写らず・・・
「さあ おまえの大好きなこの涼しい海に飛び込み その忌まわしい全身の炎を消してしまうんだ――っ!!」
「う・・・海・・・ わが故郷のうみ・・・ こ・・・この熱さから・・・・・・ ワシを救ってくれ――っ!!」
悲鳴のごとき声を上げながら、クリオネマンの体へと自ら突っ込んでいくセイウチン
それを待っていたとばかりに、その体から巨大な魚の骨が出現し…体内にはいり込んだセイウチンの体を貫く…!!
<続く>

294:マロン名無しさん
21/06/26 18:50:01.54 .net
人間攻撃しちゃったよクリオネ・・・

295:マロン名無しさん
21/06/26 19:40:11.72 .net
悪行超人でも試合ならリングから人間を直接は狙わないのに
正義超人らしいっちゃあらしいな

296:マロン名無しさん
21/06/26 20:16:09.86 .net
正義の味方でも人類の味方ではないって感じか
なんつーかメガテンの天使系敵を思わせるな、キャラ造形もそんな感じだし

297:マロン名無しさん
21/06/26 21:45:03.82 .net
だとしたら後に出てくる信号機も規律に厳しそうだな

298:マロン名無しさん
21/06/26 22:24:52.84 .net
まあ、人間の方も悪行超人になびくやつもいるしな

299:マロン名無しさん
21/06/27 02:03:02.20 .net
超人が燃えてしまうようなのを人間が浴びたらまず死んでるよな
ロビン達はどういう教育してんの?

300:マロン名無しさん
21/06/27 08:34:01.59 .net
仮に人間達が二期生達じゃなくて万太郎たちに守ってもらいたいって訴えたらどうなるんだろう
このLOW系全開なクリオネ見てると容赦なく粛清しそうで怖いわ
ジェイドは一応ブロッケンの弟子だからそこまで酷い締め付けはしない気もするが

301:粗筋超人Ⅱ世
21/06/27 19:22:36.04 7ejHa1OV.net
 第36回 セイウチン、海の藻屑と散る!!
クリオネマンの体内に現れた、巨大で鋭利な骨に全身を貫かれるセイウチン
それをみたセイウチン妹、ドロシーがさっきのようにセイウチンへの助けに魚を投げつけようとするが
だが今度はクリオネマンの巨大骨に全身を貫かれ、もはや身動き一つとることはできない
それでも脱出せんともがくセイウチン、だがそのせいで傷口がさらに痛々しく裂けていく…!
クリオネマン体内がセイウチンの血で染まっていく、あまりに凄惨な光景に川崎球場の観客も沈黙に包まれてしまう・・・
もはや外界への渇望か、苦しみからの悶えか、セイウチンは必死にクリオネマンの体内をかきむしる様にもがき…
そして、静かに動かなくなったセイウチンは、力なくその体内で漂うのみとなるのだった…
そのあまりに残酷な光景に、セイウチン母子も、おばあちゃんも、不良少年達も涙が止まらない・・・
「おっと しかしまだ油断ならない… ヘラクレスファクトリー正義超人原則その26!
 "敵は狸寝入りの名人 少しの油断で大逆転される可能性多し" 叩く時は……!徹頭徹尾叩け!」
だが、もはや動けなくなったセイウチンにクリオネマンはさらにトドメを刺さんとする
ロープを利用して高く跳躍すると、ゼリーボディからセイウチンの頭だけを露出させると
そのままリングのコーナー鉄柱目掛け、真っ逆さまに落下しセイウチンの顔面を鉄柱に突き刺す!!
 エグザイズ
「x・y・zクラッシュ――ッ!!
 アルファベットではx・y・zに続く文字はない これで最後…
 つまりこのエグザイズクラッシュにかかったら どんな超人も最後という意味なのさ!」
そのままクリオネマンは、自らの体からセイウチンを吐き出しヘラクレスの足の裏からも落とす
もはや誰の目から見ても、セイウチンの戦闘不能は明らか… この瞬間、クリオネマンの勝利が決定するのだった
セイウチンの敗北に、おばあちゃんと不良少年は涙と共に嘆くが…
クリオネマンは、セイウチンの街の人との優しい触れ合いすら切り捨てる
「セイウチン先輩は確かに…人間との触れ合いを優先したいい正義超人であっただろう
 しかし我々正義超人の能力はもっと大きな視野に立って使うものであり…
 そんなワルの中学生や名もない年寄りのためにつかうものではない!
 その正義超人としての精神のスケールの違いが…ここで勝ち名乗りを受けるかどうかの差となって現れたのだ――っ!」

302:粗筋超人Ⅱ世
21/06/27 19:22:56.63 7ejHa1OV.net
入れ替え戦はクリオネマンの勝利により、ジェイドに続き2連勝
こうなると一期生は残るテリー・ザ・キッドと万太郎の奮起に期待するしかないが…
…万太郎らの横で野良犬があくびしているのにデッド・シグナルが気づき、迷い犬も退屈しているとバカにした笑いが溢れ出るが
万太郎はその迷い犬を抱き上げながら、険しい形相をデッド・シグナルに向ける…!
友の敗北に、怒りのパワーを燃やす万太郎の姿にミート君も声を上げるが…
迷い犬をデッド・シグナルのそばにやると、いぬはシグナルのボディにおしっこマーキングしちゃう
「ギャア~~~ッ!! てめえ許せねえ!!」
「おまえが電信柱に似てるのがいけないんだろ~~~っ!!」
とっくみあいの喧嘩になりそうな二人をミート君と委員長が止めつつ
やっぱり二世はいつもの二世か、とあきれ顔が浮かぶミート君だが…万太郎の目じりに浮かぶ涙に気づく
(な…涙…一見軽薄そうだけどⅡ世はセイウチンの敗北を相当悲しがっているんだ…)
倒れたセイウチンに必死に呼びかける不良少年達と母子、そこにドクターも駆けつける
瀕死の重傷だがすぐに治療を受ければ助かる可能性はある、とするドクターにセイウチン母も涙ながらに縋り付く
妹のドロシーは万太郎に向け、セイウチンの好物だった魚を投げつける これを食べて兄の仇を討ってほしいと願う妹だが
投げつけた魚は万太郎の顔面に直撃しました がんめんがなまくさい
両リングの第一試合が終わり、第二試合が幕を開けようとする
Aリングではすでに第二期生、スカーフェイスがリングに上がり、部下にグローブの手入れをさせながらキッドの登場を待つと
そこに軽快なスピニング・トゥホールドのテーマにのって、テリーザ・キッドが堂々と姿を現す
テキサス・カウボーイを意識したいでたちのキッドは、両腕にガゼルマン・セイウチンの国旗が結ばれており
これは敗れ去ったガゼルマン、セイウチンの分まで自分ががんばるという気持ちの表れであろうとする実況
(ガゼル セイウチンよ…オレの闘いを見ててくれ!)

303:粗筋超人Ⅱ世
21/06/27 19:23:35.75 7ejHa1OV.net
一方のBリングでも、デッド・シグナルはスタンバイを終え万太郎を待ち構える
そこに対戦相手の万太郎もリングに登場する、のだが・・・
「ククク キッドのやつだいぶ観客の涙を誘ったようだが ボクはもっとみんなを泣かしちゃうよ」
万太郎はなんか魚屋さんスタイルで背中に巨大魚を背負っての登場でした おまけに入場曲は可愛い魚屋さん
おさかなせおって堂々と入場する万太郎の横で、ミート君もすごい恥ずかしそうでした
\かわいいかわいい さかなやさん♪/
<続く>

304:マロン名無しさん
21/06/27 22:28:21.66 .net
そこはむしろサザエさんやろ万太郎w

305:マロン名無しさん
21/06/27 23:40:14.91 .net
>そんなワルの中学生や名もない年寄りのためにつかうものではない!
いや委員長はそこ重視してたよな
悪の超人倒すだけでいいなら万太郎がこんな入れ替え戦やらされる必要ないし

306:マロン名無しさん
21/06/28 06:35:51.64 .net
こんなんきたら悪行超人ごと一般人も殺されそう
ロビンたちは戦いだけでなく道徳もちゃんと教えんとダメやろ

307:粗筋超人Ⅱ世
21/06/28 19:41:34.14 6b5brSd0.net
 第37回 死の交通標識の罠…!!
なんでか魚屋さんスタイルで登場した万太郎 \かわいいかわいいさかなやさん♪/
ミート君もこんなコスチュームで入場する意味がどこにあるのか、横で恥ずかしそうにしていたが
万太郎は先ほどのキッドの入場コスにて、ガゼルマンとセイウチンの故郷の国旗を纏って現れた
右腕と左腕に、敗れた友を身にまとうかの如き姿は、観客たちに感動の涙を与えた
そこで万太郎はそれ以上の感動を与えるために、敗れたセイウチンの好物だった魚を背負って入場したという
これで観客たちも感激間違いなしと、ほくそえむキン肉マン その横でミート君もあきれ顔だが
論より証拠、観客たちに呼びかけると… 皆さん大笑いしてました \こんちはお魚いかがです♪/
「魚なんて背負ってバカじゃないの――っ」
「ヒ~~ヒヒヒ キッドの入場の方がだんぜんカッコよかったわ――っ!」 と、観客たちはもとより
「キョ~~キョキョ なんだ―っあの万太郎のバカな格好は――っ」 クリオネマンも
「あれが日本のトラディショナル魚屋スタイルか…!」 デッド・シグナルも大笑い
さらに委員長もスタッフもツボに入ったように大笑いする光景に、ミート君もすっごい恥ずかしそう
万太郎も恥ずかしくなってきて、背中の魚投げ捨てようとするけど、投げた頭に頭からかぶりつかれるのでした
アホやってるBリングから視点を移し、Aリングの方は待ち受ける熱戦に静まり返っていた
二人の戦いの行方を、既に勝利したジェイドが見守る中、両リングで選手コールが始まる
[横浜国際総合競技場 Aブロック第二試合
 テリー・ザ・キッド(一期生) VS スカーフェイス(二期生)]
≪赤コーナー 190cm 86kg 第一期生…
 Team‐AHO テリー・ザ・キッド~~~ッ!!
 青コーナー 204cm 167kg 第二期生
 ジェネレーション-EX スカーフェイス~~~ッ!!≫

