16/02/01 23:42:59.25 0.net
>>331「冒険者ノア」
>ほいほい…ありゃ、あんまお腹空いてなかった?余計なコトしちゃったかな。
なんか困ってるように見えたから、料理頼みたいのかなーって思ったんだけど…。
・・・・・・。
【騎士は「そんなことはない」と首を横に振った。
実際ノアの気配りのおかげで店に迷惑にならずに済んだ。いや、存在が邪魔と言われればそれまでなのだが・・・
とにかく、礼を言う事はあれど、余計なことなどと言うつもりはない。
ノアが作ってくれた紙をまとめて彼女に渡すと、騎士はメニューを指差した。
お礼に「好きなものを頼んでいい」ということらしい。】
>手―ううん。…体、熱い。
何か、辛いことがあったんだね…。…なんとなく、しか分からなくてゴメンだけど。
……魔法は見習いみたいなものだから、治してあげたりとかはできないけど。
街の案内とかお買い物とか、困ったことがあったら伝えてね。力になるよっ!
・・Ooooooooo・・・・。
【情け深いことだ。それとも、これが「慈悲」というものなのだろうか?
あるいはただ今の自分が情けないだけなのかもしれない。しかし、それでも。
人の温もりとは、優しさとは、なんと尊いものだろう。】
・・・・・・・・・・。
【騎士はゆっくりと渡されたペンを手にとって、何事が書き始めた。
途中で呪いの熱でペン先が膨張し、インクがドバドバと溢れてしまった。
書きあがった文字は極端な線の太さの違いがあったり、インク溜まりが出来ていたりなど散々だったが、
それでもなお、達筆であった。】
“Oswald”
【紙にはたったそれだけ、書かれていた。】
>>334
Fsyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyy・・・!!!!!
【騎士は大剣を肩に担いで立ち上がった。
人の本質に触れるような魔道具には、決まって良い結末など待っていないのだ。
まして世界で一番美しい女性だなどと、魔女か何かが自己満足のために作ったものだろうか?
とにかく処理しようとしている。】
>>335
・・・・。
【その言葉に騎士は大きく頷いた。
この酒場を見渡せば、誰も彼も有能などという言葉では片付かないほど、強力で勇敢な猛者達ばかり。
依頼主は目移りしてしまって、動転のあまり、
「有望した」などとわけのわからない言葉使いが出てしまっても仕方ないというものだ。】