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県内各地の青果市況は二十二日、葉物を中心に下落し、県内最大の卸売市場、高崎市総合卸売市場
(同市下大類町)でも県内産青果物の平均取引価格が先週末比で約三割下落した。
政府が、暫定規制値を超える放射性物質を検出した県内産のホウレンソウとカキナを出荷停止と
したことで、他の県内産青果物の取引に波及したとみられる。同市場は「風評に惑わされないでほしい」と
求めている。
同市場の青果卸取引高は二〇〇九年度に約百億円(約五万五千トン)で、うち県内産は約三割。
この日は県内産のトマト、キュウリなどの取引が全般的に敬遠され、価格の下落につながった。
同市場の青果物を一手に扱う卸売業者「ぐんま県央青果」(高崎市)の片貝利夫専務は
「農家は政府などが補償しても(青果物の仲卸業者七社も含め)卸売業者への補償までは難しいのでは
ないか。大打撃だ」と深刻な表情を浮かべた。
同市場には二十二日、農家が農協を通さずにホウレンソウとカキナを直接出荷したが、出荷停止を受けて
相次いで持ち帰った。一部のホウレンソウ約四百束とカキナ約二百二十袋は残され、同市場が破棄する。
市内の農業松本清さん(70)は「二、三カ月かけて育て、洗い、束ねた作業が無駄になる。
洗えば食べられるのに、納得いかない」と肩を落とした。
一方、水産市場では品質の高い東北産のカキ、ワカメなどが震災以来入荷がない。十九日までの
今月の取引量は、前年同期比で約15%減っている。
同市場は高崎市が約半額出資する県内唯一の第三セクターで、供給人口は県中西部と埼玉県北部の
計約六十万人。 (菅原洋)
東京新聞:県内産青果 価格が3割下落:群馬(TOKYO Web)
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