15/08/20 00:24:18.45 J6ooZBXQ.net
破壊を予測することはとても大事なことです。
鋼にしてもアルミ合金にしても、パイプが破断するような壊滅的破壊の前に
歪みが大きくなります。また、点検用ハンマー等でトントン叩くと異音として
検知される場合が多いようです。機材を磨いたり手入れをしている時に異常
箇所が見つかるものですので、日常のお手入れは綺麗にするばかりが目的で
はないでしょう。
炭素繊維を主材料にしたフレームの壊れ方については知見を持たないのですが、
段差を乗り越える程度の外力で一気に壊れるような状態ならば、損傷部の
亀裂は十分に進展しているでしょうし、その亀裂によって変形が大きく感じたり
剛性感の低下を感じたりできるのではないかと推測します。
恐らくフレーム製作者は、激しい破壊を避けるために、高弾性タイプの繊維だけで
はなく高強度タイプの繊維も積層して製造しておられると思います。
高弾性タイプの繊維だけですと、樹脂の含有率にもよりますが、強い衝撃を
受けるとパリンと割れることがあります。
組み立て式飛行機の主翼を締結するカーボン製のスリーブをうっかり倒して
見事に割ってしまった苦い経験があります。
フロントフォークについては、少しシビアかもしれません。
クロモリのフォークでのことですが、私は折った経験があります。
ある日、なんだか自転車がゆらゆらするなーと思っていたら、その
数十分後、ワンコが前脚を前に伸ばして前傾姿勢をとるような感じで
沈んでいきました。ゆっくりと走っていたので大事には至りませんでした。
このフォークは一度クルマとの衝突で曲がったものを修正したものでした。
そのために、フォークコラム下の内側に設けられた空気抜きの穴を起点として
クラックが徐々に成長していた模様です。