308:粗筋超人Ⅱ世
21/06/28 19:41:51.12 6b5brSd0.net
[川崎球場 Bブロック第二試合
 キン肉万太郎(一期生) VS デッド・シグナル(二期生)]
≪赤コーナー 213cm 692kg 第二期生
 ジェネレーション-EX デッド・シグナル~~~ッ!!
 青コーナー 176cm 83kg 第一期生
 team-AHO キン肉万太郎~~~っ!!≫
リングアナのコールに応えるようにアピールする両者、万太郎まだお魚にかじられてるけど
ミート君の助けでどうにか頭から魚を引っこ抜くとともに、両リング試合開始!!
ゴングと共に、Aリングにてハリケーンの如き強烈な勢いで飛び出すスカーフェイス
背を向けたキッドに奇襲をかけんとするが、それを難なく回避し足刀蹴りで顔面を打つキッド
たまらずよろめき、スカーの帽子が脱げてしまうが…そこから露になったのは、頭蓋骨まで見える痛々しい傷跡!?
その傷跡にはキッドも驚愕の声を上げてしまうが…
「何をそんなに驚いてる オレさまの名前を忘れたか…
 SCAR-FACE… SCAR<スカー>とは傷跡の事 そしてFACE<フェイス>は顔…
 つまり傷をもった顔の意味だ!」
スカーの痛々しい傷跡をあらわにさせてしまい、キッドも申し訳なさげに詫びる
だがスカーも気にするなと返しながら、握手の手を差し出す キッドもそれに応えようと手を伸ばし…
その瞬間!スカーの眼光が輝き上着を脱ぐとキッドへとかぶせてその動きを封じてしまう!?
「甘いぜテリー・ザ・キッド――ッ!! ワルぶってるわりにはオレさまの顔の傷を見たくらいでビビりやがって~~~っ!!
 オレさまがニュージェネレーションを目指したのも
 リング上でなら誰からもとやかく言われることなく大好きなケンカができるからよーっ!!
 そら 本物のケンカを見せてやる!」
身動きの取れないキッドめがけ、容赦ないスカーのエルボーパットの連打が降り注ぎ
次第にスーツにくるまれたキッドの頭部分が血に染まり始める…!

309:粗筋超人Ⅱ世
21/06/28 19:42:23.51 6b5brSd0.net
Bリングでも試合が始まり、両者組み合う中…万太郎はデッド・シグナルの弱点を見抜いていた
それは頑丈なボディに比べて、明らかにか細くひ弱な両足 そこに狙いを定め、執拗にその足を狙う
その攻撃を受け、悲鳴を上げてダウンするシグナル 調子に乗った万太郎がさらに追撃をかけようとするが
デッド・シグナルも対抗するべく、懐からカードを取り出すと[←]のマークが書かれたカードを顔面に張り付ける
すると顔面の交通標識が同じ模様に変化し…まっすぐドロップキックを放った万太郎の体が大きく左に曲がってしまう!?
困惑しながらも再度ドロップキックを放つが、やはりデッド・シグナルの手前で左に曲がってしまい直撃しない
「グギガ――ッ 何度やっても同じだ! オレさまの顔の交通標識はただ飾りでついているわけじゃない…
 対戦相手はオレの顔面を見た瞬間 そこに書かれている標識通りの動きしかできないようになっているのさ」
さらに自身の技を披露せんとするデッド・シグナルは、万太郎の前に自らの片足を水平に持ち上げると
勇気があるならオレの足の下をくぐってみな、と万太郎を挑発する …その威圧感を感じ万太郎もいやな汗が出るが
その挑発を受けて立つ万太郎は、デッド・シグナルの片足『死の踏切』<デッドブレイクロード>をくぐってしまう
・・・しかし、くぐってみても何も起こらない…と思われた瞬間、いつの間にか万太郎の姿は踏み切りの中にある!?
さらに踏切内に閉じ込められた万太郎の眼前に、一台の列車が猛烈な勢いで突っ込んでくる…!!
<続く>

310:マロン名無しさん
21/06/28 22:20:04.03 .net
これスカーフェイス、オーバーボディっぽいな

311:マロン名無しさん
21/06/28 23:37:56.54 .net
ギャング姿だけあってやっぱり正義超人っぽくないな
クリオネといい2期生の性格悪いな
結局正義VS正義が書けなくてどっちかが悪っぽくなってしまう

312:マロン名無しさん
21/06/29 07:52:40.86 .net
個人的には不良漫画みたいな空気を感じるな、スカーフェイス
悪ぶってるけど何だかんだで仲間入りしたら、万太郎に振り回される常識人ポジになりそうな気がする

313:マロン名無しさん
21/06/29 11:29:51.27 .net
これはテリー以来の新幹線止めが来るのかね
とも思ったがそれやるんならキッドの方だよな

314:粗筋超人Ⅱ世
21/06/29 19:11:06.30 uKc0Ji2r.net
 第38回 ルール違反はお仕置き!?
デッド・シグナルの踏切をくぐった瞬間、万太郎の目の前から突っ込んでくる一台の列車
いきなり突っ込んでくる列車に万太郎も困惑の声が上がるが、リング外のミート君は列車なんて来てないと叫びながら
強風で外れ、万太郎へと突っ込んでくる列車の広告看板をよけるよう言うも
ミート君の声も届くことなく、万太郎は踏切内の電車に弾き飛ばされてしまう…!!
ダウンした万太郎に、デッド・シグナルはデッドブレイクロードを解除するように片足を上げると
いつの間にか万太郎はリング内に戻っており、ミート君の言葉で我に返る 
起き上がった万太郎にデッド・シグナルはそのからくりを解説
デッド・シグナルの体に装備されている、交通標識ツールを駆使することで
対峙する超人の動きをも支配する事ができる 
それと同様、遮断機の足をくぐれば最後…本物の踏切り内部に入った幻を見る事になるのだ
・・・ただし、それはあくまで幻影、相手にダメージを与えられるわけではない
そこでデッド・シグナルは会場の看板を使い、万太郎にあたかも列車にはねられた衝撃を与えたのだという
…デッド・シグナルの言葉が本当なら、リングから遥かに離れた看板を彼の力で飛ばしたことになる…!
万太郎も驚愕の声が出てしまい、ミート君も万太郎がデッド・シグナルの術中にはまった時のことを思い返す…
(そういえば今日は天気も晴れてポカポカ陽気!無風状態だったのに…
 Ⅱ世がデッド・シグナルの足をくぐった時… つまりデッドブレイクロードにかかった瞬間…
 突然 突風が球場上空に吹き荒れ 球状の看板の一つをなぎ倒して… まるで狙ったかのように2世を直撃!)
「そ…それじゃあ~デッド・シグナルの交通標識殺法は相手超人の動きを操るだけでなく
 雨とか風の自然現象までも操れるというのか~~~っ!?」
自然をも操るデッド・シグナルに、すっかり怖気ついちゃう万太郎が逃げ出そうとするが
デッド・シグナルは腰部のガードレールを伸ばし、万太郎の逃げ道をふさいでしまう
万太郎がガードレールに引っかかると、伸びたレールを戻し万太郎をベアハッグ気味に拘束すると
頭の止まれ標識を丸鋸のごとく回転させ、万太郎の胸板を切り裂いていく!!

315:粗筋超人Ⅱ世
21/06/29 19:11:35.20 uKc0Ji2r.net
どうにか万太郎も力づくで脱出するが、デッド・シグナルも即座に追撃
フロント・ネックロックに捕えながら、今度は背中を切り裂かんとする
もはやミート君もその残酷な光景に目を背けてしまうが・・・
「ボクのビューティフルボディは…絶対傷つけさせない――っ!!」
万太郎も一瞬の隙を突き、デッド・シグナルの腕を取るとノーザンライトスープレックスで切り返す!!
今度はボクの版と果敢にデッド・シグナルに立ち向かわんとする万太郎だが
再び交通標識のカードを取り出すデッド・シグナル 今度は落石注意の標識に頭部を変化させると
またも万太郎はデッド・シグナルの術中にはまってしまい、今度は断崖絶壁の幻影に囚われ・・・
それと共に再び空模様が荒れ、落雷が会場に降り注ぐと球状の壁が壊れてしまい落石の如く万太郎に降りかかる!!
万太郎の脳天へと直撃し、もはや焦点の合わぬ瞳でダウンしてしまう万太郎…その姿にミート君は委員長に抗議の声を上げる
球場の壁や看板を利用して攻撃をしかけるデッドシグナルの行為は反則行為ではないか、とするが…
「もしもデッド・シグナルが場外に出て 大看板や壁を壊し持ってきて それらの武器で直接 自ら万太郎を襲ったなら反則行為となる!
 しかしデッド・シグナルはずっとリング内にいる…
 大看板や壁の落下も自然現象を自由に操るという…デッド・シグナルの長年の修練によって培った技が成し得た正当なものじゃ!
 なんら反則行為は認められん!」
委員長の答えにミート君も愕然とし…デッド・シグナルも顔を元に戻しながら高笑いを上げ
そんな姿になったのも先輩が自分の標識を無視し無理に突っ込むからと嘲笑いながら、ルールを破る者は必ずペナルティが課せられる、とする
「万太郎先輩のように 今の社会にはルールを守れないやつが多すぎる!
 このオレがニュージェネレーションになろうと思ったのは…この腐った人間界を規律正しい秩序だったものに変えるためだ――っ!!
 悪行超人達を倒すのも大切なことだが… その前に人間達を変えなくては……
 オレが日本駐屯超人となったあかつきには社会のルールを守れない人間は…ビシバシ取り締まってやるぜ――っ!!」
<続く>

316:マロン名無しさん
21/06/29 20:35:32.53 .net
シグナルの方はクリオネに比べればまだ穏当な方か
主張もわからんでもないところはあるしなー、特に交通ルールに関してはマナー悪い奴らおおいし

317:マロン名無しさん
21/06/29 21:44:18.04 .net
この手の特殊能力系は戦い方が奇抜で見てて楽しい

318:マロン名無しさん
21/06/29 23:40:20.74 .net
人間の法律があるのに超人が勝手に取り締まれるんだろうか?

