【四代目山口組】山一抗争part17【一和会】at 4649【四代目山口組】山一抗争part17【一和会】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト100:名無番長 20/05/11 01:33:23.40 0.net 男同士の「血の涙」を見た! もう一つ実例を挙げる。これは、私が一方の当事者だった。 私の数多い舎弟のなかでも、最も信頼に足る黒沢明(黒沢組組長・のち引退)とのできごとだ。 昭和三十四年、私と黒沢は兄・弟の盃を交わした。当時、私は三代目山口組若頭・地道行雄(故人)率いる地道組の若頭であり、 黒沢はその後、山口組傘下となった“殺し屋軍団”柳川組・柳川次郎組長の舎弟だった。 学生時代(近畿大学)から硬派で熱血漢、大阪・南海沿線の不良グループから「南海の虎」と恐れられていた黒沢は、 その後、山口組内では、“キッシンジャー”とアダナされるほどの外交手腕を発揮する。 親分が究極目的としていた他団体との“平和共存路線”が踏襲されていたなら、近い将来、重要ポストを占め、 「最高幹部間違いなし」といわれた山口組の逸材だった。 小田秀臣本部長(当時、のち引退)の強い要請で本部長補佐を務め、北海道から沖縄まで、 日本国中を対外折衝で飛び回っていた。頭がよく度胸もすわっており、私も感心することしばしばだった。 分裂から二、三日経っただろうか。松宮(黒沢組)本部長と二人で私の許を訪ねてきた黒沢だったが、 どうもいつもの黒沢ではなかった。顔を合わせると目を伏せる。話をしても、いつものように滑らかではなかった。 「なにか隠してるなッ」と、感じとった私は、「ワシにいいたいことがあるんだろう。サシ(二人)で話そう」 私たちは大広間で対座した。向かい合ったまま、しばらく無言だった。黒沢は、今度はしっかり私の目を見ている。 いつもの黒沢に戻っていた。――突然、黒沢は両手をついて、「兄貴……」と悲痛な声を上げ、頭をたれた。タタミの上に大粒の涙がこぼれ落ちた。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch