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三陸沿岸など国内屈指の水産基地を襲った東日本大震災は、練り製品や缶詰など
身近な魚の加工品にもダメージを与えている。供給減による値上がりも予想され、家計にも響きそうだ。
震災から2週間たった東京都内のスーパーなどで、三陸産のかまぼこやちくわ、
はんぺんといった魚肉練り製品がほぼ姿を消した。加工業者が密集する宮城県の
石巻や気仙沼港周辺での被災により生産がストップ。流通在庫も消化したためだ。
同県の多くの加工業者が壊滅的な被害を受けたため、静岡や新潟など他県で
作られた練り製品が出回っている。しかし、「宮城産はサメ肉を混ぜて使うことで
かまぼこなどの食感が良く人気も高かった」(東京の卸会社)だけに、
小売り関係者からは客離れを心配する声も上がっている。
一大産地の被災で練り製品の生産量は減少するため、需要が増える秋以降は
「多くの製品が値上がりするのでは」(同)とみる向きが多い。
一方、開きや缶詰など、手頃な価格で売られているサンマの加工品にも供給不安が広がっている。
岩手、宮城両県沿岸で保管していた原料の冷凍魚が被害を受け、「少なくとも
国内在庫の3割以上が失われた」(関東の加工業者)という。
これにより、東京・築地市場(中央区)では、三陸地区と並んで保管量が多い
千葉県銚子から入荷する業務用冷凍サンマの卸値が、今月中旬に最大で
2割近く値上がりした。今後、製品価格の上昇は避けられそうにない。
大手水産会社では、「もはや国産のサンマでは安売り前提の缶詰は作れない」とみて、
台湾や韓国、ロシア産などに原料確保の手を広げる動きも出ている。
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