21/05/14 10:30:48.09 0.net
>>506
今回は、『闘いいまだ終わらず 現代浪華遊侠伝・川口和秀』(山平重樹、幻冬舎、2016)より、泉州戦争についてまとめます。
1、抗争
昭和62年(1987) 東組vs四代目山口組系杉組・須藤組
2、経過
(1)、きっかけ
①、組員の引き抜き
・四代目山口組系杉組内五友会を除籍となった組員を、東組系滝本組が拾ったことにより、五友会と滝本組間で一触即発の状態となった。
②、選挙活動でのトラブル
・五友会会長・田中五男の実弟が、統一地方選で保守系議員の支援活動を行っていた時、ウグイス嬢をつとめた女の子が何らかのトラブルにより辞める辞めないの話となった。この女の子が滝本組幹部に相談をしたことにより、五友会と滝本組間でさらに緊張が高まった。
(2)、五友会事務所での乱闘(東組→四代目山口組系杉組)
・昭和62年(1987)4月20日、大阪堺市の四代目山口組系杉組内五友会事務所に、東組系滝本組組員が乱入し、乱闘となった。さらに滝本組は、五友会会長宅にも発砲を行い、4月22日まで五友会系事務所へ波状攻撃を行った。これに対して、五友会も返しとしてカチ込みを行った。
(3)、須藤組組員射殺事件(東組→四代目山口組系須藤組)
①、杉組と須藤組の関係
・杉組系五友会と須藤組系池田組は普段から昵懇で、双方の組員が事務所を行き来していた。よって、東組は杉組だけではなく須藤組も攻撃の対象とした。
②、事件
・昭和62年(1987)4月27日、堺市内の交差点で、四代目山口組系須藤組内池田組組長の乗用車が信号待ちをしていたところ、東組系滝本組組員が発砲をした。これにより自動車を運転していた池田組組員が射殺された。