10/02/12 06:15:30
勇者「君は失敬だな、伝説の武具に決まってるだろ」
主人公「で、伝説の武具?」
イメージ映像でモノクロの絵でパーティが魔王と戦っている図、「そうだ、かつて魔王を倒したと言われる七英雄」
イメージ映像でモノクロの絵で地面に横たわる六人と一人で突っ込んでいく勇者と待ち構える魔王の図、「その中で最後まで魔王と戦い続けた男」
勇者(自慢げに)「その男の血を引く、選ばれし者だけが装備することができるのが、この伝説の武具だ」
主人公「胡散臭せー」
得意げに格好を見せる勇者
主人公心の声「まぁー確かに、血とか関係なしにこれ着れるやつは限られるだろうな」
主人公「ってことは…それ、魔王の攻撃にも耐えれるってことかよ、すげーな…」
勇者「いや」
主人公「?」
勇者「実は、決戦の時に恥ずかしがって着ていかなかったそうだ」
主人公(ガクッとしながら)「おいっ」(上のセリフと一緒のコマで)
主人公「最後の決戦だろ、命かかってんだから羞恥心なんて捨てて、全力で挑めよ!」
勇者(昔の映像をイメージしながら)「しょーがないだろ、その時惚れてた魔法使いの女が嫌がってたそうだ」
イメージ映像の魔法使いのセリフ「何その格好、ありえないんですけどー」
主人公「く、くだらねー」
勇者「そう言うなって、ご先祖様はちゃんと全力だったんだから」
主人公「?」
勇者(飛び切りの笑顔で、親指を立てながら)「恋も、仕事も」
主人公の心の声「うぜー…」