14/05/15 08:16:24.05
>>164続き
>>150の質問が分かりにくいようなので、少し解説を加えると
銀行が国債を購入する際、預金者から預かったお金に直接手をつけるわけではない。
預金者のお金をそのまま「また貸し」してしまうと、預金者が引き出す際のお金がなるなるという理由。
したがって銀行は、預金者のお金を担保にして、どこからともなくお金を借りてきて、それを購入代金に充てる。
銀行のBSでは、そのどこからともなく借りてきたお金は「借りている」のだから負債になっている。
そしてその借りてきたお金で購入した国債が銀行の資産となる。
テクニカルなことを言えば、例えば50兆円の国債を購入する場合、そこで実際に行われる手続きは、
単に銀行自身の口座にマイナス50兆円と記帳し、政府の口座にプラス50兆円と記載する。たったこれだけ。
そして銀行は、国債という名の政府の借用証書をもらうわけだが、これは有価証券扱いなので資産に計上できる。
では、銀行はいったいどこからお金を借りてきたのだろうか?
答えは、どこでもなく貸し手のいないお金。すなわち「無」からお金を創造している。これを「信用創造」という。
50兆円の国債が償還されるとき、すなわち政府がお金を返してくれるとき、銀行はその返済された50兆円をもって
どこからともなくお金を貸してくれた「この世に存在しない人」に返済する。単に通帳記載するだけ。
こうすることによって政府、銀行ともに、それぞれの負債が帳消しになるという仕掛けになっている。