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菅総理大臣は21日、当初予定していた東日本大震災の被災地と福島第一原発の
復旧作業の前線本部の視察を中止しました。現地の天候を理由にしています。
菅総理は当初、大震災後初めて被災した地元自治体や住民らが身を寄せている
避難所などを訪問し、お見舞いをすることにしていました。さらに、福島第一原発から約20キロ離れた
復旧作業の前線本部も訪れ、原子炉への放水や電源の敷設など放射能汚染の危険があるなかで
作業を続ける自衛隊員や消防隊員、東京電力の社員らを激励する予定でした。
しかし、21日朝になって、「現地の天候不良でヘリコプターが離発着できないため」と中止を決めました。
ただ、今回の視察について、枝野官房長官が「総理が被災地の状況を見て、声を直接伺うことの意義は大変大きい」
としながらも、「現地に負担をかけることになってはいけない」と懸念を示していました。
また、政府与党内にも「視察によって地元の負担がどれだけ増えるのか分かっているのか」
「パフォーマンスはやめるべきだ」とこの時期の視察に批判の声が上がっていました。
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