15/11/13 08:06:20.46 0.net
幾多の個性が輝く三代目丸山組の中でも、特に人材の宝庫と言うべき組がある。
三代目丸山組顧問 奈良崎健二組長が率いる奈良健組である。
奈良崎組長は、長きにわたって丸山組を支えてきた名親分で、元々は愚連隊を率いて暴れ回っていたが、初代丸山組の丸山鉄也組長と獄中で出会い、丸山組の若衆となった。
丸山組入りをしてからは愚連隊時代の凶暴さは影を潜め、筋を重んじる組長として活躍。
修行は厳しいが、一人前の極道を育てる手腕に定評があったため、奈良健組入りを希望する若者があとをたたなかった。
丸山組が二代目体制になった際には、筆頭舎弟頭補佐として活躍。
自らの組を大きくすることは考えず、実力ある傘下の組員をどんどん本家直参に押し上げてきた。
秋山義彦（三代目丸山舎弟頭・秋山一家総長）、山崎仁（三代目丸山組若頭補佐・山仁組組長）、中村大輝（三代目丸山組若頭補佐・三代目真崎組組長）といった現在の丸山組最高幹部は、奈良健組出身である。
丸山組が三代目体制になったときには、最高顧問の座を用意されていたが、すでに和久井一朗最高顧問がいたため、最高が二人いるのはおかしいという理由で自ら辞退した。
なお、毎年正月には「奈良健一門会」と称する集まりを開いており、奈良健組傘下の組員はもちろん、奈良健組出身者や彼らの組員が全員集まることを見ても、奈良崎組長の人望が伺える。
余談だが、奈良健一門会は宴会の席の順番も五十音順というのが恒例だ。
新入り組員の横に、丸山組直参が座ることだってありえる。
過去には奈良崎組長の横に座りたいと考えた末端組員が、渡世名を「成田」に変えこともあった。
それを見た別の末端組員が翌年に渡世名を「成木」に変えた。
しかし、別の組員が「奈良崎」にすればいいと気づいたため、奈良健一門は「奈良崎」だらけになった。
それを知った奈良健組執行部は、座席順は