19/12/15 19:50:01 0.net
(>>715の続き)
14.与力ばかり使っている。他者からの攻撃に備える際、与力に軍役を勤めさせ、
自身で家臣を召抱えず。領地を無駄にし、卑怯な事をしている。
15.信盛の与力や家臣たちまで信栄に遠慮している。自身の思慮を自慢し
穏やかなふりをして、綿の中に針を隠し立てたような怖い扱いをするのでこの様になった。
16.信長の代になって30年間奉公してきた間、「信盛の活躍は比類なし」と言われるような働きは一度もない。
17.信長の生涯の内、勝利を失ったのは先年三方ヶ原へ援軍を使わした時で、
勝ち負けの習いはあるのは仕方ない。しかし、家康のこともあり、
おくれをとったとしても兄弟・身内やしかるべき譜代衆が討死でもしていれば、
信盛が運良く戦死を免れても、人々も不審には思わなかっただろうに、
一人も死者をだしていない。あまつさえ、もう一人の援軍の将・平手汎秀を
見殺しにして平然とした顔をしていることを以てしても、その思慮無きこと紛れもない。
18.こうなればどこかの敵をたいらげ、会稽の恥をすすいだ上で帰参するか、どこかで討死するしかない。
19.親子共々頭をまるめ、高野山にでも隠遁し連々と赦しを乞うのが当然であろう。
右のように数年の間ひとかどの武勲もなく、未練の子細は
このたびの保田の件で思い当たった。そもそも天下を支配している信長に対して
たてつく者どもは信盛から始まったのだから、その償いに最後の2か条を実行してみせよ。
承知しなければ二度と天下が許すことはないであろう。