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スバルでも無資格検査、30年以上常態化の謎
安心・安全が看板のメーカーで何が起きたか(東洋経済オンライン)②
2017年10月28日
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今回の問題で深刻なのは、「代行押印」が行われていたことだ。公文書偽造
にも繋がりかねない。国交省からも「ルールが明文化されていないので、良
いのか悪いのか判断できない。透明性が低すぎる」と厳しい指摘を受けてい
るという。
品質保証本部長を務める大崎篤執行役員は「現場で、人のはんこを使うのは
おかしい、と思っても、上長に「おかしい」と言える雰囲気ではない」と認
めた。吉永社長も改めて「偽装をしたというつもりはない。組織代行の範疇
だと思うが、人のはんこを代わりに使うのは、確かに違和感がある」と述べる。
9月29日深夜、国交省は各メーカーに対し、完成検査に関する調査を求める
通達を行った。スバルの完成検査のプロセスに「疑義」があることを認識し
たのは、週明けの10月3日。すぐ、無資格の従業員による完成検査は打ち切
り、国交省に法令解釈についての問い合わせを始めていた。
吉永社長がこの事実を知ったのは、10月11日。しかし翌12日には社内調査
の状況について記者から問われた際、「今のところ問題ない」と発言して
いた。事実を発表したのは、その2週間以上先の27日。遅すぎるタイミング
だ。これについて吉永社長は「隠そうとしたつもりはない。30日までに答
えを出せばよいと思っていた」と釈明した。