17/09/03 16:17:27.09 sTnJ+56a0.net
繁華街を歩いていたら、買い物の帰りの高木さんに出会った
「一緒に帰ろうよ」という高木さんの誘いを断れるはずもなく、駅まで歩くことになった
「これってデートみたいだよね」などとからかわれながら、夕暮れの薄暗い道を歩く
駅前に着くと、家電量販店の店頭の大型テレビに最近話題の白クマの赤ちゃんが映っているのが見えた
「近くで見ると本当に綺麗で可愛いよね」
話題を変えようと、オレがテレビを見ながらそう言った瞬間、
とても驚いたようにビクッと振り向く高木さん 長い髪が振り向ききれずに、頬に絡まる
そして、しばらくオレの目を凝視してから、安堵と悲嘆の入り混じった声で、小さく
「なんだ、テレビの映像のことか…」とため息をつきながら言ったんだ