11/03/26 17:27:14.42 6B6mbdFU0
>>759
それはあなたがグラフの読み方を間違えている。
たとえば、1000人を調査したとする。
放射線被曝無しの場合に0.1%障害が自然に生じることが予め統計的に分かっている。
この場合、1000人中約1名に障害が生じるが、誤差が10も20もあるわけじゃない。
1000人中10人に障害が生じたら、これは偶然である可能性は低く、何か理由がある。
次に、0.1Svの被曝で、1000人中30人に障害が生じれば、3%のリスクがある
ことになるが、1000人の調査では数十の誤差があるので、もしかしたら本当は10%
かもしれない。それがエラーバーで表示されてる。
観測事実は「1000人中30人に障害が生じた」ことであって、それは「影響がない」なら
あり得ないこと。エラーバーが広いからもしかしたら0かもしれないので有意な差はない、
と考えてはいけない。
影響がないなら、「1000人中1人程度の障害」というデータでなければならない。
なぜ影響がない時だけエラーバーが小さくなるかというと、背景に膨大な量の
自然発生での(放射線の影響がない場合の)データがあるから。何十万、何百万という
規模のね。一方、放射線被曝を受けた人のサンプルは少ないので、「影響がある」と
いう場合の誤差は大きくなってしまう。
要約すると、「影響がない」場合は、0.1Svで0%の位置にプロットがないといけない。
その場合の誤差は0.1%程度。その誤差よりはるかに大きく、数%の位置にプロットが
あるので、これは「有意に影響がある」という証拠になっている。