三代目丸山組 和久井会 和久井一朗会長at 4649
三代目丸山組 和久井会 和久井一朗会長 - 暇つぶし2ch1:取材班 ◆C8WiiS0OIk
15/10/31 05:37:17.37 0.net
神戸山口組のトップである井上邦雄組長は、義を重んじる極道として知られている。
抗争事件の首謀者として長期に渡って服役したエピソードは有名であるが、極道としての所作で周囲を唸らせる逸話も数多く残っているのだ。
また、着る物や食事も質素で、潤沢な資金を得られる立場にありながら、贅沢とは無縁の暮らしを徹底しているから驚く。
「任侠道」という死語になりつつある言葉を体現している数少ない極道と言っても過言ではないだろう。
ここで井上組長らしさを表す逸話を紹介しよう。
井上組長が桑田兼吉山健組組長の代理として、とある組織に挨拶へ訪れたときのことだ。
桑田組長が社会不在だった時期で、井上組長は忙しく動き回っていたのである。
その代理としての挨拶を滞りなく終えた時間は、日も沈んでいたので、その組織の親分が「飯でも食うて行くか」と井上組長に提案した。
その親分は滅多なことでは他組織の人間と食事はしない。
しかし井上組長は、これを丁重に断った。
親分は「そうか」とだけ言ったが、黙っていられなかったのが、この組織の若頭補佐の一人だ。
静かな最高幹部が多い中、唯一物言いの荒い最高幹部である。
「おいコラ!うちの親分の飯が食われへんってどういうことや!」
大きな声が響き渡る。
すると井上組長は、臆することなく口を開いた。
「はい。今日私は桑田の代理で伺いました。にもかかわらず桑田を差し置いて親分さんと食事をさせていただいたとなると、社会に居ないとはいえ桑田に話が通りません」
荒ぶっていた若頭補佐は息を飲んだ。
井上組長は静かに続ける。
「なので今日はお断りさせていただきますが、私が私の名でいつか親分さんのところへお伺いできる日が来れば、そのときは是非とも食事をご一緒させてください」
実に筋の通った話である。
その親分も感心し、その日以来井上組長を目にかけるようになったそうだ。
そして近年では、井上組長の念願だった食事をともにする機会も増えたという。
その親分とは、三代目丸山組和久井会の和久井一朗会長である。
斯界の頂点に君臨する最後の大物親分に認められた井上組長。
最高の帝王学に触れた侠の、今後の動きに注目が集まる。
【了】


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