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■文系にもわかる原発被害知識:放射線の影響
放射線の影響には、「確定的影響」と「確率的影響」がある
確定的影響とは(1度、もしくは短時間の)大量被曝による健康被害のこと
主に脱毛、白内障、皮膚の損傷、造血器障害、受胎能の減退などが挙げられる
ある値(閾値)を越えて被曝すると発症する(閾値以下では平気)と考えられており、
Sv値(放射線量)も指標だが、Gy値(吸収線量)を指標にするのが適切とされる
確率的影響とは主に「発がんリスク」と「遺伝的影響」のふたつの健康被害のこと
被曝量に比例して発症の確率が高くなっていくと考えられており、
Sv値(放射線量)が指標になる
「直ちに健康被害を与えるレベル」とは要するに確定的影響のことを指している
それを論じるなら政府はGyを指標にすべきだし、そもそも短期間に大量被曝しない限り
「直ちに健康被害」などあるわけがないし、それはもとより原発で作業するレベルの話
■文系にもわかる原発被害知識:安全な年間の被曝放射線量
環境放射線量はγ線で計測され、単位はSvである
ただし、これにはラドンが発する放射線量は加味されていない
1年間の自然放射線量の東京平均 990μSv
1年間の自然放射線量の世界平均 2400μSv
1年間の人工放射線量の被曝限度 1000μSv(1mSv)…IRCP勧告による
(参考)URLリンク(www.tohoku-epco.co.jp)
つまり年間の被曝限度とされる環境放射線量(自然放射線量+人工放射線量)は
1990~3400μSvということになり、1年=24×365=8760時間なので
1時間の被曝限度(東京) (990+1000)÷8760≒0.227μSv/h
1時間の被曝限度(世界平均) (2400+1000)÷8760≒0.388μSv/h
これを時間あたりに置き換えると、大体0.2~0.4μSv/hが安全値になる