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合法のもの、非合法のものを含め、ヤクザはありとあらゆる経済活動をしている。
いずれにせよヤクザには暴力が付き物で、経済活動においても、その暴力性を武器にしているのは間違いない。
直接的な脅してなくとも、相手に自分がヤクザであると思わせるだけで有利に向くことが多々あるだろう。
しかし、ヤクザ同士の商談となれば話は別で、よほど力関係がハッキリしている場合でない限り、互いの面子や見栄が絡むと話がこじれやすいのだ。
ここで、かつて我々が取材させていただいた、記憶に残るヤクザを紹介しよう。
三代目丸山組和久井会若中 嵐山興業組長 嵐山淳治組長だ。
嵐山組長は、ヤクザ相手の債権回収をシノギにしており、回収できないものはないことで有名である。
「嵐山です」の一言でヤクザは震えあがり、すぐに観念するという。
また嵐山組長は国際派で、海外にも太いパイプを持っている。
過去には、日本円で240億円もの金を取り立てる仕事を依頼されたこともあった。
取り立てる相手はイタリアンマフィアで、嵐山組長は単身で交渉に向かったという。
イタリアンマフィアは仁義も何もなく、気に入らなければ誰であれ消すという生粋のアウトローだ。
実際、マシンガンを持った10人以上の男に囲まれながらの交渉は、一筋縄では行かなかった。
しかし、そのマフィアのボスが登場したことで事態は