三代目丸山組 和久井会 和久井一朗会長★2at 4649
三代目丸山組 和久井会 和久井一朗会長★2 - 暇つぶし2ch12:取材班 ◆C8WiiS0OIk
15/12/29 20:39:22.12 0.net
その日、全国の有力親分衆を集めて行われた博打は、一旦休憩に入った。
熱い勝負に神経をすり減らした親分衆は布団に横になったり、酒を飲んだり、思い思いに過ごしている。
博打は旅館で行われていたこともあって温泉に向かった親分衆もおり、若き日の和久井会和久井一朗会長もその一人だった。
白い湯気が立ち込める温泉には、様々な刺青を入れた親分たちがのんびり浸かっている。
刺青を入れていない和久井会長は逆に目立ち、さらに先ほど豪快な博打を見せたこともあり、しぜんと周りに人が集まってくる。
「お初にお目にかかります、和久井さん」
ある関東の親分に付いてきた若い衆が声をかけてきた。
続けて「あとで、コレどうですか?」と言いながら、小指を立てる仕草を見せた。
どうやら近辺の売春婦たちを仕切っているそうで、女の世話をすると提案しているのだ。
しかし和久井会長は「いえ、せっかくですが結構です」と言い、早々と湯から出た。
「なんだ、あの生意気な奴め」と若い衆が小さく言うと、自分の仲間に「やるなよ」とつぶやいた。
「やるなよ」とは、つまり「やってしまえ」という意味である。
そして休憩時間も終わり、手本引きが再開された。
先ほどの若い衆は博打に参加できるような立場でもないので、和久井会長の斜め後ろあたりからひたすら見つめていた。
まさか多数の親分衆がいる前で、和久井会長に何かをするはずもないが、しぜんと獲物を狙う目になっていたのだ。
それをよそに和久井会長は、相変わらず淡々と大金を張り続けている。
そんなとき、旅館の女将が「和久井様、受付にお電話が入っています」と言いながら広間に入って来た。
和久井会長は舎弟の井村宗山に代打ちを頼むと広間から出て行った。
これは先ほどの若い衆たちによる罠であり、若い衆たちは和久井会長を追うように広間から出て行った。
すぐに異変を察知したのは、井村と同じく和久井会長の舎弟だった武田流心だった。
広間から飛び出し、和久井会長らのあとを追おうとした。
だがしかし、ある九州の親分が武田に「行かんでええ」と言った。
続けて「あの和久井っちゅう親方ば、そない馬鹿やないと。ありゃ若かろうとほんまもんよ」と言いながら、黙々と博打を続けている。
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