23/12/30 21:42:14.64 ZhkQWztn0.net
誰も住友ゴムの特許情報を調べようとしないのな
【公開番号】特開2023-130062(P2023-130062A)
【公開日】令和5年9月20日(2023.9.20)
【発明の名称】ゴム組成物及びタイヤ
【発明の詳細な説明】
タイヤのウェット性能を改善する技術としてシリカ配合などが提案されているが、ウェット性能(湿潤路面での性能)が向上するとドライ性能(乾燥路面での性能)が低下する傾向があり、これらの性能の両立が望まれていた。
【発明が解決しようとする課題】
本開示は、前記課題を解決し、ドライ路面からウェット路面、ウェット路面からドライ路面などの路面変化が生じる際の性能変化を抑制できるゴム組成物及びタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
シリカを用いたトレッドゴムの技術的改良により、タイヤのウェットグリップ性能は大幅な進歩を遂げているが、ドライ路面からウェット路面、又はウェット路面からドライ路面への路面変化などが起こった場合の性能変化が、技術課題として残っている。
具体的には、従来のゴム組成物は、ウェット路面では路面上の水で冷却されて硬くなり、路面との接触面積が低下するので、ウェットグリップ性能がドライグリップ性能に比べて低下する傾向がある。ウェットグリップ性能を向上する方法として、軟化剤を配合してゴムを柔軟にする手法があるが、ゴムを柔らかくするとドライ性能が悪化するという欠点がある。
この欠点を克服するために、本出願人は、メタクリル酸と金属化合物などによるイオン結合ゴムをトレッドに適用することで、水に応答して弾性率が低下し、tanδが上昇するウェット性能に有利な物性変化が起こるトレッドゴムを提案し、これにより、ドライ性能とウェット性能を高水準で両立することを提案した。
しかしながら、上記手法では、その両立性は未だ十分とは言えず、特にドライ路面とウェット路面を繰り返し走行させた際に、走行履歴によりドライ路面走行時のグリップ性能が低下するという新たな課題を見出した。
本開示は、このような新たな課題に対し、後述の式(1)~(2)に加え、更に式(3)を充足するゴム組成物とすることで、ドライ路面からウェット路面、ウェット路面からドライ路面などの路面変化が生じる際の性能変化を抑制できるという知見を見出し、完成に至ったものである。