319:粗筋超人Ⅱ世
21/06/30 19:20:08.55 OMd4tjOE.net
 第39回 ルールがデッドの命取り!?
デッド・シグナルが放つ必殺の交通標識<トラフィックサイン>により、落石攻撃を受けた万太郎
キャンバスに倒れた万太郎だが…その目はまだ死んではいない
力を振り絞りデッド・シグナルの体を支えにしながらも万太郎は立ち上がる…
それを前に、デッド・シグナルは再び落石注意の標識を突きつけると
万太郎は再び、空から降り注ぐ落石の直撃をうける!
もはや白目を剥き倒れ、その体はけいれんを起こしキャンバスも万太郎の流す血で赤く染まっていく…
「見たか――っ 万太郎先輩はまたもオレの交通標識を無視したためにこのような姿となった――っ!!
 ルールを無視するということがどんなに愚かな行為かこれを見ても明らかだろう!
 どうだ――っ おまえたちもこんな瀕死の姿になりたいか――っ!?」
「い…いやだ オレはあんな悲惨な姿になりたくない;」「わ…わたしだって…;」
「そうだろうそうだろう これでみんなもルールを守る秩序だった社会が どんなに大切かがわかったろう!
 それならこんな無軌道な一期生を支持するより… このルール重視 清廉潔白な二期生を支持する方がいいだろう!」
デッド・シグナルの言葉に、会場の空気はデッド・シグナルを支持する声であふれかえる
大シグナルコールを受けながら、倒れた万太郎にとどめを刺しにかからんとするが…
宙に放り投げた万太郎めがけ、標識丸鋸がその首を狩る寸前、なぜか慌てるシグナルが万太郎への攻撃をそらしてしまう
ミート君も間一髪のところで万太郎が命拾いし、安堵の声が出るが
なぜとどめを刺す寸前で、急に別方向に体勢を変えてしまったのか…するとミート君は、リング上の異変に気づく
リングにはちょうど、万太郎の流れた血によって左に曲がるような矢印状の血の跡が書かれていた
そこでミート君と万太郎は、デッド・シグナルの決定的な弱点に気づく…!!

320:粗筋超人Ⅱ世
21/06/30 19:20:39.77 OMd4tjOE.net
「そうか――っ デッド・シグナルはルールや秩序を重んじる 交通標識の化身超人…
 だからこの血の矢印を見た瞬間 道路の進行方向の表示を連想して
 ボクの首を狩る直前に 血の矢印の指示通り 左側に体勢をカーブしてしまった!」
だがシグナルも、次の攻撃は矢印の上を通らなければなんてことはないと返しながら
再び万太郎へと突撃をかける中、万太郎は自らの流れる血に打開策を見出し…
すると万太郎は額から流れる血で、前髪を筆代わりにしながらリング上にお絵描き開始!
「何をやろうがこのオレには通用せ・・・ ゲエエ・・・」
リングに書かれていたのは、[徐行]の指示! その指示に従うしかないシグナルは、一気に突撃がスローになってしまい
その隙に万太郎がシグナルの首を腕で引っ掛け、裏投げでリングに叩きつける!
さらに続けて描いたのは横断歩道、その道路標示に阻まれ思うように身動きが取れないデッド・シグナル
おまけに迷い犬とおばあちゃんが横断歩道を渡り、強引に突っ切ることもできず
「デッド・シグナル――っ! ルールを守るのも楽じゃないな――っ」
続けて万太郎のフランケンシュタイナーが炸裂!さらにエルボースタンプで追撃を仕掛けながら
もう一作、描こうとしたところで…額から出る血が止まってしまう
シグナルの攻撃を封じる手段が途絶えてしまい…シグナルもボロボロになりながらも立ち上がってくる…!
<続く>

321:マロン名無しさん
21/06/30 22:03:19.71 .net
おばあちゃんリングに上がるのはあぶないですよ

322:マロン名無しさん
21/06/30 23:43:33.29 .net
飲酒運転して子供の列に突っ込むようなクズが実際にいるからシグナルの言うことは間違ってはいないんだよな

323:粗筋超人Ⅱ世
21/07/01 19:00:30.82 qwbsEcn7.net
 第40回 時にはルールも破るべし!!
リングに描いた道路標示でデッド・シグナルの動きを封じることに成功する万太郎だが
新しい道路標示を描くための血が尽きてしまう 
万太郎のラッシュを受け満身創痍のデッド・シグナルだが、執念で立ち上がり万太郎に向かっていく…!
そこで万太郎は、自分がさっき描いた道路標示を利用してもう一度その動きを封じようとするが
シグナルもそれに対抗すべく、足元から何やらドロドロした液体が流れだし、リングを覆い始める
溢れ出たその液体は、道路を舗装するためのアスファルト 
これによりリングの表示を上書きされ、デッド・シグナルの動きを封じる事が完全に不可能と化してしまう
道路標示の束縛を失い、デッド・シグナルは改めて万太郎に突撃をかけ、標識丸鋸で万太郎の胸を切り裂く
さらにタワーブリッジ気味に万太郎を抱え上げながら、バックフィリップで叩きつけるとともに背中を切り裂いていく!
「観客諸君!オレはさっき万太郎の描く血染めの道路表示に少々痛い目に遭わされた…
 しかしどんな窮地に立たされてもオレは道路に描かれた指示をキチっと守りそれに従った…
 そうこうしてるうちに万太郎優勢だった戦況が…徐々にオレさまの方に傾き完全に大逆転だ!
 これを見てもわかるように ルールや秩序を頑なに守るものには必ず光明が射るということだ!」
シグナルの言葉に、観客たちも再び大シグナルコールを奏でられ
もはや会場に万太郎の味方はだれ一人おらず…さしもの万太郎も弱気な声が漏れ出てしまう…
「な…なあミート 本当にカラオケや王様ゲームだと…毎日遊び惚けていた…バチが あ…当たったのかな
 ボ…ボク…このままデッド・シグナルにKOされてしまうのかなぁ…」
「何を弱気なことを――っ! あなたの前に闘ったガゼルマンやセイウチンの姿を忘れましたか――っ!!
 今のあなたよりもっと苛烈な攻撃を受けながら最後まで闘いぬいたあのふたりの姿を――っ!!」
(ガゼルマン…… セイウチン…
 ど…どたん場の つ…鍔迫り合いなら こ…このボクも負けないよ!)
そんな弱気な万太郎に、ミート君の叫びが響き…脳裏に浮かぶ、二人の仲間たちの姿に
倒れた万太郎の額に、うっすらと 肉 の字が浮かび上がる…!
それと共に、デッド・シグナルに抉られた背中の筋肉が盛り上がり、切り裂かれた傷をふさぐとともにデッド・シグナルを宙高く弾き飛ばす!!
そして宙に飛ばされたシグナルを万太郎が追い、ひねりを加えたサイド・スープレックスを叩きつける
万太郎の見事な反撃にミート君も歓声を上げ、不良少年たちも笑顔が浮かぶ

324:粗筋超人Ⅱ世
21/07/01 19:01:00.01 qwbsEcn7.net
だがデッド・シグナルもまだKOされておらず、なおも立ち上がろうとすると
再び万太郎に向け、足の踏切を伸ばした『デッドクレイルロード』を仕掛ける…!
だが万太郎も二度も惑わされはしない、目の前に浮かぶ列車の幻に対し
自らを殴ることでその幻を解き、寸前で踏みとどまることに成功するが…
気づけばシグナルの足の向こうには、先ほどの横断歩道を渡った迷い犬の姿があった
それと共に万太郎は再び、シグナルの幻覚に囚われてしまう このままでは迷い犬が列車に轢かれてしまう…!
ミート君も必死に叫び、万太郎を止めようとするが…万太郎はどこか、優しい笑顔を浮かべて返す
「ミートよ… ルールや秩序は守らねばならない大切なものだ!
 でも時にはそれを破ってでも守らねばならない もっと大切なものがあるはずだよ…」
そして万太郎は自らデッドゾーンを超え、迷い犬を抱きかかえながら
迫り来る列車に対し、蹴りをぶち込んでその幻影を破壊!
間一髪のところで万太郎は、迷い犬を救うことに成功するのであった
<続く>

325:マロン名無しさん
21/07/01 19:51:12.02 .net
>「ミートよ… ルールや秩序は守らねばならない大切なものだ!
 でも時にはそれを破ってでも守らねばならない もっと大切なものがあるはずだよ…」
万太郎のくせにいいこと言うやんけ

326:マロン名無しさん
21/07/01 23:11:11.02 .net
犬と列車はキン肉マン世界ではワンセットの扱いやな
これをネタに列車と犬の超人タッグとかだしたら流石に悪のりが過ぎるだろうがw

327:マロン名無しさん
21/07/01 23:37:23.21 .net
>「何を弱気なことを――っ! あなたの前に闘ったガゼルマンやセイウチンの姿を忘れましたか――っ!!
> 今のあなたよりもっと苛烈な攻撃を受けながら最後まで闘いぬいたあのふたりの姿を――っ!!」
え・・・ガゼルマンは遊んでたせいでスタミナなくして情けなく負けただけだよな?

