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米軍のトモダチ作戦を見ていると、情報収集と兵站線の確保を最初
に行う。これに対して、日本政府(官邸)がやったことは、情報の
一元管理で、各所の情報交換を止めてしまった。この違いで初期対
応での日本の兵站は止まり、米軍の兵站に頼ることになる。
米軍の行ったことは航空機で、災害があった全地域の写真を撮り、
生存者とSOSの印を見ることから始まっている。情報連絡手段が
ない孤立した地域を見つけることを優先した。
もう1つが、仙台空港の利用を可能にするために、重機を運び整備
した。また、米艦船でも入港できる港を探し、そこに荷物を運んだ。
とうとう、海上自衛隊、海保などのヘリは、米揚陸艇を基地にして
そこから荷物を被災地に届けることになっている。海外からの支援
物資も横田が受け入て窓口になっている。
しかし、本格的に動き始める最初は、日本政府の指示を待ったので
3日ほど時間を浪費している。その後、日本政府の体制がなく、情
報もないことをルース駐日大使が、確認して米軍は自立的に動き始
めたのである。岩国の在日米軍に問い合わせたが、やはり3日間待
機命令が出て、そのままであったと証言している。
一方、日本政府は体制が遅れて、痺れを切らした経団連災害本部と
東北各県対策本部が個別に連絡して、全体調整を経団連が行って、
タンクローリーや物資の輸送を手配し始めた。ヤマト運輸、日本通
運などが体制を整えることができたのは、経団連と自民党の力であ
り、民主党政権は混乱して邪魔であったという。
自民党が経団連と県を繋いだのである。菅首相はそれに気が付いて
自民の谷垣さんを震災復興相として入閣を打診したが、その前に、
このようなことが起こっていたのである。