20/12/27 14:56:45.11 lsLQieXd.net
自動車の電装システムを簡略化すると、バッテリー→電装品→自動車ボディ→バッテリーという電気回路で成り立っています。バッテリーから電装品までのプラス側(上り)配線は全て、良導体である銅を主としたケーブルで直接的に接続されていますが、電装品からバッテリーまでのマイナス側(下り)配線は、その殆どが自動車のボディを介してバッテリーマイナス端子へと間接的に接続されています。つまり電導体である自動車のボディ(鉄)をマイナス側配線の一部として利用しているわけです。これは製造コスト削減の為の手段であり、ボディアース方式と呼ばれ、殆どの自動車メーカーで採用されています。
勿論このボディーアース方式でも電気回路は成立していますが、電装品の持つ本来の性能を発揮する上で最適であるとは言えません。それはマイナス側配線の一部として利用している自動車のボディ材質は鉄であり、ケーブルの材質である銅に比べると電気抵抗値が高く、電気をスムーズに流すことが出来ないためです。加えて、自動車のボディーには、溶接、経年劣化や塩害による錆、塗膜等、更に電気抵抗を大きくする多くの要因が存在しています。