10/03/14 17:04:21
1、主人公は、他人の秘密など知りたくないと言いながら、舌の根の乾かぬうちに
積極的に影にふれて秘密をさぐりにいく言動不一致の違和感はかなり大きい
2、主人公のセリフ「先に手を出したのはお前たちだろ」はおかしい
(むしろ手を出したのはヒロインのみ、さらには暴力による報復行為を肯定しているようにみえる)
3、影霊という能力について、主人公はどういうモラルを持っているのかという立場が提示されていない。
ちなみに、「他人の秘密を知りたくない」というセリフは、能力使用上のモラルとは関係ない。
能力を使っていいと思ってるのか?使っては行けないと思っているのか?ということ。
影霊という能力は、盗聴や盗撮と同じで、他人のプライバシーを侵害するものであって
許されない行為だというのが一般的な考え方だと思われる。
意図的ではないにしろ、たまたま影に触れてしまって秘密を知ってしまったとしても罪悪感を感じるはず。
しかし、逆に主人公は積極的に他人の心の秘密を覗きにいくという行動をとる不可思議さ。
プライバシーの侵害を悪びれるそぶりもなく、むしろ、どや顔の勢いのラスト。
能力を使うことは許されることではないという葛藤、または、その逆でもいい。立場を決めた方がいい。