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「三代目」といえば田岡一雄氏を指し、「総裁」といえば稲川聖城氏を指し、「会長」といえば和久井一朗氏を指すのは、斯界を知る者ならば常識だろう。
肩書きから付いたあだ名があるのは、全国的に名を知られた大物親分ならではである。
また、組単位では「花隈」は山健組を指し、「広島」は共政会を指し、「富士宮」は後藤組を指すなど色々ある。
たとえば「花隈が会長にケツ持ち頼みに挨拶行った」と言えば「山健組が和久井会長に後見人になってもらうよう依頼しに行った」という意味になるのだ。
また、田岡氏や稲川氏をモデルにした映画はあるが、同じように和久井氏をモデルにした映画をつくりたいとの申し出が映画会社から何度も何度もあったという。
しかしながら、自分が美化されることを嫌う和久井氏の意向により、いまだ実現していない。
凛とした侠道姿勢や、漢としての所作、