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ユールマル神自身は紛れもない道化的なトリックスターなのだが
その信者の性格はその類型に当てはまらない。
なぜならユールマル入信者とは自分で入信を選んでなれるものではなくて
ユールマルの呪いを受けた結果、入信者に「なってしまう」ものだから。
誰かがユールマル信者の兆候(つまりユールマルの呪い)を示した場合
オーランスの司祭などがまずお祓いを行って容疑者から呪いを解こうとする。
これはキツネ憑きを祓うようなもんで
最初は穏便に(?)呪文を叫んで呪いを追い出そうとする程度なのだが
祓えないと最終的には司祭その他で囲んでぼっこぼこにして死ぬほど痛めつける。
それでも生き残ってしまった者がユールマル信者になる。
ユールマル信者は自動的に偽り(幻影)と混乱(無秩序)の魔力を授かると同時に
周囲に大失敗をふりまく貧乏神体質になる。
また一般人からは不幸が訪れた際の原因にして最適なスケープゴートと自動的に見做される。
つまり普通は速攻でリンチにあって殺される。
古い盟約にしたがって庇護役を買って出た保護者(オーランス信者)がいれば殺されるようなことはないのだが
ユールマル信者は保護者をいつか必ず裏切る宿命を負う。例外はない。
要は本人の意図にかかわらずトリックスター的事象や行動が頻発するわけで
性格が真面目の権化だろうがキチガイ道化師そのものだろうが結果に大差はない。
無論、本人が望めば更なる混乱を意図的にまき散らすことは可能ではある。