10/01/08 20:43:08
悶悶と悩む田亀は、中華街で謎の老人と出会う。老人はお約束通り武道の達人であり、ひょんなことから田亀と親しくなる。
田亀は老人に悩みを打ち明け、なんとしてでも藤内に勝ちたい旨を切々と訴えた。
老人はラーメンを食べながら田亀の話を聞き、喰い終わると割りばしの入っていた袋で割りばしを叩き割った。
「弱いは強い……強いは弱いじゃ……」割れたのは割り箸だけかと思ったら、なんとどんぶりまで割れている。あっけにとられる田亀。
「硬いものが、柔らかいものを必ず壊すとは限らん。世の中には、柔は豪を制すこともよくある事なんじゃよ……」
そう言って笑い始めた。
その後、人を傷付ける技を教える事は出来ないが、防御の技なら教えてくれる事になり、中国拳法の防御技「鉄布衫」を教わる事になる。
「鉄布衫」とは、呼吸法によって精神を統一し、如何なる打撃をも跳ね返す鉄壁の防御法である。
(因みに「小林サッカー」で“鉄の肌”を持っていた奴も「鉄布衫」の使い手)
田亀はこの「鉄布衫」と勝負時の駆け引き、つまりは戦略によって身長と硬度のハンデを補おうと考えた。
その為には厳しい訓練が必要だったが、田亀は何としてでもやり抜く覚悟だった。
それは勉強もスポーツも、今まで何一つ打ち込んだ事の無かった田亀が、はじめて真剣に取り組んだ「何か」だった。
そして一ヶ月後……田亀は藤内にリベンジマッチを申し込んだ。前の試合ですっかり自信をつけた藤内は「俺が負けたら切腹したるわ!」
とまで言い放つ。
……とまあこの後は、空手や拳法の蘊蓄なんかを織り交ぜながら(解説役の空手部と少林寺部の主将がいる)田亀が藤内が血みどろの戦いを繰り広げ
最終的に田亀が勝利してENDです。
苛められっ子が努力の末に強くなって、苛めっ子に一矢報いるという王道ストーリーにしようと思っています。