19/11/24 11:45:32 MQt2LlBo.net
僕が小学生のときです。
授業が終わるとランドセルほっぽって野山に遊びに行くのが日課でした。
それで、その日も山の手前の、雑草の生い茂っている広場で友達数人で遊んでいました。
一人の友人が、生い茂った草むらの中にあるものを見つけました。
それは、錆びただれた自家用車でした。
ホイールには錆が浮き、車内にはものが散乱していました。
僕たちはしばらくそれを見ていました。
で、なぜだか、(まぁアホだったわけですが)
以前見つけていた金属バットを草むらから拾うと
その車をボカスカ壊し始めたんです。
たまにはこういうことしてみたくて、廃車なら構わないだろうと、
ランプを壊し、ボンネットを凹ませ、フロントウィンドウをガシガシ傷つけてました。
ひととおり壊したあと 悦に浸っていたんです。
その時、ふと一通の封筒に目がいきました。
車検の案内でした。
日付を見ると、まだ、この車は使っていたようでした。
僕たちは背筋が凍って、一目散に逃げました。
もうあそこには遊びに行けなくなりました。