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山口組元最高幹部３億円盗難事件 内部犯行説が浮上 暴力団の被害相次ぐ
(1/2ページ)2015.12.10
指定暴力団山口組の元最高幹部の男性（８０）＝兵庫県西宮市＝の自宅から現金約３億円などが盗まれた事件は、
金庫を破壊するなど手口は巧妙で、専門家は内部事情に詳しい者による犯行の可能性を指摘する。
元最高幹部を狙った怖い者知らずの犯行だが、暴力団社会では同様の被害が相次いでいるという。
被害を受けた元最高幹部の自宅周辺では関係者が周辺を警戒し、兵庫県警の捜査員が近隣住民への聞き込み捜査を続けていた。
県警によると、犯行は元最高幹部らが不在だった５日午後から７日夜までの間に行われ、
現金を保管していた金庫も破壊されていた。
さらに、元最高幹部のフェイスブックによると、廊下の電灯が破壊され、
警備システムのスイッチも切られていたという。
今回の事件について、元神奈川県警捜査員で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は「『流し』ではなく、
内部事情に詳しい者による計画的な犯行ではないか」と指摘する。
小川氏によると、通常の空き巣の手口では、ドライバーなどで窓ガラスを割るなどして侵入し、
現金や貴金属を持ち出すが、固定された金庫を狙う場合、今回の事件のように現場で破壊されるケースが多く、
専用の工具が必要になるという。
「事前に敷地内に出入りし、金庫のサイズや室内の構造、警備システムを把握しなければ今回の犯行は難しい。
犯人は住人のスケジュールや、自宅に多額の金額が保管されていることも知っていた可能性が高い」と推測する。
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