328:マロン名無しさん
21/07/02 06:25:11.02 .net
そういえばこれがはじめての友情パワー発動になるんかな
何だかんだで仲間を大切に、て言う根っこのところはキン肉マンと同じ信念があるんだな、万太郎

329:粗筋超人Ⅱ世
21/07/02 19:09:43.38 anT0x98t.net
 第41回 シグナルはデッドの"赤"!!
リングに迷い込んだ迷い犬を無事、救うことに成功する万太郎
だがその行為はまたもルールを破った行為、シグナルもここぞとばかりにその違反を責め立てる
その言葉に観客たちの冷たい眼差しがリングに向けられており… シグナルもそんな観客たちに確かな手ごたえを感じ取る
周りが敵ばかりというのは精神的に最も堪える状況 その隙を突き、万太郎を下す算段だったが…
「ボクは誰の指示を得られなくともかまわない!
 今はルールを破ってでもこの一匹の犬を救いたかったんだ……」
ルール違反を責め立てるシグナルに対して、万太郎は子犬を抱きかかえながらそう返す
すると観客たちも、そんな万太郎に賛同する声であふれかえ、気づけば会場は盛大な大マンタローコールが響き渡る!
みんなの声援に万太郎も目じりに涙が浮かび…そして逆に、自らが精神的動揺を受けてしまうデッド・シグナル
こうなれば実力で観客たちを振り向かせてやる、と万太郎へ襲い掛かる 
かかと落としをぶち込むとともに、自らの信号機ボディが割れるほどの強烈な勢いで万太郎の脳天を叩きつける!
自らを傷つけてまでも倒そうとする執念の攻撃に、万太郎も完全にグロッキー状態
そしてとどめの標識丸鋸で、デッド・シグナルは万太郎めがけ突っ込んでいこうとする
だが、会場に響き渡る万太郎コールを受け…その声援が万太郎に力を与える…!
(さ…さっきまではデッド・シグナル支持の声援が…ボクにとってはイヤな騒音でしかなかったのに…
 い…今はこの声援がボクの疲れきった体に…力を漲らせてくれる!)
「ようし 元気百倍――っ!股間に一物 手に荷物だ――っ!!」

330:粗筋超人Ⅱ世
21/07/02 19:10:12.48 anT0x98t.net
額に浮かぶ肉マークと共に、気合の叫びをあげマッスルポージング
そして襲い掛かるデッド・シグナルに向け、バク転で丸鋸攻撃を回避すると
そのまま空中でデッド・シグナルの首を掴み、両足をインディアン・デスロックで固め、シグナルの体を絞り上げる!!
「マンタロー一番搾り――っ!!」
相手の首と背骨、両足の大腿骨を一気に破壊する万太郎の新必殺技を受け
シグナルの標識丸鋸も回転が鈍り、その隙を突き必殺のキン肉バスターが炸裂する!!
その一撃を受けたデッド・シグナルの信号機ボディが黄色、赤に点滅し…そして信号機が消え、力尽きる
その瞬間万太郎の勝利が決まり、見事第一期生の初勝利を飾るのだった
その勝利に不良少年たちも笑顔を浮かべ…それと共に、ミート君の脳裏には一つの思い出が浮かび上がる
(ボクは37年前 やはりルールや規律よりも 
 "弱い者を守りたい"という正義超人としての沸き上がる本能の方を大切にした… 超人の姿を記憶しています!
 Ⅱ世…あなたはあの時のテリーマンと同じく 正義超人としてほんの少し成長したんですね)
これでBブロック準決勝は、万太郎VSクリオネマンのカードとなり 残るはキッドの闘いのみ
万太郎も今も戦ってるキッドに、勝てば五分に持っていけると応援の声を送ろうとするが…
・・・オーロラビジョンに映されたその試合光景は、スカーフェイスの喧嘩殺法に成すすべなくボロボロにされたキッドの姿だった…!!
<続く>

331:マロン名無しさん
21/07/02 19:37:21.30 .net
シグナルがちょっとかわいそうに思えた

332:マロン名無しさん
21/07/02 19:39:30.28 .net
流石に観客たち手のひら返しすぎやろ
悪行超人の方を応援したりなんか意図的に観客をクズっぽく書いてないかゆで先生

333:マロン名無しさん
21/07/02 21:01:15.07 .net
>>332
確かに
マンタローの行為に反して、ルール守ってばっかりとかやってらんねーて言い方だしな

334:マロン名無しさん
21/07/02 22:41:32.74 .net
>>332
初代のタッグ編もこんな感じだった気が

335:マロン名無しさん
21/07/03 06:28:00.58 .net
序盤劣勢なのは勝ちフラグだが、スカーフェイスは間違いなく何かありそうなんだよなあ
流石にキッドには勝って貰いたいが厳しいだろうか

336:粗筋超人Ⅱ世
21/07/03 19:07:56.24 0/hXgKIa.net
キッドの苦戦で試合が進む中…会場には新たにその試合を見に来たものの姿があった
だが観客席に姿を現したその人物に、何やら観客は困惑した様子が浮かぶ
「こんなちっちゃなポップコーンのカップとコーラが700円もするなんて……ジャパンはまったく物価が高すぎるぜ
 まずはゆっくり試合を観戦させてもらうか!」
コーラとポップコーン片手に、空いた椅子に腰かけたその人物は…d・M・pを抜けた流浪の超人、ケビンマスクであった

  第42回 血の香りのする正義超人!?

観客もケビンのことは知っており、サインもらおうとするけどケビンは紳士的にやんわり断っておいた
会場入りが遅れたせいで万太郎の試合が見逃したようだが、とはいえ正義超人同士の闘い
それほど血なまぐさいものにはならないだろうと見ていたが…リングの光景に気づきケビンは驚きをあらわにする
そこにはリングロープに体を縛られ、身動きの取れないキッドをいたぶるスカーフェイスの姿…!
「こ…これが正義超人同士のファイトか…あまりにも血生臭すぎる このカードを見逃さんで幸運だったぜ!」
だがそんなスカーフェイスの戦いぶりには、万太郎もオーロラビジョン越しに抗議の声を上げる
スカーフェイスの闘いは正義超人の原則に反する行為 スカーフェイスには厳重注意を与えるよう叫ぶが
横で観戦していたジェイドはそれを笑いながら、スカーフェイスに関してこう語る
彼はヘラクレス・ファクトリーでの正義超人の歴史、心得、倫理などの座学はほとんど寝過ごしており
そのくせ実技になると俄然、やる気になりつまらない授業の鬱憤を晴らすようにクラスメイトを血祭りにあげていたという
リングに上がった委員会のスタッフがスカーを止め、キッドを縛るロープを離すよう言うが
だがキッド自身が、余計なことはするなとスタッフを止める
これが悪行超人の闘いなら試合はこのまま続く、こういう過酷な状況も経験しておかなくてはいけない、としながら
キッドは縛られた体でその身を強烈にスピンさせ、ロープの拘束を解きながらその勢いのままエルボーで反撃!
そしてそのままやられた鬱憤を晴らすように反撃のローリングソバット!続けてヒップドロップの連撃を仕掛ける!
だがスカーフェイスも飛び掛かるキッドを両腕でキャッチしながら、投げっぱなしジャーマンでキッドの体をリングに叩きつける!!

337:粗筋超人Ⅱ世
21/07/03 19:08:19.51 0/hXgKIa.net
頭からリングに叩きつけられ、悶えるキッドの背後からスカーがチョークスリーパーを仕掛けんとするが
キッドは素早く仰向けになり、チョークスリーパーをかわすと両足をスカーフェイスの道に巻き付けるガードポジションで対抗
この体勢は両足の向こうに敵がいるため、上を取られても相手の体を両足でコントロールできる有利な状態、なのだが…
スカーフェイスの怪力は鉄壁のガードポジションをものともせず、お構いなしにパンチの雨をキッドに降り注がせる!!
強烈なラッシュをうけ、キッドのガードポジションも徐々に緩んでしまうが…
そんな不利な状態にありながら、キッドは不敵な笑みでスカーフェイスを挑発
ジェイドも挑発に乗るなとスカーフェイスに向けてファクトリーで学んだ戦いの原則<セオリー>を叫ぶが
そんなものは自分には当てはまらないと、かまわずパンチを仕掛けるスカーフェイス
だがその攻撃はキッドの狙い通り、パンチを掴むと即座に腕ひしぎ十字固めで反撃を返す!
キッドの腕ひしぎを、スカーフェイスは立ち上がって振りほどこうとするが…それもファクトリーでの教えとは逆の代物
これによりキッドの腕ひしぎがさらに深く極められてしまい、スカーフェイスも激痛に悲鳴を上げる、が・・・
その眼光を輝かせると、スカーフェイスはなんと片腕一本でキッドの体を持ち上げる!?
「このオレにセオリーなんていらねえ――っ!!」
そのまま助走と共に勢いをつけてキッドの体を肘と膝で挟み込む強烈な一撃、ヘルリバープランジをぶちこむ!!
その常軌を逸した肉体能力、まさに規格外のモンスターに実況も驚きの声を上げ
・・・脳天の傷跡が脈動するスカーフェイスの姿に…ケビンも彼が他のニュージェネレーションとは違う、ただならぬ匂いを感じ取るのだった…
<続く>

