18/05/06 13:28:43.09 dzLgJHuj.net
異常な大量脱糞女に、自分はなってしまった……。
その事実が彼女を苛む。
一たび便意に襲われたら、あとはもうそれが収まるまで、おしりから大量のうんこを産み出し続ける排泄マシーンと化すしかないのだ。
だが、それにしても、ゼミ室の建物のはずれにこのトイレがあって助かったと彼女は思った。
大学構内の人の流れの関係で、使う人が少ない。和式があって、自分のゼミ室から遠すぎず近すぎず。
もし、ここが無かったらと思うとぞっとする。
正に不幸中の幸いと言うべきだった。
跨った和式便器は、ずっとレバーを片手で押しっぱなし、水流を出しっぱなしの状態にしてある。
産み落とした傍から押し流され、彼女の極太うんこは汚水管に飲み込まれていく。
流しっぱなしでないと、この排便量を捌き切れない。
今でも東南アジアやアマゾン、アフリカ辺りでは有るかもしれない。
川に突出す足場を作って、その上から排便し―あとは大自然の流れに分解を任せる、古来よりの河上トイレと同じだった。
もし彼女が今、押さえつけている水洗レバーを放したら……その10秒後にはトイレが詰まるどころか、便器を盛り越して大量のうんこが個室の床に溢れてしまう。
溢れるだけでなく、そのまま工事現場の残土の山の如く、どんどんと大便が積み上がっていくことだろう。
彼女のお尻から産まれ落ちる便によって。
いや、「だろう」と言うか……だった。
この特異体質が現れた直後は、困惑と、慣れない事態の連続とで、失態を繰り返した。
自分の部屋そして風呂場、ビル街の隙間、公園の茂み……あっちこっちで茶色い小山を築いてしまった。
もちろん、大学でも。
……何度か洋式便器を使い物にならなくしてしまった。
―あくまで仮説であるが…… 相当な日数その排泄物を溜めてから排泄…… 何かの祈祷行為に結びついて―
(実際、そんな訳ないでしょ絶対……! これよ、これ! 何の呪いか知らないけど! 調査行って、オロチ石ってやつに触ってから……取り憑かれたみたいに、こんな体質になっちゃって……!)
心の中で、彼女は叫んだ。
勇気を出し、詳細は伏せて内科で検査を受けてみたが、全く異常なし。
思い当たる節はこれしかない。