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経済産業省の原子力安全・保安院は、午前11時前からの記者会見で、福島県内で、放射線量が比較的高い値が
検出された地域について、「福島第一原子力発電所からおよそ30キロ離れた浪江町のある地点で18日、
周辺より高い、1時間当たり140マイクロシーベルトを検出している」と述べました。
そのうえで、「この地点は、風向きなどの影響で放射線の値が高く出る傾向にあるとみられる。
この値は、直ちに体に影響は出ないが、ずっとさらされていると影響がある可能性があるので、
そのことを考えて対応する必要がある」と説明しました。
そして、「浪江町のこの地点では住民が自主的に避難をしていると聞いている」と述べました。
また、浪江町の地点とは別に飯舘村のある地点で、1時間当たり60マイクロシーベルトと、比較的高い値を
示していると説明しました。
これについて放射線医療が専門の東京大学医学部の中川恵一准教授は「屋外で1時間当たり140マイクロシーベルト
という値は、1か月間、毎日浴び続けると健康への影響が指摘される10万マイクロシーベルトに達する値だ。
ただし、これは、1か月の間、24時間、屋外で過ごした場合の計算で、屋内にいれば、浴びる放射線の量は少なくなり、
実際には、健康への影響を心配する必要はない。
今、心配されるのは、むしろ心理的なストレスで健康影響が出ることだ。ただ、こうした高い放射線量が
長期間続くことは、決してよいことではなく、原発から放射性物質が出るのを一刻も早く収束させることが大切だ」と
話しています。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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