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★みずほ銀行、大規模障害を招いた「夜間バッチ処理」
19~21日の3連休にすべてのATMが停止する事態に至ったみずほ銀行のシステム障害。
発端は15日未明に起きた「バッチ処理」のトラブルだった。
一瞬も止まることを許されない高い信頼性を求められる銀行システムに何が起きたのか。
銀行は窓口業務やATM、インターネットバンキングなどで発生する金銭取引を
「勘定系システム」と呼ばれる巨大システムで処理している。
みずほ銀行は口座利用客だけで約2500万人を抱え、日々の入出金や送金、振り込み、
記帳といった顧客の依頼のほとんどをオンラインで処理している。
■給与振り込みは夜間処理
こうした取引は日中のコンピューター処理で完了するが、
それ以外にも給与振り込みや企業間取引といった件数の多い業務が存在する。
これらは日中のシステム運用が終了した夜間にまとめて勘定系システムで処理している。それがバッチ処理だ。
バッチ処理とは、大量のデータを一定期間ためておき、まとめてコンピューターで処理する操作を意味する。
日本の金融機関は、日中は勘定系システムをオンライン処理に使い、
夜間は給与振り込みや企業間取引などのバッチ処理に振り分けている。
これは限られたシステムを有効活用するために、時間を区切って使い分ける考え方に基づいている。
夜間のバッチ処理では、その日に扱うべき取引データをチェックし、所定のフォーマットに整えたうえで、
自行や他行の口座宛てに送金処理して取引を完了させる。バッチ処理に使える時間は深夜から翌早朝までに限られる。
日中用のオンラインシステムを立ち上げるには2~3時間を要し、遅れは許されない。
「給与振り込みなどのデータは一定期間に集中するため、日程に合わせてシステムの処理能力を確保し、
予定時間までにバッチ処理が終了するよう準備する」(システム技術者)という。(続く)
日経新聞 URLリンク(www.nikkei.com)
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