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■文系にもわかる原発被害知識:放射線計測の単位
様々な単位が飛び交っているのでまとめて説明する
1=1000ミリ(m)=1000,000マイクロ(μ)=1000,000,000ナノ(n)
1000n=1μ=0.001m=0.000001
1)カウント・パー・ミニッツ(cpm):放射線量
1分あたりに計測された放射線数
放射線の種類や強さは反映されておらず、単純には健康への影響の目安にはならない
2)ベクレル(Bq):放射能量
ある放射性物質が放射線を出す能力の強さ。1秒間に原子核が崩壊して放射線を発する数
10Bqなら、その物質は1秒に10個の原子核が崩壊して放射線を出しているというわけ
ただしその発している放射線の種類や強さは反映されていないので、ヨウ素、コバルトなどの
放射性物質の種類により、ベクレル数の安全許容値(kgあたりやLあたり)はそれぞれ異なる
3)グレイ(Gy):吸収線量
被曝したとき、物質や人体に吸収された放射線のエネルギー量
一度(短期間)に大量被曝したことによる健康被害の指標に用いられる
ちなみに、単純な放射線の強さはエレクトロンボルト(eV)を用いる
4)シーベルト(Sv):放射線量
「1グレイのγ線が人体に与える生物学的影響」を1として放射線量で示したもの
要するに、健康被害の観点からの放射線量のものさし
ちなみに「原発から~Km地点で~Sv」という放射線測定値はγ線の計測に基づく
シーベルトはグレイに「放射線荷重係数」を乗算したもので、放射線荷重係数は
X線、γ線、α線、β線、中性子線といった放射線の種類でそれぞれ決まっている
X線とγ線の放射線荷重係数は1で、Sv=Gyとなる。α線では20で、Sv=20Gy、
中性子線は中性子のもつエネルギー量により5、10、20となる
5)レム(rem):古い単位。1rem=0.01Sv