16/05/19 05:23:40.61 VstkqnAX0.net
*☆+ﾟ彩未 (ｐ･ω･｡q)ﾟFantastic+.★*
Ｑ. あなたを努力してないと言う人がいますが？
『そうであって欲しい』という、その人の願望だろうね。
僕ほど漫画の構造を知ろうと努力し続けてる人は居ないと思っているし
そして漫画の構造を理解出来ている人も居ないと思う。
これは自信を持って言える。
Ｑ. なぜ、そんなに自信満々なのか？
多分、僕ほど高い目標を持って取り組んでる人もなかなか居ないと思うから。
本気で漫画界の頂点、世界ナンバーワン、史上最高を目指してるのは
たぶん、僕と尾田栄一郎だけだと思う。
Ｑ. 尾田栄一郎も史上最高を目指してる？
あの漫画の作り方だと、そういう意識を持って取り組んでるとしか思えない。
やっぱり他の漫画とは違うよ。
面白さというのを追求してる漫画の作り方だ。
僕が築いてきた漫画論、その理論にかなり適合する。
だから、あれだけヒットする事に何の違和感もないし、僕にとっても嬉しい事だ。
Ｑ. ONE PIECEのヒットは嬉しい？
僕の漫画論に適合する所が多い漫画だからね。
それが圧倒的な成績を残してることが嬉しい。
それは自分の理論の正しさを裏付けるものでもあるから。
それに彼とは「天性のファンタジスタ」としての共通点もあるからね。
Ｑ. 漫画の作り方が違うというのは、どういう所を見て言っているのか？
漫画の構造を見ればわかる。
例えば、ONE PIECEはよく背景を描く。
それによって画面の密度をあげて、ボリューム感を高める＆世界観を高める。
まず、そこすら出来てない人が沢山だ。
僕が築いてきた漫画論では、まさに「背景を常に描く」というの重要なことなので
それが出来てないと言うのは、漫画を理解出来てないのも同然なんだ。
Ｑ. 背景を描く漫画と描かない漫画の違いは？
まず、世界観で差が出るよね。
ファミコン時代のドラゴンクエストの戦闘シーンと、現在のドラゴンクエストの戦闘シーンは違うでしょ。
昔は背景がなかった。
だから、どんな場所で戦っているのかわからなかった。
今はどんな場所で、どんな地形で戦っているのかわかる。
それは世界観だけでなく、迫力や臨場感ももたらす。
背景描写は物語を豊かにし、またキャラクターも豊かにする。
世界観を伝える事で、そこに住み暮らしている人々の様子が伝わり、衣食住の生活感が生まれるからだ。
それを従えて展開される物語には、当然、大きな彩りが加わる。
世界観・キャラクター・物語は、それぞれが独立したものというわけではなく、三位一体の関係なんだよ。
だから、背景を描かないというのは
世界観だけにとどまらず、キャラクターや物語のパフォーマンスにも一種の限界をもたらすんだ。
Ｑ. なぜ、多くの人はあまり背景を描かないのか？
既存の漫画は、背景を描く代わりに 空白を入れたり、トーンを貼ったりする。
それは、その方が“楽に漫画をコントロール出来るから”だ。
常に背景を描いていると、画面がうるさくなるし、軽い切り返しが出来ない。
そう【重くなる】
でも、重くしない方法がある。
それは細い線を使用すること、トーンを使わない事だ。
細い線は画面の騒音を下げながら、密度（情報量）を上げる働きが出来る。
線が細いというのはいわゆる「あっさり風味」なので、沢山書き込みが出来るんだ。
逆に太い線は「こってり風味」なので、書き込み過ぎると すぐに胃もたれする。
そしてトーンは漫画における「化学調味料」だ。
それは一瞬にして漫画に彩りを加える事が出来るけど、不自然な人工的な味わいにもなる。
トーンを使わない方が自然な味わいで、リラクゼーションをもたらすんだ。
そう、つまり 細い線を使って背景描写、トーンを使わずに背景描写することで
世界観・リアリティ・ボリューム・迫力・臨場感・キャラクター・物語性…全てを高める事が可能になる。
逆に空白やトーンで誤魔化すやり方は、全てを高めるのでなく、
何かを犠牲にしながら 簡単に漫画をコントロール出来る状態を作り出してるだけだから
その程度の漫画にしかならない。
漫画を究めるためには、このように色々なパズルを解いていかなければいけない。
何かを得ようとしたら何かを捨てなければいけない、でも捨てたくない、両方欲しい、ではどうしたら両立出来るか…
でも、多くの人は先人たちが築いてきた理論に乗っかってるだけなので、そうした発想にはならない。
先人たちが築いてきたものを、何の違和感も疑問も感じる事なく 当たり前に使用している。