338:マロン名無しさん
21/07/03 19:39:22.64 .net
いろんな意味でなんで正義超人やってんだコイツ

339:マロン名無しさん
21/07/03 19:50:14.46 .net
スカーは悪行超人くさいな
ここで正体表して大がかりな変動が起きる
そしてトーナメント終了とかじゃね

340:マロン名無しさん
21/07/03 20:10:55.85 .net
しかしケビンはグレてるけどなんだかんだで育ち良さが出てるな

341:マロン名無しさん
21/07/03 20:35:49.97 .net
こんな素行最悪なヤツを二期生代表に選ぶファクトリーもどうかと思うわ
委員長がとにかく一期生蹴落としたいから実力ある奴を最優先で選んだのかもしれんが

342:粗筋超人Ⅱ世
21/07/04 19:25:41.30 wUB3Smwu.net
 第43回 "傷の顔"<スカーフェイス>が秘めた裏の顔…!?
キッドに腕ひしぎに掛けられながらも、強引にその背をヒザに叩きつけるスカーフェイス
さらにその膝の上でキッドの背を攻め続けながら、彼の興奮を示す様に頭の傷が激しく脈動する
苦しむキッドに万太郎も応援の声を送るが、本心は自分が楽したいからキッドに勝ってほしいだけでした 
ミート君怒りの天龍チョップがぶち込まれたのはさておき…観客席のケビンもスカーフェイスの様子にある超人の姿が浮かび上がる
だが正義超人所属のスカーフェイスと、元悪行超人所属のケビンとではその接点はあるはずがないが…?
そうこうしているうちに、キッドの腕のフックが外れ腕ひしぎが解かれてしまう
ジェイドもこのままファクトリー仕込みの技でタップを奪ってやれとアドバイスを送るが
しかしスカーフェイスはまだまだ痛めつけたりないとして、外れた片腕を自ら戻しながら
腕にしがみついたままのキッドの背中を、コーナー鉄柱へと叩きつける!
スカーフェイスは組み合わせ抽選会の際、自分をデクの棒呼ばわりしたキッドに怒り心頭で、その怒りをぶつけるが…
「な…なんだ そんなことを根に持ってやがったのか… おまえでかい図体して 案外ケツの穴が小せえんだな
 お…おまえの要望に応えてやるぜ… デクの坊はオレの勘違いだった… おまえはウドの大木だ!」
そんなスカーフェイスに、キッドはさらにスカーフェイスの怒りに火を注ぐかの如くそう吐き捨てる
その悪態にスカーフェイスはさらに逆上し、執拗にキッドの体を鉄柱へと叩きつける…!
だが怒りのまま、キッド憎しの私怨で暴れまわるスカーフェイスの姿には
ジェイドももはや見ていられずそれを止めようとするが、スカーフェイスも手段はどうあれ勝利のために邁進しているのは確かだとして
こう見えても人類の平和のことも考えていると、ジェイドに不気味な笑顔を浮かべながら返すスカーフェイス…
さらにはスカーフェイスは、キッドの"暴れ馬"という異名も奪い取らんとするが…
「ふざけるな この暴れ馬の異名は 父親<パパ>テリーマン オレと父子二代にわたる由緒正しき異名…
 おまえにはやはり"ウドの大木"がふさわしいぜ!」

343:粗筋超人Ⅱ世
21/07/04 19:27:12.53 wUB3Smwu.net
激しく痛めつけられながらも、キッドはなおもそう返してみせる
もはや怒りが頂点に達したスカーフェイスは、キッドを脳天からツームストンドライバーでリングに突き刺そうとするが
激突寸前、キッドは両腕をリングに立ててそれを防ぐとともに、素早くスカーフェイスの片足を取り、電光石火のアンクルホールドで返す!!
「技の入りのタイミング 深さ 角度ともパーフェクトなアンクルホールドだ!
 これでギブアップせんやつは誰もいないーっ!」
「あらゆる攻撃に対して平気なおまえでも このアンクルホールドだけは耐えられまい――っ!!」
その強烈なアンクルホールドの締め上げには、スカーフェイスのブーツの皮もはじけ飛ぶが
スカーフェイスは平然とし…ついには足首ごとねじ切られてしまう!
が・・・それでもなお、スカーフェイスはまったく堪えず笑みを浮かべて見せる…!?
するとスカーフェイスは、ねじ切った足首の断面から新たな足首が現れていくのにキッドが気づく
それと共にねじ切れたところから新しく表れた足首がキッドを蹴り飛ばす!
「とうとうみられてしまったな――っ!!
 そうよ 今まであんたが足だと思っていたのはオレの偽<フェイク>の足でこいつがオレの本物の足だ」
そう告げるとともにスカーが上着を脱ぐと、そこには逞しい筋肉の奥に、頭と同じ傷跡がいくつもあり…
さらに殴りかかったキッドの一撃が顔面を打ち…その一撃にスカーの顔面の皮はまるで作り物にはがれていた
「ス…スカーフェイス おまえ足だけでなくその顔も偽物だな」
「顔だけじゃねえ… この今ある肉体すべてが偽物!」
その宣言と共に、スカーフェイスの偽の肉体が剥がれ落ちていく
そしてそこから現れた新たな超人の姿に、ケビンマスクが驚愕の声を上げる…!
<続く>

344:マロン名無しさん
21/07/04 20:13:46.99 .net
こいつゆうれい小僧の妖翔ファントムキングじゃん

345:マロン名無しさん
21/07/04 20:24:39.23 .net
なんだかケビンとの因縁めいたものも出てきたし、これはキッドダメそうだな…

346:マロン名無しさん
21/07/04 23:37:44.62 .net
キッド負け確定じゃん
これは予想外
キッドVSジェイドの準決勝だとばかり思ってたが

347:マロン名無しさん
21/07/05 00:21:58.44 .net
ただキッドが負けると次は二期生同士のジェイド対スカーフェイスってカードになるのよな
その辺どうするんだろう、また委員長がなんやかんやしてクリオネの後はジェイド、スカーフェイスと順番にやり合うことになるんだろうか

348:マロン名無しさん
21/07/05 01:17:05.55 .net
このシリーズ、ジェイドがボスじゃ無いの?
万太郎以外の正義超人をもう少し活躍させてほしいなぁ

349:粗筋超人Ⅱ世
21/07/05 18:58:12.58 Dy3b9sz7.net
 第44回 キッドの異名、剥奪さる!?
自らのオーバーボディを破壊し、中からその正体となる新たな超人が姿を現す
その新生スカーフェイスの正体に驚きの声を上げるキッド
そして観客席のケビンマスクは、現れた真スカーフェイス…彼の正体を知っている様子であった
(旧スカーフェイスが醸し出す獣性ファイトスタイルから ある超人を思い浮かべていたが
 まさしく今リングの上に立っている超人はオレの知っているその超人…
 ……マルス……!)
「マルス おまえはなぜスカーフェイスなどと姿を変え そのリングに立っているんだ――っ!?」
そして彼らと同様、チームメイトのジェイドもスカーフェイスの正体は初めて見るもので
驚くジェイドにスカーフェイスもこれには少し訳があるとする、今は話せないがその理由は追い追いわかるともして…
そして正体を現したスカーフェイスは、改めてキッドにむけて突撃を仕掛ける!
「さあキッド先輩 "暴れ馬"の異名をオレに譲る気になったか――っ!?」
「何度も言ったはずだぜ! "暴れ馬"という異名は…… パパとオレのふたりだけに許された異名だということを――っ!!」
突っ込むスカーフェイスに向け、キッドは父テリーを彷彿とさせるナックルパートの乱打で対抗
さらに続けてテリー一族の伝家の宝刀、必殺のカーフブランディングを仕掛けようとするが
…トップロープから飛び上がったところで、スカーフェイスの体はピクリとも動かずリングに叩きつける事ができない…!
そして頭上のテリーにハイキックをぶち込んでカーフブランディングを破りながら、今度はスカーフェイスがコーナーへと上がり…
「大体あんたのカーフ・ブランディングは 片膝しか相手の後頭部に当てないからダメなんだ!
 オレならこうやって両膝を当てるね これならどんな巨大牛でも倒すことができる――っ!」
キッドの後頭部に両膝を当てて、そのままスカー式の強烈なカーフブランディングがキッドの顔面をリングに叩きつける!!
「バッファロー・ブランディング(猛牛の焼き印押し)――ッ!!」

350:粗筋超人Ⅱ世
21/07/05 18:59:16.44 Dy3b9sz7.net
キッドのお株を奪う強烈な反撃をうけ、キッドは口からおびただしい血が溢れ出る
それと共にキッドの脳裏に浮かぶのは、子供時代に両親と過ごしたときの記憶…
「どうしたんだキッド先輩――っ!?
 あまりの悲しさにテキサスのパパとママのことでも思い出してたのかい――っ」
そんなキッドの心をさらに責め立てるかのように声を上げるスカーフェイスに
図星を突かれたキッドは俯いたままで反論することもできず・・・
「あんたはやっぱり"暴れ馬"の異名にふさわしくない!
 今から30年前 あんたの父上テリーマンの全盛期…
 そのどんな相手も恐れ真正面から勇猛果敢にぶつかっていくファイトは観る者全てを魅了したというじゃないか!
 それら荒々しく雄々しいファイトスタイルを見た人々がいつの頃かテリーマンの姿を
 乗ろうとする者を何人も振り落とし 激しく大地を走り回る馬になぞらえて "暴れ馬"と呼ぶようになった…
 
