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■「国の借金」が借金ではない理由と、借金であるよりもっと大きな問題である理由。
のつづき
過去何年も毎年何十兆の国債を発行してきたが、それでもインフレにならずにデフレスパイラルが続いていた理由は、
消費が絞られたせいではなく、新規国債発行額を過去の発行額より多くすることで起きたことで、それはほとんど意図的にやっていた可能性がある。
そうしている間は、国債を自分達の給料の財源とすることができ、さらにそれを毎年増やし続けることができ、
国民には、「このように国の借金が増えているので、国債をもっと発行します」といってだますことができるから。
マスコミは本質が分かっていないので、国が流した「国の借金」というミスリードを誘う単語を使っている。
公務員人件費や社会保障費が異様に高いのは、
国債を過去の発行額より現在の発行額のほうを意図的に増やして、見掛け状のインフレのなさを存続させ続けるためである可能性が高い。
どこかで国債によって無駄に多く現金化する理由を作らないと、
過去の国債発行額をこえて新規国債を発行する理由が作れなくなるから。
自分達の給料の財源である国債を大量に発行し続けることができなくなるから。
だから「国が赤字だ、もっと国債を発行しないと、前より国債を発行しないと」とマスコミを使って叫んでいるのだ。
銀行は直接は使えない現金(国債)をためこんで、利息も付いて見かけ上資産を保有したまま儲かり続けるし、
国も国債を銀行によって現金化して財源とすることが「見掛け状」できるので、Winwinの関係となっている。
しかしここで見掛けではなく、本質的に起きていることは、
国内の現金価値の希薄化の先延ばしと、それに同時進行する構造崩壊リスクの増大であり、
もう一つは国債→現金→受け取り先だけがそれを現金として確定して受け取っている、という不公平さなのだよ。
特に後者の指摘がこれまでまったくされてこなかったのが大問題。うまく隠されていたせい。
つづく