15/08/06 05:16:16.70 0.net
>>291
『葉隠』に「武士道とは云ふは死ぬことと見つけたり」
この言葉が強烈な印象を読み手に与えているが、内容を吟味すれば、山本常朝、田代陣基とも、いうほどに大した人物ではない。
菜根譚などからの引用が多いし、そもそも山本常朝はすでに隠居していて、今風にいえば太田守正が「血別」を上辞したのと同じである。
そういう意味では山本常朝よりも太田守正のほうが一段優れている。
太田守正「血別」と盛力健児「鎮魂」を比較しながら読書すれば、相対する二人の性格が滲み出されていてそれなりの資質が見て取れて面白い。