 つまりテリーマンにつけられた"暴れ馬"という異名は 人々より自然発生的につけられたもの…
 しかし先輩 あんたにつけられた"暴れ馬"という異名は なんの実績もないのにテリーマンの息子というだけでつけられたものだ!
 しかもあんたの繰り出す技のほとんどが… 自らが編み出した物でなくあくまで父親のコピーのものばかり!
 あんたの"暴れ馬"は世間の誰も認知していないんだよ――っ!!」
スカーフェイスの言葉に狼狽するキッド、その心の動揺を突いて一気に突撃をかけるが
万太郎の言葉で我に返ったキッドは、突っ込むスカーフェイスの片足を救うように下段蹴りでダウンを取り
そこからキッドは、続けてテリー一族のフェイバリットホールドの一つ、スピニング・トゥ・ホールドを仕掛ける!!
・・・だが、渾身の力で極めたキッドのスピニング・トゥ・ホールドはまるで通用しない…!?
その動揺を突かれ、キッドの首を取り攻守逆転 さらにスピニング・トゥ・ホールドまでも奪うかの如く
両足をトゥホールドに極める、スピニング・ダブル・トゥホールドがキッドの両足を責め立てる…!!
両足の骨がきしむ音も響き、もはやへし折れる寸前でスカーフェイスは余裕で自らその技を解く
・・・もはや出す技全てが通用せず、さらに倍以上に返される規格外の怪物を前に、キッドも完全に心が折れてしまう…
そんなキッドにとどめを刺さんと繰り出した技は…キン肉族の48の殺人技が一つ、キン肉バスター!?
「バカめ オレが他人の技をコピーすると思うか オレが出すのはキン肉バスターの究極の形…
 今までのキン肉バスターに…三角絞めの効果を加えた… アルティメット・スカー・バスターッ!!」
スカーフェイスの宣言と共に、キッドの頭を両足で締め上げながらのキン肉バスター
アルティメット・スカーバスターの体勢でリングへと急降下していく…!!
<続く>

351:マロン名無しさん
21/07/05 19:22:17.51 .net
実際には無理な体勢としか思えないけど格好いいなアルティメット・スカーバスター
改良阿修羅バスターより破壊力に説得力ある

352:マロン名無しさん
21/07/05 19:25:15.78 .net
てかスカー、ゲ全話ラストと姿かわってね?

353:マロン名無しさん
21/07/05 19:31:34.36 .net
これはいったい何だったのか?
URLリンク(i.imgur.com)

354:マロン名無しさん
21/07/05 19:36:29.28 .net
スカーバスターもだけど、個人的にはバッファローブランディングが威力に説得力あって好きかも

355:マロン名無しさん
21/07/05 19:51:14.40 .net
いやあ、どんな骨格してたらあんな体勢になれるんだって思っちゃったな

356:マロン名無しさん
21/07/05 20:42:47.57 .net
いくらなんでもあの体制は認めたくない

357:マロン名無しさん
21/07/05 20:48:03.49 .net
うおおなにこの技カッケー!って最初に見た時は思わず震えたが
たしかによく考えたら、これってケツで着地する体勢になるのか、と思うと途端にダサく見えてくるな…
まあツッコミどころも提供してくれるゆでらしい必殺技だと思えばw

358:マロン名無しさん
21/07/05 21:30:41.08 .net
あのマフィアみたいな妖怪人間ベムみたいなスカー好きだったのに
もうオーバーボディでしたでこれでいくのか
残念

359:粗筋超人Ⅱ世
21/07/06 19:21:56.63 s7GfqCSJ.net
 第45回 一期生、最後の砦は万太郎…!?
キッドへのとどめとして繰り出した、キン肉バスターにうり二つの必殺技、アルティメット・スカーバスター
スカーフェイスが繰り出した新たなバスターにミート君も驚きの表情を浮かべながら
今までのキン肉バスター、その欠点に関しても考え込んでいた
キン肉マンの得意技であるキン肉バスター、およびアシュラマンの得意技阿修羅バスターは
一見脱出不可能なようで、首のフックが甘くそこから脱出される危険は以前から指摘されてきた
とはいえⅡ世の繰り出したキン肉バスターは、そんな逆転のスキを与えないほどの威力があったが…
その後アシュラマンは首のフックを改善させた、改良阿修羅バスターを開発するが
これも首に意識が集中するあまり、技の威力そのものが半減するという欠点が露呈していた
だが今、スカーフェイスが繰り出したまったく新しいバスター、アルティメット・スカーバスターは
首のフックの問題を、両足での三角締めで完全に克服 30年以上も改善できなかった弱点を
若き超人が難なくやってのける、その姿にミート君もその表情を険しくさせる…
そしてその技を掛けられたキッドは、そこから脱出しようにも全く動く事ができない
それに関してキッドは動けるわけがない、と呟く 
股裂き、首折り、背骨折りの三種を一つにした必殺技キン肉バスターに、さらに三角締めを加えているでは…
「このスカー・バスターという技はキン肉バスターの改良系なんかじゃない…
 これはれっきとしたスカーフェイスオリジナルの必殺技<フェイバリットホールド>だ――っ!」
――そして、勢いよくリングへと落下したスカーバスター 
その強烈な威力はリングそのものごとキッドを破壊しつくしてしまう…!!
もはや白目を剥き痙攣した状態で失神してしまったキッドに、委員会スタッフもあわてて倒れたキッドに駆けつける
・・・こうして絶対有利と言われた一期生エース、テリー・ザ・キッドはスカーフェイスに完敗を喫する
これにより1期生は万太郎を除き全滅、その事実に万太郎も頭を抱えちゃう 絶望の万太郎を励ますミート君だが
当の万太郎はミート君に変装して逃げ出そうとしてました しかし残念ながらバレバレ

360:粗筋超人Ⅱ世
21/07/06 19:22:24.14 s7GfqCSJ.net
…だがリング上では、すでに決着がついたのになおも倒れたキッドをスカーフェイスが踏みつける凶行に出る!?
スタッフの制止も払いのけ、さらにもう一撃、飛び上がるスカーフェイスだが
そこに割って入りスカーフェイスを止めたのはチームメイトのジェイドであった
ジェイドの語るファクトリーの原則を甘い考えと鼻で笑いながら…
「もしもこやつが悪行超人で 余力があるのにやられたフリだけしてたらどうなるんだ?
 健闘の握手をしにいった途端に… ・・・ズドン・・・だ」
そう返しながら、ジェイドの脇腹に一本指を突き刺すスカーフェイス
仲間でありながらどこまでも正反対の考えで反発し合うスカーフェイスとジェイドだが…
と、そこに試合も一段落したことで委員長からの話がある、とスタッフが睨み合う二人を止めるのだった
委員長からは1週間後に行われる準決勝の対戦カードが発表される
Bブロックではセイウチンを破ったクリオネマン VS 唯一の一期生キン肉万太郎の対決となり
Aブロックでは二期生同士のジェイド VS スカーフェイスのカードが組まれることとなる
これには実況もなんともヘンテコなカードが実現したと声を上げていた
本来この対決の趣旨は1期生の四人と、2期生の四人が日本駐屯を賭けて行われており
そういう意味では二期生同士が戦うというのは、入れ替え戦の趣旨から外れたものなのだが
…しかしリング上の二人が激しく火花を散らせ睨み合う姿は、とてもチームメイト同士の睨み合いとは思えない代物であった
さて、準決勝は1週間後、PM12時ジャストにゴング
それに先立ち二日後は準決勝進出者4名の共同記者会見が行われることとなる
・・・委員長の宣言の裏で、観客席のケビンマスクは勝ち上がったスカーフェイスの真意を一人思案するのだった…
それから二日後、記者会見会場となるお台場の東京ビッグサイト
いつもはおもちゃショーやゲームショーでにぎわうビッグサイトだが、今日は準決勝進出超人のフィギュアやグッズで埋め尽くされており
中野さんも展示されているフィギュアの出来に声を上げる中、記者会見のメイン舞台に何かが降りてくる
降りてきたそれは、万太郎とクリオネマンの等身大フィギュアが入った巨大なブリスターケースであった
<続く>

361:マロン名無しさん
21/07/06 19:43:50.79 .net
>>その後アシュラマンは首のフックを改善させた、改良阿修羅バスターを開発するが
>>これも首に意識が集中するあまり、技の威力そのものが半減するという欠点が露呈していた
そんな弱点あったけ?

362:マロン名無しさん
21/07/06 20:02:40.40 .net
なんだかスカーとジェイドを本気でやらせるために因縁ができてきた感じ
ただどっかでケビンも乱入しそうだし、ここのカードはいろんな意味で結末が読めんな

363:マロン名無しさん
21/07/06 21:44:45.51 .net
ビッグサイトもすっかりヲタクの聖地みたいなイメージだよね

364:マロン名無しさん
21/07/06 23:26:51.84 .net
因縁作らないとスカーとジェイドの戦いが茶番になりかねない

365:マロン名無しさん
21/07/06 23:44:45.67 .net
トーナメントである必要ないな
一回戦勝ち抜きの4人残せばいいだけ
万太郎が優勝したらザコ3人まで残るっておかしい
弱いキッドセイウチガゼルはそのままファクトリーへ強制送還でいいだろ

366:マロン名無しさん
21/07/07 08:20:57.96 .net
クリオネマンのフィギュアは出来次第でちょっとほしいかも
今はフィギュアもクオリティ高いのが多いからなあ、フルカラーフル稼働は当たり前で
ウルトラマンの人形やキン消しで育った人にはなかなかのジェネレーションギャップ

367:マロン名無しさん
21/07/07 16:44:37.39 .net
>>365
入れ替え戦なんだから本来これで終わりなんだけど、委員長にとって一番落としたい万太郎が残ったからね

