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強制わいせつ事件の任意聴取で、和歌山県警から夫との性生活を執拗に聴かれて精神的苦痛を受けたとして、
大阪市の３０代の女性が和歌山県に損害賠償を求めた訴訟の証人尋問がきのう（７日）、大阪地裁であり、
聴取した出口直哉 巡査部長は「捜査上必要だった。配慮は必要なかった」と証言しました。
この裁判は２０１２年１月に、女性の夫が強制わいせつ容疑で逮捕され（後に不起訴）女性が参考人として任意聴取を受けた際、
出口直哉巡査部長から性生活について「どうやって始まるか」などと露骨で無関係な質問を執拗にされてうつ状態となり、
心的外傷後ストレス障害と診断されたとして損害賠償を求めているものです。
裁判の中で出口直哉巡査部長は、詳細な質問をしたと認めた上で、配慮するよう上司の横溝一人から指示を受けたことはなかったとし、
女性が屈辱に感じ、つらい思いをするとは思わなかったと述べました。
一方、女性も出廷し、「夫を助けるための調書だと説明され拒否できず、恐怖心や屈辱感があった。今でも取り調べの情景が浮かぶ」
と涙ながらに語りました。