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武闘派欠席、広がる波紋
「やはりあの件が、住吉会内部で波紋を呼んだのだろう」
大阪府警幹部が語るあの件とは、分裂直後の9月5日、神戸山口組が中核組織である
山健組の事務所(神戸市中央区)で開いた会合に、住吉会系幸平一家の加藤英幸総長が現れたことだ。
報道陣が詰めかける中、山健組組長で神戸山口組のトップに就任した井上邦雄組長自らが先導、
丁重に事務所へ招き入れる様子は、テレビなどでも大きく報道された。
住吉会の中でも武闘派で知られる幸平一家のトップである加藤総長は、
住吉会の総本部長も務める最高幹部の一人。加えて井上組長とは兄弟分の仲で、
親しい付き合いとされる。加藤総長が訪れた9月5日は神戸山口組の発足式が行われた日で、
井上組長との個人的な間柄が訪問の理由とみられる。ただ、住吉会が分裂後の山口組に対する
立ち位置を表明していない時期だっただけに、さまざまな憶測を呼び、中には
「山口組vs神戸山口組・住吉会の構図になるのか」といった臆測も呼んだ。
9月26日の関会長らの山口組総本部への訪問は、こうした憶測を打ち消し、
今までと変わらず山口組との関係を続けるというアピールのため、という見方が大半を占めている。
しかし肝心の加藤総長は、所用を理由に関会長らの訪問に同席しなかった。関係者によると、
加藤総長は北関東抗争の際に篠田組長の出身母体である弘道会と激しく対立した過去があり、
「弘道会に対する反発からではないか」との見方も出ている。
今のところ、幸平一家が住吉会を離脱し神戸山口組に加わるようなことはないとみられているが、
山口組の分裂に対し、住吉会が一枚岩ではないことを図らずも露呈した形だ。
府警幹部は「(関会長は)加藤総長の行動で呼んだ憶測を消すために山口組総本部に行った
ようなものなのに本人は来ない。住吉会のほかの幹部にとっては、メンツをつぶされたようなものだ」
と指摘する。