368:粗筋超人Ⅱ世
21/07/07 19:02:10.34 7nZ7Z5ni.net
第46回 伝説超人<レジェンド>、表舞台に今再び!
東京ビッグサイトの記者会見会場にて、突如万太郎とクリオネマンの等身大フィギュアが入ったケースが現れる
そのフィギュアの出来もさることながら、ケースや付属品までついて本格的、と目を丸くする会場の方々
…だがその一人、クリオネマンはセイウチンの家族であるドロシーにとっては兄に大けがを負わせた憎き仇
こんな人形叩き壊してやる、とドロシーがモップを片手に会場に乱入するが…
ケース内のクリオネマン人形が、舞台に上がるドロシーをにらみつける!?
「ヒエ~~~ に…人形の目が…動いただ~~~」
「目が動いて当たり前だ ここにいるのは人形じゃないからな!」
さらにその言葉と共にケースが前面が外れ…中にいたクリオネマンが堂々と歩み始める…!
そう、ケースの中にいたのは人形ではない、正真正銘生身のクリオネマンである!
なんとも粋な演出に、ファンのギャルたちも黄色い歓声を上げてクリオネマンに群がる
そんな光景にケース内の万太郎も自分に殺到するであろうギャルを想像し大興奮、鼻息ブヒ-ブヒー
・・・なんだけど万太郎の方のケースが開かず悪戦苦闘、開けるためにふたを引っ張るがびくともせず
さらに力みすぎて盛大に放屁、自分で出したおならの悪臭に万太郎が試合開始前に窒息死寸前でした
それでも引っ張る万太郎に、ミート君があきれ顔でこの蓋は押せばいいと教えてあげといた
その言葉に万太郎もフルパワーで勢いよく登場!たまったおならの匂いにスタッフが悶絶してたのは置いといて
万太郎を応援するギャルはセイウチンのおがあと妹さんでした
…正直なとこギャル目当てで来た万太郎 クリオネマンに不気味ににらまれさっさと退散しようとするが
当然ミート君にとっつかまりました 椅子に戻され物理的にも縮こまっちゃう万太郎であった

369:粗筋超人
21/07/07 19:03:17.76 7nZ7Z5ni.net
続けて現れるのは第2カードの一人、スカーフェイスのケース
旧スカーフェイスの等身大フィギュアがゆっくりと歩きだすと、顔面のど真ん中から裂けはじめ…!
真っ二つになった旧スカーフェイスの中から現れたのは、その正体である真スカーフェイスの姿!!
何ともニクイ演出を見せるスカーフェイスに、ファンも黄色い歓声を送るが
「ファンなんてもんは オレたちファイターにとって毒になっても薬にはならねえ」
そんな歓声にスカーフェイスは応えることなく、ただ一瞥で返すのみであった
…そして会場の陰には、スカーフェイス…マルスの動向を伺うケビンマスクの姿もあった
一方でスカーフェイスの対戦相手となるジェイドの方はまだ姿が見えず、苛立ち気味にさっさと出てこいとするが
するとその声に合わせるように、ジェイドのケースも会場入りするが
・・・落下したケースの中身に、ジェイドのファンは何やら目を丸くしていた そこにいた人物とは…!
≪あ――っと ブリスターケースの中にはジェイドではなく謎の人物が…
 ブリスターケースのパッケージのロゴは JADEではなく…
 BLOCKEN…なんとか…と よく確認できませんが書かれているようです≫
観客たちもその謎の人物の姿は覚えている
ガゼルマンとジェイドの闘いで、何度もジェイドにアイコンタクトをしていたその人物…
鋭い目つきで現れたその人物が、ドクロの徽章が飾られた軍帽をかぶり…ミート君も彼の正体に気づく…!
そう、彼の正体はレジェンドの一人、ブロッケンJr! だがなぜ彼がジェイドの代わりに会場に姿を現したのか…?
<続く>

370:マロン名無しさん
21/07/07 20:24:06.40 .net
次回はジェイドとブロッケンの馴れ初めで場繋ぎやな

371:マロン名無しさん
21/07/07 23:53:56.03 .net
色々謎がありそうなスカーフェイスがラスボス確定だろうし、ブロッケンが登場したところでジェイドは負けだろう
ブロッケンがたいして活躍できなかったようにジェイドも格好良く出したのにブロッケンと同じような扱いになるのか

372:マロン名無しさん
21/07/08 06:48:22.87 .net
ブロッケン単体は何だかんだで勝ってる試合も多いんだよね
メシアに助けられたり、タッグ編の醜態が酷すぎたからあのイメージが強いのも仕方ないけど

373:粗筋超人Ⅱ世
21/07/08 20:21:48.82 CjkNCfnD.net
 第47回 ベルリン、運命の出会い!
会場に突如現れたレジェンドの一人、ブロッケンJr その姿にはスカーフェイスたちも驚きの表情が浮かぶ
そしてブロッケンJrは、本来ならジェイドが座るべき椅子にゆっくりと腰掛ける…
…思わぬ人物の登場に皆が目を丸くする中、一方でブロッケンJrとの再会に涙する者もいた
29年ぶりの再会に、涙ながらに抱き着くミート君をブロッケンは優しく抱き上げる
「キン肉星王位争奪戦以来だから 29年ぶりか
 フフフ…おまえと違ってわたしはすっかり歳を取ってしまったがな…」
「アハハ~~間違いないや これはまさしくブロッケンJrさんの匂いだ!」
そんなミート君に万太郎が横から割り込んで来ようとするけど、アンディ・フグばりのかかと落としぶち込まれました
・・・一方でブロッケンJrを厳しく睨むのは委員長は、彼によく顔を出せたものだと吐き捨てる
なんでもブロッケンは1年前のヘラクレス・ファクトリー設営の際、師範の要請を断ったそうで…
そんな彼がなぜ今になってこの場に姿を現したのか…
だがスカーフェイスも、そんなことよりジェイドはどうなったと苛立ちの声を上げながらブロッケンの胸倉を掴み上げるが
一瞬で腕を取り、脇固めに捕えるブロッケン! それと共にブロッケンはスカーフェイスに向け告げる
「だからこのオレが来たんじゃねえか! わが弟子<シューラァ>ジェイドの 欠席理由の説明にな!」
ブロッケンの語るジェイドとの関係 その衝撃の告白に会場の皆も驚きの声を上げ
そしてブロッケンは、ジェイドが二期生のスカーフェイスの考えが気に入らないとして
彼を倒すべく山籠りの特訓に入ったという その言葉と共に会場のスクリーンにその特訓風景が映しだされる
そのため今日の欠席を理解いただきたい、とブロッケンは会場の皆に頭を下げるのだった
だが今になって特訓を始めるのは余裕のない証拠、と高笑いを上げるスカーフェイス
…それに対しブロッケンは、ただ静かに不敵な笑みを浮かべて返す
「ククク… わが弟子<シューラア>をあなどるとひどい目に遭うぞ!」
さて、ブロッケンがジェイドの弟子ということで、彼を弟子にした経緯を記者団に話し始めるブロッケン
それは今から29年前、王位争奪戦が終わった後の事 
キン肉マンら正義超人の活躍で、地球を狙っていた悪行超人はすべて撲滅され人類に完全な平和が訪れる
超人としての任務を終えた一同は、それぞれの故郷へと帰ることとなる 彼、ブロッケンもまた故郷ドイツに戻ると
東と西に分かれた当時のドイツのために、その力を使わんと張り切っていたブロッケンだったが…

374:粗筋超人Ⅱ世
21/07/08 20:22:16.89 CjkNCfnD.net
ブロッケンが帰国してすぐに、東西を分断していたベルリンの壁が崩壊 
ブロッケンがその力を行使するまでもなく、ドイツに平和が訪れる、のだが
先祖代々戦闘を生業にしていたブロッケンは、戦い以外の世界を知ることはなかった
それ故、世界が平和になると彼は何もできず…無気力状態で毎日飲んだくれの生活になってしまっていたという
「ほかの仲間は王となった者 女王陛下直属の部下となった者
 大牧場主となった者 教育者の道を選んだものなど…みんなみんな国へ帰って新しい目標を見つけているのに
 オ…オレはなんの目標も…見つける事ができない~~~っ
 オ…オレは闘うことしか能がないんだ~~~っ」
平和な世界に何もできない自分自身に、ブロッケンは絶望の嘆きを上げながら涙を流すのだった・・・
そんな自堕落な生活が20年も続いたある日のこと…家に帰ると小さい子供が入り込んでいた
「おじさん…昔はムチャクチャ腕の立つ正義超人だったんだろ
 ボクも生まれた時から不思議な能力があるんだ!」
そう言うと少年は、一瞬で暖炉を粉々に破壊してしまう!
その姿にブロッケンは少年が超人であると確信する
「お…おまえ…名はなんという!」
「ボクみなしごでちゃんとした名は無いけど みんなはジェイドって呼んでるよ…」
「そうか ジェイドか… 今日からおまえは オレの弟子だ!」
そう叫び笑顔と共に、小さなジェイドの体を抱え上げるブロッケン
それは暗い影を落としていたブロッケンの人生に、ようやく光が差し込んだ瞬間であった
<続く>

375:マロン名無しさん
21/07/08 23:35:52.91 .net
>オ…オレは闘うことしか能がないんだ~~~っ
その割にはそんなに強くなかったような・・・

376:マロン名無しさん
21/07/09 07:29:32.15 .net
ブロッケンが完全にダメなおっさんだが、引退したプロレスラーがブロッケン同様に戦う以外何も出来なくて…みたいなのもあるんかなー
そう思うとちょっと笑えない悲痛さがある

