18/03/30 07:04:47.04 Kquf9/JP0.net
「スポーツカーにMTって、まだ必要ですか?」
スープラ開発責任者・多田哲哉氏に聞く
ーヒール&トゥの話が出たのでついでに、MTの設定はあるんですか?
多田:実は海外メディアからもすごくたくさん質問を受けて、いま検討中です。逆にみなさんにも聞きたいんですけど、MTって必要ですか? いまの時代のATってとてつもなく進化をしていて、このスープラ世代のものは、今よりももう1つ先のレベルにいっている。
いまのDCTも勝てないくらいのところにあります。速さという面ではもはやMTのアドバンテージはないし、
軽さの面でも同じです。マニュアルのほうが耐久性があって長持ちするという人もいるけど、それもありません。
ーしかし、それも分かった上で、自分の手でがちゃがちゃ操作するのが好きな人がいる、ということじゃないでしょうか
多田:もちろん、自分の手でシフト操作を楽しむのは大事なことです。ただそうなると、スープラみたいな大パワーのクルマだと正直あまり楽しくない。一番の理由はですね、ミッションって、トルク容量をあげていくほどシフトフィールは悪くなるんです。
いろいろやってみてわかったことは、86くらいのトルク容量が、シフトフィールの気持ち良さを求めるには限界で、それ以上容量をあげていくとフィールが悪くなる。無理やりに組めばギアの入りが悪くなるし、信頼性の問題も出てくる。
MTを出すときっと86よりもシフトフィールが悪い、と言われることになると思うんです。だからMTを操作する楽しみを否定するわけではなくて、そういうクルマはすでに我々は86を用意していますよと。営業やお客さんの要望もあるし、
もちろん準備は進めているんですけど、本当に必要なのかなというのは、正直な思いとしてはありますね。