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乳児の飲み水の基準を超える放射性ヨウ素が首都圏の一部の水道水から検出された問題で、
JR新大阪駅では24日、幼い子どもを連れて東京などから新幹線で移動してきた人の姿が見られた。
東京都葛飾区の主婦宇都(うと)歩さん(31)は、3カ月の長男を連れて大阪市内の夫の実家を
頼ってやってきた。東京ではミネラルウオーターを使って料理をし、風呂には入らなかったという。
「地震だけなら大丈夫だったけど、お水まで駄目とは。(放射性物質は)目に見えないものなので不安」とこぼした。
1歳10カ月の長男と一緒に兵庫県尼崎市の実家に「避難」してきた東京都町田市の大谷伸子さん(34)は、
ミネラルウオーターが手に入らず、備蓄していた水で米を炊いた。
たび重なる余震や計画停電にも耐えてきたが、息子の健康に影響があるかもしれないと思うと居ても立ってもいられなかった。
母親からも帰省を強く促された。「過敏になってはいけないと思うけど、念には念を入れたい」。
1週間ほど様子を見て、東京に戻るか考えるという。
東京都江戸川区の主婦中畠(なかはた)美穂子さん(37)は、6カ月の長女らとともに、
しばらく奈良県生駒市の実家に滞在する予定だ。
「長女には母乳を与えているが、本当に安全なのでしょうか。早く問題が落ち着いてほしい」と話していた。
(石原孝、小河雅臣)
朝日新聞 2011年3月24日23時23分
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