377:マロン名無しさん
21/07/09 18:06:14.33 .net
部下というか一族みたいなのがいっぱいいた気がするがどこへ行ったんだろうな

378:マロン名無しさん
21/07/09 18:19:34.83 .net
ラーメンマンが先生やってるコマ、地味にシューマイがいる

379:粗筋超人Ⅱ世
21/07/09 19:12:52.39 WxWDfSu5.net
 第48回 超人として生まれた性<さが>!
古郷ドイツに戻ってから、目標のない人生を送ってきたブロッケンJr
そんな彼の転機となった、若き超人ジェイドとの出会い
ブロッケンも彼に遭った瞬間、今までのモヤモヤしたものが一気に晴れたという
ブロッケンJrにも、かつてはNO1超人レスラーになるため
ライバル達と渡り合うための激しい練習と戦いに明け暮れていた
だが地球征服を狙う悪行超人の登場に、正義超人たちが手を組むようになるが…
ブロッケンの活躍はいつも地味で、苦戦ばかりのさえない成績の中堅の位置に甘んじていた
そんな彼がジェイドと出会った時、そんな若き日の輝きとときめきを取り戻す
自分にはもはや無理だが、彼ならいずれ将来あらわれるキン肉マン達のJrを打倒してくれるはずとして
こうしてブロッケンJrとジェイドの長い鍛錬の日々が始まったのである
ジェイドへの鍛錬は苛烈を極め、父から受けた以上の過酷な特訓を施した
ブロッケンを腹に乗せたままのブリッジ、焼けた銅鍋への手刀、雨が降りしきり中でも大鐘を引きながらのランニング等…
だがそれでもジェイドは、一度も弱音を吐くことはなかった その異常な根性にはブロッケンも不審なものを感じるが・・・
そんなある日、ついに特訓の過酷さにより倒れてしまうジェイドだが…それでもなお、立ち上がり特訓を続けるジェイド…
その姿にブロッケンも、ただ強くなりたいだけでそこまではやれないはずだとジェイドの胸倉をつかんで問い詰める
…実はジェイドは生まれた時から両親がおらず、超人というだけで生まれた時から厄介者扱いだった
そんな彼をとある優しい夫婦が拾い育ててくれた、超人である自分にも偏見の目を向けることをしない優しい人に育てられたが
その幸せな日々が、一年前のある日…家に乗り込んできた不良たちの手で壊されてしまう
育ての親を痛めつける不良の姿に、怒りのジェイドが不良どもを撃退するが…不良にやられた二人はそのまま息絶えてしまうのだった…
「小僧…それでおまえ 憎い人間を皆殺しにするために オレに格闘技術を習っていたか!」
ジェイドの胸倉をつかむブロッケンに視点を戻し…そう問い詰めながらジェイドを降ろすと…その頬に平手打ちを浴びせる!

380:粗筋超人Ⅱ世
21/07/09 19:13:17.95 WxWDfSu5.net
「オレたち超人は人間をはるかに上回るパワーを神から授かった…
 だけど自分は人間より偉い存在なんだと思ってはいけない… なぜならオレたちは闘うことでしか生きられないのだから!
 しかしこのパワーも正しい使い方をすれば 何億…何十億の人々を救う事ができる!」
「そんなことわかってる…… ボクは息を引き取る間際のおばさんの言葉通り
 まっすぐな正しいことにこの超人パワーを使うために…あんたに格闘技術を教わっているんだ!」
激しく叱りつけるブロッケンに対し、ジェイドも涙と共にそう返す
…ブロッケンはそれ以上何も言わず…ジェイドを優しく抱きしめるのだった…
以上がブロッケンJrとジェイドとの出会いの顛末であり
ジェイドの育成のため、ブロッケンはヘラクレス・ファクトリーの要請に応じる事ができなかった、ということである
…結果的にその後、ジェイドはヘラクレス・ファクトリー入りし二期生として大活躍を見せるが
そんな師弟の絆をあざ笑うスカーフェイスと、ブロッケンにすり寄る万太郎
万太郎はジェイドの応援するから自分は日本駐屯超人に残してほしいと願うが
成り行き上、スカーフェイスとの対戦カードになっただけで、万太郎はあくまで敵と突き飛ばす
だったらと万太郎はスカーフェイスにすり寄ろうとするけど
自分は一匹狼と返しながら、すり寄る万太郎を地面に叩きつける
こうなったらクリオネマンと組もうとするが…胸板に手をやったところでクリオネマンは鋭い骨を展開!
これには万太郎も思わず驚き、盛大に転んでしまう万太郎 そんな彼を2期生の三人が鋭く睨みつける・・・
「忘れるな万太郎 もはや一期生はおまえひとりだということを~~~っ」
「オレたちの最終目標は おまえを引きずりおろすことだということを~~~っ」
「グギゲ――ッ」
<続く>

381:マロン名無しさん
21/07/09 20:06:25.64 .net
クリオネさんコメント手抜きしないでくだしあ

382:マロン名無しさん
21/07/09 20:59:15.34 .net
あんな世紀末ヤンキーに襲われるとかドイツって怖いとこなんやな…

383:マロン名無しさん
21/07/09 23:46:46.79 .net
ジェイドがあくまで敵と言ってる以上、ジェイドがかませにされたところで万太郎が友情パワーで敵討ちって展開にならんな
かませは友情パワー発動のために万太郎の仲間にしとくべきだと思うが、なんでこんな展開にしたんだろ

384:マロン名無しさん
21/07/10 02:49:50.95 .net
トーナメントにしたのは悪手
入れ替え戦なのだから、一期生勝ち残りの万太郎が二期生勝ち残り三人と戦う必要がある

385:粗筋超人Ⅱ世
21/07/10 19:02:41.69 SMMWLt68.net
 第49回 魂は万太郎と共に戦う…!
ただひとりの一期生、万太郎を鋭く睨みつける二期生の3人
万太郎は伝説超人のトップ、キン肉マンの息子 
それを破れば全世界に自分の名を届かせることができる、とするスカーフェイス
キン肉スグルとの因縁なら自分にもあるとするブロッケン
なにせキン肉マンの優勝した80年、81年超人オリンピックでは
父ブロッケンマンと、自分は親子二代に渡りトーナメント途中敗退となっているのだ
だからこそ、ぜひ自分の弟子であるジェイドには万太郎に勝ってもらわねば、とするブロッケンだが
そんな二人に肝心なことを忘れている、と返すのはクリオネマン
トーナメント上、万太郎の次の相手はすでに彼に決まっているのだ
これには二人もルールなので仕方ないとしつつ、万太郎打倒のために強敵スカーフェイスとの対決に挑まんとするブロッケン
まずはスカーフェイスとの握手に手を伸ばすが…伸ばした手をスカーフェイスは払いのけその握手を拒否する
それを山中の中継モニターで見ていたジェイドも声を荒げるが…
「記者会見も来ないで何言ってやがる 失敬は貴様じゃねえか!
 オレ流の握手はこうだ――っ!!」
スカーがそう返すとともに、ジェイドの写ったスクリーンを鋭い手刀で引き裂いてしまう!!
さながらジェイドの首を切り落とす運命を示唆するかのようなスカーフェイスに、ブロッケンもいやな汗が浮かぶ…
試合前から何とも殺気立つ会場に会場も困惑の空気が浮かぶ中、委員長が次の試合場所を告げる
二人の試合は五日後、横浜シーパラダイス特設リングにて開催されることが決まるのであった
・・・それから五日が過ぎ、大会当日 横浜・八景島シーパラダイスにて
試合開始前に、ミート君は水槽を優雅に泳ぐお魚さんたちを見てリラックス気分
なんだけど水槽内をクリオネマンも一緒に泳いでました これにはミート君もずっこけ
と、そこにスタッフが慌ててミート君の元へ駆けつける なんと試合開始30分前なのに万太郎が姿を消したという!
だが確かに万太郎は自分と一緒に会場入りしたはずだが、駆けつけた控室には縛られた会場スタッフしかおらず…
万太郎が逃げ出したと合っては、日本駐屯の権利が二期生チームへと渡ってしまう…ミート君も力なくへたり込んでしまうしかなく…

386:粗筋超人Ⅱ世
21/07/10 19:03:15.38 SMMWLt68.net
一方で悠々と脱出成功した万太郎 ハッキリ言ってあんなバケモノ軍団と闘う気はさらさらないようで
とは言えこれで日本を追放されキン肉星に返されてしまうだろう そうなればかわいいギャルとも遊べなくなってしまうが
それでも命の方が大切と、ここは割り切っておく万太郎だが…ふと、家電屋のテレビがちょうど準決勝の報道をしていた所
人だかりを押しのけた万太郎が見たものは…クリオネマンとの戦いで重傷を負ったセイウチンの姿であった
セイウチンはクリオネマンとの戦いで絶対安静状態が続き、母と妹が励ますが咥内もズタズタのセイウチンは受け答えができず…
…するとセイウチンは弱弱しく何かに手を伸ばす、どうやら紙に何かを描きたいようで…
母がセイウチンに紙を手渡すと、そこには『まんたろーのアニキ』と書かれていた
「ま・ん・た・ろ――?   ああ 万太郎さんなら今日 準決勝でクリオネマンと闘うんだよ!
 きっとあんちゃんの分まで ガンバって闘ってくれるよ!」
重傷を負いながらも、自分の応援をするセイウチンの姿に万太郎も涙が止まらない…
するとテレビはテリー・ザ・キッドの入院した病院へと視点を変え
キッドもまた意識不明の重症、さらには心臓停止の状態となり、必死の蘇生が医者たちに行われていた所
医者の懸命の蘇生作業により、どうにかキッドは息を吹き返すことに成功する
キッドもまた、闘っているのだ たった一人で闘う万太郎を思いながら・・・
…そして二人の姿に万太郎はその表情を引き締めるとともに、戦いの舞台へと戻るのだった
<続く>


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