14/06/04 10:33:59.31 J8PVIVWh0.net
>>46
利益率が低いと、いいときには巨額の利益が出ていようと、ひとたび為替や市場の状況が悪くなれば一瞬で吹っ飛ぶ。
ホンダは今、業績好調どころか、緊急事態に直面していると言っても過言ではないのだ。
□「なぜホンダの収益力は上がらないのか」
なぜホンダの収益力がここまで落ちているのか。
単純明快に言えば、いくらクルマを売っても儲けが薄く、利益が積み上がらないからだ。
国内で売れているホンダ車の半分は軽自動車、その他も「フィット」などのコンパクトカーが主流である。
これらを安く作れていればまだ多少利益を積み増すことは可能なのだろうが、
「フィットはライバルに対して優位性を出すためにコストがかさみ、利益はゼロ同然。
軽自動車はそれより多少いいが、こちらもコストはライバルに比べて高い」(ホンダ関係者)という。
クルマをできるだけ安く作り、競争力のある値段で売るという薄利多売を基本とした拡大路線が加速したのは、
現相談役の福井威夫氏が社長に就任して以降のことだ。
クルマの製造コストを落とすことは大衆車から高級車に至るまで、クルマ作りの基本中の基本で、別に間違ったことではない。
が、利益の積み増しはクルマを安く作ることと、そのクルマを高く売ることの両輪で成り立つ。
ホンダは得意分野である技術力が生かせる前者については非常に熱心に取り組んできたが、
より難しいブランド価値の向上が要求される後者についてはほとんどチャレンジしてこなかった。
冒頭で述べたように、現社長の伊東孝紳氏は社長就任当時、
「良い物を早く、安く、低炭素でお届けする」と、経営方針を述べた。
これは福井前社長の敷いた路線を継承するものだ。が、
このうちホンダが自分である程度コントロールできるのは、早いということだけだ。
クルマが良いものか、また安いかというのは消費者が決めるもので、
メーカーが外に向かって公言するのは単なる宣伝文句にすぎない。
また、ホンダは「エキサイティング“H”デザイン」なるデザイン改革を標榜したりもしているが、
良いデザインの追求はどこのメーカーだってやっている。