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ヤクザと憲法
~暴力団対策法から20年~URLリンク(www.tokai-tv.com)
中略
この番組のディレクターは最近まで事件・司法担当記者で、捜査関係者からそんな話を聞いていました。
テレビドラマや映画などで描かれるヤクザは縄張りをめぐって抗争を繰り返す輩たちで、拳銃を所持し、地上げに介入し、覚せい剤を密売する犯罪集団…。
しかし、現実はそうではなさそうだ…。ディレクターは、暴力団対策法、続く、暴力団排除条例以降のヤクザの今を知りたいと考えました。
「取材謝礼金は支払わない」「収録テープ等を放送前に見せない」「顔のモザイクは原則しない」。これは、私たちがこの取材の際に提示する3つの約束事です。
しかし、この条件に応えるヤクザはいません。彼らにとって、姿をさらしても、何の得もないし、警察に睨まれたくないのです。
そんな中、大阪の指定暴力団「東組」の二次団体「清勇会」に入ることになりました。
半年に及ぶ取材の途上、組トップが全国の組関係者の実例を出して、「ヤクザとその家族に対する人権侵害が起きている」と言い始めます。
ヤクザと人権…!?。また、山口組の顧問弁護士を30年してきた弁護士を追いますが、自ら被告となった裁判などに疲れ、引退を考えていると言い出します。
徐々にヤクザの現実が見えてきます。
ヤクザの存在を擁護するつもりはありません。「社会」と「反社会」…。その一線はどこにあるのか。
ヤクザを無くしていく、その道程を振り返って考える時に来ているのではないか…。
知られざるヤクザの実像から、私たちの社会の姿が見えてくるかもしれません。
この番組に何を感じ、どう考えたか、どうぞ、ご意見をお寄せください。