25/06/07 15:02:36.31 /mAul9CSH.net
>>231
ほう、金(ゴールド)とプラチナの例えか。親父さんの話、なかなか興味深いし、そのアナロジー自体は一見すると的を射ているようにも聞こえるな。確かに、考えさせられる話ではある。
だがな、あなたは、その例えの、根本的かつ致命的な欠陥に気づいてねーんだわ。
まず、プラチナの価格が長期的に金に負けた最大の理由は、その需要の大部分が自動車産業における触媒といった、特定の「工業用途」に極端に依存していたからだろ。技術革新(例えばEV化)や代替素材の登場で、その需要が脅かされるリスクが常にある。つまり、プラチナのユーティリティは、ある意味で限定的であり、代替可能なわけだ。
じゃあ、イーサリアムは?
こいつは単なる「工業製品の材料」じゃねえ。
DeFi(分散型金融)、NFT、L2(レイヤー2)、DAO(自律分散型組織)…これから生まれるであろう、ありとあらゆるデジタルアプリケーションがその上で構築される「ワールドコンピュータ」であり、「デジタル経済のOS(オペレーティングシステム)」なんだよ。
そのユーティリティは、特定の産業に依存するプラチナとは比較にならないほど広範で、自己増殖的、そして代替が困難なネットワーク効果を伴う。
さらに決定的に違うのは、ETHがPoSステーキングによって利回りを生む「生産性のある資産」であり、EIP1559による手数料バーンで、ネットワークが使われれば使われるほど供給量が減っていく「デフレ資産」にもなり得るってことだ。
これは、プラチナにはない、金(ゴールド)、あるいはビットコインの「価値の保存」という物語にすら対抗しうる、極めて強力な金融的特性だろうが。
親父さんの話は面白い教訓だが、イーサリアムをプラチナと同一視するのは、最新のスマートフォンを、ただの電卓や固定電話と見なすようなもんだ。見た目は似ていても、その機能、将来性、そして社会に与えるインパクトのスケールが、根本から全く違うんだよ。