11/03/26 11:42:41.94 0
>>1の続き
●温泉地・箱根の駅前から人が消えた
確かに、多くの人にとって、旅行気分になれない状態だ。被災した人の映像を見ると、のんびりと温泉につかる気分にはなれない。
箱根や伊豆も大きな影響を受けているらしい。数百人を収容できる旅館で、客が数人というケースもある。
おそらく、関東甲信越の多くの温泉地が、同じような状況にあるのではないか。
旅館だけではない。北関東のゴルフ場は、客が9割減になっているという。
そして、電力不足や交通機関の混乱、ガソリンの供給問題が、窮状に拍車をかけている。
●旅館の窮状は「日本の危機」
旅館業は、日本経済において重要な位置を占めている。ちょっとした旅館であれば、100人以上の人が働く。
地域によっては1つの旅館が、最大の雇用の受け皿になっていることもある。
その旅館が支払う従業員の給与は、当たり前だが、客が支払う宿泊や飲食の代金で賄われている。
旅館で提供される料理の食材も、周辺の生産者が供給している。
旅館の料理でメーンとなる地元の特産品、魚や肉、野菜には旬がある。保存するとしても、それほど長くは置いておけない。
だから、客が離れたままでは、いずれ廃棄しなければならない。
春の行楽シーズンを目前に控え、キャンペーンによって大規模に集客することは、今のところ難しい。
客が来なくて収入がないのに、経費はほとんど減らない。直前のキャンセルによって、ロスも大きい。
だが、このような状況では、キャンセル料も徴収できないという。
サービス業が突然、直面した危機である。
旅館の多くは、これまでも厳しい経営環境で経営してきた。そもそも、余裕がある旅館などほとんどない。
そこにもってきて、震災によって客が引き始めている。だから、こんな不吉な事態が頭をよぎる。
続く