18/03/29 09:03:50.79 iKAwzStuM.net
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内部抵抗の測定に工夫を凝らす
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内部抵抗を正確に測るのは難しい。同抵抗は大きく三つの要素がある。(1)配線抵抗、(2)反応抵抗、(3)イオン移動抵抗、である。このうち(1)の配線抵抗は、それほど大きくない上に、測りやすい。
難しいのは後者の二つ。(2)の反応抵抗は電池の正極や負極の活物質と電解液の表面で電荷が動くときの抵抗、(3)のイオン移動抵抗はリチウムイオン電池の場合は活物質中のリチウムイオンが拡散するときの抵抗に相当する。
二つで大きく異なるのが応答時間で、反応抵抗は数十ms、一方でイオン移動抵抗は数~数百sで2ケタ以上違う。
3種類の内部抵抗をどう推定するのか。工夫が求められるところで、日産は内部抵抗の等価回路モデルを考えて、電圧と電流の出力値を基に計算するとみられる。
等価回路は一般に、電池を示すコンデンサー、そのコンデンサーと直列につないだ抵抗、そして抵抗とコンデンサーの並列回路をつないで近似する。
ただ等価回路モデルの計算では答えが一つに決まらない。センサーで測れるのは端子間の電圧と電流の二つ。二つの実測値から、一般的な等価回路モデルであるならば、抵抗二つとコンデンサー二つの合計4個の値を求めなければならない。
素直に方程式を解けないので、工夫を凝らして計算しながら確からしい値を探すことになる。
フォーアールのこれまでの投資額は15億円超。このうち、工場建設に約5億円投じた。同社は2010年9月に設立。日産が51%、住友商事が49%を出資する。