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東日本大震災の後、被災地で性犯罪や外国人による略奪行為が多発している、といったデマが横行している。
専門家によると、先々の見通しが立たない不安が背景にあるとされ、惑わされないためには、
積極的に報道などの正確な情報に触れる必要があるという。
「避難所となった三条中(仙台市青葉区)で中国人らが支援物資を略奪している」。
震災数日後、ネットや口コミを通じ、こんなデマが流れた。
三条中の教員は「ネットで流れたような行為はなかった」と否定する。
三条中では一時、配給を12歳以下の子どもと乳幼児のいる母親に限ったことや、
通電後に校内で火災が起きたことなどから不安が広がり、デマにつながったとみられる。
福島第1原発の事故後は、ネットなどで「放射能に汚染されないためにうがい薬を飲む」といううその情報も広がった。
被ばくした人向けのがん予防薬となる飲用のヨウ素は、市町村が保管していて一般に出回っていない。
ヨウ素を含むうがい薬には、ほかの物質も多く入っているため、「副作用で体を壊すので、
ヨウ素を含むうがい薬や消毒液は飲んではいけない」(厚生労働省)。
このほか、被災地では
(1)石巻で強盗殺人事件発生
(2)強姦(ごうかん)事件が多発している
(3)雨に当たると確実に被ばくする
(4)女川原発も危険―などのデマも流れている。
過去の震災でもデマが引き金となり、大惨事も起きた。関東大震災(1923年)では
「朝鮮人が暴徒化した」などのデマがきっかけで、迫害が広がった。
川上善郎・成城大教授(マスコミュニケーション学)は「震災による不安心理が背景にある」と解説。
「報道など根拠のある情報に接することが重要。携帯メールなどによる伝聞情報は、あまり信じてはいけない」と指摘している。
河北新聞 2011年03月22日火曜
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